『PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星』(2016)~王道B級映画~

B級映画紀行
出典:Pixabay
級映画紀行
この世には、まだまだ知らぬ映画がある。
いつ公開されていた?
なんでこんなのソフト化した?
なんでVHSしかないんだ!
そんな映画はたいていこう呼ばれている。
B級映画
漁るとキリがないこのジャンルの沼へようこそ。
NJ
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タイトルから予測できるオチに注目です

出典:IMDb『Planet of the Sharks』(2016)

PLANET OF THE SHARKS 鮫の惑星

原題
Planet of the Sharks
公開
2016年
製作国
アメリカ
監督
マーク・アトキンス
『シックスヘッド・ジョーズ』(2018)
『鮫の惑星:海戦記(パシフィック・ウォー)』(2017)
『ビーチ・シャーク』
出演
ブランドン・オーレ
『シックスヘッド・ジョーズ』(2018)
『鮫の惑星:海戦記(パシフィック・ウォー)』(2017)
ステファニー・ベラン
『ドラゴン・オブ・ナチス』(2014)
脚本
マーク・ゴットリーブ
マーク・アトキンス
編集
マーク・アトキンス
エリカ・スティール
撮影
マーク・アトキンス
地表の98%が海に覆われた近未来の地球で繁殖した鮫と人間との戦いを描く。
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登場人物紹介

B級界のケビン・コスナー

男の中の男。海を知り尽くした近未来のアクアマン。

弓矢も使えるぜ。

B級界のシャーリーズ・セロン

いつのまにかリーダーシップを発揮する男勝りな姐さん。

B級界のレニー・ゼルウィガー

ほっぺたにヒマワリの種がはいってそう。

ジェットスキー?みたいなのが得意。

華麗に鮫をかわす。

B級界のジャック・ブラック

いいやつそう。

ほのぼの感想あるいは解説

冒頭からどこかでみたことのあるような、いや濁す必要がどこにあるだろうか。
間違いない、『ウォーターワールド』の世界だ。
衣装なんかは『マッド・マックス』感もある。
海の上に住む人々のもとへ、さっそく鮫がわんさかやってくる。
そして住民を襲いまくる。
しかし無抵抗で死に待ちな奴とか、自ら突然海に飛び込む奴とかも中に入る。
これはどういうことかというと、ただ演技指導を受けていないだけである。
する必要はないのだ。自由な演技でいいのだ。そこに人がいるだけでいいのだ。
だってこれはB級映画なのだから!
その後別の地帯に住んでいる人々が先ほど襲われていた場所で唯一生き残った女の子を助けに行く。
ただこの女の子が物語に深く関わることはない。
深いどころか浅くも関わらない。
画面に映るたびにいつも遠い眼差しで困り顔をしている。
生活する人々についてだが、わざわざ違うところに住んでいるんだから、派閥があって対立とかしてるのかなと思っていたら、
「むこうの人たちがサメに襲われているぞ!助けに行かなきゃ。」と必死になるB級界のジャック・ブラック
そしてB級界のケビン・コスナーが助けに行く。
互いのグループの関係性も明かされないまま向こうのグループが壊滅。
こっちのグループは温暖化が進んだ地球を元に戻すべく、仕組みはわからんが二酸化炭素を一気に減らすロケットを打ち上げることを目的にしているらしい。
まぁいろいろあり、ロケットを打ち上げて地球が元に戻ったらしい。
そしてラストはタイトルの通り、『猿の惑星』オチ。
つまり自由の女神が画面に映って終了。
といっても、たいまつと冠が映るだけ。
控えめな精神に賛辞を送りたい。
いやいや待てよ、ここは地球だったのかオチっている??
最初に近未来の地球っていってなかったっけか?
それともサメに勝利をおさめ、鮫の惑星から独立して自由になったってことでいいでしょうか?
後者がしっくりくるか。
まぁどうでもいいや。

明日自慢できるトリビア

劇中にヒデオ・イシローという日本人の名前をした人物でてくるが、演じているのは白人のジョン・B・スワートという俳優。
なぜ日本人俳優を雇わなかったのか、そしてそれが不可能ならなぜ役名を変えなかったのか、それだけが問題だ。

カタナを振るう見せ場をつくるためだけに配役された日本人。

まとめ

B級映画の見どころと言えば内容の前にポスター。
本国のポスターはA級感を装っているが、日本版はあからさまにダサくウケを狙っているのでたまらない。
尚更みたくなる。
見たら後悔するのだが…。
見なければ後悔もできない!
B級サメ映画がここ最近大量生産されているのは、2013年に公開された『シャークネード』の成功が影響しているのだろう。
本作も『鮫の惑星』と同じく、B級映画製作会社のアサイラムによってつくられている。
サメをはじめとするモンスターパニック映画は元々B級映画の定番ジャンルだ。
しかし世間の従来のイメージが変わったのが1975年公開、スティーブン・スピルバーグ監督の『ジョーズ』
莫大な制作費をかけ大ヒット。
B級映画では描けない迫力ある映像のおかげで、かつてのB級映画の定番ジャンルはお茶の間に浸透してしまった。
B級映画の帝王”ことロジャー・コーマンのドキュメンタリー映画『コーマン帝国』の中で、彼は当時の状況を嘆いている。
「低予算で頑張ってアイディアを出してできるだけ迫力あるものを作っていたのに、それを金かけてやられちゃ勝ち目がないよ。」
しかし今では逆にそのB級サメ映画ならではの陳腐かつブッ飛んだ演出こそが、一部マニアックなファンには好まれていてプチブームを起こしている。
時代の流れと共にB級映画のテイストも変わっていく。

一言教訓

人類のレベルは地球温暖化によって低下する
参照: IMDb

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