『アリス』(1988)~アリスとウサギの殺し合い~

ホラー
出典:IMDb『Alice』(1988)
映画を見れば誰かと共有して話したくなる。
しかし話す人がいない。
そんな映画愛好家は世界中に山ほどいることだろう。
私もその一人。
そこで私は独自の感想をネタバレ含んでただただ長々と述べる自己満駄話映画コーナーを創設した。
お役に立つ情報は一切なし!
しかし最後まで読めばきっとその映画を見たくなることでしょう。
さぁ集まれ映画好きよ!

今宵の映画は…
NJ
NJ

幼少期に見ていたら確実にトラウマになります

出典:IMDb『Alice』(1988)

アリス

原題
Něco z Alenky
公開
1988年
製作国
チェコスロバキア
スイス
イギリス
西ドイツ
監督
ヤン・シュヴァンクマイエル
出演
クリスティーナ・コホウトヴァー
脚本
ヤン・シュヴァンクマイエル
原作
ルイス・キャロル
『不思議の国のアリス』
編集
マリエ・ゼマノヴァ
撮影
ミロスラフ・シュパーラ

一言あらすじ

不思議の国に迷い込んだつもりだったアリスが迷い込んだのはウサギに遭遇するたびに殺されかける奇妙な国だった。
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さらっと登場人物紹介

アリス

(演:クリスティーナ・コホウトヴァー)

作品の性質上、彼女について語られることは特にない。

孤独な少女。

ほのぼの感想&解説

この『アリス』、見た瞬間にあなたの知っている、
いわゆるディズニー版とは違うことがわかるだろう。
雰囲気から怖い。
明るいファンタジーではなく、立派なホラー映画。
監督のヤン・シュヴァンクマイエルのこだわりで、人間のアリスと彼女の母らしき人と、ちょこっと出てくる子豚以外はすべて人形が使用されているのも怖さを増す。
人の表情では表現できない人形特有の無表情という名の表情。
全編人形たちはストップモーションで撮影されている。
冒頭で口元だけが映されたアリスが言う。
「私は今から映画を見るのよ」
「子供の映画よ」
「たぶんね」
「そうだわ!忘れたら大変。」
「目を」
「閉じなきゃ」
「さもないと」
「何も見えないのよ」
意味深なことを言い、映画が始まる。
全てアリスの空想または夢の中での話がここから展開されていくのだ。

突然アリスの部屋に現れたウサギ。

ガラスケースの中になぜか入っている。
ガラスケースの左下にチェコ語で書かれた文(一番下に“No.23”と書かれているのだけ分かる)にカメラが寄るが、字幕が出ないためわからないという残念さ。

そのウサギはそのガラスケースに入っている土を掘り起こし、タンス棚に入った衣装を取り出す。

きらびやかなそれに着替えると、我々が知っている“マッドハッター”の姿になる。
そして胸ポケットに入れている時計を見て、
「大変だ!遅刻するぞ!」
と言いました。
ナレーションは全てアリスの口元アップで伝えられる。

ウサギは部屋から飛び出し、といっても壁を隔てずにすぐ外に走りだし、広大な土地の真ん中にポツンとある勉強机の引き出しに入って消える。

そして後を追い同じく引き出しに入ったことでアリスの冒険が始まる。
ドラえもんかよ!

食事中のウサギを見つけるアリス。

食事と言っても謎のおがくず。
アリスがそれを発見するとすぐに逃げ去ってしまったウサギ。
すると何のためらいもなくそのおがくずを食べるアリス。
そして吐き出す。
そうこの子は何でも食うバい女の子なのだ。
続いて食べたのは地下に降りるエレベーターに乗っている最中に棚に並んでいたジャムみたいなもの。
得体のしれないものをよく食べるな…。
地下に降り立ったアリスは小さな鍵を机の中から発見し目の前にある扉を開けようとするも開かない。
下に目線をずらすと、そう、定番の小さな扉があり、そのカギで開く。
しかし体が大きくて入れない。
引き出しの中を再確認すると都合がいいことに奥から謎の紫色の液体が入ったボトルが登場。

当然のごとくそれを飲むと小さくなる。

アリスの姿のまま小さくなるのかと思っていたら、なぜか不気味な人形に変わるのだ。
表情もないので何考えているのかもわからず、はるか高いところにある机を眺めていると、引き出しから美味しそうなクッキーが落ちてくる。
当然食べる。
すると元の大きさに戻った。
開いた小さな扉から腕を出すと、なぜかウサギにオールみたいなのでバシバシ叩かれる。
この時点でアリスとウサギのバトルは始まっているのだ。

しかしそれは頭脳戦ではなく、ただの物理的な痛めつけあいなのだ。

「家に帰りたいよー」
と泣き出すアリス。
大号泣してあっという間に辺りは涙でダムができて、アリスの身体は埋まってしまう。
ここで真っ青になったらまさにドラえもん。
それにしてもアニメで見ると違和感はないが、いざ実写でこの光景を見るとアリスが心配になる。

だって霧吹き状の涙ならまだしも、断水後にシャワーをひねったらドバッドバッと出てくる抑制できない感じの水量で涙がダダ漏れしているわけである。

そのダムに突如、服を着たネズミが泳いできてアリスの頭に乗っかって、木の杭を2本アリスの頭にトンカチで打ち込み、小石で囲み、鍋を掛け、お米を鍋の中に入れ、アリスの髪の毛を切り着火剤にして、マッチを取り出し火をつける。
美味しそうにグツグツ煮込まれる鍋。
何この一連の動作??(笑)
意味が分からない。
そもそも髪の毛切る必要はない。
いやそこじゃないツッコミどころは。
ネズミの立場になって考えてみる。
突如大洪水が起こり焦ったネズミが
“いい無人島があるなぁ。とりあえずあそこに行こう。”
と必死でやってきたのかな。
ゆったり泳いできたから、必死さは全く感じなかったけれど。
それだとなぜ急に食事の準備をする。
いや、そもそもネズミの1日のスケジュールを知らないや。
きっとこれがネズミの習性なのだろう。
そんな勝手をさすがに許せないアリスは涙の中に思い切り浸かる。
ネズミは泳いで去って行った。
“なにこの茶番?(笑)”
もちろんこれが物語に絡んでくることはなかったのであった。
でもすごく好きなシーン。
次にやってきたのはまたしてもウサギ。
ボートに乗ってやってきた。
アリスの方へ突っ込んでくる。
これは襲ったわけではなく、普段運転しないボートに慣れていなく、コントロールできなかったただの事故なのである。
間一髪で右手でアリスの頭にタッチし止まるボート。

しかし反動で武器のハサミとお皿に入ったクッキーを涙ダムの中へ落としてしまう。

流れてきたお皿を眺め、当然クッキーを食べる。
さっき食べたクッキーと全く同じ。
先ほどは食べたら大きくなったので食べてみる。
残念ながら、今度は小さくなり溺れる。
その最中に数羽の鳥に襲われる。
なんとか流れ着いた机にへばりつき、引き出しから鍵を取り出し小さな扉を開け外へ。
優雅に川下りをしていたウサギに遭遇、いやもはや偶然ではない。
そんなウサギに
「メアリーアン、新しいハサミをあそこから取ってきてくれ。」
と頼まれる。
メアリーアンって誰?と疑問に思うアリス、そして謎の命令。
その謎の命令になぜか従うアリス。
家の中に探しに行く。
机の引き出しからハサミが見つかる。
そして同じ引き出しから先ほども飲んだ紫の薬が見つかる。
“当然飲むの国のアリス”
元に戻ったアリス。
ウサギが外から大声で見つかったか聞いてきた。
なぜかそれに答えないアリス。
イライラしたウサギはその家の中に入りアリスのいる2階にやってきた。
しかしドア前を机などでロックしたアリス。
開かない扉にイライラしたウサギはボコボコタックルをかましてくる。
もはやホラーだ。
『シャイニング』のジャック・ニコルソンのようなウサギ。
助走を大幅にとりタックルすると扉は開きかけたが、アリスがとっさに扉を思い切り閉める。
ウサギが右手を挟まれ
「痛い!痛いよー!」と叫ぶ。
右手が裂け、中からおがくずが出てきて負傷したウサギは、周辺にあった縫い針で自分の手を縫う。
殺意が頂点に達したウサギがとった次の行動。
窓にはしごをかけ侵入しようとするも、アリスに突き落とされる。
その時のウサギの“あっオレ死ぬ…。”
っていう表情が笑えるもするが怖い。
落下地点はガラス張りのところ。
派手に突っ込みもがくウサギ。
意外にもすぐ冷静になり、胸ポケットの時計を眺め、
「完全に遅刻だ」
と一言。

絶対に強がってやがるコイツ。

完全にイカれたウサギがとった反撃手段は窓から腕をブラブラさせているアリスのうでを糸のこぎりで切り落とすことだった。
はしごをアリスから見えない位置にかけ、這い上がり糸のこぎりでアリスの腕を切る。
かすり傷程度で済んだが、アリスが手を引っ込めた反動でまたしても落下。
同じガラスに突っ込む。
瀕死状態のウサギ。
もはや気の毒。
キレたアリスが家から積み木をウサギに投げつける。
笛を吹き仲間を招集するセコイウサギ。
骸骨軍団がアリスを襲う。
まず最初に家の中に突入させられたのは身体がワニで頭は骸骨のやつ。
屋根から忍び込むも、いざ家に入るときにアリスに蹴飛ばされ落下。
叩きつけられた衝撃で腹が裂けおがくずぶちまけて死亡。
腹を縫ってあげるウサギ。
怒りに満ちたウサギがとった最終行動。
それは家の中に石ころを投げ込むこと(笑)
なんだか可哀想。
それにしてもコントロールいいんだよなー。
そしてなぜか投げ込まれた石があのクッキーに変形。
食べて小さくなり脱走。
今回はこの辺にしといてやるということだろうか。
いや違った。
脱走途中を発見したウサギがすぐさま追いかける。
逃げ切り、小さな扉を閉めたアリス。
しかし斧で扉をたたき割るウサギ。
割れた隙間から覗き見るウサギ。
完全なる『シャイニング』のパロディ。
しかも2回目。
謎の白い液体が入った鍋に追い詰めるウサギ率いる骸骨軍団。
このシーンなんか見覚えあるなと思ったら、
『トイ・ストーリー』だ!

シドの家に連れてこられたウッディが、改造された不気味なおもちゃたちに追い詰められるシーンだ。

そして液体の中に落ちたアリスは突然でかくなり、石膏化。
その時の顔がまさに和人形。
怖すぎ。
目だけくり抜かれて見えているのも怖さ倍増。
こんなの幼少期に見たらトラウマだ!
そのまま固まって身動きできないアリスは倉庫に保管される。
その石膏を突き破ったアリス。
なんとかしてここから出たい。
倉庫に保管されていたさまざまなものが動き出す。
卵が孵化して骸骨が動き回り、お肉や、トラウマの定番ゴキブリの大群も登場。
あっ、ゴキブリも数少なき本物だ(苦笑)
そいてそこらにあった変哲もない缶詰を開けると、その中には液体に浸かった鍵が。
そのカギを取り出しとった行動が異常。
アリスはその得体のしれない液に浸かったカギを舐めたのだ、しっかりと。
イカれてやがる。ウサギもアリスも。
倉庫の扉を開け、一番奥の部屋へ入ると目の前には机が一台。
床はボコボコに穴が開いている。

するとその穴から、NHKのニョッキみたいな靴下履いた生物が何体も動き回る。

速報!ニョッキだと思ったら、ニャッキでした。
その後、靴下履いた芋虫代表がアリスに話しかけてくる。
「片側を食べると大きくなり、片側は小さくなる」
なんのこと?とアリスが言う。
「キノコだよ。」
芋虫がのっかていた机の引き出しのノブのことだ。
それの両サイドをハサミで切り取り持っていく。
違う部屋から赤ちゃんの泣き声がするので行ってみると小さな手のひらサイズの家があるのみ。
その中で泣き続ける赤ちゃん。
さっそくさきほどの片方を食べると家が巨大化。
家の中から何者かが皿や物を投げつけてくる。

わけがわからない中、カツラを被ったヘンテコな魚が部屋に入ってくる。

巨大化した家をノックすると、これまたカツラを被ったヘンテコなカエルが出てきた。

「女王様からアリスあてに招待状です。」
と招待状をカエルに渡す。
急ぎ足で出ていくさかなクンさん。
そこら中にいるハエを長い舌でカメレオンのように捕まえて食べまくるカエル。
そのベロのアップがまた気持ち悪い。
リアルな質感でネットリしてるの。
何でできているのだろうか。
食べ終えると去って行った。
謎が多い。
どうでもいい展開が多い。
アリスが家を覗くと、中には赤ちゃんにミルクを与えるウサギが…。

なーぜそこにいるお主。もはやあきれる。

やばい!子煩悩なのがバレた!と唖然となり哺乳瓶を落とす。
全く間抜けな顔である。
そして再戦。
あたりに散らかっている皿や鍋を投げるウサギ。
そしてしまいには流れ作業のように赤ちゃんまでも投げつけるウサギ。
その直後に哺乳瓶を投げてくれる優しさは良しとしよう。
おい!お前の行動は何なんだ!
何がしたいんだ!
どういう気持ちでこの映画を見たらいいんだ!
綺麗に赤ちゃんを受け取ったアリス。

なぜか突然子豚に変わる赤ちゃん。

この子ブタは本物である。
ベイブだ。

ベイブを追いかけるとティータイム中の、帽子屋のおやっさんと三月兎が中にいる部屋に辿り着く。

ここでの他愛もない話は割愛。
いや、イカれた同じシーンが10回くらい連続するものだから、てっきり何かが壊れたのかと思った。
この映画を見ていたら頭がおかしくなる。
素晴らしい。
ようやく終盤になってハートの女王と王様が登場。
何かとあれば、
「首をはねろ!」
しか言わない女王陛下。
そして命令に従うウサギ。
自前のハサミでドンドン首をはねる。
髪を切る感覚で迷いなく首を切り落とすウサギ。
何も悪いことをしていないのに、被告として裁判に出席させられるアリス。
クッキーを食べたか国王に聞かれるアリス。
色々言い争って巡り巡るアリスの頭の中。
ふと目を覚ますと現実世界の自分の部屋。
周りを見渡すと、先ほどの世界に出てきた人物たちが、
自分のもつおもちゃだったことがわかった。
ウサギのガラスケースもある。
再びケースの左下に書かれた文字にカメラが寄る。
すると今回は字幕が出たではないか。
“ウサギの家”
って飼ってたのかーい(笑)
ウサギの大きさと住処の広さが合ってなさすぎ!
そりゃ逃げたくなる(笑)
机の引き出しからハサミを取り出し、意味深なことをボソッと一言。
“いつも遅刻だわ、首をチョン切らなきゃ”
さぁアリスは誰の首を切りに行くのでしょうか。
わくわくするラストでした。

明日自慢できるトリビア

1902年から2010年までの映画の中から、様々な観点で9か国76人の映画評論家によって選ばれた映画が載った、“死ぬまでに観たい映画1001本”という本に本作は入っている。

『不思議の国のアリス症候群』

1955年にイギリスの精神科医トッドにより名付けられた病気。

<具体的な症状の一例>
・ものが大きく/小さく見える
・自分の身体の大きさが変わる=周囲が大きく見えたり小さく見えたりする
・自分の身体が変形したように見える
・相対的な大きさが実際のものと異なって見える
・風船玉のような物体が視界いっぱいに現れる
・スマートフォン画面が歪んで見える
・視界がモザイク状になる …など

(引用:いこーよ)

日本では子供のころによく発症するとのこと。

片頭痛とセットで現れるらしい。

言われてみれば私自身もよくあった。

今は片頭痛のみになったけれど。

学校や塾で眠くなってボーっとして意識が飛んでいるとき、

目の前にいる先生がどんどん遠くに行ってしまうのだ。

もちろん現実には距離は変わらない。

しかし視界が一気にズームアウト。

戻そうと思えばすぐ戻るんだけれど、

そのスイッチが1度でも入ってしまえばまたズームアウトできる。

『ズームアウトマン』で映画化してくれないかな。

えっ?2時間ものだよ。

特殊な能力かと思い、当時は“きたきたー!”とその突然現れる能力を楽しんでいた。

自分だけのものかと思っていたら、ただの病気だったのね(笑)

あれから10年以上たってようやく気付いたのであった。

しかしあの能力、いや病気は今思うと高校を最後に現れなかったかな。

それとは別に、目の中で細胞がニョロニョロ動く能力は未だにあるんだけれど、

全く役に立たないなぁ。

神様、悪魔様、どんな能力でもお待ちしておりますよ。

よろしくお願いします。

まとめ

冒頭にアリスが母親らしき人と一緒に草むらに座っているのだが、
その人の顔は映らず、首元までしか映らない。
『トムとジェリー』の撮影法ですね。
アリスは母に読み聞かせをしてもらっていて、
母が持っている本に触ろうとすると、
母親はアリスの手を叩く。
ここから厳しい家庭なのだなとわかる。
お菓子も好きな時に食べられないのだろう。
だからこそ夢の世界であれだけクッキーを食べたのだろう。
そう考えるとアリスの最後の一言に子供ながらの闇を感じる。
彼女にハートの女王が乗り移ったようにも見える。
純粋な子供は影響を受けやすい。
悪い方向に行かなければいいが。

原作者ルイス・キャロルとアリス

1832年1月27日、イギリスはデアズベリーのチェシャーに生まれる。

本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン。

ルイス・キャロルはペンネーム。

11人兄弟の長男で、彼らの父親はカトリックの教区司祭館で子供たちを育てた。

キャロルは子供時代に数学で優秀な成績を収め、多くの賞を受賞した。

20歳の時にオックスフォード大学のクライストチャーチで奨学金を得て、数学を学んだ。

その後、数学から離れ、写真にのめり込み政治的な詞やエッセイを書く。

キャロルは吃音症を患っていたが、子供たちと話すときは流暢に話せた。

彼は少女の写真を撮るのを好んでいた。

彼と子供たちとの関係性はキャロルを語る上で欠かすことはできなく、

今日においても関心を集めている。

キャロルは子供を楽しませることが大好きで、その一人がアリスだった。

そう、あの不思議の国のアリス』のモデルである。

彼女の一家がクライストチャーチに移ったことから、

当時4歳のアリスはキャロルと知り合うことになる。

本名アリス・プレザンス・リデルはキャロルと長い時間を共に過ごしており、おとぎ話もよく聴かせてもらっていたという。

1862年7月4日、彼女の2人の姉妹とキャロルとの4人でピクニックに行ったときに、

キャロルが後に『不思議の国のアリス』になる元の話をしてくれた。

それを聴いたアリスは家に帰ると、キャロルにその話を書き記すように強く主張した。

彼はアリスの要求に応え、挿絵や装丁も自分で行い、

『地下の国のアリス』という題で1863年2月10日に彼女にプレゼントした。

この作品は現在日本語訳版も出ていて購入可能だ。

キャロル直筆の原本は現在イギリスの大英博物館に保管されている。

アリスに渡すまでの期間に、知人の作家ジョージ・マクドナルドと友人にその原稿を見せたところ、

出版を勧められる。

新たな要素を書き加えたり、アリスやその姉妹とでやりとりした個人的なジョークは省き、

タイトルも変更して、

1865年『不思議の国のアリス』を刊行。

その後、『アリス』の人気を見て読者が元となった『地下の国のアリス』も読みたいだろうと思い、結婚して暮らしていたアリスのもとへ許可を求め借りに行った。

そして1886年に出版。

1898年に死去。

といったのが簡単なルイス・キャロルの経歴である。

(参照:BIOGRAPHY)

アリスの歴代映像化一覧

今まで幾度となく映像化されている『不思議の国のアリス』を振り返ってみよう。
はじめて映画化されたのは1903年
原作者のルイス・キャロルの死から5年後のことである。
イギリスが製作。
わずか8分のモノクロ無声映画である。
ウサギは着ぐるみを使って演じている。
『ドニーダーコ』のウサギに似ている。
1903年版も今回の『アリス』も、
原作のもつ狂気じみた奇妙さが上手く表現できているのだなと感心。
それぞれ見せ方が異なるだけで奇妙さは一貫としている。
原作が十分に面白い証である。

続いて1910年

製作はアメリカ。
こちらもモノクロ無声映画。
時間も約10分と短い。

3度目の映画化は1915年

無声、モノクロ、アメリカ製作。

上映時間52分。

ヤバいテーマパークに来てしまった感のある着ぐるみたち。

4度目1931年

アメリカ製作。

アリス初のトーキー映画。

5度目は2年後の1933年

パラマウント製作でゲイリー・クーパー(白の騎士)ケーリー・グラント(海亀)らスターが出演。

『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を合わせた1本になっており、この内容が後の定番となる。

6度目1949年にはフランスで映画化された。

原作者のルイス・キャロルもキャラクターとして登場するらしい。

アリス以外は人形アニメ。

7度目1951年にようやくディズニーのアニメがやってくる。

8度目1966年に放送されたBBCによるテレビ映画。

登場人物は全員生身の人間が演じ、あえてモノクロでとられた。

9度目1972年、イギリス製作。

英国アカデミー賞撮影賞を受賞。

そしてついに10度目の映画化。

イギリス製作で1985年に上映された映画は少し変わったテイストだ。

タイトルから違い、

『ドリームチャイルド』

原題も同じ。

1932年にコロンビア大学より名誉文学博士号を贈られることになった80歳の老アリス・リデル(アリス・ハーグリーヴス)が渡米した実話を原案としている。老アリスによる少女期のキャロルとの交流の思い出と再認が主題。

(引用:Wikipedia)

つまり前述のアリス・リデルとルイス・キャロルの伝記映画。

同年、アメリカで11度目の映画化。

ミュージカル映画で前編が『不思議の国のアリス』、後編が『鏡の国のアリス』になっている。

12度目はようやく本作の『アリス』

13度目は25歳のケイト・ベッキンセイル姐さんがアリスを演じた1998年のイギリス製作テレビ映画。

14度目は、1999年のアメリカ映画。

ウーピー・ゴールドバーグがチェシャ猫役、クリストファー・ロイドが白の騎士役を演じている。

そして15度目がご存じ、2010年公開の『アリス・イン・ワンダーランド』

日本でもヒット。

16度目はその続編で2016年公開の、『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』

計16回も映画化され、100年以上愛されてきた大人気の『不思議の国のアリス』

これからも映像化されるのでしょうね。

一言教訓

夢にはないが現実にあるのは虚無感。
参照: IMDb

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