~伝説のビーチを目指す旅~
2018年3月17日
3日目
戦場にかける橋
“伝説のビーチ”を探し求めて友人と共に旅に出た男の物語である。
May I hep you?
風貌を見て、この人は信用できる人だと感じた。
彼に事情を話してバスのチケットを見せる。
するとすぐに歩き出したではないか。
そしてバス乗り場にいるスタッフに訊き込みを開始した。
あっという間に先ほど乗車していたバスのもとへカムバック。
私は単独で乗り込み調査を開始した。
座っていた一番後ろの隅の席に辿り着く。
そして椅子と窓の間の窪みに落ちていたカメラを発見!
バスから降りると私の帰還をみんな笑顔で迎えてくださった。
ありがとうございました。
店員のおばあちゃんが優しくて色々話しかけてくださった。
おばあちゃんによれば、友人は日本人に見えるが私はシンガポール人に見えるらしい。
なるほど。
コンニチハ!3,000バーツ!
コンニチハ!トゥクトゥク?
このように声をかけられ、ボッタクリ一族を引き寄せていたのは友人のせいであるということが立証されました。
ここでは“シンガポール人がボッたくられないのか”という問題は受け付けておりません。
時間が限られていると言いながら、30分も休憩してしまいました。
ウォーキング再開。
何もない田舎風景が続く。
第2次大戦中にタイとビルマを結んでいた鉄道。
旧日本陸軍によって建設、運行されていた。
過酷な労働を要した建設では大量な死者が出たため、
英語圏では「死の鉄道」と呼ばれている。
ついについに!
いやぁ遠かった。
ようやく橋に足を踏み入れることができました。
最初からあのタクシーに乗ればよかった。
ここの知名度が上がった映画と言えば本作『戦場にかける橋』。
1943年、第2次世界大戦でタイとビルマの国境付近にある捕虜収容所を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士らが鉄道建設をさせられる物語。
1958年にアカデミー作品賞を受賞している。
早川雪舟の名演と、ベン・ケノービことアレック・ギネスの存在感が光る名作。
さらに、今や“猿、ゴリラ、チンパンジー”の替え歌でお馴染みのテーマソングも有名。
ちなみに本作のロケ地はスリランカで、カンチャナブリでは撮影されていない。
恒例のスタンド・バイ・ミーごっこ。
あの歌をかけながら線路を歩く。
当時の駅がそのまま残っている。
どうもどうも!
私は今どこにいるでしょうっか!
テイ!!
そんなことをしながら橋を引き返す。
移動は長いのに滞在時間は短い。
それが偽バックパッカーの運命。
橋に別れを告げると、帰り際に中学生集団に声を掛けられた。
よく声を掛けられるなとボッタクリ担当の友人は知らんぷり。
外国人観光客にインタビューをしているのですが、お時間ありますでしょうか?
流暢な英語。
きっと学校の課題なのであろう。
純粋な眼差しで訊かれたため断れない。
撮影されながらインタビュー開始。
なぜここに来ようと思いましたか?
どのようにここを知りましたか?
真面目な質疑応答が続く。
映画を見て行きたくなりました
しかし残念ながらあの映画のことはご存じなかった。
凄く明るい女の子たちで楽しくインタビューを終えた。
『第2次世界大戦博物館』前の売店でアイスを購入。
ココナッツアイス 25B(≒85円)
そのまませっかくなので博物館に入場。
料金:40B(≒136円)
1943年2月に日本軍が3か月で捕虜に造らせた最初の橋の一部。
ソーセージ?
帰りは少し歩くとタクシー乗り場が。
刈り上げ兄さんが声を掛けてくれたので迷わず乗り込む。
タクシー代:50B(≒170円)
風が気持ち良く、日除けもしっかりと機能しており最高。
信号がないため、物凄いスピードでバスターミナルに到着!
えっあんなに歩いたのに?
数時間かけて歩いたのに帰りはわずか15分ほど。
これも旅の醍醐味。
旅に後悔なし。
そしてバスに乗って3時間ほどでバンコクの南バスターミナルに戻ってきた。
タクシー乗り場は観光客でごった返しているにもかかわらずタクシーが全く来ない。
運転手さん、ここ儲けどこですよ!
待っても仕方ないのでターミナルを離れて探すことに。
エナジーチャージ。
すぐに乗れました。
運転手さんは車内で流しているラジオの曲を歌いだしちゃう陽気なお爺ちゃん。
このキラキラカードはどなたでしょうか。
無事にクルンテープ駅に着き、スラターニー行きの夜行列車チケットを購入。
かなり時間があるので近くのレストランで夕食タイム。
ドライトムヤムクン
マカロニとチキンのトマトソース和え
もちもち麺と豚肉ピリ辛炒め
レモンティー、コーラ、ピーチティー全ておいしくいただきました。
気さくな店主のルーイに声を掛けられた。
店内にはここで撮った旅人たちとの写真が壁一面にずらりと飾られている。
旅人は列車に乗ってバンコクを離れる前に、駅近のこのお店でお腹を膨らますのでしょう。
我々も写真撮影を依頼されました。
君のお父さんに見えるね
ルーイ父さんにまた会いに行きたいものです。
写真飾ってくれてるといいなぁ。
これからプーケットに向かうと伝えると、まさかの彼の地元がプーケット。
そして従妹が経営しているプーケットのホテルを紹介してくれたけれど、すでに予約しているのでまた今度訪れた時に。
どこの国にもボッタクリがいれば、親切な人もいる。
それぞれに触れて面白い旅になる。
結局3時間は居座ってしまいました。
あんなに食べ飲みしたのに全部でなんと300B(≒1,020円)
安くしていただいたのだろうか。
コップンカッ、ルーイ。
お手洗いを借り、コンタクトを外して就寝モードに変身。
その後、隣のセブンイレブンで明日の朝食を購入。
バナナシフォンケーキ 13B(≒44円)
トム・ハンクス主演の『ビッグ』(1988)という名作映画の占いマシーンを思い出す。
主人公の少年が大人になりたいという願い事をして、翌日目覚めると大人になっちゃってた話。
なんじゃこりゃ~。
人生ゲームで使うやつ!
恐竜?
羽根生えた!
退屈しのぎの時間は過ぎ去り、いよいよ出発。
この列車に乗っていざスラターニーへ。