『スーパーバッド 童貞ウォーズ』
公開:2007年
制作:アメリカ
監督:グレッグ・モットーラ
出演:ジョナ・ヒル、マイケル・セラ、クリストファー・ミンツ=プラッセ
高校生3人が卒業パーティーで童貞卒業すべく奮闘する。
アメリカで大ヒットした童貞喪失青春映画。
ガリガリとデブとメガネのナヨナヨ3人組の掛け合いがいいのなんの。
『ディス・イズ・ジ・エンド』
公開:2013年
制作:アメリカ
監督:セス・ローゲン、エヴァン・ゴールドバーグ
出演:ジェームズ・フランコ、ジョナ・ヒル、セス・ローゲン
コメディ俳優セス・ローゲンが、同じく俳優の友人ジェームズ・フランコの大邸宅に遊びに行き、
仲間6人とパーティーをしていると突如世界の終末が訪れる。
俳優が本人役で出演して、エマ・ワトソンやリアーナ、最後には世界No.1ボーイズグループのBackstreet Boysが登場。
まさにお祭り映画なのである。
俳優たちの生き残りを懸けたサバイバルが注目である。
君なら自分を優先するか、それとも友を第一に考えるか。
しかしこういう状況にならないと、自分でさえ実際自分がどういう行動をするのかはわからない。
選択を迫られてない平和な今現在の自分では何だって言える。
しかしそんなこと考えるような重たい映画ではない。
『エンパイア レコード』
公開:1995年
制作:アメリカ
監督:アラン・モイル
出演:リヴ・タイラー
個人経営の老舗レコード店「エンパイア・レコード」が大手チェーンに買収されることを知り、
それでは個性的な店ではなくなってしまうと嘆く若者従業員たちがなんとかして資金を稼ごうとする話。
本作のようにここまで従業員に愛されるお店も少ない。
今の時代、レコード店やレンタルビデオショップなんかは次々に潰れてしまっている。
映画や音楽を愛する者たちにとっては非常に哀しいことだ。
おわかりの通り、ネット配信サービスを用いて好きな作品をいつでも家で鑑賞できる時代になってしまったことが背景にある。
非常に個性的な従業員の方々が本作には出てくるし、
好きな音楽を店内でかけて、好きな格好で働いて、これなら仕事をするのも楽しいだろうなと感じる。
日本はルールが厳しすぎる。
客が求めすぎだ。
チップ制度を導入してほしい。
サービス業には全てチップを!
それならやりがいがある。
チップをあげなくてはならないなら、変な客も減るだろう。
という安易な考え!
『グーニーズ』
公開:1985年
制作:アメリカ
監督:リチャード・ドナー
出演:ショーン・アスティン、ジョシュ・ブローリン、ジェフ・コーエン、コリー・フェルドマン、ケリー・グリーン、マーサ・プリンプトン、キー・ホイ・クァン
伝説の海賊が隠した財宝を探す少年たちの冒険を描く。
これも子供時代にぜひ見ていただきたい。
宝探しなんてロマンしか感じない。
子供の日常は楽しさだけが頭を支配して、危険なことは想定外。
しかし危険な目に遭わないと危険かどうかはわからない。
まずは行動だ。
たとえ財宝がなかったとしても、仲間との冒険は一生の宝だ。
仲間がいない?
大人になったら嫌でも一人の時間が増える。
子供時代くらいは一人でいいから友達をつくっておくといい。
まずは君もグーニーズのような仲間集めから始めよう。
『カラー・オブ・ハート』
公開:1998年
制作:アメリカ
監督:ゲイリー・ロス
出演:トビー・マグワイア、リース・ウィザースプーン
高校生の双子の兄妹が主人公。
妹はイマドキなおてんば娘。
一方の兄は50年代のモノクロTVドラマ『プレザントヴィル』に夢中なオタク青年。
そんな彼らがあることがきっかけでそのテレビの世界に入り込んでしまうことに。
これは深い作品だ。
モノクロとカラーで描いているのには意味がある。
テレビの中の世界に住む人々はみんなモノクロ。
しかし妹がテレビの中の人物と興味本位で性行為をしてしまう。
すると彼女の姿は色づきカラーとなったのだ。
現代の世界から持ち込んだ価値観が、この町を変えていくことになる。
若者たちはこのことに関心を持ち次々とカラーになっていく。
つまり愛が芽生えたり、
今までの同じパターンを繰り返すテレビドラマの枠から軌道を外し変化すると、
色がついてしまう。
そんなカラー住人をモノクロ住人はふしだらで汚らわしいと差別的な思いを抱く。
ここで有色人種と白人との差別問題を描いていることがわかる。
と同時に変化を受け入れる若者や、その変化を良きとする大人、それとは対に保守的な人たちも描く。
1950年代のアメリカといえば公民権運動の発端となる出来事が起きた年である。
1955年にモンゴメリーで、
黒人女性のローザ・パークスがバスの黒人専用席に座っていた。
すると席のない白人客が彼女に席を譲るようにいってきた。
しかしそれを拒否。
すると“人種分離法”違反で逮捕され罰金刑に。
そこからキング牧師らがモンゴメリー市民に対して1年に渡る“バスボイコット”を呼びかけた。
ここから有色人種の反差別運動が盛んになる。
まったく本当にひどい時代である。
これがたった70年前に起きていたと考えると気味が悪い。
といったように本作で印象的なシーンは、
モノクロの人物がカラーになったことを恥じてモノクロ化粧をするところ。
本当の自分自身を隠す必要性がどこにあるだろうか。
そりゃ変化は怖い。
でも恐れて安定や古い考えに縛られていたら、それこそ怖いことになる。
自分に自信を持ち、好きになることこそが変化を受け入れる近道だ。
といったように中々考え深い映画である。