『クジョー』(1983)~お宅のクージョは留守ですか?~

映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
NJ
NJ

こっちはクージョ待ちだから

クジョー

原題
Cujo
公開
1983年
製作国
アメリカ
監督
ルイス・ティーグ
『アリゲーター(1980)』『ナイルの宝石(1985)』
出演
ディー・ウォレス
『サランドラ(1977)』『E.T.(1982)』
ダニー・ピンタウロ
ダニエル・ヒュー・ケリー
『危険な遊び(1993)』
クリストファー・ストーン
『ハウリング(1981)』
エド・ローター
『ロンゲスト・ヤード(1974)』
原作
スティーヴン・キング
『クージョ』
編集
ニール・トラヴィス
『ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990)』
音楽
チャールズ・バーンスタイン
『エルム街の悪(1984)』
撮影
ヤン・デ・ボン
監督作
『スピード(1994年)』
撮影作
『ダイ・ハード (1988年)』
『ブラック・レイン(1989年)』
『レッド・オクトーバーを追え!(1990年)』

一言あらすじ

田舎で狂犬病のセントバーナードが親子を襲う話。
Sponsored Links
>

登場人物紹介

クージョ

(演:5匹のセントバーナードと1人の人間)

狂犬病患者。

ドナ

(演:ディー・ウォレス)

闘う母。

タッド

(演:ダニー・ピンタウロ)

ドナの息子。

ヴィクター

(演:ダニエル・ヒュー・ケリー)

ドナの夫。

スティーヴ

(演:クリストファー・ストーン)

ドナの浮気相手。結構図々しい。

ほのぼの感想&解説

田舎の自動車修理工のジョーに飼われているクージョ。
クージョの言い方問題ですが、日本の映画版だけ“クジョー”なんですよね。
小説は日本版も原題の発音と同じく“クージョ”
これに明白な理由はありませんが、飼い主の“ジョー”の名前にでもかけているのかしら。
うん。
そんなクージョですが、なぜ狂犬病になったかと申しますと、彼は放し飼いされているのでいつものようにブラブラ散歩しに行ったわけですよ。
すると目の前にウサギが現れたんで追い回していると、ウサギが洞穴の中に入ってしまったのでその穴に顔を突っ込むわけです。
穴の中で吠え続けていると、それを耳障りに思った洞窟の住人であるコウモリの群れがクージョを襲います。
顔を噛まれまくり、狂犬病を発症。
ここで疑問なのはウサギは噛まれないのか。
静かなウサギはきっとコウモリと平和条約を提携しているのでしょう。
狂犬病という能力を手にし、目つきも変わり、“クージョ”から“喰うジョー”に変わるわけです。
さっそく飼い主のジョーを噛み殺します。
これからテンポよくクージョの殺戮が見られる!
と思いますが、このテンションの高まりは真上から拳を振り落とされ撃沈します。
なぜなら、主人公の親子のどうでもいい家族ドラマと母の不倫問題とか、本当この映画にはなくていい要素が半分の時間を占めるわけです。
“こっちはクージョ待ちだから!”
ハロー!ハロー!クージョは留守ですか??(ビフ風に)

ちんたら進みクージョの出番待ち時間が長すぎる。

こうしてしょうもない家族ドラマの裏側でもクージョは誰かを美味しそうに食しているのかなぁと考えると、この時間も有効に使えるかな。無理かな。

そんな親子がやっとクージョの住処であるジョーの自動車修理工場にやってくる。

車が壊れたおかげでここに来るのだが、壊れていなかったらこっちから壊しに行かない限り、クージョと対峙しないんですよ。全く…。

ここから本編がようやく開始。

最初の狂犬病発症するシーンと、その間をごっそり削って、ここまでを繋げたらストレスなく楽しめることができるのではなかろうか。

30分ほどの短編映画でもいい。

本編に話を戻すと、

この親子が車からでようとしたら突如クージョが襲いかかってくる。

顔がドロドロなクージョ。

触れたら感染しそうなドロドロな液体を吐き散らすクージョ。

車から出れない親子。

さすがクージョ。

待っていた甲斐のある存在感。

さすがクージョ。

恐怖の演出の仕方がわかっている。

餌をあげたくなる。

この親子を差し出そう。

頑張れクージョ!

脱水症状で意識朦朧となる子供。

いやクージョ、子供だけは助けておくれ。

そんな攻防戦が続く。

いろいろあって警察も来てくれるのだが、クージョの餌食に。

全てを“駆除”するクージョ。

えっ?

駆除するクージョ。

うん。

最終的に外にあるバットでクージョをボコボコに殴り勝利を収める母。

母ちゃんの演技が素晴らしい。

ボロボロになり自宅へ帰る親子。

息子をテーブルの上に寝かせ、急いで水を手に汲んであげる母。

ちょっと待ちなさい!

あなた手がめっちゃ汚いでしょ!

言い訳はよしなさい!ミルカラニキタナイワヨ!

申し訳ない、片言外国人のお母さんが出てしまいました…。

狂犬病の犬と闘ったのに、慌てすぎて手を洗わずに直接息子の口に…。

おえっ。

生き返る息子。

とその時、クージョが目の前に現れる!

まだ生きてたのかい!

しぶとい奴め!

さきほどの警官が所持していた銃をかっさらっていたため、その銃でクージョを仕留める。

息絶えるクージョ。

ここまできたらクージョを飼い馴らすハッピーエンディングを期待していたが、

父が家に帰ってきて抱き合いエンディングへ。

明日自慢できるトリビア

撮影には5匹のセントバーナードと1人の着ぐるみ人間が雇われた。
頭はロボット、体は着ぐるみ。

セントバーナードが車にタックルするシーンを撮影するため、動物トレーナーは犬のお気に入りのおもちゃを車の中に入れ、それを取らせようとさせた。にしてもそこまでタックルするかい(笑)

当時、原作者のスティーヴン・キングはアルコール依存症だったため、『クージョ』を執筆していた時のことを覚えていないと認めている。

クージョは彼の生き写しだったのかもしれないですね。

狂犬病になったクージョの汚い口周りは、卵白と砂糖をミックスして美味しく作られている。

よくクージョはそれを舐めてとっちゃったそう。

見た目は狂犬病、中身は可愛いセントバーナードですからね。

ストーリーは、キングがある日オートバイを修理しに行ったときに、そこにいた修理工の犬が脅かしてきたことからインスパイアされている。

原作では息子のタッドは死ぬ。

Wikipediaによると、日本では公開から1週間で打ち切りとなったらしい。

まとめ

さすがにクージョには動物愛護団体も味方はしてくれないだろう。
やはり、人間含め動物は見た目で判断される。
ファッションショーなんかで動物の毛皮を使った服を着たら、よくその団体がお怒りだが、もしその毛皮が狂犬病のクージョのものだったらお怒りになるだろうか。
そして狂犬病の危険性を世界に知らせようという目的があってのことだと、後になってわかったらどうするだろうか。
なんでこんな話をしているのだろうか。
残念なクジョーの話題をなんとか広げようと必死になっているのかもしれない。
しかしこの映画の最大の魅力であり恐怖は、“狂犬病の犬に遭遇した時の状況の恐ろしさを映像を伴って見れること。”ではないでしょうか。
もっといえば狂犬病を発症した人間がどうなるのかを見せてほしいのだが、そこはクージョ、“喰うジョ”だから仕方ない。
世界を旅する写真家の佐藤健寿さんはインタビューでこう答えている。

――佐藤さんのように“変わったもの”“不思議な風景”を撮りに行く旅をしていると、一般の人よりもさらに危険な目に遭うことが多いのではないかと思います。実際、旅先で怖い思いをしたことはありますか?

僕はこれまで、撮影で100か国くらいの国を回ってきました。多いときは年に20か国くらい行くこともあります。それで、よく「危険なことも多いでしょう」と言われるんですが……実は強盗なんかに遭った経験は一度もないんですよね。

“怖い”という意味でなら、犬です。日本ではほとんど見かけませんが、特に中央アジアなんかでは野犬がウロウロしています。狂犬病を持っていることも多いので、噛まれたらかなり危険です。

タヒチで廃墟を撮影したときは、気づいたら野犬に囲まれていました。彼らは縄張りを侵されたと思っているから、僕を追い出そうと吠えてきます。噛まれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたが、そこは拾った棒でそのへんにあるものを叩いて大きな音を出したりして、なんとか逃げ出しました……って、期待されていたのはこういう話じゃないですよね(笑)。

(引用:旅色プラス)

私の経験もあげておこう。

タイのアユタヤで人生で初めて野犬に追い回されたことを。

そしてあんなに全速力で走ったのは高校の部活以来だ。

あっ人間って絶体絶命になったらこんなに早く走れるんだと自分でも思うくらいに速かった。

しかもその日はそれ以前にかなりの距離を歩いていて、疲れ果てていたのにだ。

結果的に犬の方が諦めてくれて助かった。

後ろを見る余裕もなかったから、どこまで追いかけてきていたのかはわからない。

もしかすると早い段階で犬に勝っていたのかもしれない。

誰にも追いかけられていない状況で猛ダッシュしている状況に笑える。

無事である今だから笑える。

タイは野犬が社会問題。

あちこちにいる。

人懐っこい奴は少なく本当に危険。

東南・中央アジア圏を旅する人はワクチンを打つなり対策してから行きましょう。

といっても私は打ってませんが。

ワクチンも何度か打たないといけないので手間ですが、それをせずに噛まれて狂犬病になったら終わりです。

現地でもし噛まれたら24時間以内にワクチンを打たなければなりません。

もちろん狂犬病は犬だけではなく猿など他の動物でもなります。

野生動物に着易く触れないようにしましょう。

そんな注意喚起をしてくれる映画。

『ヴェートーヴェンvsクージョ』とか誰か作ってくれないかなぁ。

一言教訓

手は洗いましょう。

参照: IMDb

スポンサードリンク

タイトルとURLをコピーしました