タイ
~伝説のビーチを目指す旅~
2018年3月16日
2日目Part2
アユタヤの野犬に追われて

出典:treille-muscate.info
これはレオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』(2000)に影響を受け、
“伝説のビーチ”を探し求めて友人と共に旅に出た男の物語である。
本日のベスト・オブ・モヤモヤ
【全部手配したがるおばさん】
ワット・ポーを後に、アユタヤを目指しトゥクトゥクに乗りながらクルンテープ駅まで向かうことに決めた。
しかしトゥクトゥク乗り場にいた配車係りのおじさんがこれまたやっかいであった。
アユタヤ行きの列車のチケットはTIT(観光案内所)で買う方が安いよ
そんなことを言いながら地図を見せてきた。

NJ
中々ひかず手強い。
まぁ安いならチケットはそこで購入してあげよう。
しつこいので仕方なく折れる。
以下の3か条だけ守っていただくよう約束。
①TITに行く。
②チケットを買うまでは外で待っていてもらう。
③その後クルンテープ駅に向かってもらう。
TITに到着した。
運転手に40B(≒136円)を支払う。
ここで改めて念押しをする。

NJ
笑顔で返答されたので安心してTITへ入店。
中に入ると、担当のおばちゃんに席へ座るよう誘導された。

NJ
クルンテープ駅からアユタヤまでの列車のチケットをください
私の話など聞く気はなくスルーされた。
一通り答える。
すると、あまりにもタイトでハードなスケジュール(重々承知)なため、ここはこうした方がいいなど細かく勝手に日程をいじってくるではないか。
そして色々とその行程に合わせたチケットを手配しようとしている。
そう、このおばさんこそが恐怖の全部手配したがるおばさん。
そんなやりとりをしている暇はないので、改めて急いでいることと、列車のチケットだけが欲しいことを伝える。
しかし再び流された。
先ほどから気になっているのだが、やたらとボディータッチが多い。
きっと私は悪者ではないアピールをして安心させる作戦だろう。
15分ほど攻防戦を続けたためさすがに憤りが溜まってきた。

NJ
すると衝撃の一言。
ふぁーーーーーーー!?!?
安いと聞いたから来たんだぞ!
時間の無駄じゃねーか!
ぼったくれないと分かったらその態度かね?
全部手配したがるおばさんが立ち上がり我々を出口へ誘導。
全く不愉快である。
もう寄り道はごめんだ。
さっさとアユタヤに向かおう。
おい!

NJ
私はマッド・マックスのように怒り狂った。
結局歩いて駅まで向かうことに。
TITの写真を撮っておけばよかったなぁ(笑)
失礼いたしました。
お口が悪くなりダークサイドに堕ちてしまいました。
お口くちゅくちゅモンダミン♪

こちらが3か条のうち2つを破った罪深き運転手です。
ピカチュウもいるストリートアート。
開発が進むここには何ができるのだろう。

シュバインシュタイガーについていく。
歩いて歩いてようやくクルンテープ駅到着。
こちらの列車に乗ってアユタヤに向かいます。

出典:Google Map

料金まさかの15B(≒51円)。
安すぎます。
さっきのトゥクトゥク一人20B(≒68円)。

風景が変わってきました。
途中、駅で止まる度に車内販売の人達が乗り込んでくる。
それにしてもいつまで経っても着く気配がない。
きっと安いのはこれが普通列車だったからではないだろうか。
特急もあったのだろうか。
特に気にせずにチケットを買ってしまったのが悪いのですね。
予定では1時間半で着くとチケットに記載されていたが、着いたのは大幅に遅れて約3時間後。
ついにアユタヤに到着!
駅からほんの少し歩いたところにある港からボートに乗って遺跡のある向こう岸へ。
こちらのボートに乗船。
料金:50B(≒170円)
歩き疲れたのでとりあえず途中にあったカフェで休憩することに。
お客さんは誰一人おらず、店主らしきおばちゃんが客席に座って電卓を叩いてお仕事中。
営業中なのか不安になる静けさ。
そう思っていると、おばちゃんが一言。
メニューを眺めると全てタイ語で書かれているため理解できない。
すると、微笑みの国タイの肩書を背負ったようなニコニコガールズが登場。
二人に英語のメニューはないですかと訊くと、ニコニコしながら「No…」と答えた。
とりあえずメニューに写真付きで載っているポテトと、おすすめしてくれたマンゴーシャーベットフラッペを注文。
お食事処
マンゴーシャーベットフラッペ 55B(≒187円)
チーズポテト、チリソースを添えて 65B(≒221円)
とれ高サイコロ
テレビ東京で放送されている番組『モヤモヤさまぁ〜ず2』にて、
番組内でとれ高がイマイチな時に転がすサイコロである。
あちらのサイコロはかなり大きくさすがに持って行くことができないので、100均で出発前に購入。
4個で1セットのため合計で24個の目があるわけである。
そこで24の項目を作成。
転がすサイコロの数はその時の気分で決定。
ちなみに昨日すでに一度サイコロを転がしており、出た項目が『現地の人と写真を撮れ。』だったんだけど、転がした場所が夜遅い駅のプラットフォームだったため無人だったんだよね。
本日訪れた絶好のチャンスを逃すまいと、微笑みの国タイの肩書を背負ったニコニコガールズに写真をお願いしました。
まずはブルーノ・マーズちゃん。

この子は自ら連絡先を教えてくれました。
お店を出てさらに歩き続ける。
しかし遺跡群には中々辿り着かない。
そこで本日最初のとれ高サイコロを振ることに。
出た目は『タイ人になりきりボッタクレ!』。
私の構想ではそれぞれがタイ人と日本人を演じてコントをするつもりが、友人は本当にボッたくる気満々だったらしく、その結果二人ともタイ人を演じてしまいジャンガジャンガ状態になってしまった。
するとまさかのご本人登場と言わんばかりに、前方にトゥクトゥクを路肩に止めた運転手が現れた。
この時点で、私のトゥクトゥク運転手への信頼度はゼロに等しかったのでスルーさせていただきました。

ようやく至る所に遺跡が目に入ってきました。
大量のラクダセメント。
そして到着。
『ワット・ラーチャブラナ』
入場料:50B(≒170円)
王位継承で争って共倒れした二人の兄のために弟のボロムラーチャー2世が設立したとのこと。
すてき。
小さい頃に持っていたVHSで繰り返し見た『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(1974)の風景が広がっていた。

出典:livedoor Blog
円谷プロとアユタヤにスタジオがあったチャイヨープロとの合作で制作された伝説のカルト映画。
著作権で互いにモメて日本ではDVD化もしていないので貴重なVHSであったが、どこにいったやら処分してしまったらしい。

出典:By Stereo Masters Online || 錚々たる
タイを舞台にウルトラ兄弟とハヌマーンが協力して怪獣と闘う物語なのだが、

出典:YouTube
ハヌマーンの顔が怖すぎるのと、想像以上の暴力描写が描かれていて今思うとよくあんなもの見ていたなぁと思わされる。
あと編集も演出もひどい(笑)
流血はケチャップ感丸出し。
上れるのは魅力的。
いい眺めです。
遺跡の中も探索可能。
気分はインディアナ・ジョーンズ。
遺跡の歴史が書かれている。
壁画。
ワット・ラーチャブラナの後は次なる遺跡を目指す。
とりあえず塔の先端が見える方向に歩いていけばいいさという友人。
たしかに向こうに見えるのでそちらに向かって歩くことに。
おっれぇい!!
左右の像さんとお猿さんが何を意味しているのかはタイ語のため理解できず。
なんでしょうか。
見えていた仏塔の先端はどうやら『ワット・プララーム』らしい。
時間がないので中には入らず。
なにやら陽気な音楽が鳴っていてお祭りモードの場所が。
屋台もあった。
ムエタイも開催されていた。
タイに来て初めて。
無料で見れるラッキー!と思っていたら次回の試合のアナウンスが。
ちょうど終わったところ~。
『プラ・モンコン・ボビット』
近づいていく時間すらないのでズームでパシャリ。
野生のリスに遭遇。
癒し。

注意事項が記載された看板。
日本語でも書かれているということは日本人がこういった行為をしてしまっているのかな。
気を付けましょう。
アユタヤには頭のない仏像があちこちにある。
これは1767年に起きたビルマ軍との戦いで破壊されてしまったから。
『ワット・プラ・シーサンペット』
アユタヤの中でもマストでおさえておきたい遺跡。
3つの塔には王と王子の遺骨が納められている。
ここでの滞在時間も短め。
時間のない中、次に行くべきところはこちらの2つ。
①大きな寝仏様
②木に埋まった仏様のお顔
特に②はアユタヤで最も有名な場所。
そして一番拝見したかったところである。
野犬と一触即発の危機!
タイにはあちこちに野犬が出没する。
おとなしいわんことクレイジードッグの2つに分かれる。
こんな試練ありますか。

出典:YouTube
まさに「I have the high ground」といわんばかりに上から見下ろしてくる。
ここを通らねば先には進めない。
友人が見事通過。
続いて私の番だが、急に唸り始めた。
ガルルルルルゥゥ~。
走った方が追いかけられそうだが、わかりつつもダッシュで駆け抜ける。
恐る恐る振り返るも奴はいなかった。
恐怖恐怖。
嫌いな物ベスト3にランクイン。
1位:ジェットコースター
2位:虫
3位:タイの野犬(NEW)
そして迷い込む…。
これならあのオビワンゾーンを通らなくてもよかったのに。
一旦トイレ休憩。
乳首があるのでジョージ・クルーニー版バットマン。
お肌トゥルットゥル。
さてここでとあることに気付く。
ただ今17時半頃。

NJ
野犬の危機を乗り越え、悟りを開いた私が呟く。
しかし寝仏様はすぐ側の距離。
今のままではお顔に間に合わないという最悪の事態。
ここから必死の猛ダッシュ。
その途中、人生で初めて野犬に追いかけられたせいで、自分でもこんなに早く走れたっけと感じるくらいの猛スピードで走りました。
やはり走れば追いかけてくるクレイジードッグもいるようだ。
奴らの取り扱いには十分注意が必要である。
17時40分頃
ついに到着。
『ワット・ローカヤースッター』
凄く行きづらい場所に優雅に寝ておられました。
全長28mもあるんですね。
滞在時間わずか3分ほど。
帰りも猛ダッシュ。
今度は友人が野犬に追いかけられていて笑いました。
17時45分頃
さすがにこのままではいくら走っても間に合わない!
今こそ必殺トゥクトゥク。
仕込みの如く都合よく通りかかったトゥクトゥクに乗せてもらう。
後ろ剥き出しの荷台のようなところに乗せられたため揺れが凄くてお尻が痛い。
17時55分
5分前にしてなんとか到着。
周りの雰囲気から読み取りましたが、多少遅れていてもきっと入れさせてくれただろうなぁ。
そんな緩い入口でした。

『ワット・マハータート』
料金:50B(≒170円)
疲労感の隠せない顔を察するかのように見守って下さるお顔様。
なんとか全てのミッションクリア!
ドラゴンウォーターの仲間ですね。

さらばアユタヤ。
このあとはハングオーバーのロケ地になったスカイバーこと『シロッコ』を目指して移動。
まだまだ夜はこれから。
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