弟だと思っています
グッド・ボーイズ
エヴァン・ゴールドバーグ
セス・ローゲン
ジェームズ・ウィーヴァー
ブレイディ・ヌーン
キース・L・ウィリアムズ
ウィル・フォーテ
一言粗筋
ほのぼの感想あるいは解説
この始まり方…
『アメリカン・パイ』(1999)を思い出す。
高校生がチェリーを卒業するために奮闘する物語である。
本作の冒頭は思春期の男が最も避けたい危機的状況である。
しかし『グッド・ボーイズ』の場合、小学6年生が主人公なので安心していただきたい。
まだ人間味溢れる本能に任せた行為はしないお年頃なのだから。
タイトルがそれを表している。
『ルーム』(2015)、『ワンダー 君は太陽』(2017)のジェイコブ・トレンブレイ君が演じるマックスは思春期真っ盛り。
PCゲームのアバターのおっぱいを自分の好みの大きさにする。
そうなんだよなぁ、小学生の頃はまだ見ぬおっぱいに幻想を抱いて大きい方を好みがちなんですよ。
大人になると、手におさま(割愛)
そんなおっぱいをいじくっている最中に、お父さんがノックもせずに部屋に入ってくる。
「ババァ、ノックしろよ!」ならぬ「ジジィ、ノックしろよ!」的状況。
とっさにパソコンを閉じたマックスに勘付き、ジジィはベラベラと自慰行為について語りだす。
勝手な想像で話を進めるんじゃね~!
『アメリカン・パイ』のように母親が入ってこないだけマシですね。
何で親(主に母親)ってノックしないで入ってくるのだろうか。
こっちは毎日『悪魔のいけにえ』(1974)のような恐怖との戦いですよ。
それにしてもジェイコブ君は順調に成長してますね。
私は勝手ながら彼を弟だと思っております。
それは彼がスターウォーズファンであることと、彼の出演した『ワンダー 君は太陽』がきっかけである。
2016年に『ルーム』で「放送映画批評家協会賞 最優秀若手俳優賞」を受賞した際のスピーチで、スターウォーズオタクである私の心はすっかり掴まれてしまった。
「このトロフィーをミレニアム・ファルコン号の隣に飾ります」
この一言をスピーチの最後のオチとして言い放ったのだから素晴らしい。
彼の飼っている犬の名前はレイ。
オスだったらチューバッカだったのかな。
私は小さい頃から、いつか毛が茶色くてクルクルの犬を飼う時が来たら必ずチューバッカと名付けようと考えております。
それからというものの私はジェイコブ君を保護者目線で見守るようになりました。
そして2017年公開の『ワンダー 君は太陽』。
本作は予想外の『スターウォーズ』愛が炸裂していて劇場でニヤツキが止まりませんでした。
パルパティーン皇帝が切ない役で登場したり、チューバッカの登場に涙したり…。
というよりも冒頭から号泣してしまいました。
泣いている時間の方が長い映画はこれが史上初めてです。
いじめによりジェイコブ君がパダワンブレードを切ってしまうシーンも号泣。
私にとって彼はアナキン・スカイウォーカーのような存在なんです。
つまり、私はオビ=ワン・ケノービなんです。
ジェイコブ君は、『ワンダー 君は太陽』の時はエピソード1のアナキンであり、今回の『グッド・ボーイズ』は女性に興味津々な時期なのでエピソード2のアナキンですね。
だからこそ、エピソード3のアナキンのようにダークサイドに堕ちないようにハリウッドはしっかりと育てていかなければならないのです。
それにしても下ネタ映画に出るようなお年頃になったのね。
現在彼は13歳。
これからの活躍に大いに期待です。
仲良し3人組なマックスとソーとルーカス。
私も小6の時には3人組でよく遊んでいたから懐かしい風景。
劇中の彼らはカードゲームで遊んでいたが、我々もよく私の家でゲームをしていた。
ゲ―ムといってもテレビゲーム、ボードゲームなど。
私の家には様々なマニアックなゲームが置いてあった。
一つオススメのテレビゲームを紹介しましょう。
64のソフトである『ヘクセン』というゲームは、我々3人の中で当時社会現象を起こした名作ゲームである。
4人対戦モードもできる戦闘アクションゲーム。
このゲームのツボは終始不気味な雰囲気を醸し出しているところ。
謎の音楽に、謎のクリーチャーに、謎の流血騒ぎ。
私は魔法で遠くの敵を攻撃できる魔術師をよく好んで使っていた。
攻撃力は弱いが、煙たがられる飛び道具で遠くからちょっかいを出して攻撃するのが好きだった。
全く嫌な奴だ。
『スマブラ』でいうならリンクの爆弾や、フォックスのレーザーガン、ピカチュウのカミナリなど。
ソーの家は『ストレンジャー・シングス』のマイクの家の地下室のような溜まり場である。
名前が同じルーカスなのも気になるポイント。
それに気付いた彼氏の方が「この『ストレンジャー・シングス』め!」と言い放つ。
学校でジェイコブ君の目がうつろになるくらい恋する相手はまさかの…
『ワンダー 君は太陽』でジェイコブ君演じるオギーと仲良くなったサマーを演じていたミリー・デイヴィスが演じる女の子ブリクスリーである。
何か見たことあるなこの子と思ったらすぐに思い出しました。
こんな再共演の仕方もあるんですね。
『ワンダー君は太陽』からの繋がりを考えると嬉しくなりますね。
校内一のイケメン代表にパーティーに誘われたマックス。
そこではキスゲームが行われるとのこと。
そして恋するブリクスリーもやって来る。
ファースト・キスのチャンス到来。
それにしてもイケてるクールガイの少年よ、少年過ぎないかい(笑)
そのキャラと見た目のギャップが愛くるしい。
さっそく失礼のないようにファースト・キスに備える少年団。
ソーの家には変わった代物が。
変に美人なダッチワイフとキスの練習。
この時のルーカスの甘い囁きに笑う。
私自身は映画でキスの仕方を学んだ。
その映画の名は『トップガン』(1986)。
これは小3の金曜ロードショーで初めて見た。
トム・クルーズから男の在り方を学びました。
あの見る度にエロティックが増す女教官とのラブシーン。
舌はこういう風に使うためにあるのかと子供ながらに初めて学びました。
見た後は、自分の腕を利用してキスの練習をしたことを今でも覚えています。
そして友達の前で、様々な映画で学んだ男女のベッドシーンを一人で演じきるという荒業も身につけていました。
お決まりの「おぉぉぉ~イェス!おぉぉぉ~イエス!」「イェア!!」「そこはダメ~~~~~」ってやつが私の十八番でした。
『タイタニック』(1997)のジャックとローズも一人で演じ分けられます。
何回モノマネしたことか。
全く何を書いているのか、アホみたいですね。
それからトム・クルーズ仕込みのキスや、それらを実際に試すのは10数年後になりますが、たくさんの映画を見ていてよかったなぁと思います。
ありがとうトム・クルーズ。
マックス君たちは、おっぱいについても調べます。
私の場合、ネットでは調べずにやはり映画でおっぱいを学んだ。
映画とおっぱいは密接な関係にありますからね。(専門家気取りの変態)
ありがとう小4の時に『スピーシーズ 種の起源』(1995)を放送してくれた木曜洋画劇場。
そしてありがとうナターシャ・ヘンストリッジ。
おっぱいを見るために21時少し前に部屋にこもって、電気を消して、音を小さくして、寝てるふりをしてじっくりと見てました。(大事な箇所なのでアンダーライン引いておきます)
確か当時は予告でもおっぱいが映っていた気がします。
全くいい時代だ。
そして彼らは実写で確認。
しかしキスどころじゃおさまらない過激な演出は、まだ御三方には早かった模様。
私が小学生の時はエロ動画にはまだ興味はなく、映画で十分でしたね。
ドギツイのは勘弁なので映画の範囲内で見る芸術としてのそれで十分です。(再び専門家を気取った変態現る)
ネットの情報は当てにならないので、隣人のカップルをドローンで観察。
両親がお出かけの間、父親にはこのドローンには絶対に触れないよう忠告されていたマックス。
忠告を破った上に、操作を誤りドローンを捕獲されてしまう。
アナキンなら操縦の腕はいいはずなんだが…。
話はこのドローンを奪い返す展開にシフトチェンジ。
この展開よりも、あのお姉さん達からキスや恋愛について色々と伝授される展開を見たかったのが正直なところ。
とある事情でドラッグディーラーの住処に入り込むわけですが、この時のペイントボールガンで襲撃するジェイコブ君、確実にハン・ソロを意識してますね。
数で圧倒される中、銃をぶっ放す。
去り際の片手で銃を持つ格好がまさにそれ!
襲撃先でドラックディーラーが着ていた野蛮人Tシャツはどこで買ったのだろうか。
結局ドローンを奪い返しても操縦が下手なので、今度は走行中のトラックにぶつけてしまいボロボロに。
色々あってドローンは元に戻ったものの、
もうすぐ父親が帰ってくる時間!ピンチ!
急いで外から遠隔操作で家の元の位置に戻そうと試みる。
しかしまたしても下手くそな操縦で家はボロボロに。
そしてジェイコブ君は外出禁止令をくらうのであった。
考えてみると…彼はどうやらアナキンではないようだ。
こんなに操縦が下手なんだもの。
あっ!
ということは!
ルークだったのか!!
彼はエピソード4のデス・スター攻撃の際にはR2を被弾させ、エピソード5のホスの戦いではAT-ATに墜落され、その後ヨーダに会いにダゴバに行った際には不時着。
ジェイコブ君はルークの遺志を継いでいたのか。
操縦が下手であってもフォースの強さは間違いない。
私もフォースに頼って失敗したことがありました。
小4の時に友達の住むマンションの前の広場で、我々の地域では“おりた”と呼ばれる鬼ごっこを数人で行っていました。
ルールは、鬼は目を瞑った状態で追いかけなければならなくて、逃げる側は指定された時間以内に高いところに登る必要がある。
高いところに留まりきれず地面に足をついた際に、そのことに勘付き「◯◯降りた!」と言えば鬼の勝ちでその人が次の鬼になる。
もちろん目を瞑った状態でふつうにエッタ(タッチ)しても良し。
という鬼が圧倒的に不利な状況の目隠し鬼ごっこである。
私はその日一度捕まってしまい鬼になった。
しかし私には強きフォースが味方している。
静かに目を瞑り、いざ追いかけようとしたその時だった。
階段に躓きそのままま額から落ちて床に叩きつけられた。
こっこんなはずじゃ!
私は5段ほどの階段の存在を忘れて、その少し高くなった位置にあるマンション入口の手前のエリアから鬼を自ら始めてしまったのだ。
この鬼ごっこには捕まったその場から鬼を始めなければならないルールなど特にはない。
全くおっちょこちょいだ。
フォースなんて私にはないんだ。
床に叩きつけられた私の額からは血が溢れ出ていた。
不思議なことにアドレナリンが出ているのか全く痛くない。
なので血まみれのまま、その場で友人達と分かれて家に帰った。
帰り道に遭遇した工事現場のおじちゃんが、真っ赤に染まる私の顔を見て物凄く心配してくださったが、人見知りなのもあり、なんせ家はすぐ側なので、苦笑いしながら小声で「大丈夫です」と呟き帰宅。
私の顔を見て祖母は涙した。
私は血を洗すため鏡で顔を見たら、ホラー映画の犠牲者のように真っ赤に染まっていて可笑しかった。
こんなに血が出るのかねと感心。
母親にすぐに病院に連れて行かれ、4針縫うことに。
今でもその傷跡はありますが、ハリー・ポッターのように生き残った男の子の証として誇らしく思います。
人生を振り返ると、自爆率が高いなと改めて思いますね。
ここまで生きてこられたことに幸運を感じます。
フォースはいまだ感じません!
外出禁止の間にマックスはこっそり部屋から抜け出しパーティーへ。
そこでついにファースト・キス。
この時に私の好きな曲、Asiaの『Heat of the Moment』が流れ出して一気に掴まれた。
1982年の曲をかけるセンス!
3人組のうちの1人、ソーは歌うのが好きで、校内のミュージカルで主演を務める。
そのミュージカルがなんと『ロック・オブ・エイジス』!
2012年には映画化もされ、ロックスターを演じるトム・クルーズがかなりのハマり役でイカしていました。
さすがは私に男の在り方を教えてくれた男です。
劇中でソーが歌い出したシーンからが物凄くグッときましてね。
この感覚、『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』(2019)のラストに似てますね。
少年期の終わり。
それと同時に、彼らにとってはここからが新たな始まりでもある。
『スタンド・バイ・ミー』(1986)のクリス・チェンバーズのような大人びたキャラクターは登場しないので、『グッド・ボーイズ』の方が緩くてより身近に感じ、あの頃のアホみたいな青春の一時を思い起こさせました。
ファースト・キスを済ませてから付き合うことになるも、結局マックスは振られてしまう。
しかし立ち直りが早いマックスは、次は彼女の友達と付き合うことに。
ファースト・キスの子も、この子も身長が高いんだなぁ(笑)
小2の時から小4の時まで私にグイグイアタックしてきた女の子がいたが、私は全く興味がなかった。
というのは嘘で小4の時はそのグイグイのせいで好きになってしまった。
しかし小5になるとすっかり彼女の方から冷めていた。
母親同士の親交があったため、それ経由で耳に入ってきてしまったのだが、彼女が私の身長を超えたから好きではなくなったとのこと。
当時はなんて勝手なんだろうかと思いました。
勝手に好きになっておいて、勝手に好きじゃなくなって、その理由が身長って!おい!
たしかに私は背の順で最高でも前から3番目しか到達できなかった。
中学では1番前だった。
それ以来、容姿で判断してくる女性には近づかないことに致しました。
そして再び振られるマックス。
マックスには申し訳ないが、この号泣のシーンが可愛くて笑える。
それにしても彼の場合、身長差関係なく付き合っていたのに、いったい何が原因で別れたのだろうか(笑)
失恋してこそ強くなる。
ついに同じ背丈の子をゲット。
マックスはすっかりイケてる男に成長したのであった。
一言教訓
明日自慢できるトリビア
①ショッピングモールのシーンは、『40歳の童貞男』(2005)と同じ場所で撮影されている。また、その中の電器屋も同じところである。
②学校での撮影シーンは、実際にジェイコブ・トレンブレイが通っている学校で撮影されている。さらにマックスの使用しているロッカーも、実際に普段使っているジェイコブ君のものである。ロッカーの中に入っている教科書も本人のもの。