『フリントストーン/モダン石器時代』(1994)~現代より原始の方が魅力的~

コメディ
出典:Pixabay
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
NJ
NJ

小道具とセットを見ているだけでワクワクします

フリントストーン/モダン石器時代

原題
The Flintstones
公開
1994年
製作国
アメリカ
監督
ブライアン・レヴァント
『ベートーベン(1992)』
『ジングル・オール・ザ・ウェイ(1996)』
出演
ジョン・グッドマン
『ビッグ・リボウスキ(1998)』
リック・モラニス
『スペースボール(1987)』
『リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)』
カイル・マクラクラン
『ツイン・ピークス(1990-1991)』
ハル・ベリー
『X-メン(2000)』
『チョコレート(2001)』
脚本
トム・S・パーカー
『リッチー・リッチー(1994)』
ジム・ジェニウェイン
『リッチー・リッチー(1994)』
スティーヴン・E・デ・スーザ
『コマンドー(1985)』
原作
ウィリアム・ハンナ
ジョセフ・バーベラ
『原始家族フリントストーン』
編集
ケント・ベイダ
『インナー・スペース(1987)』
音楽
デヴィッド・ニューマン
『ビルとテッドの大冒険(1989)』
『ジングル・オール・ザ・ウェイ(1996)』
『ギャラクシー・クエスト(1999)』
撮影
ディーン・カンディ
『ハロウィン(1978)』『ニューヨーク1997(1981)』
『遊星からの物体X(1982)』
『バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)』
『ジュラシック・パーク(1993)』
『アポロ13(1995)』
石器時代の労働者の苦労話。
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さらっと登場人物紹介

フレッド・フリントストーン

(演: ジョン・グッドマン)

採石場で勤務。

妻と娘と暮らしている。

バーニー・ラブル

(演:リック・モラニス)

フレッドの親友で同じ採石場で勤務。

妻と養子と暮らしている。

クリフ・ヴァンダーケイヴ

(演:カイル・マクラクラン)

採石会社スレート社の副社長。

シャロン・ストーン

(演:ハル・ベリー)

クリフの秘書。

ほのぼの感想&解説

映画の原作となっているのは、

『原始家族フリントストーン』というアメリカ製のアニメ。

ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下であるABCが、1960年9月30日から1966年4月1日まで放送していた。

日本でも1961年6月から『強妻天国』1963年7月から『ソーラ来た来た』のタイトルで放映されていた。

1983年には「レイクグループ」のCMイメージキャラクターに採用され、それとともに『ほのぼの家族』と名前を変えてアニメも再放送された。

そのため日本でも知っている人は知っているアニメである。

映画はフレッドの日常から始まる。

この作品で注目していただきたいのは話の展開ではなく、小道具やセットである。

次から次と好奇心をそそるおもちゃのような小道具が出てくる、まるでトイザらス。

いや、トイザらスは敷地だけ広くておもちゃの量は少ないからなぁ。

まぁ、まず、フレッドが使う髭剃りが生きている小さなワニ(多分)なんですよ。

歯で髭をカットしてくれる賢い子ですよ。

値段予想でもしようか。

3800円くらいかな。

あくまで基本料。

毎月かかる歯のメンテナンス料は1000円くらいかな。

シンクの下にはなんとヘンテコなクリーチャーがいまして、彼が食べかすとかを処理してくれるわけです。

ただ、たまにフォークとか飲み込んじゃってシンクが詰まるのよね。

ベビーカーも木製の手作り。

そして出社。

親友のバーニーとともに仲良く。

養子が欲しいらしいバーニー

しかし養うお金がない。

そこでフレッドは躊躇なく彼にお金を貸すことに。

恐竜も共に働きます。

ちなみにフリントストーン家では恐竜を飼っています。

わんぱくで自由気ままな言うことを聞かない奴です。

この粘土で出来たような恐竜は着ぐるみではなく、アニマトロニクスという技術が用いられています。

本作に出てくるクリーチャーはこの技術で表現されています。

アニマトロニクスとは

生物を撮る時に本物だと言うことを聞いてくれないので、

ロボットを使い、それに人口の皮膚を覆い操作することで自由な表現を撮影できる技術のことですね。

CGの発達で最近は必要性が低くなってきて多用されなくなってきてはいたんだけれど、

『ジュラシック・ワールド/炎の王国』では恐竜にアニマトロニクスを使用し話題になっていました。

恐竜のアップのシーンで使うことで、

CGでは出せないリアリティある質感と迫力を出すことができる。

もちろん俳優陣も実際にクリーチャーを目にして演技するので、

よりリアルな言動ができるわけである。

ちょくちょくやってくる嫁のお母さんがうるさいババァなんです。

もっとリッチで高い身分の人と結婚すればよかったのにとフレッドの前で容赦なく不満を言い放つ。

それが日常茶飯事。

見返したいフレッド。

ババァといってしまいましたが、もちろん役柄に対してです。

この演じている方はなんといったってあの大女優、

ハリウッドの黄金期を支えたエリザベス・テイラーです。

残念ながら本作でゴールデンラズベリー賞最低助演女優賞にノミネートされてしまいましたが、

それくらいクソババァをコミカルに演じていたわけです。

この世界には『ジュラシック・パーク』という名の公園もあります。

恐竜と共存しているのでその名の通りの公園です。

あちらとは違ってしつけがなっているので安心です。

なぜその名称を使用できたかと申しますと、本作は製作総指揮がスピルバーグなんですよ。

製作が彼の設立した「アンブリン・エンターテインメント」なんですね。

配給は「ユニバーサル・ピクチャーズ」

ある日、採石場の現場で働く人々に朗報が。

副社長のクリフが彼らに筆記テストを実施。

トップの成績を残したものに重役の座を与えることに決めたという。

頭の良いバーニーは余裕。

しかしフレッドはボロボロ。

親友のバーニーは資金援助をしてくれたフレッドにお礼がしたい。

そこで思いついたのは答案をすり替えること。

自分の名前が書かれた提出用封筒にフレッドの回答を入れ、自分の封筒にフレッドのを入れる。

その結果、フレッドは最優秀成績で重役に。

しかし全く知識のない彼は仕事ができない。

彼のオフィスには録音機兼再生機のオウム返しをしてくる恐竜がいる(設置されている?)

そんなおバカなフレッドはクリフにまんまと利用されてしまうのであった。

彼にテストで最も成績の悪かった者をクビにするよう命じられる。

その相手はもちろん親友バーニー。

フレッドが宣告しなくても自分が伝えるというクリフ。

それだったら直接言いたいというフレッド。

助けてあげたのに悲惨な目に遭うバーニー。

養子を養うお金もなく困り果てていた彼と妻は、

結局フレッドの妻の同情によりフリントストーン家で同居させてもらうことに。

リッチになりどんどん態度のでかくなるフレッド。

そして明らかになるクリフの目的。

それは採石場に高性能な大型マシーンを取り入れ近代化を図ろうとするものであった。

そのため人件費のかかる労働者は必要ない。

しかしクリフがクビにすれば非難されるのは彼。

そこで呑気で無知なフレッドを利用して、

労働者を全員解雇する書類にサインさせた。

さすがに書類に目を通そうとするフレッドを、

必死に止めてサインだけさせようとするのは秘書シャロン・ストーン

セクシーすぎる。

彼女は何者なのか申しますと、もともとはクリフの秘書。

クリフがフレッドを見張るよう派遣。

名前に引っかかる方がいることだろう。

シャロン・ストーン?

そう役名があの女優なのである。

演じているのはハル・ベリー

ではなぜシャロン・ストーンなのか。

それはもともとシャロン・ストーン本人が、同役のキャスティング候補だったからである。

お分かりの通り、石器時代と“ストーン”という名前を掛けられているだけのしょうもない出オチ的ショーク役なのである。

しかし当時の彼女は他の仕事で忙しく、スケジュールを空けることができなかった。

テレビニュースにも取り上げられ解雇した張本人として職を失った労働者に追われる身となったフレッド。

そのことで仲の悪くなるフレッドとバーニー。

妻にも愛想を尽かされ最後は独りになってしまうフレッド。

家を出て彷徨う。

色々あり、最後は罪が晴れてめでたし。

クリフはフレッドのとっさの思いつきにより、

コンクリートを頭上からかぶせられ固まりましたとさ。

そして時代は石器からコンクリートに変わったのであった。

劇中にはほかにも面白いものが登場。

元祖ファストフードチェーン店『ロックドナルド』

ドライブスルーもあるのかな?

石を砕いて飲むロックシェイクが私のおすすめだ。

ドライブインシアターもあったり。

今夜の映画は『タール・ウォーズ』。

つまりはタールマン戦争…

バタリアン』の元になった映画かな?

原始時代は現代より魅力的だなぁ。

明日自慢できるトリビア

ハル・ベリーシャロン・ストーン2004年公開の『キャットウーマン』で共演している。

『フリントストーン』での経験が役立ったに違いない。

本作はエリザベス・テイラーが最後に出演した映画である。

まとめ

2014年ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに行った時にスタジオツアーに参加したのですが、
その時に映画の撮影に使われた車ゾーンがありまして、
そこにこの作品に登場する木の車がポツンと飾ってありました。
劇中ではこの車をガソリンではなく、素足で地面に触れてトコトコトコと動かすわけです。
原始ですから。
現代人より足の皮膚が厚いのでボロボロになる心配もないんですよ。
当時は本作のことなんて全く知らず、
チップとデールが乗ってそうだなくらいに思っていました。
今になって期待せずに鑑賞してみたら、結構面白いんですよね。
批評は悪かったみたいですが、興行は2億2800万ドルも売り上げているので人気はあるんですね。
それだけの興行成績を収めたから撮影で使用されたものを処分せずに公に残しているのかな。

手作り感溢れるビジュアルは好きです。

マッドマックスに出てくるビークルからV8エンジンやド派手な装飾、危険な装備をすべて排除したらこうなりますね。

乗ってる最中にこうなる心配もないですからね。

見てるだけで楽しくなってきますな。

つまりは、マッドマックスとベイブは最高!!

ジョージ。

バーラムユー。

ミラー。

バーラムユー。

イモーターン!!!

一言教訓

原始時代は現代よりもヤバダバデュー!!
参照サイト: IMDb

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