『裸のジャングル』(1965)~誇り高きスポーツマンシップ~

アクション
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
NJ
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互いにリスペクト忘れるべからず

裸のジャングル

原題
The Naked Prey
公開
1966年
製作国
アメリカ合衆国
南アフリカ共和国
製作
コーネル・ワイルド
監督
コーネル・ワイルド
脚本
クリント・ジョンストン
ドン・ピータース
出演
コーネル・ワイルド
『地上最大のショウ』(1952)
編集
ロジャー・チェリル
音楽
アンドリュー・トレイシー
撮影
H・A・R・トムソン
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三行粗筋

アフリカで狩りをしていた白人どもが、
原住民に見つかり捕らえられる、
そして裸にされて始まる死の追いかけっこ。

ほのぼの感想あるいは解説

監督が自ら主演を務めている気合の入りっぷりよう。

舞台は1800年代のアフリカ

いまだ未開の土地が多く、訪れるのは探検家や宣教師、象牙ハンターだけであった。

劇中では実際に象の狩り、肉まで剥ぎ取る描写を観ることができ圧巻。

もともと本作の脚本は実際の出来事を基に制作されていた。

モンタナ州に住む先住民であるブラックフット族に捕まったジョン・コルターという罠猟師の物語だ。

1808年10月にジョン・コルターはジョン・ポッツとともに猟の調査に出た。

彼らは大量の毛皮を収集することのできるモンタナのスリー・フォークスという地域に入り、ジェファーソン・フォークでブラックフット族に襲撃されて、ポッツは殺されて毛皮を奪われてしまった。

一方コルターは捕まったものの、生き残るチャンスを与えられた。

彼は真っ裸にされて、逃げるための猶予を30秒与えられた。

そして一人を除いて多くの先住民から逃げ切った。

コルターはその追っ手と向き合い、戦いの中で槍を奪って彼を殺した。

その後コルターはジェファーソンとマディソン・フォークスの間のロッキー平野を横切って5マイル走った。

それからマディソン川に到達し、たくさんの丸太とビーバーの巣がある場所に飛び込み、夕暮れまで冷たい水の流れる窪みに隠れた。

彼はそこから6マイル(約9.7km)下流に流れて、ほぼ垂直な崖を登った。

そして裸のまま歩き、11日後にフォート・レイモンドまで250マイル(402km)の場所に到着した。

映画に戻ると、お気楽モードはすぐに終焉を迎え、原住民に捕まってからが本番スタート。

狩り仲間は「絶対にこうはなりたくない」といった拷問を受ける。

人間土器。

体育座りさせられて土で固められて火炙りにされる。

なんのご親切なのか、口には筒を挿してくれて呼吸ができるようになっている。

わずかな隙を狙って脱走を図った主人公。

彼もまた、所有品から衣服まで全てを取り上げられていた。

ただし1つ以外…結婚指輪だ。

彼は愛する者のもとへ生きて帰るべく逃げるのだ。

結局、彼は兵士のいる駐留所まで逃げ切ることができるのだが、最後に熱い結末が待っている。

逃げ切った彼に対して原住民は思わず笑顔をこぼしてしまい、彼もまた神妙な面持ちで「いい試合だった、ありがとう」と言わんばかりの敬意を見せるのであった。

といった具合です。

スポーツマンシップのないただの死のレースを描いたのがメル・ギブソン監督の『アポカリプト』(2006)ですね。

一言教訓

勝者を讃え、敗者に敬意を

明日自慢できるトリビア

監督兼主演のコーネル・ワイルドは劇中に登場する動物を傷つけないよう注意を払っていた。

ニシキヘビとオオトカゲのバトルシーンでは、ニシキヘビが勝っていて、オオトカゲがピンチだった。

ワイルドは個人的にオオトカゲを助けるために介入したが、オオトカゲは彼の脚に噛みつき、離さなかった。

スタッフ陣はオオトカゲを殺し、ワイルドは治療のために病院に避難しなければならない事態になった。

第39回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされている。

参照サイト: IMDb

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