映画紀行
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!
世界中が映画を好きになぁれ~♪
今宵の映画は…
NJ
出典:IMDb『Army of One』(2016)
オレの獲物はビンラディン
原題
Army of One
製作国
アメリカ
監督
ラリー・チャールズ
『ボラット(2006)』『ブルーノ(2009)』『ディクテーター(2012)』
出演
ニコラス・ケイジ
『コン・エアー(1997)』
脚本
ラジーヴ・ジョセフ
『ドラフトデイ(2014)』
原作
クリス・ヒース
神から「ビンラディンを捕まえよ」というケイジを受けた
ケイジが日本刀を武器にパキスタンを旅する映画。
人物紹介
ゲイリー・フォークナー
(演:ニコラス・ケイジ)
愛国者のアメリカ人の彼は、
政府が未だにオサマ・ビンラディンを捕まえられない現状に憤りを感じている。
ものすごくお喋りな性格で黙っていられない。
落ち着きがない。
イカれている。
ほのぼの感想&解説
ニコラスケイジといえばあなたは何を思い起こすだろうか。
その通り!変顔と大げさな演技です。
本作ではいつも以上にそれがひどいくらいに炸裂している。
これはまさにケイジの真骨頂であり究極体である。
おもわず「これはヒドイ…。」と口に出してしまったではないか(笑)
あまりにも弾丸トークが過ぎるので、若干の鬱陶しさを感じながらも話は進んでいく。
なのでこちらが妥協してケイジについていく選択をできれば楽しめる仕上がりとなっている。
それができなければ離脱あるのみ。
それはもったいないので、ケイジはこういう人なんだなと大目に見てあげてください。
下記に書いたように、彼なりに役作りをしたらしい。
いや、これはいつもよりもただケイジ度が濃いだけじゃないか。
ケイジ100%。
おっ美味しそう…。
さぞかし演じやすかっただろう!
しまいには…なんてっこた!劇中でケイジ演じるフォークナーはこう言う。
「私の話が映画化されたらニコラスケイジに演じてほしいな。『コン・エア』は最高だっただろ?」
なんと罪深い!ついにセルフパロディにまで手を出し始めたか!
監督は当然ながらフォークナーがどういう人物かキャスティング前にリサーチしているはずだ。
誰が演じたら面白くなるか。選択肢は最初から一人に違いない。
ニコラス刑事作品は一定以上の満足感が得られるから見たくなる。
そしていつもの大袈裟なケイジに会いたくなる。
不思議な魅力を持つ俳優である。
彼とは逆に常々やる気のないにもかかわらず魅力的な俳優がいる。
そう。
ビル・マーレイおじさんだ。
トリビア
①原題の「Army of One」という言葉は、
2001年から2006年の間に米軍のリクルートスローガンとして使用されていたものである。
② ゲイリー・フォークナー本人
オサマ・ビンラディンを捕まえて殺害するためパキスタンに渡る。
2010年6月14日、パキスタン当局に拘束される。
彼が拘束された場所は、かつてビンラディンの隠れ家があったと噂される
パキスタンのチトラルというところ。
ピストルやダガーナイフ、剣などで武装し、暗視装置も所持していた。
米メディアは15日に「アメリカン・ニンジャ」として報じている。
また、彼の兄弟のスコット・フォークナー氏は米CNNテレビに対し、
「彼は911テロと、ビンラディン容疑者がキリスト教を愚弄したことに怒っていた。」
と語っており、ビンラディンの懸賞金2500万ドル(約23億円)が目当てではなく、
ただ単に愛国心からの行動であると語っている。
「彼は狂っているわけではない。非常に頭が良く、愛国心があり、
ビンラディンが米国にしたことを忘れていないのだ。」
(引用:AFP BB NEWS)
③ ケイジの役作り
ケイジはクランクイン前に監督とともに当時ラスベガスに住んでいたフォークナーを訪問し、
6時間にも及ぶインタビューを行った。
その際に語られたビンラディンにまつわる”武勇伝”や身の上話をベースに物語を構築している。
ケイジは長時間マシンガントークを繰り広げるフォークナーから、
類まれなエネルギーや甲高い声とチャーミングさといった特徴を感じとり役作りに反映。
ケイジが「話すのが好きなのか?」と尋ねると、
フォークナーは「とにかく誰とでも話すのが大好きなんだ。」と答えた。
対面を終えたケイジは自ら髭を伸ばして白く染め、体重も増加。
ビジュアルだけではなく、声のハリや、思考に至るまで同化を試みた。
(引用:映画.com)
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