ミニベイダーにフォースと共にあらんことを
リトル・モンスターズ
キース・カルダー
スティーヴ・ハッテンスキー
ジョディ・マターソン
ブルーナ・パパンドレア
アレクサンダー・イングランド
ジョシュ・ギャッド
一言粗筋
ほのぼの感想あるいは解説
はーい、遠足行くわよ~。
ウクレレと歌が上手なルピタ・ニョンゴ先生。
黄色がお似合い。
ニョンゴちゃん、いっつもお肌トゥルットゥルで羨ましい。
一方、急遽臨時職員として甥っ子のいるクラスに付き添いとして手助けをすることになった叔父さん。
叔父さんは仕事もロクにしないでストリートミュージシャンとして活動している。
園児の前でメタルを披露。
なお、ニョンゴちゃんはファレル・ウィリアムスの「Happy」を園児と共に大合唱。
叔父さんの言動は子供にはふさわしくないものばかり。
彼女にドッキリプロポーズを仕掛けるべく甥っ子を利用。
ダース・ベイダーの恰好をさせて彼女の家を訪れサプライズ登場させるも、なんと叔父さんの彼女は上司とセックスをしている最中だった。
突如ゾンビ現る。
近くの軍基地が感染源。
闘うニョンゴは格好いい。
ここで思った。
『スターウォーズ』エピソード7~9で、ニョンゴちゃんはマズ・カナタというしょうもないキャラクターの声優を務めていた。
確実に本人を戦士として登場させるべきだったと思う。
それくらい様になっている。
彼女が出ていれば映画の見どころも増えたかもしれない。
彼女の身体のしなやかさと表情と熱のこもった時のセリフの言い回しが好き。
フォースを感じる。
戦いを終えて、園児の元へ戻ったニョンゴ。
「あーら先生ね、イチゴジャムを浴びちゃったの」
どんな時も園児の前では明るく笑顔で前向き。
素晴らしい先生だ。
幼稚園の先生ってなんでこんなにも心強いのだろうか。特に女性の先生。
私も幼稚園の時はずっと先生にひっついていたなぁ。片時も離れずトイレまで一緒に来させてた。
あの時はありがとうございました。立派に成長しました。
人気子供番組の司会を務める男が偶然にも遠足先に現れた。
パンデミック時に人間の本性は露わになる。
言わなくても解るだろう。
演じているジョシュ・ギャッドは『アナと雪の女王』(2013)でオラフの声優を務めていた方です。
この映画、見せ場をもっていったのは甥っ子演じるチビベイダー卿。
ダークヒーローというべき活躍を見せる。なんだかクリスマスに流れそうな既視感のあるCMみたいな演出。
どんな映画でもスターウォーズネタが出てきたら虜になっちゃいますよね。
本作はそれを抜きにしても十分に楽しめる。
ゾンビが周りにいる危機的状況に対して、日頃園内で行っている遊びや先生とのお決まりの掛け合いをうまく利用して可愛らしい笑いを生んでいる。
子供たちの歌にゾンビも思わず一緒に歌っちゃう終盤は美しささえも感じた。
ゾンビも翻弄される純粋悪をもつ子供たちを称して“リトル・モンスターズ”なんですね。
このままハッピーな気持ちを維持してゾンビミュージカルでも始まってくれたら何て素敵なエンディングだっただろうか。
といいつつ本作のエンディングも微笑ましく幸せに包まれる。
なんかほんと、ほっこり「HAPPY」なゾンビ映画。
一言教訓
明日自慢できるトリビア
劇中で歌われるテイラー・スウィフトの「Shake it Off」は、当初は製作陣がレコード会社に許可を求めるため6か月も粘って交渉したが却下されてしまった。しかしルピタ・ニョンゴはこの曲が大好きなのと、それが演出上重要な役割を果たすと見なしたので、自身でテイラー・スウィフトに接触し、映画の物語と彼女にとってのこの曲の重要性を説明した結果、許可を得ることができた。
魅惑の深海コーナー
『ゾンビスクール!』(2014)
『リトル・モンスターズ』とは逆に、先生たちがゾンビになった小学生たちをボコボコにする話。
感染源は給食のチキンナゲット。
へなちょこ先生たちの奮闘劇が笑える1本。
「ゾンビ×コメディ」の幅は広いなとつくづく思う。
主演を務めるイライジャ・ウッドは自身が好きなことからホラー映画を中心とした製作会社を設立している。
また近年では、『マンディ/地獄のロード・ウォリアー』(2018)や『カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-』(2019)の製作にも携わっている。
どちらもニコラス・ケイジが主演である。