シーズン3を“寄生”した映画たち
まずは1982年6月25日全米公開の『遊星からの物体X』。
マイクの家の地下室には本作のポスターが貼られている。
デモゴルゴンの顔が花のように開き、そこが口になっている造形は、本作に登場するエイリアン犬からのオマージュである。
シーズン1第7話でクラーク先生が彼女と一緒に本作を観ている。
科学的観点で特殊効果の撮影方法まで語っているではないか。
「溶けたプラスチックとガム」
シーズン3でビリーや他の人たちにマインド・フレイヤーが“寄生”して、様子が一見普段と変わらないのは本作の影響。
第4話のビリーが寄生主かどうかを調べるため、マインドフレイヤーの弱点である熱を加えるサウナテストのシーンもオマージュ。
本作での物体Xも熱に弱いため、容疑者らの血液を採取して熱するシーンがある。
誰が寄生されているかわからない状況の恐怖こそが本作の魅力。
寄生された人間は力を増し次の獲物を探す。
寄生ものといえば『ボディ・スナッチャー』(1956)やそのリメイク『SF/ボディ・スナッチャー』(1978)も忘れてはならない。
以降のリメイク『ボディスナッチャーズ』(1993)と『インベージョン』(2007)は忘れて構わない。
宇宙の生命体が人間を乗っ取り地球侵略をしようとするサスペンスだ。
そしてヒルのようなのが動き回ったり、人間を食して主体が大きくなるのは、
『ブロブ/宇宙からの不明物体』(1988年8月5日全米公開)や、
『スリザー』(2006)ではないか。
やはり“この人いつもと様子が違うな”と感じたら疑った方が身のためだ。
いつもと様子が変といえば、
『パラサイト』(1998)
イライジャ・ウッドとジョシュ・ハートネット主演でおくる本作は、高校を舞台にいつもと様子のおかしい教師たちと闘う青春SFホラーである。
体育教師役のロバート・パトリックはただでさえ怖い顔なのにさらに怖くなる。
『ターミネーター2』のセルフパロディもあるから憎めない。
様子のおかしいのは謎の寄生虫が原因なのだが、
シーズン3第4話では、マインド・フレイヤーに“寄生”されたビリーがイレブンらを襲う。
寄生主かどうかのテストからのファイトからの逃亡シーンは本作でも同様のシーンがある。
表側世界の若者ビリーが、裏側世界のクリーチャーであるマインドフレイヤーに寄生されるプロットは、
『エルム街の悪夢2 フレディの復讐』(1985年11月1日全米公開)の、夢の世界でしか脅威を振るえないフレディが、現実世界に蘇り暴れたいがために現実世界のジェシーという若者に寄生を試みるのと同じ状況である。
そして憑りつかれたビリーが元の人格と葛藤しあう姿は、『ロストボーイ』(1987年7月31日全米公開)の主人公マイケルを彷彿とさせる。
マイケルは引越してきたカリフォルニア州(ビリーはカリフォルニアから引っ越してきた)サンタ・カーラという町にはヴァンパイアが蔓延っていた。
気になる女の子が現れるも彼女には厳つい彼氏デイヴィッドがいた。
ある時、彼からアジトに招かれたマイケル。
そこで謎の酒を飲まされると翌日ヴァンパイアになっていた。
マイケルの弟とヴァンパイアに詳しい彼の友人兄弟が持つ漫画には、人の生血を吸わないうちに親ヴァンパイアを殺せば元の人間に戻れるが、血を吸う欲望に負ければ完全なるヴァンパイアになってしまうという情報が書いてあった。
というのが大まかなあらすじ。
厳ついヴァンパイアを演じたのはキーファー・サザーランド。
『24』のジャック・バウアーといえば誰でもわかるが、先述の『SF/ボディ・スナッチャー』(1978)で主人公を演じた名優ドナルド・サザーランドの実の息子だ。
親子ともども寄生されていたのだ。
ロクでもない。
そして『ロストボーイ』にはコリー・フェルドマンも出演している。
ヴァンパイアに詳しい兄弟のうちの一人だ。
彼とキーファーの共演作といえば『スタンド・バイ・ミー』。
そしてコリーは他に『グーニーズ』、『グレムリン』、そして『13日の金曜日 完結編』(1984年4月13日全米公開)にも出ている。
当時ノリに乗っていた子役である。
『13日の金曜日 完結編』では、彼が憑りつかれたようにジェイソンをメッタ刺しにして不気味な笑みを浮かべる。
そんな衝撃のラストで幕を閉じたシリーズ史上最高傑作である。
呪怨の子じゃないよ。
以上の点から寄生映画に葛藤はつきものだということを言いたい。
寄生される側に注目すると、何らかの弱みや過去のトラウマがあると奴らはそれらを好むため寄生されやすい。
『ロストボーイ』のマイケルは“女”。
『エルム街の悪夢2』のジェシーは“恐怖を感じやすい体質”。
『13日の金曜日 完結編』のトミーは“純粋”。
そしてビリーは“母との別れ”というトラウマ。
そういった弱みに入り込んでくるといえば現実だとドラッグに近いかもしれない。
しかしドラッグの場合、自分から手を出さなければ避けられる。
つまりモンスターも人間もみんな生きるのに必死なんですよ。
そもそも人間の繁殖行為もある種の“寄生”ではなかろうか。
自分の遺伝子と他の遺伝子を融合させて新たな生物を創造する。
モンスターと人間の違いは、“愛”がある寄生かどうか。
“愛”がなければ人間もモンスターとなりうるのだ。
それは表面上の物ではなく絆があってのものでなくてはならない。
モンスターと人間…
“共存”は難しいのかな。
学園ドラマの帝王“ジョン・ヒューズ”
ジョン・ヒューズ監督といえば、今や当たり前となる“アメリカの学園映画”の描き方のテンプレートを創り上げたことで知られている。
80年代半ばから後半にかけて名作を世に出してきた。
『すてきな片想い』(1984)では、男子が思い描く女子の理解しがたい恋愛模様が初々しく描かれている。
「なんであの子はあんなやつの事好きなんだろう。」と思ったことがある人にはこの作品がオススメだ。
翌年の『ブレックファスト・クラブ』(1985)は映画史においても重要な作品となる。
高校を舞台に、普段の学園生活では交わることのないタイプの5人の生徒たち(『秀才』『スポーツマン』『不良』『お嬢様』『おバカ』)が、それぞれの事情で罰として休日に登校を命じられ、図書館で“自分とは何か”という作文を課題で出される。
語り合う中で次第に彼らの心は通じ合っていくという、容姿や身分など一切関係のなくなる展開は未だに現代の若者の心を射止める。
お気づきかもしれないが、シーズン3の“チーム・アイスクリーム”の4人がこれに当てはまる。
高校時代イケていたが今は夢も希望もないスティーブ、
常にやる気がなさそうにみえて実は悩みのあるロビン、
成長に身を任せ誰とでも訳隔たりなく接することのできるダスティン、
考えや喋り方がおばちゃんで生意気だが内心は子どもな最年少エリカ。
こんなデコボコの4人が力を合わせてソ連に挑むというだけでおかしな展開が期待できる。
実際相当イカれていた。
さらに翌年の『フェリスはある朝突然に』(1986)では、仮病の使い手である高校生が、仮病の嘘が原因で街全体を動かしてしまうというぶっ飛んだ作品だ。
スティーブ役のジョー・キーリーが本作のシーンを忠実に再現したドミノピザのCMに主演している。
驚くべきことにキーリーは『ストレンジャー・シングス』でオーディションを受けるよりも前にこのCMに出演していたのだ。
90年代以降は監督業から離れ、製作や脚本の場で活躍していた。
ファミリー向け映画が多く、『ベートーベン』(1992)の脚本や、『ホーム・アローン』1~3の脚本と製作を務めている。
そして2009年8月6日59歳で亡くなった。
これからもいつまでもあなたの映画が愛されますように。
スピルバーグイズムとアメリカの離婚率
『E.T.』の舞台は明らかになっていないが、見た感じ田舎だ。
そして『未知との遭遇』はドラマと同じくインディアナ州が舞台。
田舎で未知の生物(イレブン)が現れて、少年(ウィル)が行方不明になるこの2つの映画の要素を掛け合わせて構成されたのが『ストレンジャー・シングス』と言い切ってもいいだろう。
そしてその2つを監督したのがスティーヴン・スピルバーグ。
彼の映画の特徴について触れていこう。
スピルバーグの映画で定番ともいえるのが、家族関係がうまくいっていないこと。
スピルバーグは、第2次世界大戦終戦の翌年の1946年12月18日にオハイオ州シンシナティに生まれる。
エンジニアの父の転職により、家族総出で引っ越しが続いたという。
引っ越しが多いということは友達ができてはすぐ別れの繰り返し。
そして父は仕事優先で不在なことが多かった。
母親と3人の妹と暮らす中、妹たちを脅かして遊ぶのが日常だった。
ユダヤ人だったためいじめられることも多々あり、内向的になったスピルバーグが夢中になったものは父がくれた8ミリカメラ。
最も彼をいじめていた少年に出演の依頼をしたところ意外にも快諾してくれたそう。
映画撮影には現実での関係性や隔たりをも超える力があるのだと魅力にハマっていった。
父が家を出て以来20年以上断絶状態だったが、実は離婚の原因は母にあった。
夫の親友と不倫していたのだ。
しかしそれを知っても、父との関係を修復しなかった。
父を悪者にしておく方が彼には納得できたからだ。
それほどまでに母親に執着していた。
母のリアは2017年2月21日に死去、97歳だった。
父アーノルドは今現在102歳でご存命。
そんなご長寿な二人は、晩年二人とも仲直りして映像媒体で微笑ましい姿を見せていた。
特に離婚の原因は父親のせいだと思っていたため、彼の初期の作品では母親はたくましく、父親は出てこなかったりダメ要素がある。
なお、父親とは現在和解している。
『E.T.』の主人公エリオットの家庭はシングルマザー。
父は家を出て別の女と暮らしている。
『未知との遭遇』(1977)では仕事に熱心で家庭を顧みない父親が登場する。
『フック』(1991)は仕事優先で家庭を顧みない元ピーターマンが主人公。
『ジュラシック・パーク』(1993)では子供嫌いな古生物学者が主人公。
『宇宙戦争』(2005)では離婚した父が娘と息子を預かるもうまくいかない。
『ストレンジャー・シングス』においても、ウィルとジョナサンの父親は家を出て別の女と暮らしている。
ウィルが行方不明になったって本気で探しもしない。
むしろ母親のせいではないのかと言う始末。
そしてウィルの保険金で自分の借金を返そうとする。
どうしようもない父親だ。
ダスティンの両親も離婚しておりシングルマザー家庭。
マックスの両親も離婚している。
シーズン2第6話で彼女の口からルーカスに対して語られる。
頑固で強気なマックスがルーカスに心を許したシーンでもある。
母親と再婚相手とビリーと共にホーキンスにやってきた。
まるで父親が全て悪いかのようにと哀しい表情をするマックス。
ビリーについても同じ。
シーズン3第6話で母親と過ごしたカリフォルニアでの思い出がエルの能力を介してみることができた。
ビリーの母親は浮気しており、父親がそれにキレて平手打ち。
なぜ彼が母ではなく父に連れて行かれたのかはわからないが、
母との別れにより、そして父親の圧力によりビリーは暴力的になってしまう。
映画やドラマで物語を構成するうえで主要人物の家庭環境が悪いと、彼らが何かをしたり感じたりするにあたってその動機の背景になることが多く、簡潔に描きやすくもあり観客は納得もしやすいといえる。
しかしながらアメリカの離婚率の高さはご存じの方も多いと思うが、1970年代から増え始め1980年代にピークを迎えていたのも興味深い。
結婚率のピークを迎えたのは第2次世界大戦後。
1950年代の戦後はいわゆる平和の安堵によりベビーブームに繋がった。
逆に大恐慌が襲った1930年代は一気に沈む。
時代背景、経済と景気にも左右されてきたのがアメリカの“結婚”の特徴である。
そして1970年代から1980年代にかけて離婚率がピークを迎えたのは背景に女性の自立もあるが、1969年にカリフォルニア州で『無過失離婚』が州法として制定された。
これは、婚姻関係にある当事者がそれぞれ相手側の過失を証明する必要なく、婚姻関係の解消ができるという法律。
相手が拒否しても離婚はできる。
そして離婚するのに費用も掛からない。
この法律は2010年10月にニューヨーク州で最後に制定されたことにより、今ではアメリカ全土で用いられている。
よくセレブが離婚する際の“理解しがたい不和”という理由はまさにこのことである。
結婚していてもお金はかかるし、離婚するのにもお金はかかる。
特に未成年の子がいれば養育費や親権争いで裁判の費用がかかるため、近年では離婚率は意外なことに下がってきている。
そして子供がいる場合、アメリカの離婚手続きはかなり細かく複雑だ。
米国で離婚は、年間約280億ドル(約3000億円)を稼ぐ「大型産業」だ。州によってかかる費用は異なるものの、平均費用は約2万ドル(約220万円)程度とみられている。
法律問題の調査を行う米マルティンデール・ノロ・リサーチによると、マサチューセッツ州の場合、平均費用は1万5900ドル(約170万円)程度だが、未成年の子どもを伴う場合は、この費用は2万3900ドル(約255万円)に膨れあがる。富裕層のカップルの場合、扶養手当や財産分与をめぐって裁判になることも少なくなく、同州の場合、裁判にかかる費用は2万2100ドル(236万円)に上る。
(引用:東洋経済)
ただ一人結婚も離婚も躊躇しない男がいる。
ジェームズ・キャメロン。
彼には申し訳ないが、4回も離婚して5回も結婚するなんてよっぽど金銭面にかなりの余裕がある人でないとできないのではなかろうか。
少なくとも離婚する際の慰謝料には困らない。
『アバター』と『タイタニック』で世界興収代第2位と第3位(先日『アベンジャーズ/エンド・ゲム』に1位の座を奪われる)を稼ぎ出したが、離婚するたびに何かしら財産を手放している。
まぁ彼はカナダ人だが。
詳しくは【ジェームズ・キャメロンが描く“強い女像”】を参照していただきたい。
スティーヴン・キングについて
1947年9月21日メイン州ポートランド生まれ。
現在71歳。
1974年『キャリー』でデビューして以来、自伝含め60冊を出版している。
ダファー兄弟は子供時代に彼の小説を貪るように読んでいた。
キングは自身の出身地メイン州に架空の街キャッスルロックとデリーを創った。
そして彼の小説はそこが舞台となる。
そのため、クロスオーバーを明記している箇所も小説内ではいくつも見受けられる。
私は小さい頃によく彼の名を耳にしていました。
“スティーヴン・キング原作のベストセラーを映画化”といった表現だ。
当時なぜだか彼の名が胡散臭く聞こえて、変なマジシャンのように感じ、かつすでに死んだ人なのだろうと勝手な想像をしていた。
それから気づくと彼の原作の映画化作品を通らずには成長できなかった。
なぜならSFとホラーが私の大好物なのだから。
彼がこのジャンルに与えた影響は計り知れない。
このドラマもいかに彼の作品から影響を受けているかはお分かりいただけたかと思います。
ちなみにシーズン1第6話でホッパーとジョイスがイレブンの母の家を訪ねた時に、イレブンの叔母がイレブンの能力を“スティーヴン・キングのような”と直接的に表現しています。
『STRANGER TINGS』の印象的なロゴは、スティーヴン・キングのペーパーバックのタイトルのフォントと、タイトルデザイナーのリチャード・グリーンバーグが描いたタイトルからインスピレーションを受けている。
惜しくも2018年に他界されたリチャード・グリーンバーグは、『プレデター』(1987)で“アカデミー最優秀視覚効果賞”にノミネートもされた。
その中でも特にアルファベットが徐々に出来上がり完成後本編に突入するオープニングの映像演出は『デッドゾーン』(1983)のオープニングと似ている。
ドラマオープニングで流れるメロディーは、『デイ・オブ・ザ・デッド』(1985)のジョン・ハリソンが作曲したテーマからインスピレーションを受けている。
シーズン3で映画と共にその音楽が流れるシーンがある。
スティーヴン・キングは自身のツイッターで感想をこう述べている。
「ストレンジャー・シングスを見ることはスティーヴン・キングのグレイテスト・ヒッツを見ているようだね。いい意味でね。」
さらに『ストレンジャー・シングス』出演前にミリー・ボビー・ブラウンについて絶賛していたのだ。
「ミリー・ブラウン、『アンデッド』(2014)に出演している女の子が最高だ。私の想像なのだろうか?それとも昔より子役が優秀になったのかな?」
スティーヴン・キング原作と聞いて期待と不安が半々になるのは映画オタクあるあるだろう。
何度でも見たい大傑作から目が点になるとんでもない駄作もあるが、
それも月日が経つうちに愛しくなる。
それではオマージュコーナーで触れたもの以外でいくつか挙げていこう。
いわゆる傑作
クリープショー(1982年)
子供が読んでいるホラー雑誌を映像化したという体の5話から成るオムニバス映画。
ジョージ・A・ロメロが監督を務め、スティーヴン・キングが脚本を担当、特殊メイクには『ゾンビ』(1978)のトム・サヴィーニが加わるという無敵なスタッフ陣。
5話目は特に強烈なので食事中に見ないことをおすすめする。
第2話ではキングが主演を務めているのだが、不気味な表情を交えた怪演が見られる。
冒頭でホラー雑誌を読んでいる子供はキングの実の息子。
彼もまた現在ホラー小説家として活躍している。
父親の名を借りず、自分自身で成功を収めたいことからジョー・ヒルというペンネームで『ハートシェイプト・ボックス』を出版し見事ベストセラーになる。
しかし父親に顔が似すぎなため気付かれていたと思う。
バトルランナー(1987)
ヘンテコな格好をしたアーノルド・シュワルツェネッガーが3時間のサバイバル耐久レースをしているのをテレビで放送し、それを視聴者は楽しんでいる。
未来(未来と言っても2017年が舞台)ではそんな番組が高視聴率を獲得しているらしい。
わくわくただただ楽しい作品なのだが、メディア、マスコミ批判も含まれた傑作である。
ペット・セメタリー (1989)
ある日ペットの猫が車に撥ねられ亡くなる。
遺体をとある墓地に埋めると次の日猫が帰ってきた。
しかし悪臭を放ちなんだか凶暴化して様子が変。
そして次は息子も車に撥ねられため、その墓地に埋葬。
するとやはり帰ってきたが様子が変。
あなたに子供がいる立場ならラストは目を背けたくなることだろう。
ミザリー(1990)
人気作家が雪道で自動車事故を起こし重症となった彼をおばちゃんが救出。
このおばちゃんは彼の大ファンで、書き上げたばかりの新作原稿を見せてもらうが、ラストが気に食わないということで原稿を燃やす。
それから始まるおばちゃんによる作家の服従奴隷生活。
キャシー・ベイツのクソババァっぷりが炸裂。
あまりの怪演でアカデミー主演女優賞を受賞。
監督は同じくキング原作の『スタンド・バイ・ミー』を映像化したロブ・ライナー。
ショーシャンクの空に(1994)
名作ランキングではいつも1位から10位以内には入っている作品。
無実の男が刑務所に入れられ、自由を取り戻すまでの物語。
主人公に感情移入しやすく明快なストーリーが受けたのでしょう。
しかし劇場公開当時は興行は低く、その後ソフト化され口コミで話題になって頂点を極めるまでになった珍しい映画である。
1994年のアカデミー賞では7部門にノミネートされていたが、この年は『フォレスト・ガンプ』がほとんどの賞を占めたのと、『パルプ・フィクション』、『スピード』などが大ヒットしたため本作は埋もれてしまった。
監督はキング原作『ミスト』、『グリーンマイル』を務めたフランク・ダラボン。
痩せゆく男(1996)
肥満体型の弁護士さんがある日ジプシーの老女を誤って轢き殺してしまうが、警察と判事にコネを駆使して無罪になる。
裁判の帰り道、怒る仲間のジプシーに“痩せていく”と一言、呪いをかけられてから、彼は痩せ細っていくのであった。
肥満の時の特殊メイクが『ナッティ・プロフェッサー』のような、いかにもつけてます感のあるタルタルした顎に注目して見ていただきたい。
ゴールデンボーイ(1998)
ナチスの残党が近所にいることに気づいたロサンゼルスに住む少年が、彼に対して当時の収容所での様子を教えないと警察に通報するぞと脅迫。
狂気への興味に取り憑かれた少年が、実際に狂気の場にいた老人と出会ったことで生まれる変化が見どころ。
少年を演じるのは今は亡きブラッド・レンフロ(『マイ・フレンド・フォーエバー』)、ナチの元司令官役をイアン・マッケラン(『ロード・オブ・ザ・リング』、『X-MENシリーズ』)が演じる。
監督は『X-MENシリーズ』、『ボヘミアン・ラプソディ』のブライアン・シンガー。
ちなみにイアン・マッケランは1995年公開の『リチャードⅢ世』で主演しているが、この作品は1930年を舞台に制服、シンボル、車両、武器など視覚面でナチスの美意識要素を取り入れた演出となっている。
リチャード3世は死んでいなく、その後ロサンゼルスに逃げたのかもしれない。
グリーンマイル(1999)
双子の少女を殺害した罪で死刑を宣告された男ジョン・コーフィ。
彼は不思議な能力をもっていた。
そして明かされる悲しい真実。
心が痛む。
ありがとうジョン・コーフィ。
シークレット ウインドウ(2004)
人気作家のもとに怪しい男が現れる。
彼は自分の作品を盗作したことを公表しろと脅迫してきた。
作家役をジョニー・デップが演じ、真実を巡ってスリリングな展開が続く。
1922(2017)
夫が妻を殺し井戸の中へ放り込む。
息子もそれに協力。
しかし罪の意識は彼らを執拗に追い詰めていくのであった。
テーマとなる“罪悪感”を原作通りに映像化できている。
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017)
1990年版のペニーワイズの顔面力に本作が勝ることはないが、映画の恐怖演出の質は本作の方が向上している。
Part2が早く見たい。
愛すべき駄作、しかし無駄ではない作品たち。
クジョー(1983)
狂犬病のゴールデンリトリバーが人々を襲う恐怖を描いた本作は、
とにかくクージョの関わらない家族ドラマ部分が無駄に長く感じテンポが悪い。
“こっちはクージョ待ちだから!”
ちなみにシーズン1第4話でウィルの偽の遺体を保管している安置室の前に見張りでついていた警官が読んでいたのは『クージョ』の原作。
シーズン2ではボブがデモドッグに食いちぎられるのは本作のオマージュだ。
スリープウォーカーズ(1992)
ボーイフレンドがヴァンパイアだったんですね〜。
主演女優は『ツイン・ピークス』にも出てたメッチェン・アミック。
綺麗だね〜。
うん。
ランゴリアーズ(1995)
私の見てきた映画の中でワーストCG1位を記録したのが本作。
とんでもないくらいにテカテカしたパックマンのようなクリーチャーに次々と民間人が襲われるという茶番劇。
もはや画面から浮きすぎてコメディ。
笑いをありがとう。
ドリームキャッチャー(2003)
トイレで用を足していたらエイリアンに襲われる映画。
少年期の回想シーンは『スタンド・バイ・ミー』、『IT』に通ずるジュブナイルもの。
シーズン2第7話の犯罪組織のアジトでの会話シーンにBGMで流れていたロイ・オービソンの“Blue Bayou”は本作でもかかる。
セル(2016)
携帯電話を使っていた人々が突如狂暴化し襲い始める。
原因も結末もよくわからないトホホ映画。
しかし悪くない。
ダーク・タワー(2017)
全7部から成る長編シリーズである『ダーク・タワー』。
キングの他の作品ともクロスオーバーしているシリーズなのだ。
この映画の見どころはイドリス・エルバのガンアクションのかっこよさだけ。
陳腐な魔法使いを演じさせられたマシュー・マコノヒーに関しては無駄遣い。
薄っぺらい作品だが憎めない。
NEWコークに秘めたリメイク映画の存在意義
ダファー兄弟がシーズン3に取り入れる要素として最初に思いついたものの一つと公言しているほどに、
1985年を代表する出来事であった“NEWコーク事件”。
第2次世界大戦後、コカコーラは業界市場の60%をシェアしていたが、
1983年までにペプシとの競合争いにより24%に低下してしまった。
ペプシは順調に売り上げを伸ばし始め市場を奪われていた。
そこでどうにかせねばならないと当時のCEOのロベルト・ゴイズエタ氏が立ち上がった。
そーだ、味を変えよう。
より甘いコーラへと生まれ変わった。
そして1985年4月23日、コカコーラ社が発表した問題作“NEWコーク”。
発売されると話題性もあり昨年よりも売り上げが8%上がった。
しかしコカコーラ最大の失敗は従来のコーラの販売を中止したことだ。
そのため古くからのコーラの味を愛する特にアメリカ南東部の人間には受けなかったようで、
アトランタ支社にはなんと40,000件を超える不満の声が届いた。
約10万人にもおよぶ抗議活動も行われたほどだ。
騒動が大きくなりすぎたため、“NEWコーク”の発売からわずか79日後の7月11日、コカコーラは“OLDコーク”を再販すると表明した。
“NEWコーク”の販売は続けられ、従来のコーラは“コカコーラ・クラシック”として再び愛された。
そんな失敗作は1990年に名前を“コークⅡ”に変えて2002年7月まで販売された。
お味が気になる方は、『ストレンジャー・シングス』のおかげで、現在コークストアにて“NEWコーク”と“ストシン特別限定デザインコーラ”がオンライン購入できるのでぜひ!
海外に発送ができるのかは知りません。
BMXに乗るキッズ
あの頃の車
登場人物が乗っている車種を調べれば、人柄や経済力、どんな家庭なのかが見えてきます。
1980年型 シボレー・K5 ブレイザー
ホッパーが社用車として使用していた車。
ゼネラルモーターズが製造、販売。
彼のは第2世代(1973-1991モデル)。
力強いV8エンジンを搭載しているため、オフロードシーンで非常に人気があった。
アメリカ人にはフランス語の発音が難しいため、シボレーは“シェビー”と呼ばれている。
1976年型 フォード・ピント
ジョイスが使用していた車。
フォード・モーターが1970年に販売。
しかし1972年にいわゆるフォード・ピント事件が起き会社の信頼がなくなる。
簡潔にまとめると、フォードが短期間でコストを削減してこの車を市場に出したいがため欠陥商品のまま売りに出したのだ。
それ以降この車は改良して再販されたが、売れることなく値下がりしていきわずか2000ドルで販売された。
そのためシングルマザーで家計の苦しいジョイスが所持しているのも頷ける。
フォードギャラクシー500
ジョナサンの車。
1959年から1974年まで販売。
古いタイプのため、中古なら高校生のジョナサンでも手が出せそうだ。
1981年型 BMW 733i
スティーブの車。
高価なため、おそらく父親のものか、譲り受けたものか、買ってもらったものかのどれか。
プール付の一軒家に住むわかりやすいボンボンの子。
インジェクション仕様になっており、その中ではトップモデル。
1988年型 フォルクスワーゲン・カブリオ
バーバラの車。
オープンカーにもなるハッチバック型の普通乗用車。
販売されたのはシーズン1から5年も先の1988年。
プラスチックのバンパーと小さめなヘッドライトが証拠だ。
どうやらバーブは未来からやってきたようだ。
1972年型 オールズモービル・カトラス442
シーズン1でウィルとジョナサンの父ロニー・バイヤーズが乗車していた車。
V8エンジンを搭載したマッスルカー。
高燃費。
80年代初期型 シボレー・バン
シーズン1で『E.T.』のオマージュシーンで政府エージェントが乗っていた車。
1984年型 トヨタ・カムリ・リフトバック
ボブの車。
“リフトバック”とはトヨタ独自の言い方で“ハッチバック”のこと。
安定感と平凡さがボブを表している。
2代目 1979年型 シボレー・カマロ
ビリーの車。
V8エンジン搭載、高燃費。
『トランスフォーマー』のバンブルビーと同じモデル。
1969年のマスキー法(大気浄化法)制定に伴い、自動車排気ガスに規制がかかったため、改良が何度もなされ2代目はエンジンバリエーションが多い。
1982年に3代目が登場するまで12年間販売された。
高級車をビリーのような高校生が買えるとは思えない。
父親も厳しそうだし買ってくれるわけはない。
ということは自分で買ったのか。
きっと『マジック・マイク』のチャニング・テイタムのようにストリップバーで稼いだか、マダムに気に入られ買ってもらったか、そんな感じだろう。
マーキュリー・グランド・マーキー・コロニーパーク
ウィーラー家の車。
1979年から1991年まで販売された6代目モデルと思われる。
ウィーラー家はウィーラー夫妻、ナンシー、マイク、ホリーの5人家族なので、6人乗りのこの車は丁度いい。
全席“らくちんチェア仕様”なのかな。いや運転席だけか。
ボルボ244・セダン
ダスティンの母親の車。
1974年から1993年まで生産されていたスウェーデンのボルボ社製。
メルセデス・ベンツ450・SLクラス
ホーキンス市長が乗る車。
ドイツのメーカー、ダイムラーがメルセデス・ブランドで展開している。
1973年から1980年まで生産された。
1985年型 クライスラー・レバロン
シーズン3でスターコートモールに展示されていた赤い車。
エルに吹っ飛ばされた。
クライスラー社が生産、販売。
1984年型 キャデラック・エルドラード・ビアリッツ・コンバーチブル
シーズン3、セブンイレブンで給油していた人のを権力で取り上げ、ホッパー、ジョイス、アレクセイが乗車していた車。
ゼネラルモーターズが展開する高級車ブランド。
劇中に登場するこの車のプレートに記載されている文字は“TODFTHR”。
きっと彼の名は“T”から始まる名前で『ゴッドファーザー』のようなリッチな大黒柱なのだろう。
80年代を彩る音楽とそれに隠された意味
このドラマシリーズの重要な要素となる音楽。
当時のヒットソングの数々。
レコード会社やアーティストに連絡して著作権の持ち主を確認して、使用許可をとり使用料を交渉。当時のヒットソングを使いたいが予算の都合もあるため全てが使えるわけではない。
ミュージックスーパーバイザーと監督がそのような苦労を経てようやく映画に音楽が加わる。
ここではドラマ側が制作した曲以外の、劇中でかかった全ての音楽を載せて、重要な曲には解説も加えております。
そして歌詞に隠れた意味を知っておくとなお一層楽しめます。
シーズン1
【第1話】
“Can’t Seem to Make You Mine” – The Seeds
ホッパーが警察署に到着した時。
“She Has Funny Cars” – Jefferson Airplane
イレブンがベニーのハンバーガー屋でポテトを盗み食いしているところを捕まった場面。
“I Shall Not Care” – Pearls Before Swine
ベニーがハンバーガーを作りイレブンと話す場面。
“Jenny May” – Trader Horne
イレブンがダイナーで扇風機を止める場面。
“Every Little Bit” – Jackie James and Jackie Curnow
ナンシーがベッドで勉強している場面。
“White Rabbit” – Jefferson Airplane
エージェントがベニーのお店にイレブンを捕らえに来た時にラジオで流れている曲。
“Africa”- Toto
1982年リリース
『Billboard Hot 100』で首位獲得。
スティーブの部屋でナンシーとイチャついている時にかかる。
【第2話】
“Go Nowhere” – Reagan Youth
ジョナサンが父親の家に来るまで向かっている最中に聴いている。
“Should I stay or Should I Go” – The Clash
1982年6月2日リリース
この曲は1991年3月、リーバイスのCMソングに抜擢され再発売された。
その際に全英シングルチャート1位を獲得。
これはこのバンド史上初の首位獲得シングルである。
また、“ローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大な500曲”の228位に選ばれている。
なおバンドは1986年時点で解散しているも、パンクロックを代表する偉大なバンドとして音楽史に名を刻んでいる。
ジョナサンがドライブ中に聴きながら、ウィルとその曲を聴いていた頃を思い出す場面でかかる。
兄貴は弟にミックステープをプレゼントする。
その中にはジョイ・ディヴィジョンにザ・スミスも入っているという。
ザ・スミスといえば、暗い歌詞やメロディーが若者の憤りや不安を表現し若者世代に受けたバンドだ。
『ライ麦畑でつかまえて』の再来といわれた『ウォールフラワー』(2012)でも主人公の高校生チャーリーがミックステープを作るのだが、そこにももちろん入っている。
そしてこのシーンの兄弟のやりとり、『スタンド・バイ・ミー』にもほぼ同様のシーンがある。
若きジョン・キューザック演じる兄が、弟のゴーディーに野球帽をあげるシーンだ。
兄は事故死、一方のストシンの弟ウィルは行方不明。
兄弟の深い絆を表す他に、嫌な予感を助長させる重要なシーンである。
また、この曲はシーズン2第8話で、マインド・フレイヤーに憑りつかれたウィルの心を取り戻すためにジョナサンがかけるシーンでも使われる。
彼らにとって重要な曲である。
シーズン1第4話では、イレブンが周波数をアップサイドダウンに合わせると、ウィルがこの曲を歌っているのが聞こえてくるシーンがある。
シーズン1第7話でも瀕死状態で寒さに震えながらも歌っている。
危機的状況の中でも口ずさんでしまうくらいのお気に入り。
“Deck The Halls” – Chicks With Hits
ジョイスが新しい電話を買いに車で向かった時。
“Jingle Bells” – The Canterbury Choir
ジョイスが上司に前借りを依頼したとき。
“Dark Stars” – Mark Glass
ジョナサンが父親の家の外に車を止めた時。
“I’m Taking Off (Shield Your Eyes)” – Space Knife
ジョナサンが父親の家を調べる場面。
“Body Language” – Alexander Baker & Clair Mario
ナンシーとバーバラが電話で会話する場面。
“Tie A Yellow Ribbon” – Brotherhood of Man
ナンシーとバーバラが車の中で会話している場面。
“Raise A Little Hell” – Trooper
スティーブが玄関のドアをあけてナンシーとバーバラを迎え入れる場面。
“I Melt With You” – Modern English
スティーブのプールパーティーで流れている曲。
“Hazy Shade Of Winter” – The Bangles
バーバラがモンスターに襲われている間にナンシーがスティーブといちゃついている場面からエンディングまで。
【第3話】
“Waiting for a Girl Like You” – Foreigner
ナンシーがスティーブによって処女を喪失する時にかかる曲。
“We Wish You a Merry Christmas” – Joel Evans & Friends
ジョイスが大量のクリスマスライトを町に買いに行く場面。
“Brahm’s Lullaby” – Johannes Brahms
イレブンがナンシーの部屋を探索している場面。
“Heroes”- Peter Gabriel
オリジナル:David Bowie
1977年9月23日リリース
ボウイがベルリンに住んでいた時に、ベルリンの壁の下で落ち合う男女のカップルをみてインスピレーションを受けたという。
後にその男性は、『Heroes』のアルバムプロデューサーのトニー・ヴィスコンティであったことを2003年、“Performing Songwriter magazine”に語っている。
当時彼には妻がいたため、名前を明かすことは控えた。
その後、その方とは離婚、そして本人の許可を得てこのことを公言した。
これまた映画『ウォールフラワー』では大切な役割を果たす曲である。
本編のほか、エンディングにも流れる。
本作が若者に受けたことによって、この曲も改めて知名度を上げた。
困難な現状だとしても希望は見出すことができる。
人には不可能も可能にできる無限の可能性がある。
そんな強い信念を感じる曲である。
【第4話】
“Atmosphere” – Joy Division
ホッパーがウィルの遺体が発見されたことをジョイスに伝える場面。
“Color Dreams” – The Deep
ホッパーがオバノンにビールを奢る場面。
【第5話】
“Elegia” – New Order
ウィルの葬式でかかるインスト。
“Green Desert” – Tangerine Dream
ホッパーが自宅で盗聴器を探し回る場面。
“Nocturnal Me” – Echo & The Bunnymen
ジョナサンがナンシーを見つけようとする場面からエンディングまで。
【第6話】
“Sunglasses at Night” – Corey Hart
スティーブがナンシーの部屋に忍び込もうとする場面。
“Violin Concerto in E Major BWV 1042: I. Allegro (Bach)” – English Chamber Orchestra & Dmitry Sitkovetsky
エージェント(コニー・フレイザー)がスコット先生の家を尋ね、新しいAVクラブについて話す場面。
“I See the Future” – Andrew Pinching
マイクの母ちゃんがナンシーの部屋をピアスでこじ開けた時に部屋でかかっている曲。
“Happy José” – Kookie Freeman
イレブンが食料品店からEggoを盗む場面。-
“Brahm’s Lullaby” – Johannes Brahms
テリーの妹がジョイスとホッパーに、テリーがMKウルトラ実験の被験者だったことを打ち明ける場面。
“The Bargain Store” – Dolly Parton & Kenny Rogers
ナンシーとジョナサンがモンスターとの戦いに備えて武器を購入しに店に行った場面。
“Exit” – Tangerine Dream
スティーブとジョナサンが路地で喧嘩する場面。
【第7話】
“Fields of Coral” – Vangelis
みんなが特殊能力の知識を話し合い共有する場面。
【第8話】
“Horizon (Warsaw Gate Mix)” – Tangerine Dream
ホッパーが息苦しそうにしている娘を落ち着かせるため話しかけている回想場面。
“When It’s Cold I’d Like to Die” – Moby
ウィルがアップサイドダウンで人生を振り返る場面。
“Carol of the Bells” – Mormon Tabernacle Choir
ホッパーが警察署から食べ物を取り、それをミルクウッドでボックスに入れて置いた場面。
“White Christmas” – Bing Crosby
バイヤーズ家がクリスマスイヴのディナーを楽しんでいる場面。
シーズン2
【第1話】
“Whip It”- Devo
少年たちがゲームセンターに到着した時にかかる。
“Just Another Day” – Oingo Boingo
ホッパーが警察署に到着した時。
“Talking in Your Sleep” – The Romantics
スティーブとナンシーが車で話している時。
“Rock You Like a Hurricane” – Scorpions
1984年2月7日リリース
バンド史上アメリカで最も売れたアルバム『Love at First Sting』に収録された曲で、MVはMTVで何度も放送された。
ビリーの初登場の時にかかる曲。
まさに色気全開で、校内でハリケーンを起こしそうな予感をさせる瞬間である。
“Spooky Movies” – Gary Paxton
ボブがメルヴァルド・ジェネラル・ストアに到着時からホッパーがメリルの農場に出るまで。
“Every Other Girl” – Prehistoric Wolves
研究所のアシスタントのヘッドフォンで流れている。
【第2話】
“Wango Tango” – Ted Nugent
ビリーがマックスを家に送っている際にホーキンスに引っ越してきたことについて不満を言う時。
“Blackout” – Swing Set
ジョナサンがウィルを友人たちの元へ車で送っている時。
“Shout at the Devil” – Mötley Crüe
1983年9月26日リリース
80年代グラムメタルを代表するバンド『Mötley Crüe』の代表曲。
スティーブ、ナンシー、ビリーのいるハロウィンパーティー会場にて。
“Islands in the Stream” – Kenny Rogers & Dolly Parton
ボブとジョイスが彼女の家で踊っているときにボブがかける。
“Monster Mash” – Bobby Boris Pickett
マックスと少年らがトリックオアトリートを続けているときに、マイクがウィルにマックスの登場でハロウィンが台無しになったことを伝えた時。
“Girls On Film” – Duran Duran
1981年7月13日リリース
イギリスでは1981年7月のシングルチャートで5位にランクイン入った。
アメリカでは発売当初はそれほど売れていなかったが、同年8月のMTV開局とともにMVが放送され人気を高めていった。
1978年に結成された『デュラン・デュラン』は現在も活動はしているが、やはり80年代のMTVの勢いと共に大人気になった当時を象徴するバンドであると言える。
ジョナサンがハロウィンパーティーに到着した時にかかっている曲。
まさに当時のパーティーはこんな感じだったのだろうなと浮かれている感が伺える曲である。
“Outside the Realm” – Big Giant Circles
マイクがイレブンがまだ側にいるように感じることをウィルに伝えるシーンから、
ジョナサンがナンシーを車で家に送りベッドまで付き添うシーンまで。
“Ghostbusters” – Ray Parker Jr.
1984年5月リリース
6月8日に全米で公開された『ゴーストバスターズ』の世界的大ヒットにより主題歌も大ヒット。
8月11日に『ビルボードホット100』にて1位を獲得。
日本でも『洋楽オリコンチャート』で1位を獲得。
『ストレンジャー・シングス』では贅沢にもがっつりエンディング曲で流してくれた。
【第3話】
“Whistle On the River” – The Mercy Brothers
ダスティンが図書館に本を借りるシーンからボブがウィルを学校に送っている最中に子供時代に悪夢にうなされたことを語るシーンまで。
“You Don’t Mess Around with Jim” – Jim Croce
回想シーンでホッパーとイレブンがキャビンを掃除した時に彼がかけた曲。
“Go!” – Tones On Tail
イレブンがキャビンを離れる時、スティーブとビリーがバスケットをしている時、ナンシーがスティーブのところに現れるシーンまで。
“The Ghost in You” – The Psychedelic Furs
ジョナサンがナンシーにパーティーからどのように連れて帰ってきたかを伝えるシーン。
“Clean Cut American Kid” – III Repute
ナンシーとジョナサンが話している間、クラスメイトがウォークマンで聞き始めた曲。
“Cookin’” – Al Casey Combo
ジョイスがボブのビデオカメラの操作の仕方を聞くため、レディオシャックにいる彼に電話した時。
“How I Feel About You” – Jumpstreet
ナンシーとジョナサンが彼女の家に行ったときにカレン(ナンシーの母)が挨拶する時。
【第4話】
“This Is Radio Clash” – The Clash
ナンシーが母に今夜ステイシーの家に泊まっていいか聞いてから、外にいるジョナサンに落ち合うシーン。
“Scarface (Push It To the Limit)” – Paul Engemann
ホッパーがジョイスから何度も電話があったことを伝えられたあとに車を走らせるシーンから、
ビリーがスティーブにコートでアドバイスを与えるシーンまで。
“The Growing” – The Haxan Cloak
ビリーがマックスにルーカスに近づかないように助言するシーンから、ホッパーがカボチャ畑を掘り始めるシーンまで。
【第5話】
“Try My Love” – Carroll Lloyd
ナンシーとジョナサンがモーテルにチェックインする時。
“You Ought To Be With Me” – Carl Weathers
ルーカスの家族の朝食時。
“Green, Green Grass of Home” – Bobby Bare
イレブンが母親に会うためヒッチハイクする時。
“Can I Do What I Want” – Shock Therapy
ナンシーとジョナサンがマレーの家に立ち寄る時。
“Metal Sport” – Hittman
ビリーがマックスをゲームセンターで降ろす時。
“Darling Don’t Leave Me” – Robert Görl
ゲームセンターでマックスがルーカスのいるバックヤードに呼ばれる時。
“When the Sun Goes Down” – The Jetzons
ルーカスがマックスにイレブンの話が事実だと説得させるシーン。
“Strenght in Numbers” – Channel 3
ビリーがマックスをゲームセンターに迎えに来てルーカスについて質問した時。
“Open the Kingdom (Liquid Days, Part II)” – Philip Glass Ensemble, Douglas Perry, Michael Riesman & Michael Reisman
イレブンの母親のフラッシュバック時。
“No More” – Billie Holiday
マレーがナンシーとジョナサンの関係をじっくり考えるシーン。
【第6話】
“Hammer to Fall” – Queen
1984年9月10日リリース
ギターのブライアン・メイが作詞作曲を担当。
冷戦時代、核の恐怖が身近なものとなったことを背景にフレディがポップで爽やかに歌う。
1985年7月13日にウェンブリー・スタジアムで開催された『ライブエイド』では、
『ボヘミアン・ラプソディ』、『RADIO GA GA』に次いで3曲目に演奏された。
南アフリカでは最高3位、イギリスでは13位とヒットした。
スティーブがダスティンを家に送りながらダートについて質問している時に彼の車内でかかっている曲。
“Where Django’s At” – Cameron Brooks
ジョナサン、ナンシー、マレーが、ホーキンス研究所での証言を録音したテープをいくつかのメディアに送る場面。
“There Is Frost On the Moon” – Artie Shaw and His Orchestra
マレー、ナンシー、ジョナサンが郵送手続きを終えて乾杯するシーン。
“You Better Go Now” – Billie Holiday
ナンシーとジョナサンがマレーの言葉を熟考するシーン。
“Blue Bayou” – Roy Orbinson
マレーがナンシーとジョナサンに朝食を作る場面。
“Round and Round” – Ratt
1984年リリース
『Billboard Hot 100』では最高12位を記録してバンド史上最高のヒットソングとなった。
VH1が選ぶ『80年代を代表する曲100』で51位にランクインした。
ビリーが筋トレしている時にかけている曲。
自信溢れるビリーにピッタリの曲でもあり、シーズン3を見た後に考えると、彼は弱い自分を封印して強い自分を作りだそうとしていたのだなと哀しくなる。
【第7話】
“Runaway” – Bon Jovi
1984年1月21日リリース
“BON JOVI”のセルフタイトルデビューアルバムからカットされた初シングル。
『Billboard Hot 100』では39位。
日本ではこのアルバムが30万枚以上も売れた。
“Queen”といい、“ザ・ランナウェイズ”といい日本は昔から目の付け所がいい。
エルの反抗期にふさわしい曲。
“Outside the Realm” – Big Giant Circles
カリがイレブンに能力を見せる時。
“Back To Nature” – Fad Gadget
カリが彼女のグループにイレブンを紹介する時。
“The Bank Robbery” – John Carpenter
エルとカリ達が元ホーキンス研究所の職員だった太ったおじさんの居場所を特定している時に流れていたBGMは、ジョン・カーペンター監督作『ニューヨーク1997』(1981年7月10日全米公開)のカート・ラッセル演じるスネイクが銀行強盗に行く際のBGM。
しかしこのシーンはなんと消去シーン。
そんなところからでさえ引っ張ってくるなんて驚き。
“Dead End Justice” – The Runaways
1976年リリース
1975年に結成、平均年齢16歳にしてデビュー、1979年に解散と活動期間は短く大きな成功はしなかったが、日本で主に人気を博した。
1977年の夏に行った日本での公演はソールドアウトとなり、来日した際の空港には、まるで“ビートルズ”かのようにファンが集まった。
代表曲『Cherry Bomb』(1976)はヒットした。
VH1が選んだ“最も偉大なハードロック曲100 ”において52位にランクした。
解散後はギターヴォーカルのジョーン・ジェットがソロ活動をして、“Joan Jett & the Blackhearts”を結成。
1975年に“The Arrows”が発表した『I Love Rock ‘n’ Roll』をカバーして1982年にデビューシングルとして発売すると、『Billboard Hot 100』にて7週連続で1位を記録。
2010年には自伝映画『ランナウェイズ』が公開され、ボーカルのシェリー・カーリーをダコタ・ファニングが演じ、ギターのジョーン・ジェットをクリステン・スチュワートが演じた。
カリのクルーがレイの元へ行くことに同意してからスーパーマーケットによるシーンでかかる。
家族に見捨てられたアウトロー達を代表して、カリが物語っているようにも聞こえる曲だ。
“Whisper to a Scream (Birds Fly)” – The Icicle Works
イレブンがバスで話しかけてきた女性と話すシーンからエンディングにかけて。
【第8話】
“The Love You Save (May Be Your Own)” – Jack Cook
マックスの母と義父が、マックスの部屋の窓が開けっ放しで彼女がいなくなっていたことを発見する場面。
“The Four Horsemen” – Metallica
1983年リリース
1981年に結成されたメタリカは、1983年7月25日にこの曲が収録されたアルバム『Kill Em’ All』でデビュー。
ビリーがデートの準備をしている時に聴いている曲。
その後、怒れる父親が部屋に入り込んできてマックスを探すよう命じる。
まさにビリーが置かれている家庭環境へのいら立ちが表現されている曲。
【第9話】
“The Way We Were” – Barbra Streisand
マイクの母ちゃんが入浴時にドアベルが鳴るシーン。
“I Do Believe (I Fell in Love)” – Donna Summer
マイクの母ちゃんがビリーにバイヤーズ家の方向を教える場面。
“I See Charcoal (You See Scarlet)” – Cameron Brooks
スティーブとビリーのファイトシーン。
“Rare Bird” – Tangerine Dream
軍がホーキンス研究所を閉鎖するシーン。
“Jingle Bell Rock” – Bobby Helms
みんながスノーボールの準備をしている場面。
“Love is a Battlefield” – Pat Benatar
スティーブがダスティンをスノーボールに送り届けるシーン。
“Twist of Fate” – Olivia Newton-John
スティーブがスノーボールにいるナンシーを見つめるシーン。
“Time After Time” – Cyndi Lauper
1984年1月27日リリース
シンディにとって初めて『US Billboard Hot 100』の首位(6月9日付)になった曲。
まさに80年代を代表する曲である。
タイトルは1979年公開マルコム・マクドウェル主演のSF映画『タイム・アフター・タイム』からとられた。
スノーボールの会場にてかかるラブソング。
エルとマイクの関係性が歌われていて印象的なコーラス。
“Every Breath You Take” – The Police
1983年5月20日リリース
アメリカでこの年に最も売れたシングル。
アメリカでは8週、イギリスでは4週にわたって首位を獲得した。
第26回グラミー賞で『最優秀楽曲賞』、『最優秀ポップ・パフォーマンス賞デュオ/グループ』、『最優秀レコード賞』にノミネートされ、最初の2つを受賞した。
まさに1984年を舞台にしたシーズン2の最後の締めにふさわしい曲。
まさにストーカーソング。
甘いメロディがあればこんな怖い歌も大ヒットしてしまうのだから恐ろしい。
マインド・フレイヤーがウィルへの愛を歌った曲だと考えると可愛気が溢れる。
シーズン3
【予告】
Baba O’riley – The Who
1971年リリース
ザ・ビートルズ、ローリング・ストーンズと合わせて “イギリス三大ロックバンド”の一つとして知られる“The Who”が歌った“10代の賛歌”。
アルバム『Who’s Next』に収録されており、シングルカットはイギリスを除くヨーロッパ諸国のみで発売された。
タイトルはギターボーカルのタウンゼントが影響を受けたインドの導師ミハー・ババと音楽家のテリー・ライリーに由来している。
イギリス人歌手ハリー・ダクレが作詞作曲した歌で、コンピュータ(IBM 7094)が世界で初めて歌った歌として知られている。
『2001年宇宙の旅』(1968)ではHAL9000が歌っている。
“Captain Pugwash” – Johnny Pearson
この音楽がかかった後、ビリーはマイクの母ちゃんを誘惑する。
“大人の泳ぎ方”を教えるために。
ウィアード・アル
この曲は1979年に発売され、アメリカを含む4か国で首位を獲得した大ヒット曲The Knackの『My Sharona』をパロディ化したものである。
アル・ヤンコビックは数々のヒット曲のパロディソングを披露して、現在に至るまで人気を維持している。
代表的なのは、マイケル・ジャクソンの『Beat It』のパロディ『Eat It』や『Bad』のパロディ『Fat』、ニルヴァーナの『Smells Like Teen Spirit』のパロディ『Smells Like Nirvana』など。
これまでの計5度グラミー賞を受賞している。
1985年に『Eat It』で“最優秀コメディ録音賞”、1989年に『Fat』のMVで“最優秀コンセプトミュージックビデオ賞”、2004年に『Poodle Hat』で“最優秀コメディアルバム賞”、2015年に『Mandatory Fun』で“最優秀コメディアルバム賞”、2019年に『Squeeze Box』で“最優秀ボックスまたはスペシャルリミテッドエディションパッケージ賞”。
マドンナは当時の自分を暗示した曲であると述べている。
そして曲の挑発的な感じが気に入っていた。
ガールズのショッピングとボーイズがプレゼントを買えなかった場面でかかる。
1976年にニューヨークで結成されたロックバンド。
『Billboard Hot 100』で最高6位を記録。
アメリカとイギリスで首位を獲得。
当時200万枚以上を売り上げアメリカでプラチナディスクを獲得。
MVでWham!の2人が着ていた“CHOOSE LIFE”と書かれたTシャツが流行した。
この言葉は1980年代の“ドラッグ反対キャンペーン”のスローガンとして使われた。
『トレインスポッティング』(1996)ではユアン・マクレガー演じるレントンがこのスローガンについて言及するシーンがある。
2017年に公開された続編でも再び言及し、その際にTシャツを着たWham!も一瞬映る。
ビリーがサウナテストから逃げるのをエルが見つめる場面からエンディングにかけてかかる。
映画『ネバーエンディング・ストーリー』(1984)の主題歌として大ヒット。
ノルウェー、スウェーデン、オーストリア、ドイツとイタリアで1位、イギリスで4位、オーストラリアで2位、そしてアメリカでは『Billboard Adult Contemporary chart』にて1位を獲得した。
リマールは英語とフランス語バージョンを発表している。
ゲームからのオマージュ
サイレント・ヒル
ダファー兄弟が語る。
2006年に映画化もされているが、
この時のサイレントヒルの街並みがアップサイドダウンにそっくり。
「『ラスト・オブ・アス』もね。僕はあのゲームのストーリーと映像が大好きなんだ。あと『ダークソウル』もめちゃくちゃ大ファン。あのゲームをしている時、突然あの世界に入り込んでしまうんだ。それは映像だったり、サウンドデザインの影響だったりもあって、緊迫した落ち着かない状況にいるように感じる。僕らもみんなにアップサイドダウンでそのような気持ちになって欲しいんです。」
バイオハザード
シーズン2第6話でスティーブがデモドッグに囲まれるシーンは映画版『バイオハザード』(2002)のアリスを連想させる。
デモゴルゴンはリッカーのようにも見える。
シーズン3第6話、ダスティンとエリカが辿り着いたソ連の地下研究所の中の、緑の液体がいくつも保管されている空間に“緑のハーブ”が1つ置かれているのが確認できる。
ご存知の通りゲーム内で回復できるアイテムだ。
その空間自体がアンブレラ社のようなのは言うまでもない。
映画では緑色のは“ワクチン”、青色が“ウイルス”。
あのころ夢中になったゲーム
ストレンジャーシングスのゲーム
シーズン3の各話をそのままゲームにした『Stranger Things The Game:3』がドラマとともに7月4日に一斉配信された。
日本では8月21日から配信。
二人協力プレイも可能で12人のキャラクターのなかから1人を操作でき、2人協力プレイも可能だ。
プレイ途中にキャラを変更することも可能。
キャラクター紹介
ホッパー/攻撃:パンチ
ジョイス/攻撃:叩く
マックス/攻撃:キック
ルーカス/攻撃:リストロケット
マイク/攻撃:バット
イレブン/攻撃:サイキック
ウィル/攻撃:突風
エリカ/攻撃:レーザー光線
ダスティン/攻撃:毒スプレー
スティーブ/攻撃:アイスクリームすくい
ナンシー/攻撃:ハサミ
ジョナサン/攻撃:パンチ
4体のボス
①寄生されたミセス・ドリスコル
②寄生されたビリー
③マインド・フレイヤー
④ロシアンターミネーター
BonusXPのCEOで開発者のデイヴ・ポッティンジャーによると12~15時間あれば全クリが可能。
PC版(Steam)は2,191円(2019年8月現在)で購入可能。
海外ではPS4、Xbox One、Nintendo Switchなどから販売されている。
ミリー(エル役)、フィン(マイク役)、ノア(ウィル役)がプレイしている動画もアップされているのでご覧ください。
終始テンションの高いミリーに最後はフィンもノアもショボーン。
マイキー!!!
2019年6月12日に行われたゲームの祭典『E3』にて、Netflixが2020年に『ストレンジャー・シングス』の新作ゲームの発売をすることを発表した。
『Finnish Studio』によって開発されるこのゲームは、位置情報を利用してアップサイドダウンを探検し、他のプレイヤーと協力して悪と戦う展開になっている。
80年代アメリカで最も人気のあったゲーム機
NES(Nintendo Entertainment System)
1985年に発売された海外版ファミコン。
ソフトウェアは同じだが、呼称も違えば本体のデザインも異なる。
“ファミコンソフト世界売り上げトップ10”を見れば人気も比例するだろう。
10位:ゴルフ
売上:401万本
1984年5月1日に発売されたファミコン初のゴルフゲーム。
9位:エキサイトバイク
売上:416万本
1984年11月30日発売。
8位:リンクの冒険
売上:438万本
1987年1月14日発売。
前年に発売された『ゼルダの伝説』の続編。
北米では『ZELDA Ⅱ:The Adventure of Link』というタイトルで発売。
7位:Dr. マリオ
売上:485万本
1990年7月27日発売。
ファミコンとゲームボーイで同時発売された。
私はこれが大得意だ。
6位:テトリス
売上:558万本
1988年12月22日発売。
1984年に初登場してからファミコンに移植されたのは4年後。
NES版は日本で発売されたテトリスとは少し内容が違うものになっている。
5位:ゼルダの伝説
売上:651万本
1986年2月21日発売。
シリーズ記念すべき1作目。
4位:スーパーマリオブラザーズ2
売上:746万本
1986年6月3日発売。
難易度は前作よりも大幅に高くなっている。
シリーズ史上最も難しい作品として知られている。
2人で交互にプレイはできなくなり、完全1人用ゲームに変更された。
スタート時にマリオかルイージを選択、ルイージはマリオよりもジャンプ力は高いが、ダッシュの加速と減速までの速度切り替えが遅い。
3位:スーパーマリオブラザーズ3
売上:1800万本
1988年10月23日発売。
全作のように極端に難しくはなく、1作目の仕様に戻された。
2位:ダックハント
売上:2830万本
1984年4月21日発売。
北米では1985年10月に発売され、アメリカではNES本体や『スーパーマリオブラザーズ』とセットで販売されたため大ヒットした。
光線銃型コントローラ『NES Zapper』を使用してプレイする。
飛び上がる鳥を撃ち落とすシューティングゲームだ。
1位:スーパーマリオブラザーズ
売上:4,024万本
1985年9月13日発売。
マリオはやっぱり強かった。
80年代のアーケード
80年代に人気のあったアーケードゲームをご紹介。
アーケードゲームの良さはシンプルな操作で誰でもできるが、クリアするのがちょうどいい難しさなところ。
1980年
パックマン
開発:ナムコ
岩谷徹氏が開発した日本製のアーケードゲームは、日本よりもアメリカをはじめとする海外で爆発的にヒットし、今なお愛される80年代を代表するゲームである。
日本製が海外に輸出される際にポイントとなるのがネーミング問題。
当初“Puck-Man”として考えられていたが、“P”を“F”に変えて“Fuck-Man”にイタズラされることを考慮して最終的に“Pac-Man”として流通した。
なお2015年公開のゲームを題材にした映画『ピクセル』では、パックマン生みの親である岩谷徹氏が子供に食われるシーンでカメオ出演している。
センティピード
開発:アタリ
ムカデ、サソリ、ノミなどを倒すシューティングゲーム。
1981年
フロッガー
テンペスト
開発:アタリ
とにかく生き残って点を稼ぐことが目的。
ドンキーコング
開発:任天堂、池上通信機
アメリカで初めてヒットした任天堂のゲーム。
マリオが初登場したゲームでもあるが、当時は名前が決まっておらず“ジャンプマン”と呼ばれていた。
『ドンキーコング64』の工場のステージでこのアーケードゲームを4面全てクリアすると、バナナが貰えることを覚えている人はどのくらいいるだろうか。
あのゲームは64の中でもかなり面白かったしハマった。
1990年から2000年までテレ東で放送されていたCGアニメにもハマリ、クランキーコングの家のおもちゃとキングクルールのフィギュアも所持していたほど、ドンキーは身近な存在だった。
家をオープンする時の音がそこそこうるさかったなぁ。
1982年
ディグダグ
開発:ナムコ
迷路があらかじめ用意されているこれまでのものと異なり、
自分で地面を掘ることにより通路を確保していく考え方が画期的だった。
地面を掘り進み、敵を銛で倒し全員倒すか、最後の1体は撤退行動を取リ始めるので撤退すればクリア。
マックスが75万点稼いだゲームでもある。
高得点を稼ぎ出すには、敵を一か所にまとめてその上から岩を落とすことが必須となる。
ギャラガ
開発:ナムコ
昆虫のような敵を倒して点数を稼ぐのが目的。
時々現れる“ボスギャラガ”のトラクタービームをくらうと味方のシップが相手のものとなってしまい、自分で救出しに行かなければならないので注意が必要だ。
ドンキーコングJr.
開発:任天堂
マリオによって捕まった父ドンキーをJr.が救出する話。
Ms. パックマン
開発:バリーミッドウェイ
『パックマン』の続編。
アーケード版はアメリカのみでの販売。
当時のゲームは最初は売り上げが好調だが、クリアされると客は離れていく傾向があった。
そのためこのゲームは飽きさせない要素を取り入れ、前作を凌ぐ売り上げを記録した。
基本的ルールは変わらないが、バリエーションのある迷路が追加され、フルーツが迷路内を移動する。
バーガータイム
開発:データイースト
それぞれの具材の上を歩くと落下するので、それを繰り返しハンバーガーを完成させるのが目的。
ソーセージ、目玉焼き、ピクルスが敵。
『ソーセージ・パーティー』(2016)のキャラクター像はここからきているのだろうか。
Qバート
開発:ゴットリーブ
Qバートを操作してすべてのブロックに色を付ければクリア。
彼は斜めしか動けなく、敵を避けて山から外側に出ないようにプレイしなくてはならない。
トロン
開発:バリーミッドウェイ
ディズニー製作の映画『トロン』(1982)を基にしたゲーム。
12の面を通してとにかく得点を稼ぐのが目的。
ザクソン
開発:セガ
効果音以外のミュージックのない静かなシューティングゲーム。
前線基地、宇宙空間、基地の順にステージを勧め、基地のロボットを倒して1面クリアとなる。
1983年
ポールポジションⅡ
開発:ナムコ
予選1周、決勝4周のレースゲーム。
決勝をターボ状態でゴールすると、自分の車がコースの彼方へと消えていき大爆発を起こす。
また、左のコース脇で旗を振っている女の子(エミちゃん)のパンチラが見えるサービス付。
マリオ・ブラザーズ
開発:任天堂
記念すべき初めてのマリオ主役のゲーム。
ドラゴンズレア
開発:シネマトロニクス
シーズン2でキッズがプレイしていたゲーム。
ゲーム史上初のアニメを導入した事で知られる。
アニメはディズニーで作画や監督を担当していたドン・ブルースが製作している。
決められた方向とタイミングでレバーとボタンを使用する。
スターウォーズ
開発:アタリ
『スターウォーズ』(1977)をもとにデス・スターを破壊しに行くミッションに従事。
ゼビウス
開発:ナムコ
1978年の『スペースインベーダー』が大ヒットしたことにより様々なシューティングゲームが生まれたが、本作は背景を宇宙から地形に変え、縦スクロールにするなど差別化を図った。
現在の縦スクロールシューティングゲームの基礎である。
ステージ最後のボスを倒せばクリア。
1986年
ランペイジ
開発:バリーミッドウェイ
『キング・コング』、『ゴジラ』などの怪獣映画や、『ドンキーコング』にインスパイアされ製作された。
2018年にはドウェイン・ジョンソン主演で同名映画が公開された。
ゴリラ、トカゲみたいな恐竜、狼男を操作してビルをすべて破壊することが目的。
最大3人で協力プレイができる。
1987年
魂斗羅
開発:コナミ
容赦ない攻撃。
スピーディーな展開。
ランボーのようや容姿のキャラを使用して、戦う目的すらよく理解していない中、我々は銃を乱射し敵を倒さなくてはならない。
3面に行けたら奇跡。難易度はかなり高い。
1988年
テトリス
開発:アレクセイ・パジトノフ氏
元々はソ連の科学者アレクセイ・パジトノフを中心に開発された教育用ソフトで、1984年に最初のバージョンが発売された。
ソ連のアレクセイといえばシーズン3でキーとなる科学者の名前じゃないか。
アレクセイといえば他にも、1965年3月18日に人類初の宇宙遊泳を行ったソ連のアレクセイ・レオーノフもいる。
まさに偉大なことを成し遂げてきた人の名前。
年代的にもここから取ったのだな。
アタリの『E.T.』が招いた崩壊
シーズン1最終話のエンディング間近、平穏が訪れたバイヤーズ家のクリスマスディナーにてウィルが、
ダスティンの持つ“アタリ”と同じ重さが同じゆえに、クリスマスプレゼントの中身が“アタリ”だと確信する場面がある。
その“アタリ”こそ当時1983年のアメリカの子供たちがハマっていたゲーム機だ。
1977年にアタリ社は家庭用ゲーム機『アタリ2600』を発売。
そして1982年に後継機『アタリ5200』を発売。
年代的にウィルがもらったのは5200の最新機種かな。
約1,050万ドルの製作費で作られた1982年公開の映画『E.T.』はアメリカだけで4億ドル以上、世界で8億ドル近くの興行収入をあげ、同じくスピルバーグ監督作『ジュラシック・パーク』(1993)に抜かれるまでの間、世界興行収入1位を保持していた。
そんな中アタリ社からアタリ2600のソフトとして発売された『E.T.』のゲーム。
映画同様に売り上げを見込めるという甘い考えと戦略が招いた悲劇とは何だったのだろうか。
“世界一のクソゲー”という悪名高き偉大なる称号を与えられた『E.T.』。
1982年7月、当時世界で最も成功を納めていた企業であるアタリがスピルバーグに2100万ドルを支払い、『E.T.』のゲーム化権利を得た。
ゲームデザインに任命されたのは24歳のハワード・スコット・ウォーショウというプログラマー。
当時ウォーショウのアタリでの株は上がっていた。
彼が開発し、1982年5月に発売した『Yars’ Revenge』の売り上げが絶好調だった。
そして『レイダース/失われたアーク』のゲームを開発し終えたばかりだった。
スピルバーグは彼を“天才”と認めていた。
それからたった36時間後に次のスピルバーグとのコラボを考えていた。
「それは僕の人生で永遠に悪名を背負って生きていくことが決まった日でした。オフィスで座っていたら、アタリのCEOから電話を受け取りました。」
CEOは言った。
「ハワード、我々は『E.T.』のゲーム開発を終わらせる必要がある。それができるかい?」
「もちろん、できます!」
アタリ2600のゲームは製造に何週間もかかるカートリッジにデータ供給される。
もし『E.T.』がクリスマスに店頭に並ぶようにしなければならないのなら、それはハワードにとってキツイ日程だった。
CEOは言う。
「我々は9月1日には必要なのじゃ。」
それはたったの5週間後じゃないか!
通常ゲーム開発は6〜8ヶ月はかかり、5週間はありえない。
それから彼は言った。
「ゲームをデザインして、木曜日の朝に空港にいてくれたまえ。リアジェットがスピルバーグに会いに君を連れていってくれる。」
「確実に出来るかわからないけれど、何とかしました。それのことでいっぱいになりました。」
ウォーショウはカリフォルニア州ロサンゼルスのサニーベイルにあるアタリの本社からスピルバーグのところに向かった。
彼のアイディアは惑星間の電話を作るために部品を集めることによってE.T.がホームに電話をかけれるようにプレイヤーがE.T.を操作して手助けをするというアドベンチャーゲームだった。
プレイヤーは、ミッションを達成するためには政府のエージェントと科学者から身をかわす必要がある。
それを説明すると、スピルバーグは「パックマンのようなゲームにできないかい?」と促がしたという。
しかしクリエイターはオリジナルの物を創って勝負したいんだとウォーショウが説得すると、スピルバーグも同意した。
「私たちが何か革新的なことをするのは、本当に重要なことなんだ。『E.T.』は飛躍的映画だった、そして私たちは飛躍的ゲームを必要としている。」
アタリは『E.T.』をヒットさせる必要があった。1982年には20億ドルもの売り上げに到達していたが、ゲームよりも多くのことをできるようになった“コモドール64”のようなホームコンピュータの登場で、市場占有率を落とし始めていた。
「私の人生で最も厳しい仕事でした。」
アタリは400万本を初回生産するようオーダーした。報道によると予算は500万ドル、それは当時のゲーム史上最大規模の予算で、宣伝キャンペーンも大規模に行われた。
“E.T.は人間の友人の助けを必要としている、そしてそれは君だ!”
当時の雑誌広告にはそう書かれていた。
テレビCMは何週間も放送された。
スピルバーグはプロモーションビデオに出演した。
そしてウォーショウはロンドンで行われたプレミアに出席し、ダイアナ妃の正面の席を与えられた。
「ボスは“E.T.”の名前がある限り何百万も売れると信じていました。」
発売されるとすぐに“ビルボードトップセラー”に並んだ、しかしこのゲームには深刻な問題があるという話が広がり始めていた。
「ゲームをクリアすることはできるんだけれど、明らかに完璧ではなかったんだ。変な状況で突然終わることがとても多くありました。それが多くの人々を落胆させ、そのゲームから離れた原因でした。」
E.T.が不可解に穴に落ちて動けなくなるというプレイヤーからの不満の声があった。
10歳の男の子は“New York Times”のインタビューに対しこう答えた。
シーズン3の奇妙な事柄を大解剖
各話ごとにメスという名のツッコミをいれて解剖していきます。
シーズン3は前の2つのシーズンより遥かにオマージュ要素や細かいネタが増えている。
これは徹底的に調べ上げなくてはならない。
第1話
【1年も猶予をくれる将軍】
1984年6月28日
地下で実験を行ってたのはアメリカだけではなかった。
そうソ連だ。
冷戦だ。
ナチとソ連は崩壊しているため、映画内では好き勝手に描くことができる楽しいコンテンツだ。
デス・スターのような光線を放ち、ゲートを開こうとするソ連の研究所。
しかしゲートは閉じ、デス・スターはショートしたと思ったら直後に閃光を放ち辺りにいた研究員らに稲妻を浴びせて溶かしてしまった。
一体目的は何なのか。
実験を監視していたソ連の将軍は、研究所の責任者を殺し、次の責任者に1年の執行猶予を与える。
意外と1年もくれるんですね。
半年だったら厳しさが伺えるのですが、1年というそこそこしっかりした期間というチャンスを与えてくれる妙な優しさ。
【ホッパーの食べているお菓子】
彼がサルサソースにつけて食べているお菓子は“Tostitos”。
1980年から発売されたもの。
【エルとマイクのティーンエイジラブ】
1985年
中学3年生の夏。
いよいよあのメンツに再会できるとウキウキが止まらない。
だってシーズン2から2年も待ったのだから!!
カメラは“コリー・ハート”の『Boy in the Box』と『Summer of ’69』や『Run to You』などが収録され、アメリカで500万枚以上、世界で1200万枚以上を売り上げた“ブライアン・アダムス”の大ヒットアルバム『Reckless』(1984)のカセットテープを捉え、次にシーズン2でホッパーがエルのボキャブラリーを増やすためにあげたと思われる『Using Good English』の本、マイクの母ちゃんが撮ったハロウィンでの“マイクのゴーストバスターズ仮装の写真”、シーズン2第7話で元ホーキンス研究所職員の太ったおじさんを襲撃した際の“マスク”、など思い出の品々をさりげなく映す有難さを感じながら、
ついにエルとマイクが登場!
が…まさかのイチャつきキスシーンから始まり唖然。
成長が早い。
いや中3か。
異性に興味しかない時期だ。
ラジカセで音楽をガンガンに鳴らしながらキスをする二人。
なみにこのラジカセは『シャープ QT-50 pastel boombox』。
ラジカセを聞けるほかに、AM/FMラジオが搭載されている。
部屋の扉は少し開いている。
覗こうとするホッパー。
なるほど、キスしてる時の音や会話が聞こえないように音楽を鳴らしてるのか。
我慢できず歌い出すマイクも愛しい。
ドアの隙間から娘とマイクのがっつきキスをみて、憤慨してドアを開けるホッパー。
すると何事もないようにぐうたらしてるエルとマイク。
このままではエルが駄目になってしまう、とダディ・ホッパーのマイク潰し計画が始まる。
なんだこれ、ただの青春か。
【私立探偵マグナム】
ホッパーが見ているテレビ。
1980年12月11日から1988年5月1日まで放送されていた全162話。
トム・セレック主演で贈る本作は、オアフ島で元海軍士官であるトーマス・マグナムが探偵業を行う物語。
【マルコ・ポーロの遊び方】
プールのシーンで子供たちが「マルコ!」「ポーロ!」と叫んでいるが、あれは何なの?と日本で馴染みのない光景に疑問に思った方もいるかもしれない。
『マルコ・ポーロ』はプールで出来る安全な遊びである。
ネーミングはきっと“Polo”と“Pool”が似ていることからだろう。
“Water Polo”というスポーツがあるがどうも関係はないらしい。
ともかくこのゲームは1960年代にアメリカで始まり流行ったそうだ。
必要なものは友達とプール。
鬼を1人選び、彼を“マルコ”とする。
マルコは鬼の間はずっと目を閉じなければならない。
10秒数えてスタートだ。
逃げる側は隠れてもどこにいってもいいが、プールを出るのは反則だ。
10秒数え終わったら、鬼は「マルコ!」と叫ぶ。
逃げる側はそれを聞いたら「ポーロ!」と叫び返さなければならない。
もし叫ばなかった人をマルコが指名すれば、その人が自動的に次のマルコとなる。
叫んだ人であってもマルコが触れればその人はネクスト・マルコとなる。
以上が基本だが追加できるルールもある。
マルコはずっとプールに入ったままだが、逃げる側は好きな時にプールから出たり入ったりすることができるというものだ。
しかしマルコが「フィッシュが外にいる!」と叫んだ時に、プールの外にいた人が“ネクスト・マルコ”になる。
もしも複数人いる時は、オリジナル・マルコが好きにその中から1人選ぶことができる。
ちなみに劇中で叫んでない子が発見できる。そわそわしてやがる。
この遊び、圧倒的にマルコが不利だ。
しかし鬼ごっこにしても鬼に同情する優しい心の持ち主もいれば、冗談の通じない本気な野郎もいる。
第5話では、病院で寄生された上司ブルースから逃げるナンシーが、病院の一室に隠れ、ブルースが「マルコ!」と言いながら一つ一つカーテンをめくっていく。
そして背後からナンシーが現れたと同時に「ポーロ!」と言って消火器で彼の顔をどつく。
そういう大人の遊びに使うんじゃねー!
【ビリーとマイクの母ちゃん】
今シーズンの舞台は夏。
夏といえばプール。
プールの監視員をしているビリー。
そのプールに来ているのは、シーズン2でビリーといい感じの雰囲気になっちゃったマイクとナンシーの母ちゃん。
ちなみに写真のシーンは、シーズン2でマイクの母ちゃんがお風呂で本を読んでいる最中にピンポンが鳴り、
旦那に声を掛けるも彼はいつものらくちんチェアで熟睡。
らくちんチェアの旦那写真ふたたび。
仕方なく風呂を上がり、玄関に行きドアを開けるとマックスを探しに来たビリーが登場。
先ほど読んでいた本の表紙の絵の男性のような風貌のビリーに一目惚れ。
この本は一体なんなのか。
これもまた、この年代に売れた本なのである。
作者はジョアンナ・リンジーという女性。
1977年に処女作『銀の沙漠にさらわれ(原題:Captive Bride)』を発表し、成功を収める。
2006年時点、世界中で5800万部が発行されたベストセラー。
そしてマイクの母ちゃんが読んでいた本は、彼女の6冊目で1983年に出版された19世紀アメリカ西部が舞台のロマンス小説『悪魔の抱擁(Heart of Thunder)』である。
それを踏まえてのシーズン3。
待てぇい!母ちゃんよ!
シーズン1と2では感じることのなかった色気がたっぷりとでているではないか!
こんなに分かりやすく変わるなんて(笑)
こりゃ熟女好きに目覚めた方も多いだろう。
まぁあの退屈な旦那なら仕方ないか。
女房が筋肉隆々な若造目当てにプールに来ている間も、
きっとらくちんチェアーで熟睡しているのだろう。
もちろんシーズン3でもこのチェアで寝ている。
しかし今回は次女を添い寝させて、いい父親像を見せつけ好感度アップを狙ってきた。
左手に注目してほしい。
ホリーに手を添えしっかり寝かせましたよ感!
この男、計算高いのか…いや、ただ寝ているだけだ。
しかしこれを見たカレンが気分を変え過ちを反省してビリーのもとに行かなかったではないか。
【ネズミの大群】
スティーヴン・キング原作で1990年に映画化もされた『地下室の悪夢』や、1971年の『ウィラード』、その続編『ベン』(1972)などの“ネズミ大量発生映画”を彷彿とさせる。
【猫好きダスティンママ】
1ヵ月のサマーキャンプから帰ってきたダスティン。
ちなみにダスティンのキャップがお馴染みのものから新しいものに変わっているが、前のキャップの居所は後々わかる。
母親の車に乗って帰ってくるのだが、車のフロントガラス付近には猫のバブルヘッドが置いてある。
しかもミュースと同じオレンジ虎猫ではなかろうか。
追悼の意を込めているのですね。
シーズン2でダートに食べられて亡くなったミュース、シーズン終わりに新しくヘンダーソン家にやってきたテウス。
ダスティンママは常に猫が側にいないとおかしくなっちゃうのである。
【ダスティンのガールフレンド】
ダスティンがサマーキャンプに行っている間に出来たという彼女。
しかし誰も全く信じない。
視聴者も実在しないんだろうとダスティンを優しい目で見守る。
彼曰くフィービー・ケイツに似ているらしい。
【ウルトラマグナス】
ダスティンへのドッキリを仕掛けた際に動いていたおもちゃの中の一つであるトランスフォーマーの“ウルトラマグナス”だが、あのおもちゃが発売されるのは翌年1986年の6月なので、ダスティンが特殊な闇ルートで仕入れたと見られる。
【防犯スプレー】
シーズン2でマスター・スティーブの教えをもとに買ったファラ・フォーセットのヘアスプレー。
ドッキリを仕掛けられ驚いた拍子にルーカスの目に思い切りスプレーを撒き散らす。
あんなにキッチリセットしたのに誰とも踊れずナンシーの同情を買ったダスティン 。
きっとあれ以来使ってなかったのだろう。
約1年たってもあんなに勢いよく出るんだから。
【空気の読めないルーカス】
今シーズンはルーカスの言動が中々面白い。
スプレーまみれになった目を洗う彼の横にはマックス。
目に入ったマックスのニキビを指摘し怒りを買う。
また、セレブロを建てにみんなで丘に行った時にもマックスは飲み物を持参していないのに、構わずガブガブ飲み干してしまいマックスの怒りを買う。
終いには吐き出して差し上げるサービス付きだ。
その時のニヤつきが憎めない。
【ウィルの髪型】
彼の髪型のぱっつん具合から想像するに、
きっと母親のジョイスに切ってもらっているのだろう。
中学3年生だしそろそろこのヘアスタイルはキツイんじゃないのかな。
ビートルズに憧れているとかならわかるけれど、部屋のポスターやシーズン1での音楽鑑賞シーンからも、彼らの音楽も聴いているようには見えない。
しかしシーズン3で描かれていたように、
子供のままでいたいウィルの反抗が髪型にわかりやすく表れているから今シーズンは納得できる。
最終話で子供時代との決別が見られたのでシーズン4では大幅なイメチェンが期待できる。
ジェルできっちり固め、ブロンドに染めているかもしれない。
反抗期になっているかもしれない。
ジョナサンも似たような髪型してるけれど、まさか彼も母親に??
さすがにそれはないので、意外とジョナサンがウィルと自身のを切っているかもしれない。
【スティーブの立ち位置】
シーズン2でダスティンと心を通わせ、今シーズンはずっと一緒に行動することになる。
そんな彼は高校卒業後、開業したばかりのショッピングモールの中にあるアイスクリーム屋で働いている。
同僚に高校の同級生だったロビンが働いている。
女の子が大勢来店するこの店で、その度にスティーブは口説くのだが、全く相手にされない。
制服の帽子のせいで、俺の魅力が失われていると言い張り、自信のある髪型を見せびらかして口説くも結果は同じ。
高校のプロムキングは今や過去の遺物と化した。
ショッピングモールで働いているのをキッズたちに利用され、従業員専用通路を通って無料で映画を観る始末。
地元の大学に落ち、自給300円でアイスクリーム屋でバイト。
オタクグループでもなく、イケイケグループにも属さないお先真っ暗な彼の今後はどうなるのか。
【セクハラ上司】
ナンシーとジョナサンがインターンシップで働いているところのコイツ(ブルース)がいちいち茶々を入れてきてうるさい。
彼を演じるのはジェイク・ビジー。
父親は俳優のゲイリー・ビジー。
『スターシップ・トゥルーパーズ』(1997)の戦闘員や、
『コンタクト』(1997)の自爆テロ犯などが有名で、顔が特徴的なため印象に残りやすい。
【ジョイスの働く店】
泣けることに、ジョイスは前シーズンで亡くなった恋人ボブが働いていたお店“Radio Shack”を引き継いだのだ。
しかしショッピングモールができたため人は来ず毎日暇そうだ。
【ジョイスが見ているテレビ】
1人で家で夕食を取りながら見ているテレビドラマは『チアーズ』。
1982年から1992年まで11シーズン放送された。
主人公は元レッドソックス投手で現在はバー『チアーズ』を経営するバーテンダー。
そのバーに来店する人々との交流を描くコメディ。
第2話
【モールラッツ】
第2話のタイトルは、ケビン・スミス監督の『モールラッツ』(1995)から取られたもの。
同日に恋人に振られたコミックオタクの2人がショッピングモールで恋人探しをする物語。
【恋愛マスタールーカス】
ホッパーに邪魔されエルに会えないマイクがルーカスに相談する。
ここでルーカスがマックスに5回フラれたことがわかる。
その度に落胆せず毎回向き合って常に彼女との関係を修復してきたと熱く語る。
その後、プレゼントという修復方法を教えるもお金がなくて買えない。
【切り捨てマックス】
エルに恋愛の駆け引きを教えるマックス先輩。
広い世界を見せるためショッピングモールへ出発。
エルをダークサイドに堕とすのはカリではなくマックスなのかもしれない。
【初めてのショッピング】
あまりにもはしゃぎすぎてイレブン感が薄れて、普段のミリー・ボビー・ブラウンが出てしまっているところが若干気になる場面。
【男女の服装の違い】
シーズン3はキッズのファッションセンスに良し悪しが出る。
つまり、男子はダサい、女子はオシャレ。
この年頃なら現実でも同じか。
それにしても…男子短パンが短すぎないか!
【ホッパーの正装】
注文した服がアロハシャツ。
完全に『私立探偵マグナム』に影響されている。
ホッパーをこのドラマ風に映像化したファンメイドムービーがあった。
【喫煙愛好家ホッパー】
当時は禁煙エリアもなかったためアメリカでは吸い放題だった。
しかし現代ではそう甘くはない。
1995年にカリフォルニア州で初めて喫煙禁止法が制定されて以来、2018年7月時点で以下の州が屋内の職場、レストラン、バーでの喫煙を禁じている。
アラスカ、アリゾナ、カリフォルニア、デラウェア、ハワイ、イリノイ、アイオワ、カンザス、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ミシガン、ミネソタ、モンタナ、ネブラスカ、ノースダコタ、ニュージャージー、ニューヨーク、オハイオ、オレゴン、ロードアイランド、サウスダコタ、ユタ、バーモント、ワシントン、ウィスコンシン。
ホーキンスがあるとされているインディアナ州は2012年に制定された。
ホッパーも現在生活に苦しんでいることだろう。
ゾンビが蔓延り経済が停止した世界になった時、自分は何が最も困るのかということをよく考える。
もちろん災害時にも当てはまる。
私にとっては視力が一番の問題になる。
コンタクトレンズの持ち分がなくなればメガネを使うしかない。
しかしそれが壊れた時点で私は生きていても死んだ心地しかしない。
だからこそメガネの代わりになるものの作り方をXデイに備えて調べて覚えておこう。
それと同様に喫煙愛好家はそんな状況になった時に耐えられるのだろうか。
1人で苦しむのは勝手だが、そのストレスを禁煙者にまき散らすのだけはやめてもらいたい。
ただでさえそんなのに相手してられないストレスの溜まる状況なのだから。
今のうちに禁煙してみたらいかがなものか。
それともゾンビ化してもお口に咥えているのだろうか。
第3話
【ナンシー・ドリュー】
上司のブルースがナンシーの探偵ごっこをいじってくるシーンにも意味はある。
“探偵ナンシー(Nancy Drew)”
彼はナンシーのことをそう呼んだ。
ナンシー・ドリュー
高校生の16歳。
後のバージョンでは高校を卒業した18歳として描かれている。
子供の時に母を亡くし、弁護士の父カーソン・ドリューと家政婦のハンナ・グルエンと共に、架空の町リバーハイツに住んでいる。
彼女は10代から父親の仕事を手伝うようになる。
親友のベスとジョージ、そして恋人のネッドが彼女を手伝って事件を一緒に解決してくれることもある。
性格は完璧で冷静沈着に描かれることが多い。
学校では心理学を学んでいた。
絵が得意、フランス語が話せる、モーターボードを優雅に乗りこなす、車の運転技術も一流、射撃の腕もある、泳ぎが得意、熟練したボート漕ぎ捌き、(カードゲームの)ブリッジが得意。
キャラクターの起源はというと、1930年にエドワード・ストラテメイヤーという作家によって生み出された。
もともと彼は多くのペンネームを用いて出版してきたため、
この『ナンシー・ドリュー』もキャロリン・キーンというペンネームで書かれ、子供向けに出版された。
しかし同年にエドワードが亡くなると、彼女の娘が事業を引き継ぎ、その後は複数の作者がキャロリン・キーンの名の下に出版し続けた。
1986年6月から1997年12月までスピンオフ作品『The Nancy Drew Files』シリーズが出版され、124冊続いたこちらも累計1700万部以上売り上げ大ヒット。
このナンシーは以前に比べ年齢も重ね、よりプロフェッショナルな探偵に成長している。
2003年にシリーズは終わり、175冊も出版された。
2004年からは新シリーズ『Girl Detective』となって携帯電話やハイブリッド電気自動車を乗りこなすナンシーに変化して2012年まで続く。
2013年からは『Nancy Drew Diaries』となり毎年2冊以上出版され、2019年1月に最新作を発売している。
イラストも現代風に変化している。
『ナンシードリューシリーズ』は世界中で累計8000万部以上売り上げ、日本を含む45もの言語で翻訳されている。
第3話のタイトル『The Case of the Missing Lifeguard』の“The Case of〜”という表現は、1987年に出版された80冊目をはじめに以降何度もタイトルに使用された表現である。
1977年1月から1979年1月までテレビドラマ『ハーディ・ボーイズ&ナンシー・ドルー』がアメリカで放送。
2002年にTV映画『おてんば探偵ナンシー・ドリュー』が放映される。
2007年にはエマ・ロバーツ主演『美少女探偵ナンシー・ドリュー』が公開。
そして2019年、『IT』(2017)のソフィア・リリス主演で『Nancy Drew and the Hidden Staircase』で映画化。
【Mr.ウィーラーは退屈】
エルとマックスがエルの能力でノゾキをする遊びを計画。
コーラの空き瓶を回して先端が差した名前の人を覗く。
リストはこちら。
『クラーク先生』、『ビリー』、『ダスティン』、『スティーブ』、『ナンシー』、『ミセス・ウィーラー』そして『Mr.ウィーラー』。
おいおいおいまずチョイスがおかしいだろ!(笑)
エルとマックスが絶対興味を持たない人の集まりじゃないか!
なんで最高の能力を持っているのに自ら罰ゲームみたいなことをしているのか(笑)
クラーク先生なんか覗き見して何が楽しい!(苦笑)
そしてウィーラー夫妻を分けていれるな!
1回目のルーレットで『Mr.ウィーラー』がでて“退屈”と二人に言われる始末。
お前らがいれたんだろ!(笑)
そりゃ覗いても、らくちんチェアで寝てるだけさ!
もしも『ミセス・ウィーラー』を覗いてたら、彼女の言動によってはビリーとの関係がわかってしまう奇妙なものが見れたのに惜しい。
2回目に『ビリー』が当たらなかったらシーズン3は展開が進まなかった点でいうとこのルーレットは重要だ。
しかし3回連続で『Mr.ウィーラー』が当たる展開、そして3回目は仕方なく覗き見してみるとやはりらくちんチェアで寝ていて再度“退屈”と言われる展開も見たかった。
しかしながらここに至る頃には私のパソコンで“m”と打つだけで、“mr. wheeler stranger things”と予測が出てくるまでになってしまった。
シーズン1最終話でも寝てたなぁ。
ウィルが入院している病院の待合室でホッパー、スティーブは起きているのに、Mr.ウィーラーは案の定ぐっすりだ。
大したもんだ。
もうこれはシーズン4第2話のタイトルは『退屈Mr. ウィーラー』にするしかない。
彼が寝ている姿を1カット長回しで1時間送る。
そして何も起こらない。
【大人の階段を上るダスティン】
モール内でスパイ活動中にダスティンとスティーブがロビンの話をする。
ロビンはイケてないと色々不満を言うスティーブに対して、
ダスティンは「高校卒業して大人になったなら、評判以外のことで人を見ろよ。俺は人生で学んだよ。一緒にいて楽しい彼女を選べば?スージーのような。」ともっともなことを言う。
スティーブはイラっとして「俺が助言して、お前が従う。俺に助言するな。」と返答。
大人なダスティンと子供なスティーブ。
【ウィルのセクシャリティ】
マインド・フレイヤーの問題はおいといて、ウィルはきっとマイクのことが好きなんだろう。
雨が降る中、マイクの家の入り口前で言い合いをするマイクとウィル。
ウィルがマイクは友情を壊しているしダスティンの事も気にしていないと怒る。
そして全てを壊し、バカな女の子と遊んでばっかとウィルに言われるとマイクも怒る。
字幕では「僕の責任じゃない。」とだけ訳されているが、これではこの重要なシーンが本来の意味を持たない。
マイクは“It’s not my fault you don’t like girl”と言っている。
つまり、“君が女の子を好きじゃないのは僕のせいではない”。
まずいことを言ってしまったような表情を見せるマイク、
そして気まずい間があり、動揺しているウィルの顔が映る。
2人の演技と掛け合いも見事。
性的にマイクのことが好きなのかはまだ本人にもわかってはいないのかもしれない。
または、すでにマイクだけには自分のセクシャリティについて伝えているのかもしれない。
そんなどうとでも取れるシーンであった。
マイクとウィルは幼稚園の時から今に至るまでいつも一緒で困難も共に乗り越えてきた。
親友以上の存在だ。
そんな中、エルが現れてからマイクはエルのことばかり。
親友を取られて単に嫉妬しているだけなのかもしれない。
ただ個人的にはマイクに本気で惚れるウィルの展開になってしまうと、マイクはその気はないでしょうからウィルの精神がやられてしまうので可哀想だ。
もしそうならば、シーズン4で引越し先の他の男の子と付き合っていて欲しい。
それかまさかそう見せかけてエルとウィルがくっついている可能性もある。
サイコパスなウィルも見たい。
シーズン3後に話題となったウィルのセクシャリティについては、演者のノア・シュナップ君もコメントしている。
「第3話を見ると、彼は地下室でただD&Dをしたくて、今は彼の友達みんなに彼女がいて、デートをしています。マイクが言ったセリフは、本当に観てる側の解釈次第じゃないかな。僕は彼がまだ大人になる準備ができてなくて、デートをするような関係にもなりたくないんだと思います。彼はまだ子供でいたくて、ずっとしてきたように地下室で遊びたいのでしょう。」
【ついに引越しを決意】
ホッパーにバレたジョイスの引越し計画。
2度も息子が大変な目に遭って、そして愛するボブは犠牲になってしまえばホーキンスに居残る理由もない。
むしろキッズの家族はみんな引っ越すべき。ホーキンスに残る理由はなんだ?
【回想シーン】
バイヤーズ城でウィルが過去を回想する。
シーズン1のD&D、シーズン2のゴーストバスターズ…それだけで泣ける。
第4話
【ワンダーウーマン】
『グリーンランタン』の185巻か『ワンダーウーマン』の326巻のコミックを手に取りどっちがいいかエルに聞くマックス。
そのあと『ワンダーウーマン』が気になってマックスに紹介してもらう。
両方とも1985年に出版されたものである。
【エンドレスサマー】
マックスの部屋に貼っているポスター。
『エンドレス・サマー』(1966)
サーフィンにハマる二人の若者を描いたクラシックサーフィンムービー。
カリフォルニアの夏を終えた二人が“終わりなき夏”と“完璧な波”を求めて南半球を旅する。
そして西アフリカに始まり、オーストラリア、タヒチを巡る。
淡々とドキュメンタリー調で進むが、サーフィンの技や自然風景を見ているだけで夏を感じられる一本となっている。
マックスといえばスケボー。
そのポスターもこのエンドレスサマーの隣に貼っている。
サーフィンといえばビリー。
幼少期にサーフィンをやっていることがシーズン3ではわかる。
マックスもカリフォルニアにいた時はなんだかんだビリーにサーフィンを教えてもらっていたんじゃないのかな。
昔はきっと仲良かったんだよ。
ホーキンス来てからも送り向かいは欠かさずしてたしなぁ。
いい奴だよ、ビリーは。
じゃないと涙は出ない。
血が繋がっていない兄に対して涙が出るっていうことは、信頼していて絆があったってことだろう。
【ガンビー】
ダスティンが通気口に入ろうとした時に、スティーブがかなり狭いと言うと、ダスティンが鎖骨がないから大丈夫と返答する。
それを疑問に思ったロビンにスティーブが彼の障害を説明するときに、“ガンボ”と言うが、ロビンに“ガンビー?”と訂正される。
そのガンビーとは、1950年代に放送されたクレイアニメ。
NHKで放送されているような粘土のクネクネした生物が主人公。
彼らはおそらくその古いアニメではなく、1983年にエディ・マーフィーが『サタデーナイト・ライブ』内で演じていたガンビーのコントを見たことから知ったのだと考えられる。
【緑色の液体】
あの色のあの容器。
3つの作品を思い起こさせた。
まずは、ジョン・カーペンター監督作『パラダイム』(1987年10月23日公開)に出てくる緑色の液体が入った透明な柩を連想させる。
その柩には700万年前から存在する悪魔が封印されているという。
その封印がひょんなことから解けて悪魔が研究生の一人を襲い乗り移ってしまう。
そう、これもまた“寄生する映画”なのだ。
カーペンターは『火星人地球大襲撃』(1967)に『エクソシスト』(1973)を加えた作品を目指したという。
次に『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』(1987〜1996)でタートルズ生誕のきっかけとなった化学薬品。
こちらの方が大きさ的にはドラマのものと重なる。
そして最後に『スターウォーズ』に登場するデス・スターのスーパーレーザー。
惑星を一発で粉砕するこのレーザーの色が緑色。
カイバークリスタルはライトセーバーの動力源でもあり、クリスタルの色でライトセーバーの色が決まる。
そしてドラマで緑の液体は、ゲートをこじ開けるためのマシーン(まるで小型デス・スター)の動力源として使用しているように思える。
【光る眼】
ラストシーンでフレイされた人々が集結してマインドフレイヤーを眺めているが、あれはジョン・カーペンター監督の『光る眼』(1995)のオマージュではなかろうか。
これもまたリメイク作品で、元は『未知空間の恐怖/光る眼』(1960)。
カリフォルニアのとある村で、住人全員が突然意識を失い、6時間後に目を覚ますと女性全員が妊娠をしていた。
そして生まれた子供は成長すると“光る眼”で大人の精神を操り、邪魔する者たちを排除していくのであった。
まさに“マインドコントロール”。
第5話
【フェイギンとギャング】
ナンシーの電話によって朝5時48分に起こされたジョナサンがナンシーに言ったセリフ。
「I had a late night with Fagin and the gang」
“Fagin”とはチャールズ・ディケンズ著作の『オリバー・ツイスト』(1838)に登場する窃盗団の頭のフェイギンのこと。
“the gang”とはフェイギンの管理下にあるオリヴァー含めた少年窃盗団のこと。
つまり(悪ガキ的ニュアンスを含めた)友人とバーかどっかで飲んでいたのだろう。
【ナンシー・ドリュー要素】
第3話の項目で先述した“ナンシー・ドリュー”要素となる具体的な描写が出てくる。
キッズとナンシーとジョナサンらがトムとヘザーの家に行くと、化学物質の入った容器が散らかった様子と血痕を見て推理を始める。
ジョナサンもそれに加わる。
まさに『探偵ナンシー』の定番のクダリ。
【プロメチウム】
チーム・アイスクリームが緑の液体の正体について語っている場面。
ダスティンはプロメチウムと推測。
プロメチウムは自然界には存在せず、核分裂生成物の分離によって初めて存在が確認された。
ロビンはそれに対し「サイボーグ作りに使われていた」と意外な“オタク”っぷりを発揮。
1980年に初登場したDCコミックスのキャラクター“サイボーグ”。
彼の製造に使用されたのがこの物質。
ちなみにスティーブがその後に「プロメテウス?」と言うが、プロメチウムの名の由来はプロメテウスである。プロメテウスはゼウスの反対を押し切り天界の火を人間に伝えたといわれるギリシア神話の神。
【スミノフ】
ホッパーがアレクセイを“スミノフ”と呼んだが、あれはソ連生まれでアメリカで1980年代半ばから後期にかけ活躍し人気を得たコメディアン、“ヤコフ・スミノフ”と思われる。
また、スミノフはソ連で生まれたウォッカのブランドの一つで、1860年代に発売され、以降は世界中で販売されている。
ヤコフ・スミノフの決めセリフは“What a country(なんて国だ)”。
ここでひとつ彼のジョークをご紹介。
「私はニューヨークに行って、“アメリカはスミノフを愛している”という大きな広告をみたんだ。それで私は自分に言ったよ、“なんて国だ!”」
それにしてもホッパーはテレビ見過ぎではないか?
といってもテレビはまだまだ80年代を代表する娯楽だから仕方ない。
意外と流行に敏感なのか。
第6話
【多数から一つへ】
この回のタイトルはもちろん一人一人の寄生体が合体して巨大なマインド・フレイヤーになることを指している。
それ以外にこの言葉はアメリカにとって重要な意味を持つ言葉だ。
ラテン語で“E pluribus unum”と書かれ、アメリカの硬貨にはこの文字が刻まれている。
多数とは多州であり多民族の意義が含まれ、“人種のるつぼ”である移民国家アメリカならではの言葉。
そんなそれぞれのルーツは違えど一つになりましょうというモットーの元、アメリカ合衆国の国章にも書かれている。
【UFOアトラクション】
『The Gravitron』と呼ばれるこのUFO型アトラクションは1980年代に流行した。
最大4Gを感じられる回転式重力体感マシーンだ。
想像してほしい。
もしもこの高速回転マシーンの閉鎖された空間で誰かが吐いたとしたら…。
そんなゲロパーティーごめんだ。
負傷者も出たこともあり、安全性に問題があるとして現在は存在しないアトラクション。
『ストレンジャー・シングス』のテーマパーク
2018年にユニバーサル・スタジオ・ハリウッドとフロリダで『ハロウィン・ホラー・ナイツ』の期間にシーズン1をもとにした迷路が開設された。
今年もこの迷路が帰ってくる。
今回はシーズン2と3をテーマに構成される。
ハリウッドでは9/12〜11/3まで。
フロリダでは9/6〜11/2まで。
なんと今年は『クリープショー』の迷路も開設されるというではないか!
映画は1982年に公開され、ジョージ・A・ロメロが監督、スティーヴン・キングが脚本とヨダレが垂れるタッグ。
5話から成るオムニバスホラー。
そしてそのドラマシリーズが9月26日より配信されるのだが…残念ながら今のところ日本では見ることができない。
日本では利用できない『Shudder』というホラー専門ストリーミングサービスでのみ配信されるからである。
【サミュエル・マザーファッキン・ジャクソン】
ホッパーが舐めた態度のアレクセイにぶち切れ逃がした後に、うんざりしてジョイスとマーレイに言ったセリフ。
「I have dealt with assholes like this my entire life.」
「似たようなクズと長年仕事をしてきた。」
この絶妙なタメ、そしてリズミカルな言い方と似た言い回し、どこかで聞いたことがある。
そうだ、『スネーク・フライト』(2006)のサミュエル・L・ジャクソンだ。
サミュエル演じるFBI捜査官が、ハワイで起こった殺人事件の目撃者かつ重要証人である男を無事にロサンゼルスの裁判所に届ける護衛任務を命じられる。しかし殺人事件の首謀者であるギャングの大物が、目撃者の男の口封じをするため飛行機に積み荷として大量の毒蛇が入った箱を仕込ませた。奴らは飛行機の中で暴れまくり、サミュエルはうんざり…そんな場面で言ったセリフがこちら。
「I have had it with these motherfucking snakes on this motherfucking plane!」
「このクソみたいな飛行機にいる、クソみたいなヘビにはもううんざりだ!」
なおこのセリフは、2007年に『Premire』が発表した“最も偉大な映画セリフ100”で第55位にランクインした。
【ウッディ・ウッドペッカー】
アレクセイのお気に入りのアニメ。
ポップカルチャーに国境も政治情勢も関係ない。
面白いものは面白い。
好きなものは好き。
第7話
【インディ500?インディ300?】
ソ連の研究所から脱出する際に、ダスティンが運転するゴルフカーのような乗り物の速さにロビンは「インディ500みたい」と言う。それに対して「インディ300だろ?」とツッコむ。
インディ500とは正式名称“インディアナポリス500”である。これはホーキンスがあるとされるインディアナ州で1911年から毎年5月に開催されているモータースポーツイベントである。
Wikipediaから引用させていただくと、
周回平均速度は予選で362 km/h、決勝でも354 km/hを超える。これは同じマシンでレースが行われるインディカー・シリーズの中ではもちろん、世界の周回レースカテゴリーの中でも最も速い。また、最高速度は380 km/hに達する。これはF1の瞬間最高速度記録 (372.4 km/h) を上回り、これより速いカテゴリーはドラッグレース (NHRAトップフューエルクラスで 520 km/h超) のような非周回レースに限られる。
まさにドラッグレース状態のロビンとスティーブなのでそのくらいの速さに感じたのでしょう。
それに対してスティーブの言うインディ300とは、“インディジャパン300”という大会はあるものの80年代には存在しなく、ただのスティーブの数字記憶間違えだということがわかる。
【マイクそりゃないぜ】
マインドフレイヤーの歯で食い込んだベロがエルの左足に張り付いた。
タコの吸盤のように張り付いているのは見てわかるのに彼氏のマイクは躊躇なくエルの足から思いっきり剥がした。
あまりの痛さに悲鳴を上げるエル。
おい、マイク!剥がす前に斧の刃先とか使って痛めつけて自ら離れさせようよ。
まぁそんなことしている暇もないのかな。
【恋愛マスターマレー】
シーズン2の時はジョナサンとナンシーをくっつけ、今回はホッパーとジョイスをそそのかしくっつけさせる。
推理オタクなおじさんは、恋愛の“エレクトロシティ”にも敏感なおじさんである。
【アレックス・P・キートン】
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を観終わったスティーブとロビンが映画を語る場面で、スティーブがマーティのことを“Alex P. Keaton”と呼んでいるが、これはマーティ役のマイケル・J・フォックスが本作と並行して撮影していたドラマ『ファミリー・タイズ』(1982~1989年)でマイケルが演じていた役の名前。
彼はキートン家の長男を演じ、エミー賞のコメディ部門主演男優賞を1986年から3年連続で受賞した。
【スターコートモールで上映中の映画】
スクリーンが6つあり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』、『コクーン』、『ダリル』、『フレッチ/殺人方程式』、『オズ』、『The Stuff』が上映している。
ん?『デイ・オブ・ザ・デッド』はどこでやっていたのだ?
ロン・ハワード監督作『コクーン』(1985年6月25日全米公開)は老人らと宇宙人との交流を描いたSFヒューマンドラマ。
アカデミー賞では助演男優賞と特殊効果賞を受賞。
『ダリル』(1985年6月14日全米公開)は、研究所から逃げ出したアンドロイドの少年と彼を引き取った人々との交流を描くアクションもあるドラマ。
『フレッチ/殺人方程式』(1985年5月31日全米公開)は、金持ちの実業家に自分を殺してくれと頼まれた新聞記者が彼の企みを調査するコメディ。
『オズ』(1985年6月21日全米公開)は、児童文学作品『オズの魔法使い』の続編『オズの虹の国』と『オズのオズマ姫』を原作にディズニーが映画化。
不眠症になったドロシーを心配した叔父叔母が、最新の電気治療を受けさせに病院へ連れて行き色々あってドロシーがオズの国に再び戻るという怖い話。
“MKウルトラ計画”を連想させる。
ラリー・コーエン監督作『The Stuff』(1985年6月14日全米公開)は、採掘場で湧き出ていた甘くてアイスのような白い物体を商品化して売り出したところ、それが消費者たちを襲い始めパニックになる映画。
モール内の映画館で貼られているポスターのうち1つは『ピーウィーの大冒険』(1985年8月9日全米公開)。
【久しぶりのEGGO】
シーズン3では出てこないのかと寂しく思ったが、一応出てきた。
しかし食べないのか…もうそんなに好きではなくなったのかな。
と思いつつも好きでなかったらこの前に座らないか。
食べるシーンがなかっただけで食べていたのかな。
【007/黄金銃を持つ男】
ホッパーがロシアンターミネーターと闘った鏡張りのホールは、1974年公開の本作でのロジャー・ムーアと、クリストファー・リーの同様のシーンのオマージュ。
【冷戦終結】
ウディウッドペッカーぬいぐるみを抱えたアレクセイがマーレイを見つけると嬉しそうに手を振る。
マーレーも同じ感情のようだ。
ロシア人?アメリカ人?人種なんて関係ない。
政治関係が悪くても人と人とのつながりには関係ない。
そこにあるのはただの友情だ。
第8話
【グリズウォルド家】
ダスティンが、ナンシー、ジョナサン、マイク、ウィル、ルーカス、エル、マックスらモールに残っているチームのことをそう呼んでいた。
この名前の家族が登場する映画は『ホリデーロード4000キロ』(1983年7月29日全米公開)。
ハロルド・ライミス監督、ジョン・ヒューズ脚本、製作だ。
ハロルド・ライミスといえば『アニマル・ハウス』(1978)や『ゴーストバスターズ』(1984)の脚本を務めている。
名作『恋はデジャ・ブ』(1993)では監督と脚本だ。
そんな『ホリデーロード4000キロ』は、シカゴに住むグリズウォルド家がワゴン車で、カリフォルニアのワリー・ワールド(ディズニーランドの役割)を目指してアメリカ大陸横断の旅をするお話。
ウィーラー家のワゴン車と本作のワゴン車の見た目が似ている。
ちなみに本作のワゴン車は“1979年式 フォード カントリースクエア”であり、ウィーラー家の“マーキュリー グランド マーキー コロニーパーク”とは車種もメーカーも違う。
【“B”の呪い】
シーズン1でBarbara(バーバラ)が死に、
シーズン2でBob(ボブ)が死に、
そしてシーズン3ではBilly(ビリー)が死んだ。
イニシャルが“B”で始まる名前のメインキャラはこのドラマでは死にやすいみたいだ。
今のところ他にはいないのでとりあえず安心。
【マイアミ・バイス】
ホッパーがジョイスにデートに誘われる場面で、金曜の夜10時からエルが“マイアミ・バイス”を見ると言っている。
『特捜刑事マイアミ・バイス』とは1984年から1989年まで放映されていた大ヒットドラマ。
製作は『ヒート』(1995)で監督を務めるマイケル・マン。
【ホラーのお約束】
ホラー映画で定番の“車のエンジンがかからない問題”。
もちろんこのドラマにも。
ナンシーが運転席に乗り込みキーを挿してもエンジンがかからない。
新車なのに、ガソリンはあるのにも関わらずかからない!
その後ジョナサンがボンネットをみにいくと、点火ケーブルが取られていることに気づく。
そう、ビリーが盗んだのだ。場を盛り上げるために。
【失われたエルの能力】
残念ながら最後まで戻ることはなかった。
サム・ライミ監督の『スパイダーマン2』を思い出す。
彼の場合ストレスだったか。
エルの場合“キャンディーズ”のように普通の女の子になれてよかったんじゃないかな。
【ネバーエンディングストーリー】
終盤はまさかのダスティンがもっていった。
笑いが止まらない。
まさかのあの緊迫した状況下でネバーエンディングストーリーを歌い出すとは(笑)
ジョイスのガックリした様子が最高だ。
2人のデュエットがなかったら、スージーがもっと早くプランク定数を教えてくれたら、
ホッパーは死ななかったんじゃ…(笑)
画面が2分割になるところなんか『500日のサマー』(2009)かよ!
綺麗にハモるデュエットの様子は『ハイスクール・ミュージカル』(2006)を思い出してしまった。
しかしようやく姿を見せたスージー、たしかにどことなくフィービー・ケイツに似ている。
でかしたぞダスティン!
ちなみにダスティン役のゲイテン・マテラッツォは、この曲を知らなかったそう。
ジェネレーションギャップ。
ダスティンは『ネバーエンディングストーリー』大好きなんだろうなぁ。
スージーの部屋に貼られているポスター『オズの魔法使い』。
数学が得意でファンタジー好きな気の合うカップル。
ちなみに一瞬スージーの部屋にダスティンのお馴染みのキャップが映るのに気づいただろうか。
ダスティンは一夏の恋の思い出に自分のキャップを渡し、“これで俺を思い出してくれスージー・プー”とでも言ったのだろう。
こんなガツガツ系男子になれたのも師匠スティーブの恋愛アドバイスのおかげだ。と信じたい。
【プランク定数】
スージーが言った“6.62607004”を表すプランク定数って何ぞや。
Wikipediaによると、“光子のもつエネルギーと振動数の比例関係を表す比例定数のことで、量子論を特徴づける物理定数でもある”とのこと。
何を言っているのかよくわかりません。
なぜソ連がこれを暗証番号にしたのか。
【トゥナイト・ショウ】
ルーカスとマックスが『ネバーエンディング・ストーリー』をからかってデュエットしている時に、ダスティンが彼らに「カーソンの番組に出るべき」と言う。
カーソンとは、1962年10月1日から1992年5月22日まで司会を務めていたご長寿トーク番組『Tonight Show』の司会者ジョニー・カーソンのことである。
現在はジミー・ファロンが司会を務めている。
『ストレンジャー・シングス』キッズは32年の時を経て実際に当番組に出演している。
【レンタルビデオショップの面接】
このお店のレンタルビデオが実は以前シーズン2で登場している。
ハロウィンの際に、バイヤーズ家で鑑賞した『ミスター・マム』である。
VHSのパーケージに“family Video”と書かれている。
スターコート・モールが閉鎖されたせいで職を失ったスティーブとロビン。
母親に推薦書を書いてもらったというスティーブと彼女が面接にやってきたお店は、お馴染みのゲームセンターに隣接するレンタルビデオ店“family Video”。
外観に貼られているポスターは、先述した『炎の少女チャーリー』のほかに、ジョン・ヒューズ監督の『すてきな片想い』(1984年5月4日全米公開)、『スカーフェイス』(1983年12月9日全米公開)。
ちなみに『スカーフェイス』も『暗黒街の顔役(原題:Scarface)』(1932)のリメイク作品だ。
店長はまさかのシーズン2でゲームセンターの店員をしていたアイツ。
新しくできたレンタルビデオ店なのだろう。
店内の棚に並べられたビデオがちらっと映る。
『2つの脳内を持つ男』(1982)、『大逆転』(1983)、『48時間』(1982)、『マッド・マックス』(1979)、『カーウォッシュ』(1976)などなど。
そしてアイツはゲームよりも映画が好きなのか、それとも両方の店で働いているのか、気になるが教えてもらうには何かと取引が必要なんだろうなぁ、めんどくせぇアイツ。
スティーブとロビンが、仕事の応募にやってくる。
ネビル・ロングボトムのような見た目のアイツは、入社テストとして好きな映画を3本答えさせる。
ロビンは迷いなくと『アパートの鍵貸します』、『隠し砦の三悪人』、『天井桟敷の人々』と答える。
1960年公開のビリー・ワイルダー監督『アパートの鍵貸します』は、名優ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンが主演を務めたラブコメディ。
上司の情事のために自分のアパートを貸して出世を狙う主人公と、上司が連れてきた女性との恋を描く。
アカデミー賞では5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、美術監督・装置賞、編集賞)を受賞した。
1958年に公開された黒澤明監督の『隠し砦の三悪人』は、『スターウォーズ』(1977)に多大な影響を与えている。監督のジョージ・ルーカスが公言している。
姫を救う流れは同じで、百姓コンビはC-3POとR2-D2のモデルとなった。
1945年に公開された『天井桟敷の人々』はナチス支配下のフランスで3年以上の歳月をかけて制作された超大作。
パリの演劇界を舞台に恋愛を描いたフランス映画屈指の名作として名高い。
つぎにスティーブ。
映画の趣向が偏っていそうなスティーブ。
迷わず答えた映画は『アニマル・ハウス』(1978)、その後詰まりながら『スターウォーズ』…
字幕では「どのスターウォーズ?」ってアイツが聞いてることになっているが、
アイツは「New Hope?」と『エピソード4/新たなる希望』なのか聞いている。
どのスターウォーズが好きかはSWオタクにとっては定番のやりとり。
ファントム・メナスという“暗黒ワード”を言ってしまうものならば、殺伐とするのが旧SW信者。
ただエピソード1公開当時まだ幼かった人らにしてみれば、プリクエルも思い出込みで彼らのスターウォーズなので、オリジナル3部作がリアルタイムの人達にはあまり悪く言って欲しくない。
私はジャージャービンクスが好きだ。ルーカスと同じく。
しかしサブタイトルなんか頭に入っていないスティーブが出した答えは、
「テディベアが出る話」(モノマネ付)
と1983年に公開されたシリーズ3作目『ジェダイの復讐』(後の『ジェダイの帰還』、今3作目というと『シスの復讐』になるからややこしい。)
まず『アニマル・ハウス』。
1978年7月29日に全米公開した、スティーブのようなタイプの若者に受け大ヒットしたジョン・ベルーシ主演の学園コメディ。
アメリカの大学のフラタニティ同士の戦いが描かれている。
フラタニティとは、日本でいうとサークルのような集団だが、加入するのにはそれぞれ条件があり認められなければならない。
つまり金持ちのフラタニティにはそいつらしか入れないし、パーティーや騒ぎが好きなフラタニティはノリが良くてイケてる奴しか入れない。
続いて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に関しては、『アレックスが母親とヤろうとする映画』と答えている。
主人公の名前は相変わらずマイケル・J・フォックスの『ファミリー・タイズ』での役名アレックスのままだし…いやラリって見ていた割に重要なところは抑えているスティーブ。
監督兼脚本のロバート・ゼメキスと共同脚本のボブ・ゲイルは、本作の脚本を複数の映画会社に売り込みに行くも拒否されてしまう。
その中の一つのディズニーには、“近親相姦を彷彿とさせる映画など我々が公開できるわけないだろ”と断固両断されてしまったという。
案の定スティーブのような小僧にはそこばかり目をつけられてしまうようだ。
ロビンは月曜日から出勤、高校時代嫌なヤツだったスティーブはお断りと物申すアイツ。
しかし次はロビンに推薦されるスティーブ。
アイス屋で全敗した口説きを捏造する。
きっとこの店にも女性は来なくて、来るのはダスティンはじめとする子供たちだろう。
水着のフィービー・ケイツの等身大パネルを発見し、「これだ!『初体験/リッジモントハイ』」と高らかに申告。
棚にあるレンタルビデオのタイトルが気になるが、目に入ったのは『ミスター・マム』の右にある『超能力学園Z』(1982)!!(笑)
“男が超能力を持ってもロクなことに使わない”、とかなり前に言及した映画だ。
よってスティーブの好きな映画3本は、
『アニマル・ハウス』
『初体験 リッジモントハイ』
『ポーキーズ』
だろう。
『ポーキーズ』がどんな映画かは君自身で調べておくれ。
ちなみにレンタルビデオ店で面接が行われている最中に後ろでレコードを漁っている二人組は、『ストレンジャー・シングス』でオリジナルサウンドトラックを手掛けたカイル・ディクソンとマイケル・シュタイン。
どの音楽を参考にしようかなとタイムトラベル中なのかな。
【引越しトラック】
“U-ホール”と書かれたトラックは、1945年創業の北米の設備レンタル会社である。
トラックやトレーラーなどを貸し出している。
【ネバーエンディング・ストーリー・アンコール】
ルーカスとマックスがダスティンを茶化す。
似た者同士お似合いの良いカップルだ。
【エリカ様贈呈式】
ウィルからの寄付を受け取ったエリカ。
段ボールの中には“ダンジョンズ&ドラゴン”が入っていてニヤッとするエリカ。
ダスティンから贈呈された時に、ムスッとした表情で「別に…いらない」って言われたらどうしようかと思いましたわ。
エリカもD&Dで遊びたかったんですね。
だって“Nerd”ですもの。
ルーカスと仲良く遊んでくださいな。
【ホッパーの手紙】
2人に伝えたいことがある
簡単な話ではないが
心配してると分かってほしい
お互いを大切に思う気持ちもわかる
だからこそ境界線を引いて
環境を整えたい
皆が快適だと
思える状況で
お互いを信頼する
隠さずに
気持ちを伝える
正直に話す
長い間、感情を忘れていた気がする
俺は閉じこもってた
洞窟と言える
深く暗い洞窟にいた
だが森にワッフルを置いたら
お前が現れた
かなり久しぶりに
感情を持ち始めた
幸せを感じたよ
でも近頃、お前とは
距離を感じる
まるで俺から
遠ざかってるようだ
毎晩ゲームをして
早朝3段重ねの豪華ワッフルを作った
一緒に西部劇も見たぞ
だがお前は年を重ね
成長する
変化していく
気持ちを正直に言おう
変化が怖い
変わるのは嫌だ
俺がここに来た理由は
変化を恐れてたからだ
時計を戻して
過去に戻りたかったのだろう
だが分かっている
人生はそう単純ではない
変化していく
いやが応でも変化する
時々苦痛に感じるし
時々悲しい
でも時々
驚くこともある
幸せも
いいか?
成長し続けろ
俺に構うな
間違いを犯し学習しろ
心が痛むときも必ずあるが
痛みを忘れるな
痛むことはいいことだ
洞窟にいないと実感する
でもお願いだ
検討してほしい
気の毒な父親のために
3インチ(7センチ)以上ドアを開けてくれ
シーズン1でマイクの家の地下室の洗面所で着替える時には、隙間を開けていたのに、そしてクローゼットに隠れる時も怖がっていたのに、
シーズン2では反抗期からホッパーと喧嘩して扉を自ら思い切り閉めてしまう。
さらにシーズン3では扉の隙間を開けてはいるものの、思春期から閉めたがる。
まさに“心の扉3インチ”で扉の隙間で成長を表現しているのであった。
ちなみにこの3インチという表現は、『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』(2019)のトニー・スターク氏の“3,000回愛してる”からの影響だろう。
『ストレンジャー・シングス』の登場人物が全員共通して感じていることをひっくるめて、ホッパーが彼の言葉で表現してくれて…泣けますよ。
そして私自身引越しが多かったので友人との別れは本当に本当にツラかったし、未だにあの頃の彼らは何をしているんだろうか、元気なのかなって思う時はあるけれど、時の流れは止められない。
心が痛むことで自分の存在を実感し、新しいことに挑戦でき、そして成長できる。
変化が怖いのはいくつになろうとみな同じ。
最終的に一歩を踏み出すのはどんな後押しがあろうと結局自分次第。
エルとウィルという大切な存在と一斉に別れることになってしまったマイクがこれからどう成長していくのか楽しみだ。
私がこの作品に共感でき大好きな要因はホッパーの手紙に書かれていることなのだろう。
【最後のデモゴルゴン】
ヌメヌメし過ぎていて、ところてんみたいでおいしそうと思ったのは私だけだろうか。
アメリカのファンの間では“ホワイトデモゴルゴン”と呼ばれているらしい。
きっとソ連の研究によって改良が加えられているのだろう。
ホーキンスの歩き方
ホーキンスに遊びに行きたくなった方へ。
ここではロケ地を巡っていきましょう。
私もいつかは行かなければならない。
架空の街ホーキンスはインディアナ州にあるとされている。
ちなみに使用された撮影スタジオはジョージア州アトランタにある『EUE Screen Gems Studios』。
残念ながらバイヤーズ宅の撮影で使用された家の住所はオーナーの意向のもと公表されていない。
ファンが最も集まる場所で迷惑になるからであろう。
ようこそ『スターコート・モール』へ
ホーキンス初の大型ショッピングモール。
撮影地はジョージア州ダルースにある
『The Gwinnett Place Mall』
という実在するショッピングモール。
撮影のため、一部分を80年代に人気だった当時のアウトレットのようにセットされた。
しかし撮影の間はモール内のお客さんが覗き込んできたり、携帯で動画を撮ろうとしてきたりでキャストとスタッフを悩ませた。
それではさっそく中へ入ってみよう。
ショップ
【Sam Goody】
アメリカとイギリスに展開している音楽を専門とした娯楽店。
前身の店は1940年代後半に、Sam Goody Gutowitzがニューヨークにオープンした小さなレコード店。そんな彼は1951年に『Sam Goody』を創業。これはアメリカ初の個人経営のレコードショップチェーンとなった。その後2000年に『Best Buy』に買収され、2003年に『Sun Capital』に売却され、2006年に破産した。しかし2008年に『Trans World Entertainment』に買収されたことにより、現在も『Sam Goody』の名称で数店舗のみ存在している。
【Wicks ‘N’ Sticks】
ロウソク専門店。
1968年設立。
2006年閉業。
【ラジオシャック】
家電量販店。
1921年設立。
【Zales】
ジュエリーショップ。
1924年設立。
【カウフマン シューズ】
カウフマンシューズという店は実際には存在せず、『カウフマン・フットウェア』はカナダのブランドとして存在した。
2000年に倒産している。
定かではないが、これはソ連の暗号解読のプロット上必要だったため名称を変えられたものと思われる。
【The Gap】
衣料品店。
1969年設立。
【Waldenbooks】
本屋。
1962年に第1号店オープン。
2011年7月に倒産。
【Claire’s】
アクセサリー販売店。
1961年設立。
【JCPenney】
総合スーパー。
1902年設立。
【JCPenny Home Store】
寝具専門店。
【Shapes】
レディーススポーツウェア専門店。
実際には存在しない。
【The Eyewear House】
メガネ専門店。
実際には存在しない。
【Camera Repair】
カメラ修理店。
実際には存在しない。
【Jazzercise】
エアロビクス教室。
1968年設立。
元祖エアロビ教室。
日本にもいくつか店舗がある。
【Regis Hairstylists】
ヘアサロン。
1922年設立。
10,000店舗以上を持つ世界で最も大きなチェーン店。
【Chess King】
メンズアパレル店。
コンセプトは“目立つ色とデザインの服で12才から20歳までの男性をターゲットにすること”。
1968年設立。
1995年11月14日閉業。
【Fine Perfumes】
香水専門店。
ルーカスがマイクの目に噴射した店。
実際には存在しない。
【Lovelace Lingerie】
女性下着店。
思春期のマイク、ルーカス、ウィルが唖然とした店。
実際には存在しない。
【ESPRIT】
アパレル店。
1968年設立。
スターコートモール内の店舗は“Coming Soon”となっている。
【Spencer’s Gifts】
おふざけいたずらグッズや雑貨を扱う店。
1947年設立。
スターコートモール内の店舗は“Coming Soon”となっている。
フードコート
【Scoops Ahoy】
スティーブとロビンが働くアイスクリーム店。
実際には存在しない。
【Hot Dog on a Stick】
アメリカンドッグとレモネードを主に販売する店。
1946年にカリフォルニア州サンタモニカにオープン。
西海岸に店舗を構えているため、ホーキンスのあるインディアナ州には存在しない。
【The Great Cookie】
クッキー専門店。
1979年設立。
【Tepanyaki】
スペルが間違っている和食レストラン。
実際には存在しない店。
【New York Pizza】
ピザレストラン。
実際には存在しない。
【Orange Julius】
オレンジを使ったジュース専門店。
1926年設立。
【バーガーキング】
前身の店『Insta-Burger King』が1953年に開業、1954年に『バーガーキング』がオープン。
ドラマのコラボ商品『アップサイド・ダウン・ワッパー』を6月21日から限定発売した。
【Hawkins’ Heroes】
サブウェイのようなサンドイッチ店。
実際には存在しない。
【Wyatt’s Cafeteria】
バイキング形式レストラン。
1931年にダラスで1号店をオープン。
1996年に閉業。
【Hot Sam】
プレッツェル専門店。
1966年設立。
2005年閉業。
【Imperial Panda】
この中華レストランは現実には存在しない。
【タコベル】
メキシカンファストフード店。
スターコートモール内の店舗は“Coming Soon”となっている。
エンターテイメント
【スターコート シネマズ】
もちろんドラマオリジナルの映画館。
映画館のファサードはセットで建てられたもの。
【Time-Out Arcade】
1970年に1号店がニューヨーク州コロニーの『ノースウェイ・モール』にオープン。
1977年までに24店舗を主にアメリカ東部にオープン。
【Flash Studio】
写真スタジオ。
エルとマックスが写真を撮った場所。
実際には存在しない。
私のお気に入りシーンベスト10
10位
ダスティンとスティーブの再会(シーズン3第2話)
ダスティンがサマーキャンプから帰ってきてめちゃくちゃ嬉しそうなスティーブ。
きっと1か月遊ぶ人いなかったんだろうなぁ。
それにしても打ち合わせなしに再会の挨拶がジェダイごっことは本当に息が合うなぁ。
今思うとあれは『17アゲイン』(2009)のオマージュなのではなかろうか。
朝目覚めると17歳の頃の姿に戻っていたザック・エフロンと、
それに驚いたスターウォーズオタクの親友が、彼の家でライトセーバーバトルを繰り広げる最初の方のシーン。
9位
賢者ウィル降臨(シーズン3第3話)
その衣装は何用でどこに保管していた!
8位
イレブンの復讐心(シーズン1最終話)
ホーキンス中学校に政府エージェントらがやってきて追い詰められた途端、
イレブンが睨みを利かせ辺りにいた全員を倒した。
スピルバーグのような照明の使い方と、ミリーの表情が素晴らしすぎる美味なシーン。
7位
スティーブの髪型と恋愛講座(シーズン2第6話)
ダスティンと線路を歩きながら、
スティーブが女性の射止め方と髪型のセットの仕方を教える。
面倒見がいいところ好きだぜスティーブ!
6位
Who you gonna call??(シーズン2第2話)
ハロウィンにゴーストバスターズの仮装をするなんて最高の4人だ。
マイクとルーカスが言い争うがヴェンクマン、そんなにいいか?
ビル・マーレイだぞ?と言いつつ私もヴェンクマンしかフィギュアを持っていない。
ルーカスに対してエリカの「Nerd…」が飛び出すのもこのシーン。
5位
勇者スティーブ(シーズン1最終話)
一度はビビッて帰るも最高のタイミングでカムバック!
これでスティーブに心を掴まれた人も多いだろう。
大好きだぞ!スティーブ!俺らの兄貴!
4位
マイクとエルの再会(シーズン2第8話)
絶妙なタイミングでピンチを助けに来てくれたパンクエル。
その時のマイクの表情がいいのなんの。
マイク役がフィン・ウルフハードである意義が証明された瞬間でもあった。
3位
ネバーエンディング・ストーリー(シーズン3最終話)
全て持っていったシーン。
何度リピートしたか。そして何度見ても飽きない。
ありがとうダスティンブン。ありがとうスージープー。
シングルカットされないかな。現代の『We Are the World』といっても過言ではない。
2位
ホッパーの手紙(シーズン3最終話)
まさにこのエルのような顔になってしまった。
そりゃダメだよホッパー。親の愛の尊さを感じてしまったシーン。
1位
スノーボール(シーズン2最終話)
やはりプロムが必要不可欠なドラマ。
シーズン1でのマイクとエルとの約束が叶ってよかったという親心のような目で見つめる。
そしてダスティンが最高なのよ。
そんな胸キュンが詰まったシーンが堂々の1位。
ストシン一人総選挙
あなたのお気に入りキャラクターは誰ですか?
勝手ながら私の好きなキャラクタートップ10を発表!
10位:ダスティンママ
いやぁ優しそうですよね。
遊びに行ったらお菓子いっぱいくれそう。
シーズン2の第1話で、ダスティンが小銭を探してる時に、母ちゃんの椅子からどかせられる時の反応が可愛らしい。
9位:ダート(幼虫期)
デモゴルゴンも小さい頃は可愛かったんだなぁと。
ヌガーをパクパク美味しそうに食べるところとか愛着湧きますよ。
テケテケ歩くところも可愛い。
8位:マイクの母ちゃん
これはシーズン3の色気でやられましたね。
夏は何でもありですね。
7位:スコット先生
“好奇心の扉を開けば不可能はない”という教えが心に響きました。
土曜の10時でも質問に答えてくれる優しさに胸を打たれました。
ダスティンの電話に若干鬱陶しそうにしているところに人間味を感じました。
仕事とプライベートをしっかり分けてるところも見せてくれるんですよ。
普通、脇役教師なんかの生活感はみれませんからね。
結婚してそうなのに、お家デートで『遊星からの物体X』なんか見ちゃって中々イカれてますよ。
怖がる彼女に特殊効果の撮影方法まで解説して…内心彼女は“この人違った”と思っているに違いない。
シーズン2から出てこないしフラれたのだろう。
クラーク先生といえば科学に詳しい。そしてシーズン3ではガレージでは発明に没頭している。
まさに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクだ。
科学のことばかり語っているのだけれども、地学と生物学の教師だということがシーズン1第1話で明らかになる。
6位:ルーカス
闘志むき出しの暑苦しい装備品とファッションがいい!
顔芸と気の利いたジョーク。
この子はセンスがいい。
5位:ロビン
蹴られたい。
貶されたい。
ボコボコにされたい。
弄ばれたい。
ハスキーな声がたまらない。
スクープス・アホイで働いている時に、スティーブを呼ぶ時の棒読みな感じで「スティーブ」という言い方が好き。
4位:ホッパー
署長として数々の勇気ある行動をしてきましたが、不器用で空回りするところは可愛気もあり好感が持てる。
一番人間味もある。
切実にジョイスとデートさせてあげてほしかった。
3位:Mr. Wheeler
今までさんざんバカにしてきたがそれはお気にいりだからこそ。
登場シーンの半分以上は寝ているのに何たる存在感。
シーズン4ではきっとアップサイドダウンでぐっすり寝ているだろう。
2位:ダスティン
彼は最高ですよ。最高オブザ最高。
真面目にふざけてる感じが最高。
私のダスティンへの好感度はネバーエンディングストーリーで究極体となりました。
1位:スティーブ
彼のキャラクター性がこのドラマの中では最も面白味がある。
シーズン1最終話でデモゴルゴンを見て取り乱し、ジョナサンとナンシーに追い出されたけれど、その後戻ってきて彼らを助けたことでファンの心は掴まれた。
通常ああいったクソ野郎キャラは死ぬのが当然の流れだけれど、彼の場合ただのボンボンの生意気な野郎ではなく、過ちを自ら反省して常識がある行動をするところに好感を持てる。
何よりも勇敢だ。
そしてシーズン2からの子供の世話係になってからがまたいいのよね。
いや正確にいうとシーズン1の終盤でジョナサンとナンシーに巻き込まれてネイルバットを振り回してからか。
シーズン3最終話では、ビリーの運転する車がナンシーに向かって突っ込んできて、衝突寸前にスティーブがまたしてもピンチを救い正真正銘の英雄になった。
タイミングもバッチリで見せ場も把握している。
今シーズンも顔が腫れ上がるほど痛めつけられた。
3シーズン連続でボコボコにされたキャラとして讃えたい。
来シーズンはどれだけボコボコにされるのかなぁ。
もちろん死なない程度にね。
シーズン4予想
シーズン3のラストでのソ連カムチャッカ半島での地下牢のシーン。
「アメリカ人はいい。」
流れからしてホッパーか?
ファンにとっては生きていてほしいし、ジョイスとデートもしてほしいけれども。
彼が生きていたらそのうちきっとモールス信号を送ってエルに連絡してくるに違いない。
その時に備えて我々もモールス信号を解読できるようにしておこう。
また、ゲートの爆破と同時にワームホールが創り出され、彼がのみこまれタイムスリップしている可能性も大いにある。
ダファー兄弟がモントーク・プロジェクトのその面を描かないはずがない。
過去に飛ばされている方が想像しやすい。
なぜならホッパーには亡くなった娘がいた。
タイムワープで洋服は焼け落ち、もちろん全裸。
タイムスリップした彼はまだ娘が元気な頃だとわかり接触を試みる。
しかし事故による死ではなく、病気のため救うことはできない。
もしかすると旅の道中で冷凍保存の要素が登場し、娘を冷凍して医療処置が発達した未来で蘇生させるかもしれない。
そうでなければ、苦渋の選択で娘と別れ、元の時代に戻るため行動するだろう。
なんらかの方法でモントークの実験を知り元の時代にワープする。
その際にそこで被験者となっていた“00ナンバー”のタトゥーが入った人物と出会ったり。
モントーク以外で単純に考えると、シーズン3冒頭でソ連がゲートをこじ開けようとしていた。
つまりホーキンスとソ連を繋げ、アメリカを支配し冷戦に勝とうと策略していた。
ということはホッパーはホーキンスからソ連にワープ。
やはりあのカムチャッカの収容所にいるのはホッパーか。
まぁ未来でも過去でも、ダファー兄弟の画作りと発想力があれば相当面白いものが見れるに違いない。
シーズン4では2つの時代を垣間見れるお得感があるかもしれない。
それは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2』のように世界観が広がる意味でも効果的。
何度も何度も同じ町にモンスターが襲ってくる展開はマンネリ化となってしまうから。
それはまた、『ツイン・ピークス』がシーズン3で田舎町ツインピークスから全米規模に世界観が広がったように。
構想するのは相当な苦労を強いられるが、ダファー兄弟なら安心だ。
その他に考えられるのだと…
みなさん、お忘れだが、イレブンの“パパ”は死んでないはずだ。
デモゴルゴンに襲われはしたが、直後にカットが変わり死体は映らなかった。
最大の悪役があんな簡単に死んではこちらも納得できない。
ブレナー博士がナチスに関わっていたかはわからないが、『マラソンマン』(1976)に登場するローレンス・オリヴィエが演じたナチス残党の死に方がぬるすぎた件も影響を与えているのだろう。
「観客がドラマを見ている時、“私たちがもしもブレナーを殺すなら”と考えているだろう、もしもあれが彼の死なら私にはとても不満ですね。モンスターが飛びかかって僕らはカットを変えた。彼はもっともっと残酷なエンディングに値するよね。だから、うん、彼を再び見る可能性はあります。」
ゆえにソ連のあの牢獄に何らかの経緯で入っている可能性は高いし、ソ連が彼をシーズン1後に捕まえ拷問して、アップサイドダウンとMKウルトラ実験について聞き出している可能性は高い。
冷戦時代は何でもアリだ。
さらに最低でも11人のミュータントがいるはずだと先述した。
中には実験で亡くなった人もいるかもしれないが、その中の1人があの牢屋にはいて、きっとソ連の兵器として使われるのだろう。
つまりシーズン4では今まで描かれなかった能力者同士の闘いがみれる。
ミュータントを利用した冷戦だ。
肝心の時代設定だが、子役陣の成長も早いのでいきなり高校卒業まで飛ぶ可能性もある。
身体も大きくなり戦える。
今まではイレブンの能力やホッパー頼りだったが、次回は他のキッズの戦闘が見れるに違いない。
マイクには銃をぶっ放してほしい。
ルーカスにはマーシャルアーツを習得していてもらいたい。
ダスティンには相対性理論を理解していてほしい。
ウィルはダンジョン・マスターのまま。
次は90年代突入かな?
それか80年代後半から90年代前半を2つに分けて、(キッズの実際の成長を待つため)期間をあけて撮影するのはいかがだろうか。
ざっと90年代を代表する映画を挙げていこう。
1990年
『プリティ・ウーマン』
『シザーハンズ』
『ホーム・アローン』
『グッド・フェローズ』
1991年
『ターミネーター2』
『羊たちの沈黙』
1992年
『レザボア・ドッグス』
1993年
『恋はデジャ・ヴ』
『ジュラシック・パーク』
1994年
『パルプ・フィクション』
『フォレスト・ガンプ』
『ショーシャンクの空に』
『ライオン・キング』
1995年
『クルーレス』
『トイ・ストーリー』
『ユージュアル・サスペクツツ』
『セブン』
1996年
『スクリーム』
『ロミオ+ジュリエット』
『トレインスポッティング』
1997年
『タイタニック』
『グッドウィル・ハンティング』
『スターシップ・トゥルーパーズ』
『ファーゴ』
1998年
『ユー・ガット・メール』
『メリーに首ったけ』
1999年
『25年目のキス』
『ブレアウィッチ・プロジェクト』
『アメリカン・パイ』
『ファイト・クラブ』
『マトリックス』
こんな感じですね。
うーむ。
やっぱり80年代が好きだなぁ。
ベトナム戦争に負け立ち直ろうと前しか向いていない感じと、宇宙開発なんかの影響でこの先には新しい見たこともない世界があるんだという希望に満ちた感じがたまらないよね。
今見ると古臭さもあるけれど古びてはいない往年の香りがするんです。
ド派手で王道が好きなのかなぁ。
音楽面も…。
90年代だとインターネットや携帯電話の普及も徐々にしていくから、彼らもメールやネットサーフィンして時代の流れに身を任せていくのかな。
しかし2000年代に入るとテロの影響もあって何かと規制や圧力がかけられていき、表現の幅が狭くなっていっている。
芸術と現実は切り離して考えていただきたい。
80年代の時に憧れた『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』のような未来はどこに行ったんだ。
いやどこにも行ってはいない。
我々が進む時系列を間違えたのだ。
どうせこんなディストピアなら、“荒廃した未来”をかっこよく描いた『ブレード・ランナー』の世界に連れて行ってほしかったよ。
「ドナルド・トランプが大統領だって?そんなバカな。じゃあカリフォルニア州知事はアーノルド・シュワルツェネッガーか?」
レーガンよ、我々の行き先には“道”が敷かれてばかりじゃないか。
新しい時代を切り拓こうではないか。
さて、私だけでもユートピアに向かうとするか。
“80年代という未来”にね。
『ツイン・ピークス』との“奇妙な繋がり”と25年後の映画版
『25年後に会いましょう。』
と言われて本当に25年後に会えたのは、
言わずと知れたデヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス』(1990-1991, 2017)。
※ここから『ツイン・ピークス』のネタバレも含みます。
このパターンは私の知る限りこのドラマしかない。
まさか本当に実現するなんておそるべしリンチ!
テレビドラマの在り方を革命的に変え、日本でも社会現象となったシリーズも、展開の運び方は『ストレンジャー・シングス』に通じるのではなかろうか。
ローラの遺体が発見されるのはウィルに置き換えられる。
ウィルとバーバラの捜査で学校に事情聴取にきた警察のシーンは、ローラ・パーマーの死を学校に伝えに来た警察の場面と重なる。
そして彼らの周りの生徒たち、家族、警察が事件に巻き込まれていく展開に発展していく。
制作側が描きたいのは彼らの生死ではなく、それは巨大な問題のただの始まりに過ぎないという点も同様だ。
日本では1991年4月にWOWOWが開局と同時に放送を開始し、当時ロケ地ツアーも組まれるほどに社会現象になった『ツイン・ピークス』だが、なぜあんなにも流行したかというと、単純に視聴者側がローラ・パーマーを殺したのは誰かという真相が気になり夢中になったからだ。
犯人を知りた過ぎて早く教えてくれと視聴者からABCテレビ局に問い合わせが殺到したほどだ。
そのためシーズン1はたった8話しかない。
これは『ストレンジャー・シングス』と同じだ。
しかし『ツイン・ピークス』の場合は、監督のリンチがテレビ局の意向に左右されシーズン1で犯人を明らかにした。
そのためシーズン2は視聴率が急激に落ち始め、結局打ち切りのようなカタチを取らざるを得なかった。
だがシーズン2こそリンチが描きたかった物語だ。
彼にとっては犯人なんてどうでもよかった。
そこから始まる“田舎町ツインピークス”で起こる“奇妙な出来事”を描きたかった。
そんな2017年に約25年ぶりに放送されたシーズン3はショウタイムというテレビ局で放送されたが、今回は局側が口出しをできないように契約を結んでいるため、
全18話の今シリーズは純度100%のリンチ芸術を味わえる。
一気に撮り終えた膨大な映像を編集して1話ずつにしているため、もはや1つの映画なのだ。
何を見せられているかは全く分からないほどに謎の展開が進む、圧倒される唯一無二の奇妙なリンチワールド。
ゆったりとした会話と映像は正直眠気を誘う。
しかしそれこそリンチの思惑通りだ。
睡魔と闘っている最中の意識朦朧とした感覚で何も考えずに、意味など求めずに描かれている物を見てほしいのだろう。
『ツイン・ピークス』を一言で表すのなら、“ソープオペラ”と“シュールレアリズム”を融合して“パラレルワールド”を映像化したような作品。
いや、言葉ではうまく表現できない。
つまりはそれを“裏返した”のが、『ストレンジャー・シングス』なのかもしれない。
『ツイン・ピークス』といえば“赤”という色が印象的に用いられている。
“赤い部屋”の重要性は言うまでもなく、
シーズン3ではダギーの家のドアが赤い。
そして『ストレンジャー・シングス』のシーズン3第3話でエルが能力を使ってヘザーを覗き見した時に、彼女の家の“赤いドア”が奇妙に浮かび上がる。
雨の中エルとマックスが着ていたレインコートはそれぞれ“赤色”と黄色。
黄色は『IT』の冒頭でジョージが着ていたレインコートを意識したのだろう。
エルに“赤色”を着せることで、彼女がアップサイドダウンという“別次元”と“現実世界”の狭間にいるキーとなる人物であることを改めて示し、そんな彼女が“赤いトビラ”を開けたことにより再び別次元の生物と立ち向かわなくてはならなくなる。
“赤色”とは嫌な予感を助長させ、不気味さを演出するのにもってこいの色だ。
色に込めた意味を推測して映画やドラマを見るのも楽しむための方法のひとつかもしれない。
さらに『ストレンジャー・シングス』のキャストが『ツイン・ピークス The Return』には出演しているのだ。
それはマレー・バウマン。
彼を演じたブレット・ゲルマンは、本作ではカジノの責任者を演じ、クーパー捜査官にジャックポットを連発されオーナーにボコボコにされる役柄だ。
ちなみに『ツイン・ピークス』の主演カイル・マクラクランは、『ヒドゥン』(1987)でFBI捜査官を演じ、好演したことでデヴィッド・リンチの目に止まり、『ツイン・ピークス』でもFBI捜査官に任命されたと言われている。
そんな『ヒドゥン』もまた“寄生された映画”なのである。
そして『ツイン・ピークス』でかかる曲の雰囲気も似ている。
ジョイスがホッパーからウィルの死を伝えられる場面でかかる“Joy Division”の『Atmosphere』が、
『ツイン・ピークス』でエモーショナルなシーンになると流れるメロディや、『ツイン・ピークス The Return』の『クロマティックス』の“SHADOW”という曲にも似ている。
シーズン1のラストでウィルが鏡を見て一瞬アップサイドダウンに引きこまれる場面は、
『ツイン・ピークス』でクーパー捜査官がバスルームで鏡を見るとキラーボブに取り憑かれて頭を鏡に叩きつける衝撃のラストシーンにも似ているではないか。
27年後に再び過去のトラウマと闘うことになる『IT』のように、忘れたころにアップサイドダウンでの記憶が蘇り、バラバラになったキッズがホーキンスに集結する物語が今から待ち遠しい。
しかし第一にキャストが変わらないことが大前提だ。
何も問題を起こさず、そして何よりも彼らの健康を願うばかり。
皆様がフォースと共にあらんことを。
あとがき
シーズン3は夏の始まりから終わりまでを描いた、まさに夏映画であった。
そして私のひと夏が終わった。
私にとって『ストレンジャー・シングス』とは、“映画の見方を変えてくれたドラマ”かもしれない。
物事にはすべてつながりがある。
何かに影響を受けていない人はいなく、意識していなくても無意識に潜在的なものとして埋め込まれている。
だからこそ人間は皆、心の奥底で繋がっている。
調査していく中で、物事が次から次へと繋がっていく瞬間は鳥肌の連続であった。
この記事を読んでいただいた方々には、『ストレンジャー・シングス』がノンフィクションであるということがお分かりいただけただろう。
このドラマは本当にファンが多いのだなと、調査を重ねていくごとにそう感じずにはいられませんでした。
敬愛する映画秘宝が別冊で特集してくれるかなと思っていたのですが、未だにその気配はありません。
シーズン3を観終わってから、もうこれはこの機会に『ストレンジャー・シングス』の記事を書こうと軽い気持ちで始めたらほぼ2ヶ月が経過。
本当にネタが尽きないドラマです。
毎日書き続け、シーズン1から3を見返して、その度に新しいことに気付かされて、世界中の記事をネットで調べ新情報を得ては納得いくまで確かめての繰り返し。
私は90年代生まれなので、全て後追いで知ることになるのですが、80年代に青春を迎えていた人は今と当時どちらの方が魅力に感じているのだろうか。
80年代を経験してないからこそ、こんなにもあの時代に憧れ意識が強いのだろうか。
“未来と過去、どちらに行きたい?”
という『バック・トゥ・ザ・フューチャー』鑑賞後にする定番の質問ですが、私は今の時間軸にある未来なんか地球環境、政治、娯楽文化的、全てにおいて何も期待できないので、“過去”を選ぶだろう。
未来を見て幻滅する恐怖を味わうくらいなら、すでに何が起こるか分かる安心の世界であり安心の“未来”を楽しみたい。
卑怯な考えかもしれないが。
いろいろ含めて当時の文化も知ることができ大変勉強になりました。
もともとアメリカの80年代の文化に関心があったのと、SFやホラーなど自分の大好きなジャンルが中心だったからこそ、ここまで飽きずに調べることができたのだと思います。
90年代以前はネットも普及していないのでみんな同じものを共有していたのでしょう。
夢中になったものは共通しており、子供たちが学校で話題に上がる事柄は同じ。
それしかないのだから。
今は70年、80年代に生まれた文化や芸術からの派生したものばかり。
『ストレンジャー・シングス』はその派生したものの集まりではあるが、このドラマの凄みはただの真似事で終わるのではなく、オマージュのタイミングとバランスが計算され尽くしていて、1つのオリジナリティをもつ作品に仕上げたことだと思います。
そもそも「これはあの映画の引用!」、「この音楽が使われているのは背景にこういうことがあるから!」とか言う人らは全員“オタク”だ。
そう、私がオタクだ。
そんなの一切知らなくても楽しめる作品ではありますのでご心配なく。
たしかに『ブレイキング・バッド』や『ツイン・ピークス』は最高のドラマであることは揺るがない。
しかし私がなぜこんなにも『ストレンジャー・シングス』にハマり込むかというと、それはこの作品が当時の社会背景や政治情勢を含め、数々の映画やドラマ、そしてゲームからのオマージュなど、現実的ノスタルジーはもちろんのこと、その裏側にある政治的メタ要素があまりにも巧みに組み込んでいるため感心せざる負えないからです。
そしてそれをサイエンスフィクションという娯楽ジャンルとして子供にも楽しめるように見せてしまう。
ダファー兄弟の知識とクリエイティブ観点には圧倒されるばかりです。
彼らもオマージュを加えるうちにキリがなくなってしまったのだと思うけれども、
逆にそれなら徹底的にやってやろうじゃないかと闘志が燃えたのだと感じています。
だからこそ私も徹底的にできる限り全ての要素を探し出そうとしました。
この記事はダファー兄弟へのアンサーですね。
そのようなドラマを創り上げてくださったダファー兄弟はじめスタッフ、キャスト一同に感謝申し上げたい限りです。
そして様々な情報を共有してくださった世界中のストシンファンに感謝。
それではシーズン4でお会いしましょう。