『君の名前で僕を呼んで』(2017)~純愛映画~

ラブストーリー
出典:Pixabay
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!
世界中が映画を好きになぁれ~♪
今宵の映画は…
NJ
NJ

美しい風景と美しい物語、それだけで十分です

君の名前で僕を呼んで
原題
Call Me by Your Name
公開
2017年
製作国
アメリカ・イタリア・フランス・ブラジル
監督
ルカ・グァダニーノ
『ミラノ、愛に生きる(2009)』『胸騒ぎのシチリア(2015)』
出演
ティモシー・シャラメ
『インターステラー(2014)』『レディ・バード(2017)』
アーミー・ハマー
『ローン・レンジャー(2013)』『ソーシャル・ネットワーク(2010)』
『コードネーム U.N.C.L.E(2015)』
脚本
ジェームズ・アイボリー
『モーリス(1987)【脚本】』『日の名残り(1993)【監督】』
『ハワーズ・エンド(1992)【監督】』
原作
アンドレ・アシマン
音楽
スフィアン・スティーヴンス
撮影
サヨムプー・ムックディプローム
『ブンミおじさんの森(2010)』
一言あらすじ
ギリシャ彫刻マッチョマンと美少年のイタリアンロマンスバケーション。
ほのぼの感想&解説
男か女しかいない人間界。
異性愛か同性愛か両性愛か人間嫌いかの4種類。
愛すべき対象が違うのは人それぞれ。
愛する者がいるだけで幸せなこと。
愛に性別はない。
誰しも美しい者に惹かれた経験があることだろう。
本作の少年エリオもそうだ。
どちらかというとモテ男の青年オリヴァーの方は、
エリオの欲望を満たしてあげただけにもとれた。
エリオの愛情が強すぎた結果が最後のこの表情に至ったのだろう。
このラストは名シーン。
メラメラと燃え上がる暖炉の火を哀しげに見つめるエリオ。
1カットで表情を捉えつつ長回しでそのまま横にエンドロールが流れる。
楽曲ももちろん素晴らしい。
ティモシー・シャラメ、最高の役者。
純粋な恋心が打ち砕かれた心情を見事に演じていた。
この経験が今後の彼の人生にどのような影響を与えていくのか早く知りたい。
『白い家の少女(1976)』のラストシーンも似たようなシーンで幕を終える。
主演のジョディ・フォスターの表情を捉え、エンドロールが流れる。
そして後ろにはメラメラ燃える暖炉。
火というのはその人の心の内面を映し出すメタファー。
ピーチシーン
ピーチをあのように使うとは。
ベッタベタになると思うけども…。
真夏の光が差し込み、キラキラと光る汁。
そのあとにオリバーにフィニッシュ後の桃をとられて食べられてしまう。
嫌がるエリオ、気持ちはわかる。
このシーンに音楽はいらない。
静けさこそが桃を熟す。
ティモシー・シャラメ
1995年12月27日生まれの22歳。
コロンビア大学に1年通うも仕事との両立が難しく、
より自由に通えるニューヨーク大学に転入したという秀才。
また、本作の撮影のためピアノとイタリア語を習得。
最新作『ビューティフル・ボーイ』(2018)では薬物中毒に悩む青年を演じる。
この2作から『バスケットボール・ダイアリーズ』(1995)で薬物中毒青年、
『太陽と月に背いて』(1995)では同性愛者を演じた
レオナルド・ディカプリオのキャリアを思い起こさせる。
ティモシーも『タイタニック』(1997)のような恋愛超大作に出て
アイドルイメージを付けてしまうのか、それとも一癖ある役を演じ続けて今のキャリアの延長線上を行くのか今後が楽しみだ。
一言まとめ
イタリアの美しい風景と、新星ティモシー・シャラメの儚く純粋な演技が魅力。
一言豆知識
エリオは17歳、オリバーは24歳の設定だが、
撮影時のティモシーは20歳、アーミー・ハマーは29歳。
ハマーは24歳には見えない。
イタリアの性的同意年齢は14歳。
ちなみに日本は13歳。
続編の制作が決定している。
グァダニーノ監督は2020年に公開を目指して製作を進めている。
エリオが25歳、オリバーが32歳の設定になるそう。
参照: IMDb
一言教訓
愛に性別はない。

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