モンスター・イン・ザ・クローゼット
三行粗筋
ほのぼの感想あるいは解説
いやぁ~トロマ史上最も面白い作品でした。
終始笑いが止まらない。エンターテインメント抜群の1本。
冒頭からファンキーな盲目のおじいさんが登場。
盲導犬がどこかに行ってしまったので、杖を振り回して探すおじいさん。
部屋の装飾品をことごとく破壊するおじいさん。笑ってしまった。
そしてクローゼットへ。
タイトルの通りそこには“モンスター”が。
ワンコは殺され、おじいさんも餌食に。
クローゼットがポケモンセンターの役割を果たしていて入ると回復するらしい。
分かっていることはクローゼットから現れたということだけ。
攻撃する時は口の中に潜むjr.に相手を吸わせる。
つまりはエイリアン式。
独自の方法で対戦を試みる御一行。
ノーベル賞を2回受賞したというアインシュタイン博士(役名は忘れました)と、ヒロインと、神父さんと、主人公の記者。
アインシュタイン博士が生み出した方法は、鉄琴でモンスターの鳴き声を演奏して共鳴すること。
そして失敗。アインシュタイン博士は儚く散る。
終盤には驚きの爆笑展開が待ち構えている。
本作の主人公は『スーパーマン』のクラーク・ケントを意識してキャラクター構築されている。
メガネをかけてガタイがいい記者。
雰囲気はクリストファー・リーヴに似ている。
そして名字はその名もクラーク。
スーパーマンの魅力はメガネを外した時。
本作のヒロインは彼のその姿を見た時に、目がトローンとなり、ボーっと見つめて首が傾き恋に落ちる。
これが終盤の爆笑への伏線となる。
そう、モンスターも同じようにクラークの魅力に負けるのだ。
メガネをはずしたクラークの顔をボーっと眺めては、目がトローンとなり、首をかしげる。
世界を救うのは一人の男のギャップなんですね。
そしてクラークを抱き上げて逃避行。
「この瞬間を求めてクローゼットの外に出たのよ」と言わんばかりの乙女な姿。
果たしてどのようにこのモンスターを撲滅するのか。
方法はとても簡単なものだった。
“家のクローゼットを破壊すること”
世界中で狂ったようにクローゼットを破壊する描写が挿入される。
クローゼットに火をつけて見守る寄り添った老夫婦の後ろ姿を捉えたカットがなんだか泣ける。
世界中のクローゼットを失ったモンスターは還る場所を失い力尽きる。
めでたし。
最後にエンドクレジットで驚きの事実が!
全く気付かなかった。
あの子役がポール・ウォーカーであったことを。
まさかのデビュー作がトロマ映画。
何だか分からないけれど一気に親近感が湧きました。
みんな最初からスターじゃないんだ。
一言教訓
明日自慢できるトリビア
撮影は1983年に終えていたが、1987年まで公開されなかった。