『RAW 少女のめざめ』
公開:2016年
制作:フランス、ベルギー
監督:ジュリア・デュクルノー
出演:ガランス・マリリエール
16歳のベジタリアンの女の子が獣医学校へ入学すると、
そこでは動物の生肉を食べさせられる新入生通過儀礼が伝統だった。
無理やり食べてしまった彼女の中には、
何かいけない衝動が芽生えてしまうのであった。
こりゃ怖い映画だねぇ。
いわゆるカニバリズム(人肉を食べること)映画なのですが、
この可憐な女の子の変化が見ていて興味深い。
ゾッとするシーンが多いので注意。
嫌なことを強制されると人はトラウマにもなるが、
人によっては変なスイッチが入ってしまうのだなと。
安易にその場のノリで押し付けてくる奴らが学校や社会に出るとたくさんいると思うが、
嫌なら嫌と断る、それでもしつこい奴は食べてしまいましょう。
『キャビン』
公開:2012年
それぞれ違う分類に属する若者が夏にキャンプに行って順番に殺されていく映画。
ホラーのお約束を次々と破っていく斬新な仕掛けのある作品。
本作の登場人物は、
清楚なヴァージン、ゴリマッチョのスポーツバカ、ブロンド美女、インテリ、ジャンキーといった、
アメリカホラー映画の定番の組み合わせ。
ブロンド美女なんか、キャンプに行く直前に「黒髪からブロンドに染めたの」と公表するお粗末さ。
自ら殺してくださいと依頼しているようなもの。
重要な仕掛けはネタバレになるんで控えておくが、
とにかく夏にみんなで見たら絶対盛り上がる、
ホラーの詰め合わせ弁当のような映画なのでご賞味あれ。
なお、食べた惣菜によっては死に至ります。
『バスケットボール・ダイアリーズ』
公開:1995年
麻薬におぼれる少年が更生するまでを描く。
ドラッグは全てを奪う。
友。
家族。
そして自分自身。
未成年の時に、タバコや酒に手を出す感覚と同じで、いわゆる若気の至りだ。
楽しいのは効果が出ているときだけ。
あとは苦痛。
手を付けたら終わり。
何よりその人だけの問題では終わらない。
その人の周りに迷惑がかかる。
本作の主人公もそういう少年。
将来を薬物中毒で棒に振った。
見ていてきっとつらいだろう。
これは学校の道徳の時間にでも見せてほしい。
そして何よりこれが実話なのが説得力を増している。
公開:2012年
制作:アメリカ
監督:ジョシュ・トランク
出演:デイン・デハーン、アレックス・ラッセル、マイケル・B・ジョーダ
洞窟で謎の青い石に触れてから超能力が身についた3人の高校生の能力の使い道とは。
『プロジェクト・アルマナック』
公開:2015年
制作:アメリカ
監督:ディーン・イズラライト
出演:ジョニー・ウェストン
幼少期の誕生日ビデオの中の鏡に映っていたのは今の自分。
そして亡き父が開発途中だったタイムマシンを発見。
仲間と共にタイムトラベルを繰り返すが、同時に世界に悪影響を与えてしまっていた。
タイムトラベル映画は多くあるが、若者数人がグループでトラベルする作品はそれほどない。
この仲良し5人組は基本みんなで行動するので、
まとまりがあって中途半端な出来にはなっていない。
タイムマシンといえば私利私欲に使うのが当然なので、
若者ゆえの好き勝手放題が見どころである。
この5人はどんな末路を迎えるのかは見てのお楽しみ。