【タイ】~伝説のビーチを目指す旅~ 3日目:戦場にかける橋

タイ~伝説のビーチを目指す旅~


タイ
~伝説のビーチを目指す旅~
2018年3月17日

3日目
戦場にかける橋
これはレオナルド・ディカプリオ主演の映画『ザ・ビーチ』(2000)に影響を受け、
“伝説のビーチ”を探し求めて友人と共に旅に出た男の物語である。
本日の目的地はカンチャナブリ
ホテルをチェックアウトして南バスターミナルに向かう。
そこからカンチャナブリ行きのバスに乗る。
賑わっているところに止まっているタクシーはボッたくられやすいと判断し、走行中のタクシーを途中で止めて乗車することに。
タクシー代金:225円(≒765円)
南バスターミナル到着。
バス料金:100B(≒340円)
セブンイレブンで朝食を購入。
ハムチーズサンド 35B(≒119円)
味がしっかりしていて朝食に丁度いい。
タイにはセブンイレブンがあちこちに点在している。
バスに乗ること約3時間
カンチャナブリに到着。
バスターミナルから少し歩き始めてタクシーを探していると…
ここであることに気付く。
カッカッカッカメラがない!?
乗車中は短パンのポケットにコンデジを入れていた。
素材がツルツルで薄い短パンを履いていたため、ポケット自体すべすべで、膝を曲げている姿勢だと中のものは落ちやすくなっていた。
乗っている最中にもポケットからカメラが出ては入れてを繰り返していた。
しかし降りる際にはそんな事すっかり忘れていた。
確実にあのバスの中にあるに違いない。
ひやぁぁぁ~。
すでに盗られているかもしれない。
きっと見つからないだろう。
それでもバスはまだターミナルに止まっているはずだ。
確認しに行かなければ後悔する。
幸運なことにターミナルの側でそのことに気付いた。
半ば諦めながらも早歩きでターミナルへ帰還。
ここで救世主に遭遇。
助けてツーリストポリス、あなただけが頼り。
ターミナルに入ったところ、優しそうな白人のおじさんが話しかけてきた。

May I hep you?

風貌を見て、この人は信用できる人だと感じた。

彼に事情を話してバスのチケットを見せる。

するとすぐに歩き出したではないか。

そしてバス乗り場にいるスタッフに訊き込みを開始した。

あっという間に先ほど乗車していたバスのもとへカムバック。

私は単独で乗り込み調査を開始した。

座っていた一番後ろの隅の席に辿り着く。

そして椅子と窓の間の窪みに落ちていたカメラを発見!

バスから降りると私の帰還をみんな笑顔で迎えてくださった。

ありがとうございました。

記念撮影を終えると、救世主の胸元に何やら刺繍が見えた。
そう、TOURIST POLICE」の刺繍が!
この迅速な対応はそういうことだったのか。
なんて素敵な職業。
さらに写真を見て異変に気付く…。
一番左の人は誰だ!
いつの間にか加わっていたこの人物こそ、我々をカモにしようと試みるタクシードライバー
油断も隙もない!
君は何もしてないじゃないか!
バスターミナルを後に再び歩き出そうとした瞬間だった。
まるで我々が予約していたかのように、この人が自分のタクシーに誘導。
気持ちのいい流れだったので身を任せて行き先を伝え値段交渉をする。
カンチャナブリのメイン観光地である橋に行きたかっただけなので、真っ直ぐそこに向かってほしいと頼むも、やはり他の観光地に寄り道をしようとする。
私の旅は意外と計画をしっかりと立てているため時間が限られているのだ。
値切り交渉の末、結構安くしてくれたがあまり信用できない。
なによりそのタクシー、いわゆる外が丸出しの剥き出し型
直射日光も凄く、タイに来て一番暑く感じていたため、そうしてもクーラーが効いた密閉型タクシーを求めていた。
数分に及ぶ運転手との交渉は決裂した。
再び歩き始めてタクシーを探すことに。
しかしここからが地獄の始まり始まり。
ここで帰り道にわかったことを先に述べておきましょう。
あの剥き出し型のタクシーは風をもろに感じられるのでかなり涼しい。
そして何より早い…。
どうやら私は『旅猿』ヒガシノリのような人間になりかけているのかもしれない。
第一回のインド編で、タクシー運転手が手渡してくれた旅の思い出ノートに書かれた文章が身に染みる。
“まずは信じることから始めてみてはいかがですか?”
信じることを拒否した我々はここから炎天下の中、莫大な距離を歩き続けることになる。
なぜならタクシーがまったく通らないのだから!
そりゃ運転手にとってバスターミナルで観光客を捕まえる方が確実なのだから。
あんな距離を歩いた観光客など未だかつていないだろう。
少し考えれば分かるのに、ボッたくられたくない精神から残念な思考に至ってしまう。
さすがに暑さと荷物の重さで疲れ果てていたため、通りかかった『Verve Cafe』で休憩。
バナナミルク 55B(≒187円)

店員のおばあちゃんが優しくて色々話しかけてくださった。

おばあちゃんによれば、友人は日本人に見えるが私はシンガポール人に見えるらしい。

なるほど。

コンニチハ!3,000バーツ!

コンニチハ!トゥクトゥク?

このように声をかけられ、ボッタクリ一族を引き寄せていたのは友人のせいであるということが立証されました。

ここでは“シンガポール人がボッたくられないのか”という問題は受け付けておりません。

時間が限られていると言いながら、30分も休憩してしまいました。

ウォーキング再開。

何もない田舎風景が続く。

金のシャチホコ群が現れた。
ここを通ることに。
通るとわかりましたが墓地でした。
タイのMr. マリック。
これぞ歩く醍醐味。
予定にないものが見られるのだから。
こちらは『泰緬鉄道博物館』
泰緬鉄道とは
第2次大戦中にタイとビルマを結んでいた鉄道。
旧日本陸軍によって建設、運行されていた。
過酷な労働を要した建設では大量な死者が出たため、
英語圏では「死の鉄道」と呼ばれている。
さすがに時間が押しすぎているため、中に入りお土産屋さんのみ拝見。
先ほど偶然通ったお墓は、この労働により亡くなった人々の『連合軍共同墓地』でした。
再び歩くと、石碑が見えてきた。
タクシーこんなにも通らないもんかね。
『日本軍建立の慰霊碑』
泰緬鉄道建設に従事して亡くなった連合軍捕虜と、周辺諸国から集められた人々のために、1944年2月に日本軍によって建てられた慰霊碑。
『第2次世界大戦博物館』の入口前に機関車が飾られていた。
カンチャナブリからミャンマーインドへ日本兵の軍用具を運搬するために使用されたものだそう。

実際に乗りこんで写真が撮れます。

ついについに!

いやぁ遠かった。

ようやく橋に足を踏み入れることができました。

最初からあのタクシーに乗ればよかった。

優雅。
後ろに見える水上レストランに行く予定だったのですが、巻きのため行かず仕舞い。
移動時間を巻かずに目的の観光地を巻くというポンコツっぷり。
橋の歴史を感じていたらターミネーターっぽくなりました。

ここの知名度が上がった映画と言えば本作『戦場にかける橋』

1943年、第2次世界大戦でタイとビルマの国境付近にある捕虜収容所を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士らが鉄道建設をさせられる物語。
1958年アカデミー作品賞を受賞している。
早川雪舟の名演と、ベン・ケノービことアレック・ギネスの存在感が光る名作。
さらに、今や“猿、ゴリラ、チンパンジー”の替え歌でお馴染みのテーマソングも有名。
ちなみに本作のロケ地はスリランカで、カンチャナブリでは撮影されていない。

恒例のスタンド・バイ・ミーごっこ。

あの歌をかけながら線路を歩く。

橋を渡りきるとすっかり人がいなくなった。
意外と距離があるため、ここまで来る人はいないのだろうか。

当時の駅がそのまま残っている。

どうもどうも!

私は今どこにいるでしょうっか!

テイ!!

そんなことをしながら橋を引き返す。

移動は長いのに滞在時間は短い。

それが偽バックパッカーの運命。

橋に別れを告げると、帰り際に中学生集団に声を掛けられた。

よく声を掛けられるなとボッタクリ担当の友人は知らんぷり。

外国人観光客にインタビューをしているのですが、お時間ありますでしょうか?

流暢な英語。

きっと学校の課題なのであろう。

純粋な眼差しで訊かれたため断れない。

撮影されながらインタビュー開始。

なぜここに来ようと思いましたか?

どのようにここを知りましたか?

真面目な質疑応答が続く。

NJ
NJ

映画を見て行きたくなりました

しかし残念ながらあの映画のことはご存じなかった。

凄く明るい女の子たちで楽しくインタビューを終えた。

『第2次世界大戦博物館』前の売店でアイスを購入。

ココナッツアイス 25B(≒85円)

そのまませっかくなので博物館に入場。

料金:40B(≒136円)

当時の橋の建設現場を再現した人形。
日本兵と連合軍捕虜。

1943年2月に日本軍が3か月で捕虜に造らせた最初の橋の一部

ゆーらゆーら休憩。

ソーセージ?

帰りは少し歩くとタクシー乗り場が。

刈り上げ兄さんが声を掛けてくれたので迷わず乗り込む。

タクシー代:50B(≒170円)

風が気持ち良く、日除けもしっかりと機能しており最高。

信号がないため、物凄いスピードでバスターミナルに到着!

えっあんなに歩いたのに?

数時間かけて歩いたのに帰りはわずか15分ほど。

これも旅の醍醐味。

旅に後悔なし。

そしてバスに乗って3時間ほどでバンコクの南バスターミナルに戻ってきた。

タクシー乗り場は観光客でごった返しているにもかかわらずタクシーが全く来ない。

運転手さん、ここ儲けどこですよ!

待っても仕方ないのでターミナルを離れて探すことに。

エナジーチャージ。

すぐに乗れました。

運転手さんは車内で流しているラジオの曲を歌いだしちゃう陽気なお爺ちゃん。

このキラキラカードはどなたでしょうか。

無事にクルンテープ駅に着き、スラターニー行きの夜行列車チケットを購入。

かなり時間があるので近くのレストランで夕食タイム

お食事処
『Siam』
【食事内容】

ドライトムヤムクン

マカロニとチキンのトマトソース和え

もちもち麺と豚肉ピリ辛炒め

レモンティーコーラピーチティー全ておいしくいただきました。

気さくな店主のルーイに声を掛けられた。

店内にはここで撮った旅人たちとの写真が壁一面にずらりと飾られている。

旅人は列車に乗ってバンコクを離れる前に、駅近のこのお店でお腹を膨らますのでしょう。

我々も写真撮影を依頼されました。

君のお父さんに見えるね

ルーイ父さんにまた会いに行きたいものです。

写真飾ってくれてるといいなぁ。

これからプーケットに向かうと伝えると、まさかの彼の地元がプーケット

そして従妹が経営しているプーケットのホテルを紹介してくれたけれど、すでに予約しているのでまた今度訪れた時に。

どこの国にもボッタクリがいれば、親切な人もいる。

それぞれに触れて面白い旅になる。

結局3時間は居座ってしまいました。

あんなに食べ飲みしたのに全部でなんと300B(≒1,020円)

安くしていただいたのだろうか。

コップンカッ、ルーイ。

お手洗いを借り、コンタクトを外して就寝モードに変身。

その後、隣のセブンイレブンで明日の朝食を購入。

バナナシフォンケーキ 13B(≒44円)

駅内にあった奇妙な占いマシーン

トム・ハンクス主演の『ビッグ』(1988)という名作映画の占いマシーンを思い出す。

主人公の少年が大人になりたいという願い事をして、翌日目覚めると大人になっちゃってた話。

占いマシーンの隣にあったガチャガチャをすることに。
料金:10B(≒34円) 

なんじゃこりゃ~。

人生ゲームで使うやつ!

恐竜?

羽根生えた!

退屈しのぎの時間は過ぎ去り、いよいよ出発。

この列車に乗っていざスラターニーへ。

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