フィリピン
マニラでサバイバルの旅
2018年12月15日(金)
3日目
マニラ最後の試練、
空港に行きたいだけなのに
マニラでサバイバルの旅
2018年12月15日(金)
3日目
マニラ最後の試練、
空港に行きたいだけなのに
8時30分
起床。
ホテルのトイレ。
何の筋トレですか。
こんな器用な人いる?
いや飛び散っているから器用ではない。
そもそも管理人さんはこの状態でしている人を見たのかな?(笑)
飛び散っているのを見ただけで、このように用を足しているからという発想になるのは中々面白い。
それともただのジョークなのか。
チェックアウト。
本日の天気は晴れ!
かなり暑い。
飛行機の時間は15時05分。
遅くても13時までには着けばいいだろう。
心配なので12時には着いておきたい。
空港に電車で行く方法はなく、
ショッピングモールからバスが出ているということを昨日の夜に調べてわかった。
なのでまずは、2006年に開店したアジア最大級の規模を誇るショッピングモール
『SMモール・オブ・アジア』に行くことに。
いつものエドゥサ駅に行き、そこから何かしら電車で行けると思っていた。
しかし駅員さんに聞くも、そこへ行く電車は通っておらず、ジプニーで行くしかないと宣告される。
2度聞くもそれしか行く方法はないという一点張り。
空港の前にショッピングモールにすら電車で行けないのか。
アジア最大なのに交通便の悪い。
文句を言っても仕方ない。
ついにあの乗り物に乗る時が来たか…。
勇気を出せ自分よ。
10時45分
駅の高架下に降りてジプニーを探す。
車体の横に行先が書いてあるのだが中々モール行きのジプニーがない。
意外と時間が押している。
焦って歩いていると『SMモール・オブ・アジア』の表記が。
すかさず、運転手に確認してから乗車。
ぎゅうぎゅう詰めで着席。
隣の人と密着状態。
隣の人に値段を聞くと、いくらかは覚えてないがかなり安かった。
この時の私には情報をメモったり、写真を撮る余裕がなかった。
運賃の払い方は隣の人に渡していき運転手に辿り着く方式。
ちょうどのお金がないため、隣の人にどうすればいいか聞くと、
お釣りもしっかりと運転手からこちらに渡ってくるとのこと。
面白い乗り物だ。
スピードも結構出ていて揺れる。
しかし吹き通しになっていて風が気持ち良い。
あっという間に到着。
早い。
次回フィリピンに来るときは多用しよう。
乗ってきたジプニーをギリギリで撮影。
11時00分
到着。
もはや優雅にショッピングモールを巡っている場合ではない。
一刻も早く空港行きバスを探さなければ!
こんなところにゼインが。
中に入り、店も見ずに1階にいた女性警備員に聞く。
空港行きのバスはないそうだ。
えっ????(笑)
それは嘘でしょう。
本人もよくわかっていないような感じだったので自力で探す。
とりあえずバスがどしどし来ているターミナルに向かう。
そこにいるスタッフに聞くと、
私の飛行機が飛び立つターミナル3へ行くバスはないが、T1とT2に行くバスはあるとのこと。
1時間で1本くらいらしいが、いつくるかはわからないそうで待つように言われた。
これまたジプニーと似たように、
バスも行先は冷蔵庫に張るようなマグネットに手書きで書かれている。
先ほどのスタッフさんが、“MIA”と書かれたバスに乗ればいいと“ミアミア”言ってました。
“マニラ・インターナショナル・エアポート”のことかな?
不安だがバスを待ち、T2まで行き、そこからT3に向かう。
しかしいつまでも待ってはいられない。
12時になっても来なかったらショッピングモール内で換金して、タクシーに乗るしか選択肢はない。
11時38分
フロントガラスにいくつもの行先が書かれている中に“MIA”を発見!
バスの運転手に確認して乗車。
とりあえず安心。
日中は渋滞が凄いので、搭乗時間から3時間半前には移動しておいた方がいい。
空港に行きたいだけなのに一苦労。
ナメていた。
アジア最大級のショッピングモールはただの経由地点になってしまった。
運賃:13ペソ(≒29円)
バスの中のテレビで『X-MEN』(2000)が上映されていた。
結構みんな夢中で見ている。私もその一人。映画は世界を結ぶ。
ヒュー・ジャックマン若い。
12時15分
気付けば乗客は全員いなくなっていた。
運転手とチケット売りの青年と私だけである。
青年に事前にT2までと行き先を伝えていたにもかかわらず、謎なところで強制的に降ろされる。
運転手と何かタガログ語で話しているがわからない。
なんでコイツまだ乗ってんだ?
みたいな顔された。
青年は私にここからジプニーに乗って行くように指示をしてきた。
めちゃくちゃだな。
おい、空港まで行くと言ったのはお主だぞ(笑)
空港に行くジプニーなんか絶対ないだろ。
Google Mapを見ると、歩けない距離でもないので歩く。
いざ歩くも遠すぎる。
汗だく。
ジーザスが誕生していた。
車しか通らない道にもクリスマス感。
周りに歩いている人なんていない。
ちょくちょくバス停があったり、ジプニーが止まったりするけれど、行き先の分からない乗り物に今更乗って間に合わなかったら最悪だ。
歩けば確実に辿り着ける。
信用できるのは己のみ。
12時30分
空港到着。
頑張った。
警備員に聞くと、Bay14から空港間シャトルバスが出ているとのこと。
ここがターミナル1だった気がする。
Bay14到着。
ここで待っていると警備員の恰好をしたゴツイ男が話しかけてきた。
詐欺詐欺おじさん
トランシーバーを持ったサングラスをかけた警備員が話しかけてきた。
どこに行くつもりですか?
NJ
ターミナル3行きのシャトルバスを待っています。
そのバスは1時間後に来るよ。だからタクシーで行った方が早いよ。
NJ
(何言ってんだコイツ。なんかこういう騙してくる奴の話をネットで見たことあるなぁ。)
いくらですか?
950ペソ(≒2,119円)
NJ
(きたきたぁやべぇやつだやっぱりコイツ。そのお金で行けなかったバギオまで行ける!)
お金ないんですよね。(実際にない)
むこうに換金所があるから大丈夫だよ。換金している間ここで待っているから。(トランシーバーでタクシーを手配しているもよう)
換金所に行ってそのままグルッと回って気付かれないようにシャトルバス乗り場に向かおう。
換金所を通り過ぎようとした時だった。
詐欺詐欺おじさんの方をチラ見すると、奴もこっちを監視していて目があった。
サングラスをかけていたが、奴は確かにこっちを見ていたのだ。
まさに“詐欺詐欺おじさん・ウォッチング・YOU”である。
換金所のおかげで奴の視線が遮られたので、そのスキに早歩きでバス乗り場まで向かう。
すると、最高のタイミングでシャトルバスが来たのが見えた。
走る私。
奴は見当たらない。
逃げろ!
なんとか観光客に紛れてバスに乗車。
最後の最後までマニラの洗礼を受ける私であった。
気分が悪い。
どうやら私が最初に待っていたところは、本来の乗り場から道路を一つ挟んだ違う場所であったようだ。
そんなところにポツンと待っているもんだから狙われたわけである。
このバスの値段…
なんと20ペソ(≒45円)!!
12時39分
ついについに、ターミナル3に着いた!
空港に入る前なのに荷物チェックがある。
しかも軽いのではなく、金属探知機を通ったり、飛行機に乗る前にするあれだ。
もちろんここでしたからといって通常のがないわけではない。
2回入念に検査されるわけである。
そんなに治安悪いのかね。
15時05分の大阪行き。
13時14分
さっそくチェックイン。
間に合ってよかった。
結局2時間前。
もう一つでもトラブルがあったら間に合っていなかっただろう。
恐ろしい。
14時15分
フィリピン料理『Tapa King』で最後の晩餐。
“tapa”とはフィリピン語(タガログ語)で“乾燥肉”と言う意味。
看板メニューのTapa King 162ペソ(≒361円)
アップルジュース 55ペソ(≒123円)
美味しい。ちょうどいい量。
14時52分
搭乗。
お土産をギリギリまで購入し、客室乗務員に名前を呼ばれたと同時に搭乗。
15時45分
離陸。
かなりガラガラの機内。
優雅にホットコーヒー 50ペソ(≒112円)を注文。
これが私の最後のペソ支払いであった。
20時30分
関西国際空港到着。
総括
最悪な出来事も多かったけれど、今まで行った地域の中でも最も過酷な場所であったけれど、これまた良い経験になりました。
もう少し余裕をもって事前にしっかり計画を立てなければならないなと実感。
友人となら無計画でもなんとでもなりそうだけれど、一人旅は自分でどうにかするしかない。
次にフィリピンに行くときは、きっとセブやエルニドやボラカイとかでしょうね。
あぁマニラ怖かったよぉ~。