『いまを生きる』
公開:1989年
新学期に新しく赴任した国語教師の斬新な授業スタイルに最初は生徒たちも戸惑うが、
詩を通して徐々に自分を探していく。
これは学生のうちに見てほしい作品だ。
将来のことなんてまだ先だと思いの学生諸君。
周りの大人がみな口をそろえて、
あっという間だよと言ってくることに対してうんざりしているかもしれない。
しかし実際にそうなのだ。
学生を経験している大人が言うのだから。
気付けば学生は終わっている。
大学院に入ったって、
終わりは必ず存在するのだから少しは将来と向き合って備えておいたほうがいい。
若いころは柔軟な脳を持っているのだから、好きなことだけでもいい。
何かを極めるのだ。
そのために必要なのは知識。
学生時代にできる経験なんて限られているのだから、
知識を詰めるのに時間を使うといい。
経験は大学生及び大人になって自由に行動できるようになってから得ていけばいいのだ。
また、一つの視点だけで物事を考えず、周りを眺め、
様々な視点から見れる視野の広さを身につけてほしい。
色々な人の意見に耳を傾けると、何か新しい出会いがあるだろう。
学生時代は自分を見つける時間。
今を大いに生きてほしい。
他と比べる必要はない。
どうか君も自信をもって机の上に立つ人間であれ。
『ヤング・ゼネレーション』
公開:1979年
イタリアのレーシングチャンピオンに憧れる自転車大好き少年デイブの葛藤を描く。
適当なイタリア語を使うルー大柴のようなイタリアかぶれの主人公。
聴く音楽もイタリアンクラシック。
若い頃はかぶれやすい。
共感できます。
興味のあることに触れてるだけで違う自分になれたような気がするんですよね。
ただ外国語を自分から熱心に学び続けるには、そういった興味関心の維持が大変重要。
外国語を話したい人は、まずかぶれましょう。
他の人がどう思おうが気にするな。
そんな彼には親友3人がいる。
彼らは大学に進学せずにのらりくらりとしているためいつも一緒。
青春映画によくある岩肌から川に飛び込むシーンが本作にもある。
なぜ若者は高いところから飛び込むのが好きなのだろうか。
それはきっと一瞬の楽しさを味わうために日々生きているからであろうか。
『イントゥ・ザ・ワイルド』
公開:2007年
大学卒業後、金で全てを手に入れる両親への反発心もあり、ハーバードのロースクールへの進学をやめ、
すべてを捨てて真実の幸福を求めアラスカへ旅に出ることに。
実話である本作。
将来を捨てる覚悟がある22歳の若者がどれだけいるだろうか。
そして彼が求めた真の幸福とは何だろうか。
それは自分で手に入れるものなのか。
それとも誰かと分かち合ってこそ幸福になるのか。
その答えは様々な経験を通して生き続けていくことでわかっていくのではないだろうか。
『旅立ちの時』
公開:1988年
60年代の反戦運動でテロリストとしてFBIに指名手配された犯人である両親を持つ高校生の青春物語。
ジェームズ・ディーンを彷彿とさせる今は亡き、
“青春の申し子”リバー・フェニックスの演技に注目だ。
両親といれば自分にも危険が及ぶであろう主人公ダニー。
危険が迫れば引っ越す日々。
そんな隠居生活の先で出会ったのは一人の少女。
そして音楽の才能を認められ、
音楽大学の入学を勧めるその娘の父である先生。
本作の主要な登場人物はみな優しい。
両親も理解があり、息子の将来は彼自身で決めさせる。
子の人生を導くことがあっても親が強制することはあってはならない。
人生は自分で切り拓いていくと、
行き詰ったり、前に進んだり、時には後退したりと様々なことが起こるけれども、
自分を見失わない意志の強さをもっていれば何とかなる。
大切なのは、自信と勇気と発想力とユーモアと、少々のお金だ。
『スクリーム』
公開:1996年