特集!映画紀行
お家で旅映画20選✈
今回は旅に出たくても出れなくなったこのご時世に、お家で旅気分を味わえる旅映画を20作品厳選いたしました。映画で気分だけでも味わえばいいじゃないか。家にいるうちに得られる経験値は全て自分のモノにしよう。いつの日か再び世界の大地を踏めますように。
- ✈終わりなき夏を求めて世界中の波に乗りまくりの旅
- ✈ローマの休日を香港の英雄と過ごす旅
- ✈メキシコのジャングルでサバイバルの旅
- ✈ウィーンで一夜限りの恋の旅
- ✈地図に載らない伝説のビーチを目指すタイの旅
- ✈ニューヨークからテキサスまで1800キロのドライブの旅
- ✈ニュージーランドの美しい自然を歩く旅
- ✈ロンドンから陸路でベルリンに行く旅
- ✈80日間で世界一周の旅
- ✈バイクにまたがり南米縦断の旅
- ✈インドで心を清める旅
- ✈マイレージを溜めるアメリカ飛行機の旅
- ✈スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅
- ✈3世代でドイツから故郷のトルコへ大移動の旅
- ✈オーストラリアの砂漠を1人で歩く旅
- ✈最後の1枚を求めてアイスランド大自然の旅
- ✈インドからヨーロッパに単独ハネムーンの旅
- ✈幸せを探し求めて世界を周る旅
- ✈ジジイ2人でアメリカの大地を歩く旅
- ✈ヨーロッパ観光の旅
✈終わりなき夏を求めて世界中の波に乗りまくりの旅
エンドレス・サマー(1966)
撮影地:オーストラリア・ニュージーランド・タヒチ・ハワイ・セネガル・ガーナ・ナイジェリア
原題:The Endless Summer
監督:ブルース・ブラウン
主演:マイク・ヒンソン、ロバート・オーガスト
“終わりなき夏”を求め、世界中に旅に出て最高の波を探す二人のサーファーと、それを撮影する監督。
様々なサーフィンスキルを目にすることができるので、サーフィンに馴染のない人でも見入ってしまうだろう。
今なお、「サーフィン映画の金字塔」として世界中のサーファーに愛される映画である。
✈ローマの休日を香港の英雄と過ごす旅
ドラゴンへの道(1972)
撮影地:イタリア・香港
英題:The Way of the Dragon
監督: ブルース・リー
主演: ブルース・リー
イタリアにやってきた青年が、マフィアに絡まれた従妹の店を救う。
監督デビュー作となるブルース・リーが、香港映画初となるローマでロケを行っている。
『ローマの休日』をブルース・リーとともに過ごしてはいかが?
約10分に及ぶコロッセオでのチャック・ノリスとの戦闘シーンは見応えあり。
コロッセオでの撮影は厳格に禁じられていたため、セットでの撮影が主であったが、アシスタントディレクターのチン・シュン・マオによると、ローマ政府の許可なく、早撮りでわずかながら撮影したという。
✈メキシコのジャングルでサバイバルの旅
ロマンシング・ストーン 秘宝の谷(1984)
撮影地:メキシコ
原題:Romancing the Stone
監督:ロバート・ゼメキス
出演:キャスリーン・ターナー、マイケル・ダグラス、ダニー・デヴィート
人気ロマンス小説家ジョーンのもとに、数ヶ月前に殺されたコロンビアに住む姉の夫から郵便が
届く。
中身は古びた地図。
その後、彼女の部屋が荒らされ、姉は誘拐されてしまう。
誘拐したギャング団から、その地図を持ってコロンビアのカルタヘナに来いという脅迫電話がかかってくる。
現地に向かったが、そこで“伝説のエメラルド”を巡る争奪戦に巻き込まれてしまうことに。
そして旅先で出会ったいい加減な冒険家ジャックと共に、南米のジャングルで次々と襲いかかるピンチに立ち向かっていく。
舞台はコロンビアだが、撮影はメキシコで行われている。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督が贈る『インディ・ジョーンズ』のような冒険活劇。
✈ウィーンで一夜限りの恋の旅
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)』(1995)
撮影地:オーストリア
原題:Before Sunrise
監督:リチャード・リンクレイター
主演:イーサン・ホーク、ジュリー・デルピー
ブダペストからパリ行きの列車の中で偶然出会った男女ジェシーとセリーヌ。
アメリカ人のジェシーはフランス人のセリーヌにある提案をする。
ウィーンで途中下車して、翌朝に彼が乗る飛行機の時間まで共に過ごそうと。
面白い話に乗るジェシー。
ウィーンの街を歩きながら他愛もない話をして、次第に惹かれていく二人。
初対面の男女が恋に落ちる瞬間までを客観的に目にするのがこんなにも愛しいとは。
連絡先を一切交換せず、「半年後に同じ場所、同じ時間」に再会を誓う2人。
本作は監督の実体験に基づいている。現実は儚い。
同監督とキャストが描く2作目『ビフォア・サンセット』(2004)と3作目『ビフォア・ミッドナイト』(2013)を見た後にもう一度1作目を見てほしい。
多くを語るより、静かに見るべき映画。
彼らと一緒にウィーンを歩いてください。
✈地図に載らない伝説のビーチを目指すタイの旅
ザ・ビーチ(2000)
撮影地:タイ
原題:The Beach
監督:ダニー・ボイル
主演:レオナルド・ディカプリオ
現実に刺激を求めアメリカから一人旅でタイにやってきたリチャード。
宿泊先のカオサン通りの安宿の隣の部屋に滞在する怪しい男から、日常から解放される楽園である“伝説のビーチ”の存在を耳にする。
翌日、彼はそのビーチの場所が示された地図を残し変死していた。
彼の死をきっかけに、隣室のフランス人カップルを誘い、好奇心と希望を胸にビーチを探す旅に出る。
ロケ地はタイのプーケットやクラビ、そしてピピ島である。
伝説のビーチはその島のマヤ湾に存在する。
当時『タイタニック』(1997)で一世風靡をしていたディカプリオの人気もあって、映画は大ヒットし、ロケ地も有名となり、多くの観光客がビーチを目指した。
私も2018年に訪れたが、そこには観光客で溢れかえる今や誰もが知るビーチの姿があった。
そしてその数か月後に環境保護をするため島全体が閉鎖されてしまった。
期間は幾度と延長され、現在は2021年半ばまで閉鎖されることが決まっている。
ちなみにカオサン通りにあるリチャードが宿泊した安宿は、実際にはプーケットにある。
『ザ・メモリー・アット・オン・オン・ホテル』という1927年にオープンしたプーケットで最も古いホテルで撮影された。
2012年にリニューアルされ、今では3つ星ホテルとなっている。
私も宿泊したが、リチャードが宿泊した204号室には誰かが宿泊していた。
その宿泊者もまた、リチャードのような運命を辿ってしまうのだろうか。
✈ニューヨークからテキサスまで1800キロのドライブの旅
ロード・トリップ(2000)
撮影地:アメリカ
原題:Road Trip
監督:トッド・フィリップス
幼なじみの恋人ジョシュとティファニーは、大学進学を境に遠距離恋愛になってしまう。
そんな2人はビデオ・レターを定期的に交換する習慣があったのだが、
ある日ジョシュは同級生ベスと浮気をしてしまう。
その時ベスがいたずらで撮っていたビデオをいつものビデオ・レターと間違えてティファニーに送ってしまった。
ジョシュは、彼女がビデオを見る前に取り返すべく、
悪友3人と一緒にテキサスまで1,800キロのロード・トリップに出るのだった。
監督は、『ハングオーバーシリーズ』(2009・2011・2013)、『ジョーカー』(2019)のトッド・フィリップス。
おバカなあらすじだが、こんなおバカに付き合ってくれるおバカ仲間たちがいるのは羨ましい。
何か失敗しても、これだけ楽観的に物事を考えられたら人生においてはかなりの強み。
気持ちが暗くなっている時は明るいこの作品を見て笑い飛ばそう。
✈ニュージーランドの美しい自然を歩く旅
ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間(2001)
撮影地:ニュージーランド
原題:The Lord of the Rings/The Fellowship of the Ring
監督:ピーター・ジャクソン
出演:イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン
3部作全編ニュージーランドで撮影されている名作ファンタジー。
その1作目となる『旅の仲間』は特に、ニュージーランドの広大な大地を歩くシーンが多いので、共に指輪を捨てる旅に出かけている気分に浸れる。
もはや多くを語る必要のない作品だが、一言伝えたいのは見ずに死んではならない映画の一つであるということ。
✈ロンドンから陸路でベルリンに行く旅
ユーロトリップ(2004)
撮影地:イギリス・ドイツ・ヴァチカン
原題:Eurotrip
監督:ジェフ・シェイファー
高校の卒業式でガールフレンドに振られたスコットは、メル友のドイツ人マイクに八つ当たりして絶縁を言い渡す。
しかし男だと思っていたマイクが、実はミーカという名前の女性だと知ったスコットは慌てて謝罪メールを送るが拒否される。
そこで仲間との卒業旅行も含め、ミーカに会いに行くためにロンドンからベルリンまで陸路で旅をすることに。
アホな理由でヨーロッパを旅することになるのだが、
道中で熱狂的マンチェスター・ユナイテッドサポのバスに乗ったり、
モザイクなしのおじ様たちのJr.が拝める求めていないヌーディストビーチに来てしまったり、
ハプニングの連続で、旅は何かしら起こるのが基本だが、本作は最後まで起こりすぎな旅である。
✈80日間で世界一周の旅
80デイズ(2004)
撮影地:ドイツ・タイ・中国・アメリカ
原題:Around the World in 80 Days
監督:フランク・コラチ
主演:ジャッキー・チェン、スティーヴ・クーガン
自分の将来をかけた科学者が80日間で世界一周をすることに。
ロンドンからパリ、イスタンブール、インド、中国、サンフランシスコ、どこかの砂漠、ニューヨーク、大西洋と回っていくのだが、イギリスで偶然出会い、助手として雇ったジャッキー・チェンにはやっかいな事情があり、各地でトラブルに巻き込まれていく。
トルコでは、カリフォルニア州知事になる前の最後の出演作であるアーノルド・シュワルツェネッガー演じる国王の宮殿に招かれる。
ここが本編で一番の見どころ。
いつもの気の利いたジョークをかます。
中国では、ジャッキーが盟友サモ・ハン・キンポーと共に戦うというファンにとっては嬉しい展開に。
ジュール・ヴェルヌの名著を映画化した本作は、1956年に一度『八十日間世界一周』として映画化されている。
こちらは第29回アカデミー賞作品賞を始めとする5部門を受賞している。
一方のリメイク版はいわゆるリメイク失敗作として低評価である。
そして興収もコケた。
アーノルドの名に免じてお気楽に見てもらいたい。
エンドロールで流れる『It’s a Small World』を聞けば全てチャラの気分になるだろう。
そう、本作はディズニー製作なのだ。
✈バイクにまたがり南米縦断の旅
モーターサイクル・ダイアリーズ(2004)
撮影地:アルゼンチン・チリ・ペルー・コロンビア・ベネズエラ・キューバ
原題:The Motorcycle Diaries
監督:ウォルター・サレス
主演:ガエル・ガルシア・ベルナル
若きチェ・ゲバラの南米放浪旅での経験を描く。
異国の地で旅をしたことがあるだろうか。
時にはその旅が自分を変えてしまうだろう。
それがこの若きエルネスト・ゲバラだ。
先輩と1台のバイクにまたがり、12,000kmの南米縦断の旅に出る。
この旅を通して南米での社会問題に直面し、革命家への道を切り開き、のちにカストロ兄弟らと共にキューバ革命を起こすことになる。
生きていくうえで狭い視野でいるのは損している。
様々な人と文化に出会い、それらに柔軟に対応して、
自分のタメになるものは吸収すべきだ。
必要のないものは切り捨てていけばいい。
そして自分で新しい道を切り開こう。
✈インドで心を清める旅
ダージリン急行(2007)
撮影地:インド
原題:The Darjeeling Limited
監督:ウェス・アンダーソン
主演:オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン
父の死をきっかけに疎遠となった3兄弟が、再び絆を取り戻すためインドを旅する物語。
インドのジョードプルとジャイサルメール間で撮影は行われた。
劇中のダージリン急行のモデルになったダージリン・ヒマラヤ鉄道は現在も運営している鉄道。
インドの東北部に位置する紅茶で有名なダージリン地方を走る。
イギリス植民地時代の1879年、紅茶の輸送と避暑客の便宜を図るために建設され、1881年7月3日に開通。
1999年11月にはオーストリアのゼメリング鉄道に次ぎ、
世界で2番目に世界遺産に登録された鉄道となり、世界最古の山岳鉄道でもある。
✈マイレージを溜めるアメリカ飛行機の旅
マイレージ、マイライフ(2009)
撮影地:アメリカ
原題:Up in the Air
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ジョージ・クルーニー、ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリック
人事コンサルタント会社で働くライアンの仕事は、1年の大部分を出張に費やし、アメリカ中を飛び回って、雇用主の代わりに従業員の解雇を知らせることであった。
荷物は最小限に、人間関係も深く築かず、そんな気楽な人生を楽しみながら誇りを持っていた。
教育の一環で新人を連れて出張に出ることになったのだが、彼女がライアンの人生観を変えていくことに。
彼の最大の目標は、アメリカン航空史上7人目で最年少の1000万マイル達成者となること。
偏屈な人こそ変なこだわりを持っている人が多い。
それはプライドで包まれていることもある。
時にはそんなつまらないプライドなど捨てた方がいいが、なかなか難しいのが現実。
旅の間は自分の価値観やプライドなんて忘れた方がいい。
身を任せることで風向きが変わるはず。
そしてそこから新たな道を切り開くのは自分次第。
✈スペインの聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅
星の旅人たち(2010)
撮影地:スペイン
原題:The Way
監督:エミリオ・エステベス
主演:マーティン・シーン
放浪の旅に出たまま疎遠になっていた息子ダニエルが、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の初日に、ピレネー山脈で嵐に巻き込まれて亡くなったと知らされる。
息子の遺体を引き取るためスペインにやって来た父トムは、彼の遺志を継ぎ、息子の遺品であるバックパックを背負い巡礼の旅に出る。
そしてその先々でダニエルの遺灰を撒いていくのであった。
主演マーティン・シーンは、監督エミリオ・エステベスの実の父である。
また、この映画はマーティンとエミリオの息子テイラーが実際に行った、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅を参考に製作された。
人それぞれ旅をする理由は違う。
だからこそ同じ旅などない。
✈3世代でドイツから故郷のトルコへ大移動の旅
おじいちゃんの里帰り(2011)
撮影地:ドイツ・トルコ
原題:Almanya – Willkommen in Deutschland
監督:ヤセミン・サムデレリ
出演:ヴェダット・エリンチン
労働環境と息子の教育面から、1960年代にトルコからドイツに移り住んだおじいちゃん。
今ではドイツで生まれ育った孫もいる。
3世代それぞれが悩みを抱えながらも、家族のルーツを体感するため、祖父母の故郷トルコの田舎を目指す旅に出る。
現在のトルコに住む様子と、おじいちゃんがドイツに移住し始める60年代の光景を交互に描く。
自身のルーツを知ることで、自分の命の尊さを知る。
随所にトルコとドイツの文化の違いが見られるところも可笑しい。
✈オーストラリアの砂漠を1人で歩く旅
奇跡の2000マイル(2013)
撮影地:オーストラリア
原題:Tracks
監督:ジョン・カラン
出演:ミア・ワシコウスカ、アダム・ドライバー
1977年、都会での生活に疲れたロビン・デヴィッドソンは一匹の犬と4頭のラクダを連れて、アリススプリングスからインド洋に向かってオーストラリアの砂漠地帯を歩き始めた。
実話を基にした作品である。
彼女は景色の変わらない広大な砂漠を一人で3000km歩いた。
これは1日あたり約32キロのペースで歩いたことになる。
達成までに要した日数は7カ月。
孤独に勝てる気がしない。
✈最後の1枚を求めてアイスランド大自然の旅
LIFE!(2013)
撮影地:アイスランド
原題:The Secret Life of Walter Mitty
監督&主演:ベン・スティラー
場所はニューヨーク、写真誌『LIFE』での編集部でネガフィルムの管理者として真面目に働く中年男性ウォルターが主人公。
しかしLIFE誌の廃刊が決まり、最終号の表紙は、LIFE誌を代表するフォトグラファーであるショーンが撮影した写真が飾ることになっていた。
そのフィルムは彼からの手紙とともにウォルター宛てに届けられ、そこには「25番目のフィルムは自身の最高傑作ゆえに、最終号の表紙にふさわしい」と書かれていた。
しかしその25番目のフィルムだけが欠けていた。
ウォルターは、他のフィルムに写る風景からショーンの現在の所在を推測していき、“25番目のフィルム”の在り処を探すため旅に出ることを決める。
ウォルターはニューヨークからグリーンランド、アイスランド、そしてアフガニスタンでショーンを探す。
実際の旅先での撮影は主にアイスランドで行われている。
そのため本物の圧倒的な自然風景を見ることができる。
何もない大地に周囲を囲まれた状態でスケボーなんて最高だ。
妄想癖のあるウォルターの頭の中が、映像化されるファンタジック演出も見応えあり。
✈インドからヨーロッパに単独ハネムーンの旅
クイーン 旅立つわたしのハネムーン(2014)
撮影地:インド・フランス・オランダ
原題:Queen
監督:ヴィカース・バール
主演:カンガナー・ラーナーウト
儀式も終え、結婚式を前日に控えたインド人女性ラニは、婚約者に呼び出され、婚約破棄を言い放たれる。
ショックを受けた彼女はバックパックを背負い、ハネムーン先のパリ、アムステルダムへと一人で旅に出るのであった。
家族に囲まれたインドとは違い、何もかも自分が動かなければ前には進まない。
しかしうまくいかないことばかり。
パリではスリに遭い、アムステルダムでは知らない男3人と相部屋になる。
新しい土地に行けば何かが起こる。
そして自分自身が試される。
そんな主人公ラニを演じたカンガナー・ラーナーウトは、ペネロペ・クルスとレイチェル・ワイズを足した顔立ちもあって、動きや表情が愛くるしく応援したくなるのだが、婚約破棄をした男がいかにもキザな感じが腹立たしいところや、日本人ツアー客の可笑しな行動、そして相部屋で出会った日本人が片言の日本語を話すなど、日本人を小馬鹿にしている描写が気になりはするが、笑って受け流しましょう。
良くも悪くも様々な出会いがあるから旅はやめられない。
✈幸せを探し求めて世界を周る旅
撮影地:イギリス・中国・インド・南アフリカ・ドイツ・カナダ
原題:Hector and the Search for Happiness
監督:ピーター・チェルソム
出演:サイモン・ペグ、ロザムンド・パイク、トニ・コレット、ステラン・スカルスガルド、ジャン・レノ、クリストファー・プラマー
精神科医のヘクターは患者の不幸話を聞きすぎたせいで、自身の人生も輝きを失ったように感じていた。
「幸せとは何か」という疑問を解決するため、そして人生に刺激を与えるため、ヘクターは上海、チベット、アフリカ、ロサンゼルスに旅に出る。
何かに感動するために旅に出る。
誰かに出会うために旅に出る。
旅に出れば何かしらの出来事が自分の身に起こる。
旅の醍醐味が詰まった物語。
✈ジジイ2人でアメリカの大地を歩く旅
ロング・トレイル!(2015)
撮影地:アメリカ
原題:A Walk in the Woods
監督:ケン・クワピス
主演:ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ
人気紀行作家であるビル・ブライソンは、何気ない毎日に刺激を求めていた。
そこで、アメリカ合衆国東部をアパラチア山脈に沿って南北に縦貫する、
長距離自然歩道『アパラチアン・トレイル』を歩こうと考えていた。
そしてひょんなことから、40年前に仲違いしたスティーヴンと共に旅に出るのであった。
老いてもやりたいことがある人生でありたい。
それがたとえ達成できそうになくても、やりたい人生でありたい。
老いたら結果を追い求める生き方から解放され、無理せず楽しむことを第一に生きたい。
✈ヨーロッパ観光の旅
15時17分、パリ行き(2018)
撮影地:イタリア・オランダ・フランス
原題:The 15:17 to Paris
監督:クリント・イーストウッド
主演:スペンサー・ストーン、アンソニー・サドラー、アレク・スカラトス
鉄道の中で起きたテロに立ち向かったアメリカ人の若者3人を描く。
といっても劇中で描かれる大半は浮かれるヨーロッパ旅行の話。
イタリアとオランダを観光。
観光映画です。
旅で起こることは予測不可能。
そして誰しもが事件に巻き込まれる可能性がある。
危機に遭遇したときにどのような対応ができるかは、それぞれのこれまでの人生経験が関係してくる。