日本一情報量の多いストレンジャーシングス解説書

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『日本一情報量の多い
ストレンジャーシングス解説書』

まえがき

7月4日にシーズン3が配信されたアメリカドラマ『ストレンジャー・シングス』。2016年にNetflixになんの予告宣伝もなく突如現れたこの奇妙なドラマを、私は怪しげでSFチックなビジュアルに惹かれ興味本位で第1話をみた。そこからのめり込み何周もしてしまった。私が小さい頃から見続けてきたジャンルのアメリカ映画のオマージュだらけで、“今まで頑張って映画観ましたね”と、まるでご褒美かのような作品。こんなの80年代に青春時代を過ごした人は両穴から鼻血出まくりなのではなかろうか。待ちに待ったシーズン3は控えめに言っても最高。そしてこの膨大な情報量の記事を書くにあたって再び細かいところまで何度も何度も見返しました。魅力に取り憑かれてしまった。作り込まれ過ぎなドラマ。普通に見流してるだけでは勿体ない。といった感じで一冊の本にしたいくらいの内容となっています。そこで今回の特大号では全シーズンを振り返りながら本作の魅力を思う存分語り尽くそうと思います。14ページに渡って大量にある目次を見て興味のある項目からご覧ください。ネタバレ含みますのでまだ未鑑賞の方はコードレッド!ドューユーコピー?オーバー。
おおまかな目次
P1:イレブンのキャラクター像、ホーキンスに潜むナチズム
P2:マイク・ウィーラー、ウィル・バイヤーズ(マインド・フレイヤーがウィルを選んだ理由など)
P3:ルーカス・シンクレア(ルーカスのキャップと“かぶれる”ことの重要性など)、ダスティン・ヘンダーソン
P4:マックス・メイフィールド(マックスも愛用するスケートボードの歴史など)、ナンシー・ウィーラー、ジョナサン・バイヤーズ
P5:スティーヴ・ハリントン(憧れのトム・クルーズ、ジョニー・“クレイジー”デップ事件簿、髪型など)
P6:ビリー・ハーグローブ(ビリーの髪型とLAメタルなど)、ジョイス・バイヤーズ、ジム・ホッパー(クーパー捜査官とホッパー署長の対談)
P7:マレー・バウマン、バーバラ・ホランド(バーバラに正義を運動について)、エリカ・シンクレア(オタクがナードと呼ばれる理由など)、ロビン・バックリィ(映画と共に振り替える70年~80年代の同性愛など)
P8:生みの親ダファー兄弟と製作裏話、製作兼監督ショーン・レヴィ、1980年代の世界年表
P9:70年代&80年代映画へのノスタルジー(オマージュ全集)
P10:シーズン3を寄生した映画たち、学園ドラマの帝王ジョン・ヒューズ、スピルバーグイズムとアメリカの離婚率、スティーヴン・キングについて
P11:NEWコークに秘めたリメイク映画の存在意義、BMXに乗るキッズ、あの頃乗っていた車
P12:80年代を彩る音楽とそれに隠された意味(全シーズン曲目リスト付き)
P13:ゲームからのオマージュ、あのころ夢中になったゲーム
P14:シーズン3の奇妙な事柄を大解剖、ホーキンスの歩き方、ファンを魅了するマーチャンダイズ、私のお気に入りシーンべスト10、ストシン一人総選挙、シーズン4予想、『ツイン・ピークス』との奇妙な繋がりと25年後の映画版、あとがき
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登場人物&キャスト紹介

個性的なキャラクターの面々。

シーズンを重ねるごとに魅力も増していく。

もはや彼らの虜。

みんなが愛しい。

そして彼らを演じるキャストも素晴らしい。

80年代顔なキッズ。

そして80年代に活躍した俳優陣の起用もある。

そんな彼らをインタビューも添えてご紹介。

イレブン(演:ミリー・ボビー・ブラウン)

イレブン

1971年生まれ。

シーズン3の時は14歳

生まれてすぐに病院で母親から取り上げられ、人体実験の被験者としてホーキンス研究所に隔離される。

12歳の時に脱走してマイクたちに遭遇。

母親のテリー・アイヴスが妊娠中にホーキンス研究所の“MKウルトラ計画”に参加していたため、それが影響して潜在的にテレパシーやサイコキネシスの能力をもっていたと思われる。

本名はジェーン・アイヴス

シーズン2第5話で母親が連呼するものの中に、“ヒマワリ”“虹”があるが、第6話でルーカスが妹エリカの部屋に入った時にその2つの絵が貼られているのが見受けられる。

直接的繋がりはないが、“奇妙な事柄”として気にせずにはいられない。

ミリー・ボビー・ブラウン

2004年2月19日スペイン、マルベーリャ生まれ、現在15歳。

イギリス国籍。

2018年にTime誌の『世界で最も影響力のある100人』に最年少でリスト入り、2017年と2018年にも同誌の『世界で最も影響力のあるティーン』にリスト入りを果たす。

家族揃ってリヴァプールの大ファン。

また、ユニセフ親善大使にも最年少で任命されている。

ゲームソフト『シムズ4』の大使も務めている。

映画デビュー作は『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』(2019)

なんとこのゴジラに関係するものの絵がシーズン3のエルの部屋には飾られている。

“鳥”“蝶”“恐竜”のポスターが。

ちなみに”鳥”のポスターはシーズン1&2でマイクの地下室に貼られていたもの。

マイクがあげたと推測できる。

“鳥”“ラドン”

“モスラ”は蛾ではあるが“蝶”と似たようなもの。

そして“恐竜”はもちろん“ゴジラ”

恐竜は特に小さいのでわかりづらい。

きっとスタッフが彼女の映画デビューを祝してセットしたのだろう。

“キング・ギドラ”はいないのだろうか…いた。

シーズン1でホッパーがホーキンス研究所のイレブンの部屋を訪れた時に飾られていたエルが書いた絵。

“パパ”の足が3本キング・ギドラだ。えっ?

茶色いのはモスラの幼虫としておこうか?

どっちにしろこの撮影時にはまだ映画の主演は決まっていなかった。

実に奇妙だ。

そしてなおさら奇妙なのは本作にクラーク先生も出演しているのだ。研究員役で。

冒頭で二人の共演シーンがあったから思わずニヤけてしまった。

さらにさらに奇妙なことにその冒頭シーンはシーズン3の冒頭のソ連の研究所でのクダリにそっくりなのだ。

これは全て偶然なのか?まさに“ストレンジャー・シングス”!!

そんな些細なことは他にもあり、

シーズン2第5話でエルが自分の部屋に入った時に映る壁にかかった“ウサギの絵”

この絵はルイス・キャロル原作『不思議の国のアリス』挿絵のウサギだ。

ウサギの後を追いかけたアリスは、地下世界に迷い込み奇妙な生物らと出会うという不思議な体験をする。

現在に至るまでのイレブンを暗示している。

イレブンが能力を使って相手の骨を折る時に首をひねる仕草は当時11歳のミリーが考えたもの。

私もマネしすぎて左首を痛めてしまったが癖になってやめられない。

そろそろ鼻血くらい出てくれてもいい頃なのになぁ。

ナタリー・ポートマン顔でもあり、

時折キャリー・フィッシャー感も覗かせる、

スターウォーズ顔なミリーにはぜひとも今後100年終わることのないシリーズのどれかに出演してほしい。

そしてウィノナ・ライダーのようにハメを外さず、ナタリー・ポートマンをお手本にして健やかに成長していただきたい。

インタビュー

生まれつき片耳が全く聴こえないというハンディキャップも背負っているミリー。

2017年のインタビュー

「私は最近歌を歌い始めたところなんです。もし、サウンドが悪く聞こえていても私は気にしません。だって私が大好きなことをしているだけだから。うまく歌う必要はありません。うまくダンスや演技をする必要はありません。もしもあなたがそれを好きなら、もしも本当にそれが楽しいのなら、ただ行うだけです。誰もあなたを止めるべきではありません。

歌うのが好きなミリーがドラマの内容をラップで披露。

Millie Bobby Brown Raps a Stranger Things Season 1 Recap

こちらは本人は歌っていないが、演技力を発揮しているミュージックビデオ。

Sigma – Find Me ft. Birdy
2019年5月『Glamour UK誌』のインタビューで過去にいじめを受けていたことを告白した。
「私はイギリスの学校にいた時いじめられていました。だから、いじめについて声を上げることは私にとってとても重要なことです。そのせいで転校までしました。それはたくさんの不安を生み出し、いまだに今日においても対処している問題です。現実の世界とオンライン上のどちらの状況にも対処してきました。それは心が痛むことですし、人々が言ったことのいくつかは本当に傷つきます。若い人々はプレッシャーを大きく抱えて生きています。まず私がはっきりさせたいことは、子供たちが暴力と搾取から守られるべきだということです。さらに私はソーシャルメディア上のネガティブと闘いたいんです。私はそれを経験しました。それは一種の病のようなものです。ネガティヴなヘイトは本当に私にとって恐ろしいものです。」
参照:BBC

Q:ユニセフ親善大使になってどのように良い方向にファンに影響を与えていますか?そしてどのようにドラマがもたらした名声と向き合っていますか?

A:えっと、私はそれが大好きなの!(笑)真面目にいうと、“名声”という言葉は私が頼って生きているものでは全くありません。私は一つの仕事をしていて、それは演じることです。有名になることではありません。幸運なことか、不運なことか、名声は私の世界で最も大好きな演技をする事と共についてきます。名声はたくさんのネガティブなことと、ポジティブな面があります。でも良い面の一つはユニセフ親善大使になれたことでした。それは素晴らしいメッセージを拡大するために利用できるプラットフォームです。青少年に力を添えることができるので。今は子供達の権利をサポートしていて、若い男の子と女の子が値するものを得て夢を果たせるように、教育や綺麗な水、ワクチン、安全に家族と暮らすための家などの援助をしています。それが私が熱心に取り組んでいることで、幸運にもユニセフはそれを全て可能にしてくれます。

Q:あなたとイレブンはどのように結びつけられますか?

A:彼女のもつ強さです。とてもパワフルだけど、とても弱くもあるの。

Q:ウィノナ・ライダーから若いキャスト陣に演技のアドバイスはありましたか?もしくはハリウッドで成長するためにどのようにしていますか?

A:私たちは間違いなく似たような経験をしています。本当にとても多くのアドバイスをしてくれましたが、彼女は若いキャストを共感させてくれる子役のようだったというのが事実です。同じことを経験していましたからね。

Q:このドラマが提唱する愛とは何ですか?

A:『ストレンジャー・シングス』では、マイクとイレブンが発展させるラブストーリーがあって、他のタイプの関係もたくさんあります。愛は欲すれば何だって愛になります。

Q:あなたとキャストとの関係はどうですか?

A:あぁ、悪かったわ、彼らはとてもうるさかったの!(笑) 私は毎日この質問を受けるの。私が言えることは、親友たちと仕事ができてとても幸運ということ。シリーズの中だけでなく、彼らと一緒に経験したこと全てです。授賞式に出席した時でさえ安心させてくれました。一人では耐えられません。不安になった時に彼らを見て、“私が感じていることをあなたも感じてるよね?”って言えますね。それが私たちがお互いに近い存在でいられる理由です。毎日はお互いに話さないんだけれど、時々数ヶ月間話さないことでさえあるけれど、会った時に話すとまたすぐに元に戻ります。例えば、(ウィル役)ノア・シュナップには5ヶ月会わなかった、それからある日会ったの。そしたら“ハーイハーイハーイ”って感じで、クレイジーでした!(笑)

Q:セットで起こった最も奇妙なことは何ですか?

A:ノアが椅子にハマったの!えっと、どうやったら椅子にハマる?私にはとても奇妙でした。

Q:イレブンは能力を使って他の人が何をしているのか覗くことができます。もしあなたなら誰にその能力を使いますか?

A:私の妹が今何をしているか見たいです。彼女はしょっちゅう何か違うことをしているんです。ビデオゲームをしてたり、学校で新しい何かを学んでたり。それから私のペットもチェックしたいなぁ。亀を飼っていて、彼らが何をしているか見てみたいなぁ!(笑)

Q:マイクとのキスに備えて何をしていましたか?

A:準備は全くしてませんでした。つまり、私たちは役者です。私たちがしなければいけないことが台本には書かれています。はい、気まずいです、だって私たちはまだ15歳だから。だから、“わかった、しちゃおう”って感じではなく、“えっえぇ、わかった。今私たちは何をしているの?何してるか分からない。”って感じなんです。それは現実のようでした。誰も本当に何をしているのか分かっていません。1日の終わりになると、ただの仕事に感じられました。でもそれには他の見方があります。ファーストキスをスクリーンで見せられるのはクールです。だから私は人々に見せつけました、“ヘイ、これが私のファーストキスよ!”って感じでね。

Q:ホッパー役のデヴィッド・ハーバーとの関係を話していただけますか? 

A:デヴィッドは私のお気に入りの中の一人です。彼はとても才能に溢れています。毎日彼から新しいことを学んでいました。だから彼はこの惑星の全ての賞に値します。彼は私が信頼を寄せる人でもあります。今シーズン、ホッパーとイレブンの関係は私のパパとの関係に似ています。それはとてつもなくありのままで感情的なものです。ホッパーは前のシーズンで彼女を養女にします、だからイレブンの名前は今ではジェーン・ホッパー、それは最高に可愛いこと!もうじき、ジェーン・ウィーラーになるだろうけどね!(笑)

Q:シーズン3で最も挑戦的だったことは何ですか?

A:最新シーズンの8ヶ月の撮影を終えてから5回声が出なくなりました。ある日私はロンドンにいて、彼らは追加の録音のため私を現場に戻して私のシーンを撮り直しました。再び叫ぶ必要がありました。撮影中にもたくさん叫んだんですよ。

Q:あなたのキャラクターはシーズン1からシーズン3でどのように成長しましたか?最新シーズンでお気に入りのシーンがいくつかありますか?

A:イレブンは彼女のスタイルからとても多くの違う方向で成長しています。それは人としても。声やボキャブラリーも。私はまだシーズン3を見てません。私のパパは全部見たけどね。

イレブンのキャラクター像

超能力が使える子供といえば思い当たる映画がいくつかある。

ドラマの核となる“イレブン”というキャラクターはどのように出来上がったのだろうか。

キャリー(1976)

1976年11月3日全米公開

ブライアン・デ・パルマ監督が斬新な映像描写で奇妙さと恐怖を演出。

原作は“モダンホラーの帝王”スティーヴン・キングの同名処女作。

サイコキネシスを操れる孤独な少女が主人公。

シーズン1第5話でイレブンがマイクと喧嘩するルーカスを見て、叫んで怒りに任せてルーカスを吹っ飛ばすところはキャリーそのものだ。

終盤のプロムシーンでは、同級生が仕掛けた豚の血を全身に浴び怒り爆発。

そこでの無差別殺人シーンは中々の見応えである。

シーズン2のゲートを閉じるため全ての力を注ぐイレブンと重なる。

しかしスノーボウルでキャリーのような展開にならなくてよかった。

その他のオマージュとしては、シーズン1第6話にてナンシーの手が突然木から飛び出てくる演出は本作の有名なラストシーンを基にしている。

スキャナーズ(1981)

1981年1月14日全米公開

ある日スキャナーと呼ばれる能力者たちが博士により召集される。

その能力を利用し、世界征服を企む悪いスキャナーを倒すためチームを組まされる。

スイカが破裂するように血しぶきをあげて頭が爆発するシーンが本作のハイライトだ。

能力者ではなくスキャンされた人間が鼻血を出すというのもイレブンとは逆だが通ずるものはある。

また、スキャンした人に幻影や錯覚を見せることのできる能力カリ(008)のものと重なる。

さらに、本作の主人公と世界制服を企む敵は実の兄弟であり、博士は彼らの実の父であることなど、血縁関係はないがイレブンとカリとの姉妹的関係性、そして“パパ”と呼ばせていた父親の存在にあたるブレナー博士への影響が見受けられる。

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山賊のむすめローニャ(1981)

1981年に発売されたスウェーデンの児童文学作品。

山賊の娘ローニャと少年ビルクは、それぞれ敵対関係にある山賊の首領の子供であった。最初は嫌悪感を示していたが、次第に仲を深めていった2人が山賊間の対立を止めようとする物語。

1984年にはスウェーデンとノルウェーが製作した映画も公開されている。

2014年には宮崎駿の息子である宮崎吾朗によってテレビアニメ化された。

シーズン2でのイレブンの髪型はこの本の表紙のイラストを参考にセットされた。

とはいっても、イレブン役のミリー・ボビー・ブラウンはもともと癖毛ではあったという。

『ストレンジャー・シングス』ヘアスタイリストを務めるサラ・ハインズガリアが語る。

「それは森に住んでいる小さな女の子の話で、私が子供の時から刷り込まれたその本の表紙が素晴らしくて。(シーズン1撮影終了から)4ヶ月空いた時に、私は(イレブン役)ミリーにその本を送りました。

シーズン2第7話でイレブンは“パンクエル”へと変貌を遂げてたくましくなるので、それまでは子供に見えるような髪型を心掛けたという。

炎の少女チャーリー(1984)

1984年5月11日全米公開

シーズン3の最後に登場するビデオレンタルショップのフロントガラスのところに貼られているポスターのうちの1つが本作。

この作品も原作はスティーヴン・キング

少女が睨み付けるとその対象が熱を帯び燃え上がるという超能力をもった女の子の話。

シーズン1第8話イレブンが研究所の職員を睨みつけると彼らの目や鼻から血が出るシーンは本作のオマージュ。

ブライアン・デ・パルマ監督の『フューリー』(1978)のラストのように、10カットくらいに分けて盛大に肉片が飛び散る爆発ショットを見たくもあるが、今の技術でそれをやってしまうとさすがに視聴する子供の顔が蒼白になってしまうかもしれないので遠慮願いたい。

話を戻すと本作では、『E.T.』でデビューしたドリュー・バリモアが主演を務めている。

研究所での実験の被験者としての扱いも重なる。

女の子は超能力が芽生えやすいのか。

男が超能力をもってもロクなことに使わない。

『超能力学園Z』(1982)しかり。

AKIRA(1988)

1988年7月16日全国公開
1989年12月25日全米公開

日本の名作アニメも影響を与えている。

第3次世界大戦後の2019年の東京が舞台。翌年にはなんと東京オリンピックを控えているという今現在と重なる点もある。

超能力を持つ者たち、研究所の存在、超能力を持つ鉄雄との戦いなど『ストレンジャー・シングス』を彷彿とさせる場面が多々ある。

鉄雄は被験者として“28号”と呼ばれているが、これはイレブンが“11”と番号で呼ばれていることに影響を与えている。

鉄雄の膨張シーンはトラウマになるほどのインパクトがある。

ネオン輝く街並みは『ブレードランナー』とそっくりだ。

それぞれの連載開始と公開が1982年で舞台が2019年というのは偶然の一致なのか。

エルフェンリート(2004)

岡本倫が手がけたマンガで、

2002年から2005年まで『週刊ヤングジャンプ』にて連載されていた。

神奈川県鎌倉市が舞台。

2004年にアニメ化され世界中で人気を得ている。

同年の『AnimeReactor Community Awards』にて“最優秀オープニング/エンディングコンビネーション賞”“最優秀ドラマ賞”“最優秀スリラー賞”“最優秀ファンサービス賞”を受賞し、主人公のルーシー“最優秀女性キャラクター賞”を受賞。

2009年度フランスで開催された『Japan Expo』において、ファンのネット投票による日本の人気アニメ・漫画作品などを決める『JAPAN EXPO AWARDS 2009』“最優秀オリジナルアニメ賞”を受賞した。

人間の遺伝子の突然変異によって生まれた2本の角と、サイコキネシスのような“ベクター”と呼ばれる特殊な能力を持つ女性型ミュータントのルーシーが主人公。

彼女が能力を使うと、対象者は爆破するかのように血が溢れ出し即死。

まさにアニメ版『スキャナーズ』

能力を持つ彼女らは“ディクロニウス”と呼ばれ、国立生態科学研究所に国家レベルでの極秘機密として隔離され研究されている。

ダファー兄弟も参考にしたと公言している。

イレブンとルーシーは能力と境遇面で似ている。

イレブン同様に被験者のディクロニウスは番号で呼ばれている。

その中の“7番”は研究所の室長の蔵間のことを“パパ”として慕っている。

シーズン1第3話実験でイレブンに猫を殺させようとするが彼女は殺せなかった。

これは人間は平気で殺すが、何があっても動物は傷つけない主人公ルーシーからの引用。

同じく第3話でナンシーの部屋に入ったイレブンがオルゴールを開けて音楽が流れるシーンがあるが、本作でもオルゴールが主役のルーシーとコウタを繋ぐ重要なアイテムとして登場する。

ドラマのオルゴールは“Johannes Brahms”『Brahm’s Lullaby 』、アニメのオルゴールは主題歌にもなっている『LILIUM』

後者はイタリアを始め世界中の教会で讃美歌として歌われている。

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ぼくのエリ 200歳の少女(2008)/モールス(2010)

2008年に公開された名作スウェーデン映画も影響を与えている。

本作の女の子はヴァンパイア

学校でいじめられる主人公の男の子が、隣の部屋に引っ越してきた彼女に惹かれていく。

いじめっ子に対して女の子が代わりに復讐してくれる姿は、シーズン1第6話エルがいじめっ子からマイクとダスティンを救ってくれたシーンに取り入れられている。

ヴァンパイアなのでエルのように鼻血だけではすまない。

本作の二人はずっと側に感じていたいため、モールス信号を覚え壁をノックしてやりとりをする。

必要な時に備えて覚えておこう。

直接的にはホッパーとエルだが、シーズン2トランシーバーを使ったマイクとエルのやりとりにも重なる。

何よりシーズン1でエルを家に迎え入れたマイクが、迎えられないと家に入れないヴァンパイアのしきたりを自然に躊躇なく行っている。

そして彼らの絆が愛へと変わっていくのは同様である。

シーズン1第6話ではマイクが地下室でルービックキューブを持っているシーンがあるが、ルービックキューブは本作で重要な役割を果たす。

オスカーとエリの初対面のシーンで、彼が家の前の公園でしていたルービックキューブに彼女が興味を持ち話しかけるきっかけになる。

それを彼女に貸し、明日ここで会おうと約束する。

優しいオスカーの性格がマイクに被り、社会を知らないエリがイレブンと被る。

ぜひともクロエ・グレース・モレッツ主演のハリウッドリメイク版と見比べてご堪能いただきたい。

個人的にはオリジナルが圧倒的に好き。特にラストのプールシーンは最高。

Beyond the Black Rainbow(2010)

こちらは残念ながら国内版ソフトは製造されていない。

1983年を舞台に、暴虐的なナイル博士がエレナという若い女性のもつ念力とテレパシーの能力を研究する物語。

彼女が浴槽に浮かぶシーンもある。

そして彼女は研究所を逃げ出し博士に追われるという。

ダファー兄弟のうちロスは見ていないが、マットは本作を鑑賞し、ドラマを製作するにあたり彼が影響を受けた可能性が大いにあるとロスは述べている。

タイトルの“虹”繋がりでいうと、イレブンとカリが収監されていたレイームがドラマには登場する。

虹が“多様性”を意味するのなら、それはエルやカリなど“特別な能力を持つ者たち”のことを意味している。

マッド・マックス 怒りのデス・ロード(2015)

ミリー・ボビー・ブラウン(イレブン役)はオーディションの時、髪の長さが肩くらいまであった。

しかしイレブンは坊主頭と書かれていたことに、彼女と両親はためらったという。

「醜くならないかしら?」「他の役を受けようか?」

と不安がよぎる。

そんな中、幸運なことに本作が公開しようとしていた。

そこでダファー兄弟は、雑誌に載っていたフュリオサ役のシャーリーズ・セロンの写真をミリーに見せた。

「シャーリーズはめっちゃイケてるだろ?君もイカしてるように見えるよ。」

それに同意したミリーは坊主にしたのであった。

参照:Entertainment

サイボーグ009

原作は1971年に『仮面ライダー』を生み出す石ノ森章太郎

1964年7月19日『週刊少年キング』にて連載開始。

1968年4月5日~9月27日 全26話のアニメシリーズ放送。

私も2001年にテレビ東京で放送されていたアニメはリアルタイムで鑑賞していた。

その後も大人になってからも見返したほど好きな作品だ。

あらすじと登場人物をみていただくだけで『ストレンジャー・シングス』との共通点もわかるだろう。

主人公の少年・島村ジョーは、少年鑑別所からの脱走中、謎の男たちに捕らえられサイボーグに改造された。世界の影で暗躍する死の商人「黒い幽霊団(ブラックゴースト)」が、画期的な新商品・サイボーグ兵士の試作品にするため、素材集めの場に偶然居合わせたジョーを選んだのだった。しかし、彼よりも前に世界各国から強制的に集められ改造されていた8名のサイボーグや、そして自分たちを改造したギルモア博士からブラックゴースト団の真の野望を教えられたジョーは、彼らと共にブラックゴーストを脱走する。

引用:Wikipedia

登場人物

009 = 島村ジョー
日本出身。「加速装置」というスピード力を高める能力の持ち主。
001 = イワン・ウイスキー
ロシア出身。「天才」の頭脳を持ち、異能の力を使う。
002 = ジェット・リンク
アメリカ出身。「飛行能力」により大空を高速で飛ぶことができる。
003 = フランソワーズ・アルヌール
フランス出身。「超・視聴覚能力」の持ち主である女性。
004 = アルベルト・ハインリヒ
旧・東ドイツ出身。全身に武器を埋め込まれた「人間兵器」
005 = ジェロニモ・ジュニア
ネイティブアメリカン「怪力」を誇る。
006 = 張々湖
中国出身。口から「紅蓮の炎」を吐く。
007 = グレート・ブリテン
イギリス出身。体細胞の分子配列を自由に変化させる「変装能力」の持ち主。
008 = ピュンマ
アフリカ出身。「深海活動」に特化した改造を受けており、水中では無類の能力を発揮する。
アイザック・ギルモア博士
ゼロゼロナンバーサイボーグたちに改造手術を施した元「ブラック・ゴースト」の科学者。

イレブンも登場する。

0011

多脚機動兵器型のサイボーグ。円形の本体に6本の脚部という姿で、本体側面に多数のビーム砲、粘着弾発射装置を備える。脚部底面のジェット、もしくは脚部を収納して高速回転することによって飛行も可能である。
ブラックゴーストの野望やサイボーグ同士の争いに興味はないものの、化け物のような醜い姿を心底嫌がっており、自身の肉体を取り戻すことを条件に009たちに戦いを挑む。

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“006”を描いた前日譚コミック

エルとカリ以外の実験台にされた能力者、フランシーヌという赤毛の女の子がいた。

彼女のナンバーは“006”

能力は未来予知

この公式コミックはダーク・ホース・コミックス社から今年2019年5月29日に1巻が出版されたばかり。

2巻は6月26日、3巻は7月31日、完結にあたる4巻は8月28日に発売予定。

作者はジョディ・ハウザー

彼女はすでに同社から出版されたコミック版『ストレンジャー・シングス』を著している。

本作ではアップサイドダウンからのウィル視点が描かれている。

物語の舞台は1970年代

1970年のある夜、フランシーヌと彼女の母は家に帰ろうとしていた。

フランシーヌは突然木が倒れてきて二人を襲うという悪い予感がした。

お母さんを止めるため彼女が叫んだ数秒後、木が倒れ始めた。

それからというものの、彼女の両親はその予知能力を利用し始めた。

1974年のある日、彼女の父は娘に宝くじの当選番号を推測するよう強要した。

しかし彼女は番号をあえて外した。

怒り狂った父親は彼女を叱り、無理矢理当てさせた。

その結果1976年に、新しい家を買い引っ越すことになった。

隣人の少年リッキーと恋人関係になるものの、1977年のある時突然にリッキーが消えていた。

1978年くらいに、彼女はホーキンス研究所にてマーティン・ブレナー博士の監督のもと、実験プログラムに参加。

この研究で予想外なことにリッキーと再会を果たす。

彼も被験者だったのだ。

彼はここが我々能力者にとって最も安全な場所だとフランシーヌに説得する。

というのが大まかなあらすじ。

フランシーヌの予知能力に関してだが、その能力を題材にした作品といえば『デッドゾーン』(1983)

これまたまたスティーヴン・キングが原作デヴィッド・クローネンバーグが監督を務めた、事故により未来予知能力が身についた男の物語。

主演の“苦悩顔俳優”ことクリストファー・ウォーケンがいい味出してる。

能力者は最低でも11人はいるのだ。

そして彼らは元からその素質を持ち合わせている、つまり『X-MEN』のような突然変異型ミュータント

ゲートが開き研究所が崩壊したことにより、カリとエル以外にも脱走したに違いない。

006の運命がどうなるかは現在進行形の物語のため完結編を読まないとわからないが、

今後のシリーズに彼らミュータントが大きく関わってくるだろう。

『X-MEN』との関係性

イレブンの能力はプロフェッサーXジーン・グレイに類似している。

シーズン1第1話ダスティンとウィルがマイクの家から自転車で帰宅途中に、

コミックを賭けて競争を始める。

一方的にダスティンの私物だけが賭けられウィルはフライング気味にスタート。

その際のコミックが“X-MEN 134巻”

このコミックはいわゆる“ダーク・フェニックス”について書かれている

今年映画化もされた話だ。

いや、2006年にもちょこっといじった同題材を映画化している『X-MEN:ファイナル・ディシジョン』

しかし何ともトホホな出来だったが、その後の『フューチャー&パスト』(2014)で仕切り直しに大成功し、X-MEN映画シリーズ史上最高傑作”となった。

それなのにもかかわらず、再び蒸し返すような形で『X-MEN:ダーク・フェニックス』(2019)を公開。

そのうち観ます!!

ダーク・フェニックスサーガは、1980年に発売された129号から138号で構成される。

X-MENの一員であるジーン・グレイが、宇宙でのミッションからの帰路の途中に太陽フレア放射線にさらされたことによって、テレパシーとテレキネシス能力が最大限に強化された最強のミュータント“ダーク・フェニックス”となり地球を滅ぼしていく物語。

シーズン1最終話での学校でエルがデモゴルゴンを黒板に叩きつけるシーンは、

ダーク・フェニックスがマスター・マインドを処分するシーンに似ている。

他愛もない子供たちのやりとりが、

このあとホーキンスで起きる惨事を予兆しているシーンであったのだ。

なおウィルとダスティンが次に二人きりになるシーンはシーズン3第1話で電波塔をみんなで建てに行った時、最初にマイクとエルが帰り、次にルーカスとマックス、そして最後は二人きりになる。

といった面でもこの二人のシーンは新鮮で貴重だ。

シーズン3第1話でサマーキャンプから帰ってきたダスティンが発明品をみんなに見せる。

最後に見せたのが“セレブロ”という組み立て式の電波塔。

“セレブロ”とは『X-MEN』プロフェッサーXが使用するテレパシー増幅装置のこと。

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イレブンの愛した“EGGO”
イレブンが劇中でマイクにもらってから何度も美味しそうに食べているEGGOワッフル
そして彼女が冷凍のまま食べちゃうほどの美味しさ。

この冷凍ワッフルは現在コーンフレークで有名なケロッグが北米で販売している。

ワッフルの他にパンケーキ、フレンチトースト、ハム(ソーセージ)エッグ&チーズサンドウィッチなど様々なバリエーションがある。

それではイレブンの大好物誕生の歴史を振り返ろう。

1932年カリフォルニア州サンホセに、

フランク・ドルサとその兄弟アンソニーとサムが住んでいた。

彼らは家の地下室で熱心に料理の研究をしていたという。

そんなドルサ兄弟は当時普及して間もないマヨネーズを独自の方法で発明。

時代は大恐慌真っ只中、この“100%新鮮な農場の卵”“3つの洗練されたサラダ油”を使った“EGGO マヨネーズ”の売れ行きは地元で絶好調で彼らの家庭を支えた。

その後ワッフル産業に目を付ける。

彼らは長い間、マヨネーズバター北カリフォルニアで販売し続けた。

しかしそんな時、配送エリアに規制がかかってしまい、

彼らの商品は自由にどこへでも送ることができなくなってしまった。

ならば別の商品を開発しようと牛乳と混ぜてワッフルを作る粉末ミックスを製造した。

1938年には、ポテトチップ工場を買収。

そしてすぐさま市場に“EGGO チップス”を出荷。

チップス製造の効率化を図るためフランクは自動ポテト剥き機を発明した。

1950年前半、戦後のアメリカではもはやバターや粉末ミックスは求められていなかった。

簡単な調理で食べられる冷凍食品が当時のヒット商品だったため、

EGGOブランドも冷凍ワッフルを市場に出す必要があった。

しかしワッフルを大量生産するとなると、当時の技術では製造に時間もかかる。

そんな問題をフランクはまたもや自身の発明で乗り越える。

1953年彼はメリーゴーランドのエンジンを使い、たくさんのワッフルを焼く鉄板を取り付けた巨大な回転式装置を作ったのだ。

それによってワッフルは1時間で1000個以上の製造が可能となり、従業員は決まった時間にワッフルをひっくり返すだけでよくなった。

そんな冷凍ワッフルがアメリカのスーパーマーケットに売りに出されヒットした1953年には、

まだ“EGGOワッフル”とは呼ばれていなく、“フロッフルズ(Froffles)”と呼ばれていた。

これは“フローズン(冷凍)”“ワッフルズ”を融合させた言葉である。

冷凍ワッフルはその後2年ほどかけて西海岸の朝食のお供になっていった。

1955年、商品名称を“EGGOワッフル”として正式に変更。

1968年EGGOブランドはケロッグに買収される。

1972年当時の宣伝文句は“Leggo My Eggo(私のエッゴーから手を離せ)”

現在ではEGGO シリアル”も発売されている。

ワッフルの形をしたメープルシロップの味がするシリアルだ。

私もこれを食べたことがある。

知人からのカナダの土産だっただろうか。

そのまま食べても美味しかった。

ドラマによって販売地域以外でも広く世界で知られることになったEGGO。

イレブンが鼻血を出してまで食べたいEGGO。

お味が気になる方はそれ目当てで北米に行ってはいかが?

生クリームつけて食べたいですね。

ホーキンスに潜む“ナチズム”

ナチズムとは、1933年から1945年まで存在した国家社会主義ドイツ労働者党、すなわちナチスが掲げていたイデオロギー。

ナチスといえば今なお映画やテレビ、本などメディアで取り上げられることも多い。

なぜ卑劣極まりない集団がそんなにも話題にあがるのか。

それはナチスが行ってきた行為の数々があまりにも膨大な資料で残っているため、いくら調べようが題材にしようがキリがないのだ。

ネタの宝庫だ。

『独裁者』(1940)『アイアン・スカイ』(2012)『帰ってきたヒトラー』(2015)のようにコミカルに皮肉るもの、コメディチックだが悲惨な現実が待ち受ける『ライフ・イズ・ビューティフル』(1998)、ナチスとレジスタンスを勧善懲悪には描かなかったヴァーホーベン監督作『ブラックブック』(2006)、子供目線で描く『縞模様のパジャマの少年』(2008)、収容所での様子を1人称視点で描いた『サウルの息子』(2015)、ユダヤ人がナチスに復讐するタランティーノ監督作『イングロリアス・バスターズ』(2009)、そして『ヒトラー ~最期の12日間~』(2004)など様々なジャンルと視点で描かれてきたナチス

今や滅びた“究極の悪”だからこそ多種多様に扱える。

ホーキンス研究所で人体実験を繰り返すブレナー博士を筆頭にした研究員はナチスとして、“00ナンバー”のタトゥーを掘られ隔離された被験者ユダヤ人のように描かれている。

それと対比するカタチでシーズン3に登場するのがソ連の研究員であるアレクセイ

彼はゲートを開くという上からの命令のもと動いているだけだ。

話が展開するうちにアレクセイの人柄の良さがわかってくる。

なんてお茶目なんだ。

果たしてナチスで虐殺や人体実験を行なっていた人らを単純に“悪”と分類できるのか。

もちろんこのような考えをするとそんな気はさらさらないにしても、犠牲者を侮辱していることになるかもしれない。

しかし同じ人間が、家族や恋人を愛し真面目に働く人々が、そのような残虐行為をしていることに“恐怖”を感じる。

シーズン2第7話に登場する元研究員の太ったおじさんはホーキンス研究所で電気療法を担当していた。

現在はナチの残党のように捕まらないよう逃げているが、家に帰れば二人の娘の父親だ。

また、イレブンの人生にとってブレナー博士は“パパ”なのだ。

実験材料としてしか見ていない博士に対して、イレブンは博士に対してわずかかもしれないが愛情をもっている。

きっと本格的に実験に利用される年齢になるまでの間は、研究所でブレナー博士にお世話されていたのだろう。

彼はタダのクズかもしれないが、それは彼自身のバックグラウンドを我々が知らないだけで、見えている範囲でその判断を下しているだけにすぎない。

何も犯罪者に同情を抱けとかそういうことではなく、

“普通の人”こそいつ悪に転んでもおかしくないということ。

少なくとも『ハロウィン』マイケル・マイヤーズのように小さい頃からイカれていたわけではなかろう。

だからこそナチスという“悪”は様々な見方ができる。

そして人間と“悪”との境界線はどこなのか、踏み込む要因となる要素は何なのだろうかと哲学的疑問を感じずにはいられない。

ブレナー博士を演じた俳優マシュー・モディーン

1959年3月22日カリフォルニア州ローマリンダ生まれ、現在60歳。

1983年7月29日全米公開の女子校の生徒と近くの男子校の生徒との恋愛を描いた『プライベートスクール』では、なんとシーズン3で話題にあがる主演のフィービー・ケイツの相手役を務めている。

奇妙なつながり…いやこれも全てダファー兄弟の計算通りなのか。

1984年『バーディ』ではニコラス・ケイジと共演し、ベトナム戦争から帰ってきて精神に異常をきたしてしまう難役を好演。

そして1987年にはスタンリー・キューブリック監督作『フルメタル・ジャケット』でベトナム戦争に出向き戦争の狂気に翻弄されるアメリカ兵を演じた。

戦争によって人格が変化してしまうという印象的な役を演じてきた彼が、

ドラマでは人格を修正する側に立っていることは奇妙ながらも凄く興味深い。

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