『戦国自衛隊』(1979)~情緒不安定な千葉ちゃん~

日本の映画もいいもんだ。
心に残る邦画をネタバレ込みで簡潔にさらっと紹介するコーナー。
さぁ日本の映画界を盛り上げようではないか!
NJ
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千葉ちゃん戦国恋物語

戦国自衛隊

英題
G.I. Samurai/Time Slip/I Want To
公開
1979年
製作国
日本
製作
角川春樹
原作
半村良
監督
斎藤光正
脚本
鎌田敏夫
『男女7人夏物語』(1986)
出演
千葉真一 兼 アクション監督
夏木勲
渡瀬恒彦
編集
井上親弥
音楽
羽田健太郎
『復活の日』(1980)
撮影
伊佐山巌
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一言粗筋

戦国時代にタイムスリップしてしまった自衛隊が天下獲りを目指す。

ほのぼの感想あるいは解説

いやぁこんなデートムービーだったとは。

タイムスリップして一戦交えてからすぐに仲良くなってしまった上杉謙信と千葉ちゃん。

上杉さんに機関銃の試し撃ちをさせる。

また会うことを約束し一旦お別れ。

1隻しかない戦艦を裏切った仲間が奪い逃走。

ヘリコプターで追いかける千葉ちゃんがスタントなしで身体を張ったアクションを見せる。

そのまま仲間を皆殺し。

そしてまさかの行動。

戦艦を爆破。

えっ!?乗って帰らないんですか?

貴重な兵器でしょうに。

何かあった時、海の上にいればひとまず安心ですよ。

突然のデート。

フンドシ一丁で。

そしてタイミングよくかかる場違いなバラード。

ん!?これは千葉ちゃんとお侍さんのラブストーリーなのか?

このフンドシデートの衝撃で日本史が変わり、元の時代に戻るかと思いましたよ。

いや、今考えると逆にこれで歴史が歪み、戻れなくなったのではなかろうか。

その後も謎のタイミングでかかる音楽の数々がいちいちクサくて笑いを誘う。

衣装を交換して再び海辺のデート。

楽しそうで何より。

でも部下が見たら信頼失いますよ。

そして急に天下を獲ることを誓う千葉ちゃん。

歴史を狂わせれば再び昭和に戻れるはずというのが彼の言い分なのだが、あのデートを見せられたら、いやいやあなたここで謙信と暮らしたいだけでしょと思わないわけがない。

ここから部下の味方だった千葉ちゃんの様子もおかしくなるんですね。

戦国時代では夜這いが習慣であると聞きつけた千葉ちゃんが、部下に夜這いして来いとむちゃくちゃな勧めをしたりもする。

いまの地上波で放送したら、ほぼほぼカットで千葉ちゃんすらカットされるんでしょうね。

千葉ちゃんの恋愛事情に巻き込まれる部下たち。

次々と戦いの犠牲に。

これを言っちゃお終いとは思いますが、ヘリがあるんだからヘリだけで空中から攻めればいいんではなかろうか。

戦車とかは森に隠して。

それにしても…

こんな自衛隊いないだろ(笑)

ムッシュかまやつさんのことですね。

タイムスリップものって必ずその時代に残ろうとする者が出てきますが、「うん!あなたはここが合っている!」と言ってあげたくなる。

美少年かと思ったら薬師丸ひろ子だったシーン。

出演時間はほんの数秒ですが絵力が凄い。

戦闘シーンは見応えありありですね。

武田信玄の息子を演じる若き真田広之にヘリを墜落させられる。

一番の兵器を失った自衛隊はこれを機に一気に失速していく。

しかしさすがは千葉ちゃん。

単独で戦い抜いていく。

華麗な乗馬こなし。

華麗な弓さばき。

華麗な眉毛。

その結果、見事に武田信玄の首を討ち取った千葉ちゃんは首を持ちながら気が狂う。

感情が心配になる。

最終決戦。

まさかの上杉謙信。

大失恋。

ショックを隠せない千葉ちゃんは戦国時代に死す。

切なげな表情の上杉さん。

我々が学んだ歴史にこの一時の恋愛は書き記されていない。

しかし私は忘れないだろう。

千葉ちゃんと景虎のフンドシ姿を。

一言教訓

学校の授業以外で学ぶことは多い

異国からの邦画レター

ここでは外国人の方から見た日本映画のレビューを高評価と低評価の2つに分けてご紹介します。

(訳:筆者)

高評価

2019年4月12日の「siggy-46709」さんのレビュー

「サニー千葉(千葉真一の海外での愛称)は素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。手強い剣や、古き日本の君主の優れた戦略に対して、現代の武器で戦わせる映画の中でね。10代の頃、ドイツでこの映画を初めて見ました。その時のタイトルは『Time Slip』でした。それから『G. I. Samurai』というタイトルに変わったことを知り再び見る時まで、何年も探し続けました。日本語音声の英語字幕版と、英語の吹替版が収録されているDVDを買いました。日本語のバージョンは本物の話し方が見れるので迫力が増しますね。英語の吹替版はいくつか感情や独特の癖が失われています。」

低評価

2000年12月2日の「steve-862」さんのレビュー

「悪いがこれはひどい。そのことをみんなに話したんだ、いくつか下手な演技があるって、でもみんな信用してくれない。現代の日本軍が武士のいる時代にタイムスリップするアイディアは何も悪くないし、現代の武器はほぼすべての場面で匹敵している。
軍隊が最初に何か異変に気付いた時に、一人一人、“おい、時計が止まっているぞ”って言うシーンがある。他に何か言う前に15回以上は言う。一言で言うと、このシーンが映画の重みを損なわせています。」

参照サイト: IMDb 

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