『刑事ジョー/ママにお手上げ』(1992)~ババァ、ノックしろよ!~

コメディ
出典:Pixabay
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
NJ
NJ

シルベスター・マザコーン

刑事ジョー/ママにお手上げ

原題
Stop! or My Mom will Shoot
公開
1992年
製作国
アメリカ
監督
ロジャー・スポティスウッド
『ターナー&フーチ/すてきな相棒』(1989)
『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)
『シックス・デイ』(2000)
『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』(2016)
出演
シルヴェスター・スタローン
『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(2003)
エステル・ゲティ
『スチュアート・リトル』(1999)
脚本
ブレイク・スナイダー
ウィリアム・オズボーン
『ツインズ』(1988)
ウィリアム・デイヴィス
『ヒックとドラゴン』(2010)
編集
マーク・コンテ
『シックス・デイ』(2000)
『ターナー&フーチ/すてきな相棒』(1989)
ロイス・フリーマン・フォックス
『ターナー&フーチ/すてきな相棒』(1989)
音楽
アラン・シルヴェストリ
『プレデター』(1987)
『アベンジャーズ/エンド・ゲーム』(2019)
撮影
フランク・タイディ
『沈黙の戦艦』(1992)
母ちゃんのおせっかいにテレナガラ・スタローン。

ほのぼの感想&解説

久々に遊びに来るという母親を迎えにきたスタローン。

降りてくる人々になぜか笑いものにされるスタローン。

その後からやってきたのは母親。

またか、母ちゃん。

「ジョーイは小さい頃によくオネショをしてね~。」

楽しそうに他の乗客に息子の昔話をする母。

「あの子が可愛いジョーイ坊やね。」

綺麗なお姉さん達に小馬鹿にされる始末。

母さんのスーツケースの中にはぎっしり詰まったパイナップルの缶詰。

「あんたの大好物のパイナップルよ。カリフォルニアでは食べれないと思ってね。」

「あのね母さん、缶詰なんてどこでも食べれるよ~」

缶詰をスーツケースでパッキングする恐るべし母さん。

「どうせなら伊藤ハムのセットにしておくれ母ちゃん!」(妄想です、詳しくは「伊藤ハム スタローン」で検索してください)

ある日、飛び降り自殺しようとしている若者がいるということでスタローンが招集される。

彼の話を聞くと、母親といざこざがあって人生も嫌になって死のうとしているとのこと。

そんな時、下から聞き覚えのある声が。

「母さん、なんでここに!」

そしてまたしても母ちゃんが息子の思い出話をし始めた。

長々と大声で民衆の前で辱められるスタローン。

「俺の母さんの方がマシだね。」

その勢いは彼に自殺を思い留まらせるほどであった。

次におせっかいで息子の銃を洗剤をつけて手洗いしてしまった母さん。

「壊れちゃったじゃないか~」

と困り顔のスタローン刑事。

息子の愛用銃を壊してしまい、責任を感じる母が取った行動。

いざ息子と同じ銃を購入しようとするも、審査に時間が掛かり、手元に届くのは2週間後。

「今すぐ欲しいのよ!」

店側からしたら、いかにも今すぐ人を殺したそうな勢いを感じただろう。

母が店を去ろうとした時、巨漢の男が近づいてきた。

「そんなにすぐ欲しいなら俺のとこに来な。」

怪しい彼の正体は、銃の密売業者。

母が彼から銃を購入した後、密売銃を積んだトラックが何者かによって銃撃された。

その場から無事に逃げた母は息子に銃をプレゼント。

「母さん!これ、密売銃じゃないか~!」

息子や、お風呂かい?

「母さん!覗かないでくれ!」

「アンタの裸なんて生まれた時から何回も見てるわよ!」

とんでもない“ババァノックしろよ!”展開の連続。

久々に会った息子に、はりきって朝食を作りすぎてしまう母。

「母さん、作りすぎだよ~」

と言いつつも全て平らげるスタローン刑事。

だって母を悲しませたくないからね。

母さんは授業参観感覚で仕事場に顔を出す。

ここでも当然、息子の仕事仲間に小さい頃の思い出話をする。

息子が嫌がることを平然とするのが母親。

この映画のほのぼのするところは、スタローンが嫌がってはいるけれども満更でもない様子のところ。

私は外で友人といる時と、家族といる時とは自分の姿を使い分けているので、こういった友人の前で親という名の権力を振りかざす行為が大変苦手。

昔から現在まで変わらない。

特に小学生時代。

授業参観に来させないよう、その連絡事項の載った学校の便りを見せずに捨てまくっていたが、他の母友から聞きつけ、いつもばれて怒られて敗北。

三者面談の際は最悪ですね。

他には、私は友人をできるだけ家に入れたくなかった。

しばらく外で遊ぶと、友人の提案により私の家で遊ぼうとする流れに変わることが多かったので、親に許可を取るという名目上、家の前で友人を待たせて家に入り、お菓子を食べたり5分ほど時間を潰してから外に出て、友人に“今日は無理ですわ”と嘘をついて難を逃れていた。

しかし、仲の良い友達はその嘘を見抜くので、結局家で遊ぶ羽目になるのだった。

家族といる時の自分と、友人の前の自分が融合する瞬間が最も面倒くさい。

休日に家族とどこか近所のスーパーとか行った時に、クラスメイトとバッタリ会う瞬間も嫌いだ。

そういう局面にならないようにいつも警戒して、クラスメイトを見かけたら向こうが気付かないよう逃げていたのも懐かしい。

潜入捜査してる気分ですね。

私もいつかスタローン刑事のようになる日が来るのだろう。

しまいには夢にまで現れる母。

「ジョーイ、オムツを変える時間よ。」

フレディより悪夢かもしれない。

「Nooooooooooooooooooooo」

家族の一員となっているのは母に銃を売った男。

銃撃から生き残り、逃げ込んできたのだ。

おせっかい母とまとめて逮捕したスタローンは、二人を家に置いて捜査に出かける。

手に洗剤をつけて手錠を簡単に外すババァ。

巨漢男を気絶させ、息子のもとへ急ぐ。

もはや何の事件を捜査していたのかも覚えていません。

どうでもよくなるのです。

スタローンが危機一髪の時に現われたのはやはり頼れる母ちゃん。

最後は母さんが事件解決。

以上、『刑事ママ/スタローンはお手上げ』でした。

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明日自慢できるトリビア

“最低映画”に贈られる賞でお馴染みのゴールデン・ラズベリー賞の、1993年度主演男優賞(スタローン)助演女優賞(エステル・ゲティ)、そして脚本賞を受賞している。
スタローンが可愛い。

魅惑の深海コーナー

スタローンは本作の前年1991年『オスカー』というコメディ映画に主演している。
この2本だけが、彼が主演した貴重なコメディ映画である。
『オスカー』は製作費約3,500万ドルに対して、アメリカ国内興収が約2,300万ドルとコケた。
続いて『刑事ジョー』は予算が4,500万ドルに対して、アメリカ国内の興収が2,841万ドルとこちらもコケてしまった。
なんと本作は、当時本人同士がライバルを公言していたシュワルツェネッガーのもとにも主演のオファーがいっていたのだ。
シュワちゃんは、昨年放送されたトークショー『ジミー・キンメル・ライブ!』内で当時のことを言及している。
「80年代は俺らはただのライバルだった。どっちが大作に出られるか、どっちが筋肉俳優を定義づけるか、どっちが売上で勝つか、どっちがより殺したか、どっちがクリエイティブに殺したか、どっちのナイフが大きいか、銃が大きいか、最終的には戦車やヘリにしか使われないマシンガンを走りながらぶっ放していたよ。」
アーノルド自身も、製作費約1,500万ドル国内興収1億ドル超えの『ツインズ』(1988)、製作費約1,500万ドル興収約9,100万ドル『キンダガートン・コップ』(1990)といったコメディ映画に主演して大ヒットを連発していたノリに乗った時期。
そんな彼がライバルであるスタローンにいたずらを仕掛けた。
「誰もあのタイトルを覚えてないな、(司会者ジミーが伝えて)『刑事ジョー/ママにお手上げ』か。俺は脚本を読んだけど、あの時はクソ忙しかったから断った。そんで彼らはスライ(スタローンの愛称)にオファーしたんだ。そしたら彼から電話が来て、“あんたあの映画に出るのか?”って言われて、“そうしようと思ってたところだよ”って返答したんだ。“あれは凄い最高なアイディアな映画だな”って。しまいには“何をしたってあの映画に出るからな”ってな感じで俺に電話してきて主演が決まったんだ。そして映画はコケたね(笑)」
参照サイト: IMDb 

一言教訓

世界共通母子関係。

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