都市伝説紀行
2016年12月31日をもって解散したレジェンドグループSMAP。
解散の真相は未だ闇の中に…。
SMAP最後の日、リーダー中居正広は自身のラジオで叫んだ。
「慎吾ー!剛ー!吾郎ー!木村ー!SMAPー!じゃあねーっ!バイバーーイ!」
あれから早3年が過ぎ、ようやく夜空ノムコウから5つの星屑が再び集おうとしているのではなかろうか。
木村拓哉主演のドラマ『グランメゾン東京』。
料理店のオーナーであり、リーダーは鈴木京香演じる早見倫子。
キムタクが演じる尾花夏樹はリーダーではなく、自分勝手でもあるが、時に陰に徹する。
そんなドラマに秘められた多くの“暗号SMAP”の解読を私はすすめた。
尾花夏樹は3年前にフランス料理店で不祥事を起こしてしまう。
そこからすべてを失い、料理界から消えざる負えなくなる。
今から3年前といえば2016年。
SMAPが解散した年。
実際には、不祥事は慕っていた後輩のミスだということが後にわかる。
しかしキムタクはそれを知っていたが庇い、全て一人で背負いこんだ。
これはSMAP解散報道が出てから今現在に至るまで、
解散の責任は木村拓哉にあるとメディアやアンチに言われている現状を描いている。
叩かれても叩かれても前に!前に!ただ前を向いて突き進む。
決して負けない。
芯がブレず、野心と自分らしさを失わずに見る者を魅了し続ける。
30年近く第一線で活躍する人間がいまだかつていただろうか。
彼は自分自身を格好よく見せる方法をわかっている。
これは俳優をしているだけでは身につかない技。
さすがは頂点を極めたアイドル。
輝き続ける赤い星。
ドラマ内でも苦しんでいる姿は公にはせず、1人になった時にしか出さない。
不祥事の責任を庇ったことで、中々店を軌道に乗せれないキムタクを見て後輩の感情も揺らぎ、料理界から去ることを決意する。
そんな彼にキムタクが一言。
「
これ以上の言葉はいらない。
このセリフはかつて旅立つ3人に向かって言ったであろう、
「アイドルやめんじゃねーぞ!」と重なる。
いかにもこの後グランメゾン東京に来そうな展開だが、
後輩はなんとライバル店で働くことに決めたのだ。
まさに『新しい地図』として活動するあの3人のように。
かつての仲間のもとではなく、別の場所で自分の力を発揮して、
キムタクに勝つことこそが尊敬する先輩への恩返しと判断したのだ。
ライバル店の制服を着ている彼を見て、キムタクは嬉しそうにニヤつき一言。
「面白くなってきたじゃねぇか。」
この後輩を香取慎吾に置き換えると一層面白い。
解散報道が出ると、25年も一緒のグループで活動したのにもかかわらず、メディアが勝手に不仲説を立て始めた。
これだけ長く一緒にやってきて喧嘩なんかで解散するわけねぇだろ。
男たちの友情をなめるな。
そんな中でも特に木村拓哉と香取慎吾の二人に亀裂が入ったと報道された。
そんな2人は2020年にソロアルバムを発売する。
香取慎吾が1月1日元旦に、木村拓哉が1週間後の1月8日。
今では良きライバルなのかもしれない。
「面白くなってきたじゃねぇか。」
香取は2020年元旦にAbema TVで放送された『7.2 新しい別の窓』内で、全話ではないが『グランメゾン東京』を見ていたことを明かした。
というより、はぐらかしつつうまくスルーしようとしていた。
しかしさすがは香取慎吾。
CMを挟む前に、バイクに乗る真似をして、木村拓哉がドラマ内で見せた“3つ星ポーズ”を決めたのだ。
もはや香取は木村との不仲説をあえて楽しんでいるのだと思われる。
これも“パーフェクトビジネスアイドル”の戦略の一つだろう。
2018年公開された『クソ野郎と美しき世界』の香取慎吾のエピソード、
『慎吾ちゃんと歌喰いの巻』では、
『夜空ノムコウ』、『世界に一つだけの花』というSMAPの曲を歌おうとするも、出だしの3文字ほどで声が詰まり歌えなくなるという演出がなされていた。
中々攻めた内容であったが、最後にはその名も『新しい詩』という曲を華麗に歌い上げた。
「世界のどこかにきっとNAKAMAがいるから眠れ良い子よ。夜の向こうには約束の場所。さぁ新しい詩をうたおう。」
そして今、ようやく“香取慎吾の詩”を取り戻した。
かつての事務所にいた頃なら、“クソ”という汚い言葉がタイトルに含まれるなど御法度。
どうせロクに宣伝もできないのだから、“やりたい放題”やってやるといった開き直り感が見受けられる。
ドラマの話に戻すと、
3年前の後輩による不祥事が暴露され、メディアで大々的に明かされたことにより、
彼は再び料理界から去ろうとする。
その時、彼のもとにハーレーに乗った男が駆け付けた。
もちろん木村拓哉だ。
仲間が逆境に立たされた時、さりげなく側にいてくれる存在だ。
第一に仲間のことを気遣う。
風当たりが強い時こそ、強くなるチャンス。
絶対に叶えたい夢のため旅立った仲間が抜け、6人から5人になったSMAPは青いイナズマを放ち、
怒涛の勢いをつけ人気を高めていった。
5人から4人になる時が2回と、話題の尽きないグループではあったが、それでも戻る場所があり、人気を維持できたのは、彼らの人柄のおかげだろう。
誰にも求められていない人たちが30年も第一線にはいられない。
そんな後輩の心境を察した仲間想いのキムタクは、彼のもとに絶妙なタイミングでバイクで駆けつけ、余計な言葉は飾らず再び一言だけ言い放つ。
「1回しか言わねーぞ、グランメゾン東京に来い。」
1回だけではなく、何度でも言ってほしい、
「何回でも言うぞ、SMAPに戻って来い。」
さらに、ドラマ内でキムタクが被っている緑のヘルメットは彼の私物らしい。
日常でこんなダサいの被るだろうか。
きっと彼の事だからドラマに合わせて用意したのだろう。
なぜか。
2020年1月2日に放送される出川哲郎の原付で旅する番組に、稲垣、草彅、香取の3人の出演が決まった。
その番組内で出演者が身につけるヘルメットがスイカの柄。
この2つの事柄は偶然ではない。
なぜならこの番組の放送が告知された同じ週に、(次回予告で)キムタクは緑のヘルメットを初めて被った。
そしてスイカヘルメットの隣に“西瓜”と書かれた段ボール箱を置いたのだから。
そしてこの番組には、解散後にリーダーの中居正広も出演している。
また、木村は2020年元旦に放送された『さんタク』内にて、この番組について少しばかり言及していた。
さらに、元SMAP、いや元の元のSMAP、つまり元々SMAPの現オートレーサー森且行が被っているヘルメットには、SMAPメンバーカラーのスワロフスキーが埋め込まれた星が描かれている。
そんな森且行と新しい地図の3人は、2017年11月4日に放送されたAmeba TVの『72時間ホンネテレビ』で21年ぶりの共演を果たしている。
森且行は脱退してからSMAPのライブに何度かお忍びで遊びに来ているので再会は何度もしている。
6人そろっての共演は、互いがNo.1になった時と誓い合ったのでまだ叶っていない。
2019年3月27日に放送された『ナカイの窓』最終回にて、乾杯の挨拶で中居正広はこう言った。
「“再会”を切に願うことがあります。長い長い付き合いをした仲間がいるんです。」
その後、出演者の陣内とザキヤマをいじり、リミテッドとアンタッチャブルの再結成を願って乾杯するという綺麗なオチまでつけたのはさすがである。
そして最終回のエンディングで流れた曲はSMAPの『オレンジ』。
さらに、翌日放送された稲垣吾郎のレギュラー番組『ゴロウ・デラックス』の最終回でもその曲が流れた。
この2番組はテレビ局が違うにも関わらず、2日連続で同じ曲が流れた。
これは偶然なのか?
「人波の中で、いつの日か偶然に出会えることがあるのなら、その日まで。“さよなら”僕を今日まで支え続けてくれたひと。“さよなら”今でも誰より大切だと想えるひと。となりに居てくれたことを僕は忘れはしないだろう。“さよなら”消えないように。ずっと色褪せぬように。“ありがとう”」
グランメゾン東京は3つ星を獲ることが目標。
つまりはNo.1になる。
このドラマを見ていると、仲間というものに重点を置いて展開運びをしていることが見て取れる。
フランスに店を構え、首脳会議も行われる一流店で働く尾花。
しかし料理を口にした首脳が倒れた。
混ぜ合わせてはならない食材からアレルギーが生まれたのだ。
3つ星に最も近かったシェフは仲間も失った。
そんなバラバラになった仲間は東京に集結する。
3つ星を獲るという夢の下に。
このドラマには数回しか出てこなかったが印象的な建物がある。
東京タワー。
新しいスカイツリーではなく、古き東京タワー。
この東京タワーはSMAPの象徴でもある。
1958年12月23日に開業した東京タワーは2018年に60周年を迎えた。
それを記念して香取慎吾が書いた絵の中には6つの東京タワーの姿が。
アイドルにはメンバーカラーというものがある。
SMAPなら
「青」=中居
「赤」=木村
「ピンク」=稲垣
「黄」=草なぎ
「緑」=香取
「白」=森
かつてSMAPがレギュラーを務めたスマスマの前身番組『夢がMORI MORI』内の企画で、『音松くん』という『おそ松くん』のパロディコントをした際にこのメンバーカラーが公になった。
絵の中では赤い東京タワーが一番大きく描かれている。
東京タワーが赤いから以上に、彼にとっては意味があるのかもしれない。
“東京タワーは「努力」と「根性」の証”
そして、ピンクの東京タワーにも注目だ。
一番後ろから5つの東京タワーを見守っている。
上記でピンクは稲垣のメンバーカラーと説明したが、『SMAP×SMAP』内のコーナーであるビストロスマップでは、彼は青色の制服を着ている。
そしてピンクはリーダーの中居である。
彼は森且行が抜けた時期など、ごく稀に料理する側に立つ時が何度かあった。
そのため、今やビストロの影響で青色担当は変化していった。
香取の絵の中で、ピンクは中居正広なのだ。
リーダーとしていつも他のメンバーのことを気にかけて、まとめあげる。
白色の東京タワーの位置と大きさも興味深い。
他の5つとは若干距離があるように感じられる。
しかし、一番小さく描かれた緑色の香取の近くで大きく輝いている。
香取にとって、森且行は兄貴的存在であったと『72時間ホンネテレビ』で語っている。
5人の年上の兄達を見て育った末っ子の洞察力は侮れない。
一方、不祥事を起こした後輩は結局グランメゾン東京で一緒に働くことになる。
しかしその事件で面を汚された者がいた。
グルメ雑誌の女編集長である。
彼女は忖度なしで料理の味を評価し、称賛した店は1年先まで予約が埋まり、酷評した店は閉店するほどに影響力のある人物。
3年前に尾花のいる「エスコフィユ」を日仏首脳会談の昼食会としてフランス政府に推薦したが、ナッツ混入事件が起きてしまい自身の評判に傷がついた。
それ以来彼を恨んでいる。
そのため、グランメゾン東京に圧力をかけ、星を獲らせないようにする。
SMAPを解散に導いたあの女を彷彿とさせる。
圧力をかけられ忖度されるのは新しい地図の3人。
大晦日の『ガキの使い』を筆頭にようやく地上波にカムバックできるまでに至った。
彼らの“華麗なる逆襲”は2020年から始まりそうだ。
不祥事を起こした真犯人を知った女編集長は、彼が二度と料理界に戻ってこれないように全力で圧をかけて潰そうとする。
地上波のレギュラー番組を全て潰したあの女のように。
生放送で自分たちの番組で、誰に向けてなのか意味不明な謝罪をさせたあの女のように。
「圧力とか忖度とかそんなもんどうでもいい。自分に正直になれよ。」
とブチ切れる尾花。
そういうことだ。
3人が地上波に帰ってこれるように願っているのだ。
騒動から3年後、バラバラになったかつての仲間は同じ地に戻る。
ONE PIECEでも同じような展開があった。
SMAPにはONE PIECE王の木村拓哉がいる。
12月21日、中居正広が自身のラジオで、東方神起の『Share the World』という曲をかけた。
これは東方神起が5人の頃の曲で、ワンピースの主題歌にもなった曲。
さらに東方神起といえば事務所のゴタゴタで2:3に別れたグル
ひっそり5人でやりとりをして、SMAPファンを喜ばせようとしているに違いない。
ガラガラ声が響き渡る。
「オーダー!!俺らが料理やれば3つ星どころか、5つ星だべ?」
そもそも3つ星を獲るとは、稲垣、草彅、香取を取り戻すという意味なのではないのか。
最終回では無事に取り戻せた。
そしてグッとくる表情で涙する木村拓哉。
「世界中の星をかっさらいにいこうぜ」
そんな復活宣言ともとれる一言で幕を下ろした。
そして来たる2020年東京オリンピック(グランメゾン東京に似てる、
これにて“新しい地図”が完成。
かつてSMAPは東京パラリンピックのサポーターに任命されたが解散と共に消滅した。
しかし今や、新しい地図の3人が東京パラリンピックスペシャルサポーターを務めている。
3人は必ず開会式に出席するはずだ。
ここに残り2人が合流しない選択肢はない。
※この時3人は地図が背中に描かれた上着を着ている。
それぞれ北、東、西からやってくる。
中居と木村は南の方向から登場。
これにも理由がある。
『新しい地図』=『NEW MAP』
そこに“S”を加えることで、
『NEW SMAP』となる。
SMAPになるには、中居正広と木村拓哉の存在が必要不可欠。
だからこそ彼らは“S”outhからやって来る。
さらに、新しい地図の「図」の書き方に注目してほしい。
×しるしの上に点が2つ。
2TOP(中居&木村)に向けて手を掲げているのだ。
作詞作曲に中居正広が関わっているSMAPの楽曲、『CRAZY5』にはこんな歌詞がある。
“5つの星屑、くじけそうでも拳をあげろ。皆が迷わぬように。信じる気持ちはわすれないよ。Yes, We are all one. 諦めない明日へ。”
東京オリンピック開会式にて5人が中央に揃い、
『Dear Woman』の“Welcomeようこそ日本へ〜”のサビをアカペラで歌う。
拍手喝采。
次に、『世界に一つだけの花』を歌唱。
オリンピックという舞台でこれからNo.1を目指すのに、
“No.
出だしの中居の音程が完璧で場内どよめき。
実はこの3年ボイトレをしていた。
ただこれまでの流れから、『夜空ノムコウ』の方が今の彼らには合っている気はする。
私の想像はここまで。
来年は5人にとって大きな1年になるでしょう。
オリンピックで一時的に再結成。
それ以降は分からない。
この歳になって個々で新たな道に挑戦する姿勢にはこれまで以上に勇気をもらう。
いつまでも彼らに魅了されていたい。
ありがとう。
きっと2021年には完全復活するさ。