『キング・コング』(1933)~愛すべき手作り映画の先駆け~

映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
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コマ撮りと音響にあっぱれ

キング・コング

原題
King Kong
公開
1933年
製作国
アメリカ合衆国
製作
メリアン・C・クーパー
アーネスト・B・シェードザック
監督
メリアン・C・クーパー
アーネスト・B・シェードザック
『猟奇島』(1932)
『ポンペイ最後の日』(1935)
脚本
ジェームス・クリールマン
ルース・ローズ
出演
フェイ・レイ
『猟奇島』(1932)
『肉の蝋人形』(1933)
ブルース・キャボット
『拳銃無宿』(1947)
ロバート・アームストロング
編集
テッド・チーズマン
音楽
マックス・スタイナー
『風と共に去りぬ』(1939)
撮影
エドワード・リンドン
バーノン・L・ウォーカー
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一言粗筋

映画撮影で訪れた島に住んでいたキングコングと一悶着。

ほのぼの感想あるいは解説

個人的に怪獣映画の中でもキング・コングというジャンルは好きですね~。

顔が愛らしいのと本能で行動している感じが好きです。

もちろん見せ場はアクションシーン。

その中でも『キングコング対ゴジラ』(1962)オールタイムベスト級にお気に入りです。

ありゃもはやコメディじゃ。

どのキングコングもアップのコングが可愛い。

1933年版は円谷英二が特撮監督の道を志すきっかけとなった作品でもあることが頷ける。

『ウルトラマン』に出てくる怪獣たちに似ている。

ゴローM1号など。

圧巻なのが恐竜との戦闘シーン。

先日鑑賞した『ようこそ映画音響の世界へ』(2019)で取り上げられていたのですが、本作で音響を担当したマーレイ・スピヴァックは、動物園を訪れ、様々な吠え声を録音した。

そしてキング・コングに架空の動物の吠え声を与えるため、録音したトラの声を逆再生し、半分の速度に変換したライオンの声を重ねた。

この手法は本作が先駆けであり、現在でも使われる手法である。

ちなみに『スターウォーズ』チューバッカの雄たけびにも動物の声が使われている。

音響デザイナーのベン・バートが動物園にいたクマからとった声である。

偶然にもそのクマの名前は“プー”

ジョージ・ルーカスはとにかく本物にこだわったため、音をとる期間だけでも1年ほど設けた。

やはりこれだけの努力が味となり、画面に惜しみなく出る手づくり感のあるSF映画は、幼少期の私にとって大きな夢を与えてくれた。

コマドリ撮影(ストップ・モーション)も効果的で、ミニチュア人形が使われているため、よりそこにいる触れそうな存在感が出ている。

しかしながら『ロード・オブ・ザ・リング』で映像に革命を起こしたピーター・ジャクソンが監督した2005年版の方も大好きだ。

こちらは『ロード・オブ・ザ・リング』でゴラム役を務めたアンディ・サーキスが、引き続きモーション・キャプチャーを用いて表現し、そこにデジタル処理を施すことによってコングが描かれているが、より表情が豊かになっているため、『美女と野獣』プロットに乗りやすく、コングの純愛に共感でき感情移入もしやすい。

どちらにも良さがあるため、比べようがない。

コングは見世物としてNYに連れてこられる。

これはアメリカの歴史背景を投影しているように感じる。

黒人を奴隷としてアフリカから連れてきた黒歴史を。

それを白人裕福層が見物に来る。

つまり、コングには白人に対する黒人の恐怖を反映させている。

髑髏島の原住民はコングに生贄を捧げて一種の神として崇めている。

生贄が女性限定なのが面白いところ。

『美女と野獣』のように叶わずも儚い恋演出をするためである。

そんな神を搾取して白人社会で金儲けとして使われる。

この『キング・コング』という映画がもはやそのまんまなことは否めない。

また、最後のエンパイア・ステート・ビルの頂上で息絶えて真下に落下する様は、コングを“莫大な金”と置き換えると、1920年代の高度経済成長期から1930年の大恐慌の訪れを描いているように思える。

一言教訓

容姿だけに惑わされると転落も早い

明日自慢できるトリビア

監督兼製作のメリアン・C・クーパーの最初のヴィジョンは、巨大な猿が世界一高いビルの頂上で戦闘機と闘うというものであった。そこから残りの物語を発展させていった。

初週末興収は9万ドル。これは当時の最高額である。

本作の成功は配給を務めたRKOピクチャーズを破産の危機から救った。

大々的に交響曲が使われた初のハリウッド映画である。

メリアン・C・クーパーは主演女優のフェイ・レイ“コング”をこのように説明した。「ハリウッドで最も背が高くて、暗い雰囲気のある主演男優と君は共演するのさ」…彼女はケイリー・グラントだと思ったそう。
参照サイト: IMDb

魅惑の深海コーナー

キング・コングの歴代映画

『キング・コング』(1933)

3月2日に全米公開。

『コングの復讐』(1933)

前作の正式な続編。大ヒットから間を空けずに同年の12月22日に全米で公開されている。

キャストも映画監督役のロバート・アームストロングが続投し、被害を受けたNYから損害賠償を求められて窮地に立つ中、再び髑髏島に出向くことになり、そこでコングの息子に出会う。

『キングコング対ゴジラ』(1962)

ゴジラシリーズ第3作。

キングコングの権利を所有していたRKO社とのライセンス提携作品である。

『キングコングの逆襲』(1967)

『キングコング対ゴジラ』製作時に東宝が得たキングコングの使用権は5年間であったため、契約終了前にもう1本製作すべく企画された作品である。

『キングコング』(1976)

1作目のリメイク。

主演はジェフ・ブリッジス。ヒロインはジェシカ・ラング。

コングが落ちるビルはエンパイア・ステート・ビルからワールド・トレード・センターに変更されている。

『キングコング2』(1986)

1976年版の続編。

前作でビルから落下したコングは昏睡状態に。

彼を蘇生させるため、ボルネオ島に住んでいた雌コングから輸血を試みるものの、彼女の叫び声を聞いた雄コングが暴れる。

『キング・コング』(2005)

ピーター・ジャクソンが監督。

アカデミー視覚効果賞、音響編集賞、録音賞の3部門を受賞。

『キングコング: 髑髏島の巨神』(2017)

『GODZILLA ゴジラ』(2014)に続き、モンスターバースとして製作された作品。

『ゴジラVSコング(原題)』(2021)

59年の時を経て、ついにハリウッドで激突。

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