『すてきな片想い』
公開:1984年
制作:アメリカ
監督:ジョン・ヒューズ
出演:モリー・リングウォルド、アンソニー・マイケル・ホール
校内の上級生の青年に恋する女の子サム。
そしてそんな彼女に恋する下級生のテッド。
そんな3角関係をみずみずしく描く。
片想いの時のもどかしい感じが凄く伝わってくる。
特にテッドの役柄に好感を持てる。
でも実際に交際を続けていくと、駆け引きをしているときの方が楽しいことはよくあるだろう。
この映画ではそこまで描かないので、ドロドロした感じない。
ジョン・ヒューズらしい明るい青春コメディに仕上がっている。
彼にとって本作が初監督作だが、
彼が80年代後半にかけて制作した映画は、「学園映画」というジャンルを変えていき、
今の青春映画のカタチを創ったともいえる。
よってこの人抜きに青春映画を語れない。
『フェリスはある朝突然に』
公開:1986年
制作:アメリカ
監督:ジョン・ヒューズ
出演:マシュー・ブロデリック
仮病で学校を休んだフェリスが友人と恋人と共に遊びに行く。
しかし学校の友人に電話で腎臓が悪いという嘘を伝えてしまったことで、
募金活動が起き、新聞記事にまでなってしまい大騒動に発展してしまう。
こんな気楽で陽気な性格だったら人生楽しくて仕方がないだろう。
現実が面倒臭くなったら、たまには仮病で休むのも構わない。
一度きりの人生、楽しまなくちゃ損。
というのはよく聞くことだが、本当それに尽きる。
仕事ばかりの人生。
何が楽しい?
もちろんそれが好きなことだったら特に問題はない。
しかし生活費を稼がなくてはならないという理由で仕方なくしている仕事なんて楽しくない。
過去からの歩みによって自分が選んだ道だからそうなって当然ではある。
人生長いから挑戦するタイミングはいくらでもある。
自分次第。
周りが力を貸してくれようと、自分が動かなければ何も起きない。
年を取って今更転職しても、同期は一回りも年下、
上司も年下となると精神的にキツイかもしれない。
だからそうなるまでに、自分で努力して道を選別して極める必要がある。
でも本作のフェリスのような人物ならどこへいってもうまくやるんだろうな。
周りの目を気にしないってのも大事。
常に前向きでいることがどれだけ強みか。
『ブレックファースト・クラブ』
公開:1985年
制作:アメリカ
監督:ジョン・ヒューズ
出演:エミリオ・エステベス、ポール・グリーソン、アンソニー・マイケル・ホール、ジャド・ネルソン、モリー・リングウォルド、アリー・シーディ
普段の学校生活では交わることのない、
「秀才」「スポーツマン」「不良」「お嬢様」「のろま」は罰で休日に登校を命じられる。
そこで“自分とは何か”という作文を書くよう命じられる。
それまで接点のなかった5人がそれぞれの思いを話し合い理解しあっていく。
イケてるやつ、内気で目立たない子、スポーツができる人、頭がいい人、音楽の才能がある人、想像力豊かな人など様々な人が通うのが学校である。
その校内での上下関係のことを一般的にスクールカーストと呼んでいる。
一つの空間内で毎日のように一緒に過ごすため、
それぞれがどういう人物なのか特徴が出るまでには十分すぎる時間であり、
この構造は自然に出来上がる。
最初は見た目や第一印象で判断されるのは当然。
それしか判断材料がないのだから。
この構造はいじめ問題にも繋がってくる。
しかし人から聞いたイメージや見た目だけでその人を判断すると、
それこそ最悪の結末がホロコーストである。
いじめは人殺しとなんら変わらない。
人それぞれ内に秘めるコンプレックスがある。
学校で見せるべき映画っていくつもあるが、本作はその代表的ひとつ。
学生の頃なんて話し合えば分かち合える。
大人になるとそうはいかない。
そして最後に、時間を共有して話しても嫌いだわこの人ってなる時は、
好きになることはないので、その時間を別の有意義な時間にあてましょう。
『ある日モテ期がやってきた』
公開:2010年
制作:アメリカ
監督:ジム・フィールド・スミス
出演:ジェイ・バルチェル
空港で働くなよなよカークは、忘れ物を届けたことをきっかけに美女のモリーと付き合うことに。
しかし自信のない彼は空回りしてしまう。
第3者から見ればなんであの人あんな人と付き合っているのか。
と思うことは多々あるだろう。
本人からしてみれば、互いが自分に見合っていると思っているから付き合っているだけだ。
しかし本作の主人公は自信がなく自分が彼女に見合っているのか不安になる優しい青年である。
謙虚な心をいつまでも持っていたいと思える映画である。
『ロミオ+ジュリエット』
公開:1996年
制作:アメリカ、メキシコ
監督: バズ・ラーマン
出演: レオナルド・ディカプリオ、クレア・デインズ