目次
ルーカス・シンクレア(演:ケイレブ・マクラフリン)
ルーカス・シンクレア
1971年生まれ。
シーズン3の時は14歳。
ホーキンス中学校に通う少年。
『エクスペンダブルズ』の起源はルーカスが愛するヒーマン
ルーカスのお気に入りの『ヒーマン』について説明しよう。
ヒーマンは1982年にマテル社が発売したフィギュア。
シーズン2第5話で、ルーカスの妹エリカが勝手に兄の部屋に入り、
ベッドに置いてあったヒーマンを盗み出し、第6話でバービー人形とキスさせていたあのフィギュアだ。
アーノルド・シュワルツェネッガーが主演した『コナン・ザ・バーバリアン』(1982年5月14日全米公開)のキャラクターに似ているが、当時のデザイナー、ロジャー・スウィート氏は否定している。
企画は映画公開2年前の1980年後半に始め、制作は1981年に始まり、マーケティングは1982年からというのがマテル社の言い分。
しかしその後、(コナンの権利を持つ)コナン・プロパティーズ・インターナショナルに著作権違反で訴えられたがマテル社が勝訴した。
1983年9月5日からアニメシリーズ『ヒーマン・アンド・ザ・マスターズ・オブ・ジ・ユニバース』の放映がスタート(1985年11月21日終了)。
ちなみにルーカスのベッドの上でヒーマンの隣にいたフィギュアも、このアニメに登場するキャラクター、“マン・アット・アームズ”という御方。
シーズン1第3話でマイクの家でお留守番しているイレブンが、テレビをつけるとこの番組が放送されていたがすぐに変えられた。
ちなみに1987年の実写映画版『マスターズ/超空の覇者』で主演を務めたのは、1985年の『ロッキー4/炎の友情』の次の出演作品となり、これが映画初主演のドルフ・ラングレン。
スタローンと共演してから、“シュワルツェネッガーモドキ”をラングレンが演じるとは…この時代から『エクスペンダブルズ』への連鎖が始まっていたのですな。
ルーカスのキャップと“かぶれる”ことの重要性
シーズン3のルーカスが被っているキャップは、イタリアのサイクリングチームの“Ariostea”。
1984年から1993年まで実在したチーム。
チームAriosteaには、Ceramiche Ariosteaという企業のスポンサーがついていた。
この企業は大理石や石、磁器、木材、陶器製の床や壁などの建築資材を製造していた。
そして1984年から1993年までメインスポンサーを務めた。
自社のキャップが登場したことに驚いたAriostera社はFacebookにて、“奇妙なことが起きた。シーズン3第4話で会いましょう。”と投稿している。
なおこのチームが結果を出したのは1986年の『ジロ・デ・イタリア』という大会。
1909年から続き、毎年5月に行われる3週間かけてイタリアの全土を走るステージレース。
通常21のステージがあり、Ariosteraはそのうち2つを制覇した。
ここでも改めて思うが、ルーカスは何かと影響を受けやすい子だ。
彼がなぜそのチームのキャップを被っていたのかまでは観客にはわからないが、まぁ単にファンになる魅力的要素があったのだろう。
“ミリタリーグッズ”、“ベストキッド”、そして“自転車レース”。
この“自転車レース”と後述の“ダファー兄弟のインタビュー”により点と点が繋がった。
『ヤング・ゼネレーション』(1979)の主人公のイタリアかぶれの少年をルーカスに受け継がせたのか!
少年時代なんて様々なものに影響受けて“かぶれる”ことが重要だ。
そうして自己形成がなされていく。
良いものにも悪いものにも触れることが大事。
判断は自分ですればいい。
そして強制されるものではなく、結果的に自分から好きになれるものと出会えればラッキー。
人生は失敗の連続であり、成功したとしてもそれが嫌いなことだったり特にやりたくないことだってある。
元々大好きだったものが嫌いになる瞬間が最も切ない。
そうならないためにも色んな経験をして、常に心のドアを“3インチ”広げて風通しよく生きていこう。
『ヤング・ゼネレーション』とは、(ホーキンスのある)インディアナ州を舞台に、大学に進学せず将来が不透明な4人の少年が自転車レースに励む青春映画だ。
最後のレースシーンは何度見てもボルテージ“マックス”!
青春映画の良さは観ていると常に初心に戻れるところにあると感じる。
彼らも中学3年生。
そろそろ将来が気になりだしているころじゃないか。
“少年と自転車”一つにとってもこれだけのエピソードがあるのだから、噛んでも噛んでも美味しいスルメなドラマなのである。
ケイレブ・マクラフリン
2001年10月13日アメリカ、ニューヨーク生まれ、現在17歳。
2012年〜2014年までブロードウェイミュージカル『ライオン・キング』で幼い頃のシンバ役を務める。
バスケットボールとダンスが得意。
ストシンキッズの中で最も表情で演技をしてくるのがケイレブだ。
シーズン3では特に顔芸が多くて凄く楽しませてくれた。
インタビュー
2019年7月14日の『Entertainment』インタビュー
Q:ルーカスはシーズン2からどのように変化したと思いますか?
A:彼はとても変わりました、確実に。ルーカスはより成熟したと感じます。彼は以前とは異なる問題に直面します。成長してそれらにより落ち着いて対処しています、以前なら彼はその事に本当に苛立っていました。そして他の人を頼る必要があると感じていました。それか何もうまくいかないか。彼はほんの少しネガティブで現実的でした。でもシーズン3では彼は自分がどんな人なのかを分かっているように感じますし、何ができるかも分かっています。彼は自分を一人の男と考えており、それがシーズン3ではある種の見せ場になっています。彼はそこで一瞬一瞬を掴んでいます。彼の見た目も明らかに変わりました。自信があるということの反映かな?シーズン3で彼はちょうど思春期のど真ん中にいます。今では彼女がいて、もちろん容姿や服装のチョイスも良くなろうとしています。短すぎる短パンとか、腕を見せたり、色の異なる複数の帽子をもっていたり。マックスがラルフ・マッチオが大好きだと言及したら、ルーカスはラルフ・マッチオの着ていたカラテキッドシャツを着て、彼女が何を好きかを見ていて、それを取り入れて彼女を感心させようとしています。
Q:あなたのお気に入りのシーズン3のパートは何ですか?何のシーンが撮影していて楽しかったですか?
A:最終話のスターコートモールでのバトルかな。あれは最高に楽しかったです。アクションの連続だったから。あとマイクとルーカスがイレブンのためにショッピングに行ったシーンも。あれからイレブンとマックスは男共を抜きにした自立した女性になったんだよね。あのシーンは最高に面白かったです。
Q:スターコートモールでのバトルについて言及しましたが、あなたは訓練を受けたのですか、それともルーカスがスリングショットの使い方を修正したのでしょうか?
A:いいえ、シーズンが続いていった中で、僕は徐々に撃ち方を学びました。そしてルーカスが撃てるように見せたかったんです。もちろんシーズン1では、彼は握力がなかったけど、デモゴルゴンやアップサイドダウンが再び襲ってくると感じたから練習したんだ。でも僕は特に練習はしてなかったです、簡単に覚えてコツを掴みました。
Q:シーズン3の大きな出来事の一つとしてダスティンとスージーが『ネバーエンディングストーリー』を歌うシーンがありますね。そして後にあなたと(マックス役)セイディーがからかって下手に歌う面白い場面がありましたが、あなたたちは実際に歌えるけれども下手に歌うのは難しかったですか?
A:ダスティンとスージーがそれを歌ってる時、僕は“ワーオ、彼らのサウンドはとても新鮮”って感じでした。彼らは調和していて、スター性を発揮しています。彼らはとても上手く聴こえて、僕らはとても下手に聴こえます。知ってます。それが面白くなるって思ったんだ。どのように歌ったかというと、あの曲を歌っている本物の歌手を真似ようとしました。よくできたと思います。面白かったね。“よし、君らは今日歌うんだ”って感じで言われたのはキツかったです。僕は“OK”って言ったけど。彼らは何度も僕らに歌わせました。そして彼らが使ったシーンは僕らが最後に歌った時のものだと思います。
Q:あなたは将来のシーズンで、ルーカスが真のミュージカル場面を得るのを見たいですか?
A:いいえ、全く。ルーカスは歌手じゃないし、彼は歌えませんよ。僕は彼に歌手になって欲しくないし、彼はただダスティンとスージーを真似しただけだからね。
Q:ルーカスの家族について背景を聞いたことはありますか?
A:えっと、あまりないです。シーズン1の時にダファー兄弟とそのことについて話したのは覚えています。ルーカスは本当にミリタリーものが好きだと感じています。多分彼の家族の一員の1人が軍にいたんだと思います。両親が2人とも一緒にいることは分かっています。多分、彼の家族のことは今後のシーズンがあればそこで明らかになるんじゃないかな。でもシーズン2でちらっと見えて、エリカが初めて登場した時はみんな彼女を気に入りましたね、とても面白かったから。僕の両親との関係は悪くないことも見れましたね。僕らはみんなで座って一緒に朝食をとっていて、僕のママが“まぁあなたはとても可愛いね”的なことを言って、僕はそれが気に入ってるんだ。多くの子供たちが“ママ、やめてよ”って言うんだろうけど。
Q:兄のビリーに起きたことに深い悲しみを感じているマックスを助けることがルーカスの次の大きな責任だとみていますか?
A:間違いないです。彼は彼女のためにそこにいなければいけないでしょう。シーズン3で彼は彼氏として無力のように見えます。だから彼は階級を一つ上げてより成長する必要があります。確実なことは、もしシーズン4があるのなら、僕らは結婚はしていないということ。まだ若いからね。僕はルーカスがその仕方もわからないように感じています。もしその時になっても何も知らなかったらマックスは怒るんでしょうね。だから僕は、それを見るのがとても面白いものになるんじゃないかなと思っています。
Q:シーズン4で何かルーカスで見たいことはありますか?
A:僕はシーズン3のルーカスが本当に大好きです。もっと彼の起点となる要素がみたいかな。ルーカスは計画性のある男のように感じます。彼のバトル、アクション、マックスとの関係の要素をたくさん見たいです。
ダスティン・ヘンダーソン(演:ゲイテン・マテラッツォ)
ダスティン・ヘンダーソン
1971年生まれ。
シーズン3の時は14歳。
ホーキンス中学校に通う少年。
小学4年の時にホーキンスに引っ越してきた。
ヤートルという名のカメを飼っている。
チューバッカの声マネが得意。
恥ずかしながら便秘に悩まされていたことがある。(シーズン2第3話で母が明かす)
ゲイテン・マテラッツォ
2002年9月8日アメリカ、ニュージャージー生まれ、現在16歳。
2011年にブロードウェイで『プリシラ』、2014年に『レ・ミゼラブル』のミュージカル経験がある。
地元ニュージャージーで姉と弟と友人らと共に『Work in Progress』という7人組バンドを組んでいる。
インタビュー
2019年6月26日のインタビュー
Q:ドラマ以前は80年代カルチャーについてどんなことを知ってましたか。
A:僕の両親はそのことを知ってもらうように熱心に色々してくれました。父が『デュラン・デュラン』のCDを一度見せてくれて夢中になりました。弟もそうなってたんだけれど、彼は“Girls on Film”って曲だけにしか興味なくて1日にだいたい1400万回は聴いてたよ。気が狂いそうだった。
シーズン1でいじめっ子に歯がないことを馬鹿にされた時に彼は言った。
“何百万回言ったらわかるんだ、これから生えてくる!”
その後マイクが“Mr. ファンタスティック”みたいでかっこいいよと『ファンタスティック・フォー』の手足が伸びるキャラクターを引き合いに出していた。
ダスティンは先天性の難病『鎖骨頭蓋骨異形成症(cleidocranial dysplasia)』を患っている。
これは、演じているゲイテン・マテラッツォも実際に抱えている病気である。
「僕がこれまで役を得ることができなかった大きな理由の一つは、舌足らずで、歯の状態のこと、それから身長のせいです。」
彼の症状は骨や歯の発達を妨げる遺伝性のもの。
ゲイテンも歯が生え揃っていなくシーズン2では義歯をつけていた。
この病に共通の症状は鎖骨が無い場合や、未発達であること。
そのため、肩を前に動かすことができる。
ゲイテンがオーディション前にストレッチをしているところが制作者の目にとまったという。
「僕はそれがどんなものなのか(ダファー兄弟に)説明し始めていました。それから一度そのパートを得ました。彼らは現実的な方法を用いてそれを取り入れようと言いました。それが原因で、劇中で僕がいじめられるのを描いても君が良いのならと聞いてきました。それは最高にクールって言いましたよ。現実的ですから。」
ゲイテンは現在『CCD Smiles』という慈善団体に寄付をして、同じ病をもつ人々を助ける活動をしている。
ゲイテンは『Work in Progress』で姉のサブリナと共同ヴォーカルを務めている。
「私はただ自分の好きな異なるタイプの音楽をショーケースに飾りたくて、それをEPで表現したいんです。」とサブリナは述べる。
マテラッソ家は同じ音楽を聴いて育った。
サブリナの最初に夢中になったアーティストは“アヴリル・ラヴィーン”。
「私は3歳の時に“Complicated”の歌詞を全て言えました(笑)」
ゲイテンは姉が必要なくなったCDをよくくれたという。
「僕にくれた最初のアルバムは…それは『ジョナス・ブラザーズ』のアルバムさ。いつでも聴いてました。僕のお気に入りでした。だから、彼らがまた一緒に活動してくれて嬉しいんだ。とても幸せです。」
彼らは音楽センスが研ぎ澄まれていった時、一緒に『パラモア』や『グリーン・デイ』などのポップパンクを卒業したという。
「僕のお父さんはずっとそれを聴いてました。」
「僕らはカバーバンドを始めて、ただ楽しんでいました、でもライブをやった時にもっと真剣な物へとなりました。」
このごろ毎晩ファンからとある声援があるという。
“ネヴァー・エンディング・ストーリー”をパフォーマンスしてほしいと。
「(スージー役)ギャビーがライブに来てくれるまで待ちたいんだ。彼女は僕らのとても仲の良い友達ですよ。」
「私は彼女のパートを歌いたくはありません。」と姉サブリナ。