『エンジェル、見えない恋人』(2016)~見なくていいもの、見たいもの~

ラブストーリー
出典:IMDb
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
NJ
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透明人間でも純粋な人がいるんですね

出典:IMDb

エンジェル見えない恋人

原題
Mon ange
公開
2016年
製作国
ベルギー
製作
ジャコ・バン・ドルマル
『トト・ザ・ヒーロー』(1991)-監督
『ミスター・ノーバディ』(2009)-監督
『神様メール』(2015)-監督
オリビエ・ローサン
監督
ハリー・クレフェン
脚本
ハリー・クレフェン
トマ・グンジグ
『神様メール』(2015)
出演
フルール・ジブリエ
エリナ・レーベンソン
マヤ・ドリー
編集
マトヤス・ヴェレス
『ミスター・ノーバディ』(2009)
音楽
ジョージ・アレクサンダー・ヴァン・ダム
撮影
ジュリエッテ・ヴァン・ドルマエル
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一言粗筋

盲目の少女に恋した透明人間の少年の物語

ほのぼの感想あるいは解説

本作の発案者は、ヒーローになりたい男の子を描いた『トト・ザ・ヒーロー』(1991)や、近未来を舞台に、寿命を持つ最後の人間である男の人生を3つの異なる時間軸で描いた驚愕の名作『ミスター・ノーバディ』(2009)などの監督を務めたジャコ・バン・ドルマルである。

本作で監督を務めたハリー・クレフェンは、これらの作品で俳優として出演している。

精神を病み、入院する母親が密かに産んだ子供はなんと透明だった。

子の名前はエンジェル

母と父は愛し合っていたころ、マジシャンで生計を立てていたという。

得意なマジックは姿を消すイリュージョン

しかし父は突如失踪。

そして母は心を病んだ。

この映画の見せ方の特徴として、透明の原因や、彼の食事といった日常生活などの細かい事情や描写は省いている。

そこを削ることによって、母と子の儚くて現実的な描写と対比的に表現される、少年と少女の関係の神秘性を高め、美しいアート映画となっている。

透明人間なので当然ながら表情は見えない。

そのため描きすぎないことにより余計なものを見る必要がなく、見ている側が彼の心の目となり心情を読み取ることができる。

不思議なことに、そうすることで次第に透明の彼が見えていく。

CGだけではなく糸や人形を駆使した特殊効果も違和感なく、物語の信憑性を高める橋架けになっており、映画の“マジック”を目にできる。

近くに住む少女は少年の存在に気付いた。しかしどうやら彼女は見えていない。

風の動きや彼の息遣いから感じ取ったのだ。

すぐに仲良くなる2人。

見えない者は彼の優しさに惹かれていく。

見える者は彼女の美しさに惹かれていく。

少年が青年へと成長した時期、母親は帰らぬ人に。

彼は近くにある小屋で暮らすことに。

少女も成長した。

彼女は目の手術を受ければ彼を見ることができると言った。

この目のアップ、『ミスター・ノーバディ』を彷彿とさせる。

しかし彼にとって透明であることがバレることは、彼女との関係の終わりを意味する。

彼女は手術するためにしばらく遠い場所へ移ることに。

彼女は数十年ほど帰ってこなかった。

再び再会する時には二人とも大人になっていた。

彼女の手術は成功し、見えるようになっていた。

見えている彼女には、昔のように彼の息遣いから彼を感じることはできなくなっていた。

見られる恐怖に立ち向かえないため、彼女に目隠しをして互いに触れ合い、愛を確かめる。

それも続くはずなく、やはり姿を見たい彼女。

彼はついに姿を見せる。

見えない姿を。

そして彼女は愛する者の姿が見えない絶望を感じる。

物事には知らない方が良かったと思えることもある。

しかし愛する人間の姿を知ることができないのとは話が違う。

彼女は視力を持ったことで、見えるものが見えなくなってしまった。

見えなかったあの頃の彼女には見えていた彼のことを。

まことに不条理な世の中だ。

僕らの関係は続けられないと手紙を綴る。

それでも彼女は諦められない。

愛は盲目ではない。

見えるから愛せるのだ。

再び目を閉じ彼を感じようとした。

その時、ほとりの湖に死を決意した彼が飛び込んだ。

彼女にはそれが「俺はここにいる」と聴こえたのだろう。

彼女も湖に飛び込み彼を救い出した。

お互いに助け合えば何だって乗り越えられる。

だからこそ愛は続く。

彼らが選んだ共に生きていく道は、マジックであった。

マジックが解け、愛を失った両親とは違い、

出会いから現在まで幻想的な関係の彼らにとって、このさき魔法が解けることはないのだろう。

そして永遠に稼げるでしょうね。

明日自慢できるトリビア

本作は透明人間を扱う上で欠かせない特殊効果にこだわっている。

違和感のない映像はただただ素晴らしい。

映画『エンジェル、見えない恋人』メイキング

一言教訓

愛があれば心は見える

魅惑の深海コーナー

透明能力を欲望に使う変態映画

『エンジェル、見えない恋人』とは対照的な映画がこの世にはあります。

『インビジブル』(2000)

H. G. ウェルズの小説『透明人間』を基に、ポール・バーホーベン監督が描いたSF映画。

透明化する薬の開発に励む研究者たちが、ある日動物に対して実験していると、透明になったのはいいものの、凶暴性が増し、まだまだ成功とはいえない状態だったんです。

しかしケビン・ベーコン演じる野心溢れる科学者が、自己利益を追求して自分にその薬を投与して透明になるわけです。

案の定、凶暴化して他の科学者を襲うのです。

その襲い方が変態なんですね。

というより元々変態なんですね。

薬のせいにしてはいけません。

女性が寝てる間に服のボタンを外して襲おうとしたり、ノゾキを行ったり、さぁ大変(変態)。

怪演(変態)の見どころもあって、ベーコンファンにも大変(変態)人気な1本となっております。

ぜひご賞味あれ。

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