【ミャンマー】~我、秘境に来たりし旅~ 2日目Part3:新食感生パスタとバガンの夜、そしてまさかの首長族

ミャンマー~我、秘境に来たりし旅~
ャンマー
~我、秘境に来たりし旅~
2日目Part3
新食感生パスタとバガンの夜、
そしてまさかの首長族
旅の目的
未だ開発途上の地域の多いミャンマー。
この国には“秘境”とされる地が多い。
そんな未知なる大地に足跡を残そうではないか。
見えなくなるまで赤く燃ゆる太陽を目に焼きつける。
チェーズーティンバーデー(ビルマ語ありがとう)、レッドサン。
あれ?帰り道が来た時と違うなぁ〜。
と思いつつ、観光地を巡ってくれてるのかな?と都合の良いように解釈して、ドライバーの気前の良さに感激。
集合地の『Bagan Zayレストラン』とは逆方向に進んでいるではないか。
私は先ほどトゥクトゥクに乗車した際にこう伝えた。
NJ
NJ

オールドバガンに向かってください

オールドバガンとは、我々のホテルのシャトルが到着したところ、つまり帰りのシャトルが出発する集合場所でもある。
しかし止まってくれたのは豪勢なホテルの前。

『ロイヤル・バガン・ホテル』

 いかにも高級ホテル。

1泊8,000円以上はする。

日本では中級ホテルの値段だが、ミャンマーでこの値段は1流である。

さすがにバックパッカーに、こんなにも威厳のある門構えのホテルは恐れ多い。

NJ
NJ

ここじゃないんです。あなたが私たちを拾ったところで、初めて会った所に連れて帰ってほしいんですが。

懸命に訴えたところで、運転手さんは英語が通じない。

私が最初にオールドバガンと言ったからここに連れて来たらしい。

彼はオールドバガンに我々のホテルがあると思っている。

ホテル名を教えてと言われたので『ミャンマー・ハン』と伝えたが、ホテルに行きたいわけではなく、ホテル行きシャトルが出発する場所に行きたいのであります。

再び出発したが、途中途中止まっては他のタクシードライバーに訊いて回る運転手さん。

ビルマ語ではあるが、『ミャンマー・ハン』というワードだけは聞き取れた。

きっと我々のホテルがどこにあるかを訊いているのだろう。

運転手さんが尋ねた2人目の若いお兄さんは運がいいことに英語を話せた。

詳細を話していると、私の頭に閃きが舞い降りた。

あの写真を見せればいいんだ。

それは、ホテルのフロントでもらったシャトルのスケジュール表である。
NJ
NJ

このレストランまで連れて行ってください

ニャンウー…

ニャンウー???

再び走り出した。

気付いてしまった。
私は『猿の惑星』(1968)のラストのような衝撃を受けてしまった。
NJ
NJ

あそこはニャンウーだったのかぁぁぁぁ!!!

私がオールドバガンと思い込んでいたところはニャンウーだったのだ。

バガンは3つの地域に分けることができる。

遺跡が集中するオールドバガン、開発が進むニューバガン、都会ニャンウー。

彼は私が言った通りの場所に来ただけなのである。

どこでこんな勘違いをしてしまったのか。

恥ずかしさとドライバーに対しての申し訳なさが極限に達した。

ダウンタウンから夕日スポットまで向かう途中で止まったニャンウータウンで、ちらっと見えた彼のスマホの待ち受けが幼い娘さんだった(姪の可能性もあり)。

その画面が頭にちらついた。

こんなに暗くなるまで働いてもらったことに対して申し訳なく感じた。

運転手さん、あなたを待っている愛する娘さんのもとへお帰り下さい。

そんなことを考えながら見覚えのある場所に戻ってきた。

そして降りた。

NJ
NJ

すみませんでした。ここがオールドバガンだと思っていました。謝罪いたします。

私に惑わされ険しかった表情が解け、笑顔に戻ったドライバーと握手をして和解。

当初6,000チャット(≒480円)の運賃だったが、感謝と謝罪の意を表して、2倍の12,000チャット(≒960円)を支払った。

私の勘違いが生んだバガンツアーであった。

私は迷惑PON骨。

反省いたします。

賑わっているレストランと人の少ないレストラン。
もちろん我々が行く方は後者のレストラン。
『Pyiwa Restaurant』
店は吹き抜け式。
昼間の猛暑が違う場所に感じるほどにバガンの夜は暑くなく過ごしやすい。
店内は綺麗。
店の外にいた守り神の眉ゴリラくん。
ミンガラバー(ビルマ語こんにちは)。
パイナップルジュース
搾りたて100%で果肉たっぷりで甘い。
こりゃ美味し。
チキンマスタード
想像してた照り焼きチキンとはまるで違うものがでてきた。
そしてマスタードの味は一切せず、ポトフのような優しいお味。
きっと注文したのとは違う料理が出てきたんだろうなぁ。
でも美味しい。
ポテトスープ
かなり大きい器で出てきて唖然。
そしてアツアツ。
胡椒が効いていて、溶け込んだポテトのドロドロ感もあり、飲み応えあり。
これも美味しい。

フライドライス

安定の美味しさ。

このお店、当たりである。

一点気になることはある。

店員の若いバイトっぽい女の子の無表情での対応が怖いことだ。

しかしこの気怠そうに働くムスッと姉さんが私は好きだ。

ツンツン具合がたまらない。

パイナップルジュースをお代わりするため、ムスッと姉さんを呼んだ。

相変わらずムスッと対応。

それでも負けじと私が最後に笑顔で見つめると、彼女もニコッと微笑んでくれた。

可愛い

わずか1秒の微笑みではあったが、可愛い。

恋人にしか見せないような貴重な微笑みがたまらない。

スパゲッティ・ボロネーゼ

麺、ソース、チーズが別々に3皿に盛りつけられて、高級イタリアンを匂わせながら最後に堂々の登場。

店内をよく見渡してみると、“ITALIAN”の文字が大きく掲げられているではないか。

イタリアンが売りの一つだったんだ。

これは期待せざるを得ない。

実食!

笑いが止まらない。

麺もソースも味がしない。

何よりも麺がふにゃふにゃで新食感

最後にこの料理が出てきた理由は単に茹で過ぎで時間が掛かったため。

このお店のスターではなかった。

他の料理が口に合わなかった時のために、保険で注文しといたのにこんなことになるなんて。

ミートソースにハズレがあるとは思ってもいなかった。

絡み合わない麺とソース。

口に入れれば、粘土のようにベチャーっと溶ける。

麺に塩気もない。

お口で図画工作してるよこれ。

この新食感生パスタが後に私を地獄の深い底に突き落とし、儚い芸術が完成するとはこの時は思ってもいなかった。
突然、ムスッと姉さんが予告なく机に差し出してきたパパイヤ

どうやら無料らしい。

その際も、ありがとうと伝えると、ニコッと微笑んでくれた。可愛い。

心が通じ合ってきたみたいだ。

パパイヤは日本では中々食べる機会が少ないが、中学生の頃にハマってよく食べていた。

しかしそれ以来食べていない。

日本のは黄色いが、こちらのはオレンジ色なのですね。

フレッシュで美味しくて、パクパクすすみ完食。

ムスッと姉さん、チェーズーティンバーデー。

21時30分発のシャトルまで、ここにゆったりと滞在。

夕食代:16,500チャット(≒1,320円)

シャトルの乗り場まで移動している時だった。

まさかの光景に呆然とした。

首長さん。

首に輝る数本の首輪。

間違いなく首長族(カレン族)のおばあちゃんである。

機織りをしているではないか。

あまりにも突然すぎてお口ポカン。

私がこんなにも夢中になってしまう理由。

それは2013年3月26日に放送されたテレビ番組、東野幸治さんと岡村隆史さんがメインMCを務める『旅猿』の存在だ。

彼らはゲストのベッキーさんと共にタイに出向いた。

旅の目的は『観光慣れしていない首長族に会いに行くこと』

チェンマイ“観光慣れした首長族”に会ってから、その後ミャンマーとの国境近くのメーホーソンという地域にある首長族の集落で、“観光慣れしていない首長族”を探しに向かった。

しかしこの集落にいた首長族の方々にも、パッケージに入り、しっかりとホッチキス留めされたお土産を勧められた御一行。

英語も日本語の基本挨拶もおさえている首長さん。

ギター漫談をして颯爽と帰っていく首長さんの後ろ姿には、“仕事感”が溢れ出ており、哀愁も漂っていた。

つまり結論は、“観光慣れしていない首長族はいなかった”という締め方で終わった。

その後の食事会で彼らは、「ミャンマーに行けば、もしかしたら観光慣れしていない首長族がいるのではないか。次はミャンマーに行きましょう!」と語っていたが、

東野さん、岡村さん、結論は…“ミャンマーにも観光慣れしていない首長族はいなかった”です!!

地元の方々?も眺めている。

お店に並ぶ商品を奥に、手前で機を織る。

この方式は『旅猿』で見た光景に似ている。

そもそも観光慣れしているしていないは本人の知ったこっちゃない。

生きるために商売をしているのだ。

この世界に今現在、いまだに変わらない文化で現代文明とは触れずに暮らしている民族はどれだけいるのだろうか。

首長族の方に出会えたことに感謝しながら、シャトルに乗車。

行きで一緒だったアメリカ人風の老夫婦とも再会。

他に2人乗車。

ここからがホラー体験であった。

長い1本道を走る。

街灯の全くない暗闇以上の暗闇を。

これは開発されていない地域でしか味わえない。

こんなに地球は暗くなるんだと不思議な気分に陥る。

携帯を取り出しその光景を写真に収めようと思ったが、カメラモードにした瞬間にフラッシュが自動でたかれ、最後部に座っていた老夫婦を驚かせてしまった。

そもそも揺れすぎてうまく撮れない。

いつの日か、昔から夢である『アメリカ横断ルート66の旅』に出た時に、車を自分で運転した際にはこんな感じなのかと怖くもなった。

そして剥き出しの後部に座っているため、後ろの風景が直で感じられる。

ずっと眺めていると、今目にしている光景が現実なのか虚像なのか判断が曖昧になってくる。

まさにデヴィッド・リンチの世界。

とはいっても、白線すら見えないほどの暗さなのだが。

かなり奥の方で、直接目にするには眩しすぎるほどに光り輝くハイビームがこちらを照らす。

後ろの車が『クリスティーン』(1983)でないことを願うばかり。

それくらいハイビームを効かせないと互いの距離感がわからず危険なのだ。

こんなところを自分の手でバイクを運転していたらと考えると生きた心地がしない。

バガンの夜は驚きに満ちていた。

真っ暗な夜道でシャトルが止まった。

そして一人の男性が助手席に乗りこんできた。

運転手の友人なのだろうか。

こんな何もない真っ暗な場所で突然現れた彼は一体どこからやってきたのだろう。

野生の人間なのだろうか。

そんなこんなで無事ホテルに到着。

リセプション前を通り過ぎようとした時、チェックイン時に対応してくれた綺麗なフロントウーマンがこちらに小走りでやってきた。

明日のヤンゴン行き夜行バスチケットを手渡すために。

すっかり忘れていた。

手書きの領収書を正式なチケットに引き換えることを。

部屋のベッドで寝転がりながら写真を整理していた。

友人と互いに写真を送りあっていたが、その中に目を疑う1枚があったのだ。

それがこちら。

辺りは明るい。

そう、ホテルからダウンタウンに着いた時に彼が撮った1枚である。

友人はこの方が首長族だと気付いていなかったらしい。

なんとなく撮った1枚だそう。

これには参った。

もしも先ほどこの方に出会うことなく、ホテルに戻っていたら私は一生後悔していたに違いない。

いや、よく見ると首輪が見えないなぁ。

これなら気付かないか。

次回予告:スイカちゃんは、お暑いのがお嫌い

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