こっちはクージョ待ちだから
クジョー
ダニエル・ヒュー・ケリー
クリストファー・ストーン
エド・ローター
登場人物紹介
クージョ
(演:5匹のセントバーナードと1人の人間)
狂犬病患者。
ドナ
(演:ディー・ウォレス)
闘う母。
タッド
(演:ダニー・ピンタウロ)
ドナの息子。
ヴィクター
(演:ダニエル・ヒュー・ケリー)
ドナの夫。
スティーヴ
(演:クリストファー・ストーン)
ドナの浮気相手。結構図々しい。
ほのぼの感想&解説
ちんたら進みクージョの出番待ち時間が長すぎる。
こうしてしょうもない家族ドラマの裏側でもクージョは誰かを美味しそうに食しているのかなぁと考えると、この時間も有効に使えるかな。無理かな。
そんな親子がやっとクージョの住処であるジョーの自動車修理工場にやってくる。
車が壊れたおかげでここに来るのだが、壊れていなかったらこっちから壊しに行かない限り、クージョと対峙しないんですよ。全く…。
ここから本編がようやく開始。
最初の狂犬病発症するシーンと、その間をごっそり削って、ここまでを繋げたらストレスなく楽しめることができるのではなかろうか。
30分ほどの短編映画でもいい。
本編に話を戻すと、
この親子が車からでようとしたら突如クージョが襲いかかってくる。
顔がドロドロなクージョ。
触れたら感染しそうなドロドロな液体を吐き散らすクージョ。
車から出れない親子。
さすがクージョ。
待っていた甲斐のある存在感。
さすがクージョ。
恐怖の演出の仕方がわかっている。
餌をあげたくなる。
この親子を差し出そう。
頑張れクージョ!
脱水症状で意識朦朧となる子供。
いやクージョ、子供だけは助けておくれ。
そんな攻防戦が続く。
いろいろあって警察も来てくれるのだが、クージョの餌食に。
全てを“駆除”するクージョ。
えっ?
駆除するクージョ。
うん。
最終的に外にあるバットでクージョをボコボコに殴り勝利を収める母。
母ちゃんの演技が素晴らしい。
ボロボロになり自宅へ帰る親子。
息子をテーブルの上に寝かせ、急いで水を手に汲んであげる母。
ちょっと待ちなさい!
あなた手がめっちゃ汚いでしょ!
言い訳はよしなさい!ミルカラニキタナイワヨ!
申し訳ない、片言外国人のお母さんが出てしまいました…。
狂犬病の犬と闘ったのに、慌てすぎて手を洗わずに直接息子の口に…。
おえっ。
生き返る息子。
とその時、クージョが目の前に現れる!
まだ生きてたのかい!
しぶとい奴め!
さきほどの警官が所持していた銃をかっさらっていたため、その銃でクージョを仕留める。
息絶えるクージョ。
ここまできたらクージョを飼い馴らすハッピーエンディングを期待していたが、
父が家に帰ってきて抱き合いエンディングへ。
明日自慢できるトリビア
②セントバーナードが車にタックルするシーンを撮影するため、動物トレーナーは犬のお気に入りのおもちゃを車の中に入れ、それを取らせようとさせた。にしてもそこまでタックルするかい(笑)
③当時、原作者のスティーヴン・キングはアルコール依存症だったため、『クージョ』を執筆していた時のことを覚えていないと認めている。
クージョは彼の生き写しだったのかもしれないですね。
④狂犬病になったクージョの汚い口周りは、卵白と砂糖をミックスして美味しく作られている。
よくクージョはそれを舐めてとっちゃったそう。
見た目は狂犬病、中身は可愛いセントバーナードですからね。
⑤ストーリーは、キングがある日オートバイを修理しに行ったときに、そこにいた修理工の犬が脅かしてきたことからインスパイアされている。
⑥原作では息子のタッドは死ぬ。
⑦Wikipediaによると、日本では公開から1週間で打ち切りとなったらしい。
まとめ
――佐藤さんのように“変わったもの”“不思議な風景”を撮りに行く旅をしていると、一般の人よりもさらに危険な目に遭うことが多いのではないかと思います。実際、旅先で怖い思いをしたことはありますか?
僕はこれまで、撮影で100か国くらいの国を回ってきました。多いときは年に20か国くらい行くこともあります。それで、よく「危険なことも多いでしょう」と言われるんですが……実は強盗なんかに遭った経験は一度もないんですよね。
“怖い”という意味でなら、犬です。日本ではほとんど見かけませんが、特に中央アジアなんかでは野犬がウロウロしています。狂犬病を持っていることも多いので、噛まれたらかなり危険です。
タヒチで廃墟を撮影したときは、気づいたら野犬に囲まれていました。彼らは縄張りを侵されたと思っているから、僕を追い出そうと吠えてきます。噛まれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、そこは拾った棒でそのへんにあるものを叩いて大きな音を出したりして、なんとか逃げ出しました……って、期待されていたのはこういう話じゃないですよね(笑)。
(引用:旅色プラス)
私の経験もあげておこう。
タイのアユタヤで人生で初めて野犬に追い回されたことを。
そしてあんなに全速力で走ったのは高校の部活以来だ。
あっ人間って絶体絶命になったらこんなに早く走れるんだと自分でも思うくらいに速かった。
しかもその日はそれ以前にかなりの距離を歩いていて、疲れ果てていたのにだ。
結果的に犬の方が諦めてくれて助かった。
後ろを見る余裕もなかったから、どこまで追いかけてきていたのかはわからない。
もしかすると早い段階で犬に勝っていたのかもしれない。
誰にも追いかけられていない状況で猛ダッシュしている状況に笑える。
無事である今だから笑える。
タイは野犬が社会問題。
あちこちにいる。
人懐っこい奴は少なく本当に危険。
東南・中央アジア圏を旅する人はワクチンを打つなり対策してから行きましょう。
といっても私は打ってませんが。
ワクチンも何度か打たないといけないので手間ですが、それをせずに噛まれて狂犬病になったら終わりです。
現地でもし噛まれたら24時間以内にワクチンを打たなければなりません。
もちろん狂犬病は犬だけではなく猿など他の動物でもなります。
野生動物に着易く触れないようにしましょう。
そんな注意喚起をしてくれる映画。
『ヴェートーヴェンvsクージョ』とか誰か作ってくれないかなぁ。