Ⓑ級映画紀行
キリング・ガンサー
原題
Killing Gunther
公開
2017年
製作国
アメリカ
監督
タラン・キラム
出演
アーノルド・シュワルツェネッガー
『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997)
脚本
タラン・キラム
編集
アダム・エプスタイン
『サタデー・ナイト・ライブ』(2009~)
音楽
ディノ・メネギン
撮影
ブレイク・マクルーア
伝説の殺し屋“アーノルド・シュワルツェネッガー”の暗殺を試みる話。
ほのぼの感想&解説
現在72歳なので当時70歳のシュワちゃんの作品。
しかし主役ではなく、ラスボス的扱い。
本作はシュワが演じる伝説の殺し屋を殺すことで知名度を上げようとする殺し屋たちのチーム映画である。
そのチームのリーダーを監督のタラン・キラムが演じていて、この人ずっと俳優をしていて本作が監督デビューになる方なんです。
この映画、彼らの茶番はどうでもよくて、やっぱり見どころはアーノルドの登場シーンなんですね。
開始67分まで彼は登場しないので早送りしてもいいと思います。
本編は92分です。
とにかくシュワちゃんが楽しそうに演じていることが私は嬉しくてたまりません。
まぁシュワが簡単に死ぬはずはなく、結局彼の単独勝利に終わるんですね。
面白いのが、自分でも伝説になっていることは自覚してるんで、自伝を出そうと思っていて、
それに彼らチームとの戦いを利用しようとしてるんで彼らの戦略を先読みしてたり軽いように見えて本気で殺しにかかってるんですよ。
もちろん遊び心も忘れないのがシュワ映画の良いところ。
近年は『サボタージュ』(2014)、『マギー』(2014)、『アフターマス』(2017)みたいに真面目な映画もやるんで増々魅力を上げてきてるわけですね。
私を映画の渦に惹き込んだ人なので、いつまでも元気でいてもらいたい。
自伝といえば、2012年に『Total Recall: My Unbelievably True Life Story』という自伝を出版してるんですね。
やっぱり『トータル・リコール』(1990)はタイトルにするくらいだからお気に入りだったんですね。
自分とは何者なのかを常々考えているのでしょうか。
しかし家政婦と不倫して隠し子もいちゃって評判を下げていた時期だったので売り上げは失敗しました。
なので『キリング・ガンサー』は5年越しに、
本が売れないなら映画の中で自伝作っちゃおうぜって感じの勢いを感じますね。
これからもアーノルドを追いかけたいと思わされた1本なのであった。
明日自慢できるトリビア
①タラン・キラム監督のデビュー作である。
②監督はアーノルドの前に同役をトム・ハンクスとブルース・ウィリスにオファーしていた。
ブルースはわかる。なぜにハンクス?
③本作はシュワの6回目の悪役である。
『ロング・グッドバイ』(1973)、『サンフランシスコ捜査線』(1977)、『ターミネーター』(1984)、『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』(1997)、『80デイズ』(2004)。
魅惑の深海コーナー
今年公開のシュワちゃん映画といえば『ターミネーター:ニュー・フェイト』になってしまうが、もう一本『レジェンド・オブ・ヴィー 中国游記』という作品がある。
これは『レジェンド・オブ・ヴィー 妖怪村と秘密の棺』(2014)の続編で、中国とロシアの合作映画で、ジャッキー・チェンも出演している。
両者とも主演ではないのでどれだけ出番があるかは分からないが、予告を見る限り二人が闘っている。
シュワちゃんの優雅な休日(80日のうち1日)を描いた『80デイズ』(2004)以来の共演となる。
一言教訓
シュワちゃんの笑顔は元カリフォルニア州知事級
参照サイト: IMDb