マザーズデイ
一言粗筋
ほのぼの感想あるいは解説
トロマ・エンターテインメントが製作したB級、いやZ級映画。
監督はトロマ創設者ロイド・カウフマンの兄弟チャールズ・カウフマン。
狂った殺人一家が若者を殺戮する『悪魔のいけにえ』(1974)のプロットに似せながら、同時期だとババァが殺戮を繰り返す『13日の金曜日』(1980)を彷彿とさせる。
『マザーズデー』でもババア自ら手を下す。
イカれた息子たちはおバカなので誘拐した女子たちに制裁を下されるのであった。
そしてババアも面白い死に方をする。
でも正直、内容は面白くはない。
全てはこのラストのために作られた映画なのではなかろうか。
ラストが凄まじい映画として、メモとして記録しておくために記事に書こうと思いました。
それくらい笑劇の終わり方。
殺したと思った(おそらく)ババアが、高くジャンプして生き残った少女たちを襲おうとして、その飛び上がった姿に3度ほどに分けて“ガンッ!ガンッ!!ガンッ!!!”とカメラが寄ってそのままエンドロール突入。
この姿が間抜けすぎてヤバイとしか言いようがない。
『13日の金曜日』や『キャリー』(1976)に匹敵する終わり方ではないでしょうか。
どちらも母子の繋がりを描いた映画ですね。
突拍子もない終わり方をして映画史に残してやるんだという意気込みや気合すら感じられるのであった。
『悪魔の毒々モンスター』(1984)と同じく、画面が黄色くなる演出を施しているので馬鹿馬鹿しさが増すんですね。
なんだろうなぁ、この仮面ライダーに出てくる敵が襲って来るときの感じ。
一言教訓
明日自慢できるトリビア
①撮影で使われた家は、ニュージャージー州はニュートンの森林の中あり、15年以上誰も住んではいなかった。以前のオーナーはそこで殺されている。
②冒頭のセミナーにいる出演者たちのほとんどはスタッフである。
③撮影の多くは『13日の金曜日』と同じロケーションを共有している。